あらすじ
ウクライナ戦争、ガザ戦争――混沌と化す2つの戦争。歩み寄れない世界は力による支配での衝突が続く。2024年秋の米大統領選挙はバイデン対トランプの再対決となる。“もしトラ”に世界が脅え備える中、新たなリーダーはこの混乱を打開することができるのか? リーダーの決断の行方と世界への影響を考える。世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ最新第15弾。大転換の時代に必読のニュース解説本だ。
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プロローグに書かれていることが、直近の世界の歴史を物語っている。本シリーズ15年も続いているけれど、相変わらず世界は平和になるどころか予期しないことの連続で、混迷を極めている。生成AIの影響力がますます増しているし、アメリカ大統領の件もそうだし、あれだけ騒がれた電気自動車もヨーロッパでは陰りを見せていると言うし。去年で言えば、大谷翔平選手の活躍もいい意味で予期しないことだったとは思う。大きなインパクトのある出来事が起きると、それまでの予測がまったく役に立たなくなったりする。
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刊行は2024年5月だが、この時点ではまだアメリカ大統領選が「トランプVSバイデン」だったことに驚く(実情はみなさん知っての通り、7月にバイデンが撤退し、11月にトランプ再選)。そしてイスラエルとパレスチナ(ガザ)問題については、悲しいことに、本書でやっと内容がしっかり頭に入ってきた。私が生涯を終える前に、この紛争は収まるのだろうか。
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今回は特にパレスチナとイスラエルに関する中東情勢の章が大変勉強になった。ハマスやヒズボラなどニュースを聞く限りでは何が何やらな名称についても、これまでの経緯も含めわかりやすく解説されており、頭の中がスッキリした。ジハードがある故の死生観は日本人には理解し難い。何と言ってもイギリスの罪深さときたら。そして「もしトラ」が実現してしまったが、次巻刊行までにどんなトンデモ事件が起こってしまうのか怖くなる。「もしトラ」のリスクの中では身近なところで環境問題が1番心配。
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相変わらず難しい…いや、我らが池上さん、これ以上ないってくらい噛み砕いて説明してくださっているのだけれど自分に知識がなさすぎて笑い泣き
あと何回読んでも宗教のとことか聖書のとことかパレスチナ問題とかわからなすぎる…
とりあえずなんとか読み通すことを目標に、気になったところはページを折って進みました。
まず気になったのは中国。不動産バブルが弾けたらしい、ということは知っていましたが少子化が進んでいることを知りませんでした。人口は14億人なのに30億人分の家屋が余っているとか。又、過去最高の失業率で、多くの若者は大学を出ても就職先が無いそうです。最近は就職口がない大卒の子どもが家事をして親から給料をもらう「専業子ども」が増えているとか。日本では、中年になっても実家の子供部屋で暮らす「子供部屋おじさん」が増えているという話があるようですが、これも中国の未来の姿なのでしょうか…と書かれています。…「子供部屋おじさん」!私は…「子供部屋おばさん」か…。ガーン。出ていかなくては…いや、できるなら出ていきたい…
さて、お次はアメリカ。この本は2024年(今年)の6月に発行されているので、大統領候補がまだバイデンです。最新のものを読みたいなと、ちょっと思ってしまいました。緊急で出してくれないかな。トランプは北朝鮮と仲良くしているのですね。大統領になったら同国の核保有を認めるようです。ガーンメキシコに壁も、作るそうです。支持者には申し訳ないけれど、なんとなく素人判断ですがめちゃくちゃになりそうなのでハリスさんになって欲しいです。温暖化対策も後退しそうですし。
他にもいろいろ折り目をつけましたが、最後に書きたいのは国会議員のお給料。月129万4000円、ボーナスが年2回で約635万円。年収で約2000万円以上。さらに「調査研究広報滞在費」として月100万円。いいなぁ!(笑)それだけあったら自立できるなぁ。猫飼えるなぁ。ポケモンカードも好きなだけ買えるなぁ…なるのが大変ですものね、政治家。なってからは無難に過ごしていたらいいように見えます。悪いことせずに。いいなぁ〜!
そんなわけで、勉強になるかならないかは読む人次第ですね。私のような奴もいるのでした。池上さん、すみません。
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今回もとても勉強になりました。
何年も続けてこのシリーズを読んでいると最初はうろ覚えだった宗教のことや中東問題などが自然と頭に入っていることに驚きます。
歴史は繰り返すということなのでしょう。
毎年、内容が濃くて楽しみにしているのですがこの本がつまらなくなった時が一番平和な世界なのだと思います。
来年は少しはこの本が面白く無くなっていることを願って、今回の本の評価とさせていただきます。
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もしトラ、イギリスの歴史的責任の大きさ、中国の経済問題、日本政治家の汚職問題。
看過できない問題が山積み。
歴史的背景を読み取ったからこそ見えてくるものもあり、国民一人一人が真剣に向き合わないといけない事態となっているんだなあ。
仕事に追われて政治に目を向けられないからやりたい放題になってしまうというのが一番印象に残ったかも。
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世界情勢について、自分の知識をアップデートしたく読んでみた。
ニュースでは報道されていない内容ばかりで、報道規制がされているテレビを通してではなく、本を読んで能動的に知識を身につけることが大事だと再認識した。
ニュースではアメリカ大統領選の話題が尽きないが、その理由は、たとえばトランプ大統領が再選した場合、自国主義のため輸入物に高い関税をかける可能性があり、日本の輸出産業が影響を受けるためと理解した。
無宗教の日本人からすると想像しがたいが、イスラエル・パレスチナ問題をはじめ、アメリカの福音派など、宗教が絡んでいる問題が多いと感じた。
ユダヤ人は遺伝的に頭の良い人が多いと思っていたが、そうではなく、ユダヤ人の国が無く様々な地域で迫害されてきた歴史があり、敵に盗られない"知識"を身につけようということで、教育に力を入れてきたからだと知ることができた。
中国の不動産バブルは、日本のバブル崩壊と似たようなものがあると感じた。
【Action Item】
この本の目次を見直し、内容を復習する。
子供の頃に読んだ、聖書のマンガを読みなおす。
ユーラシア・グループが発行している、2024年10大リスクに目を通す。
世界三大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)について勉強する。
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今年も世界情勢のアップデート。混乱を極める世界を前に一人の日本人としてできることなんて無いけれど、少なくとも知っておくことで有事の際に活かせることがあるかもしれないと思い、毎年購読している。池上彰さんの本は本当に分かりやすく、幅広い知識を身につけることができる。何十年も平和な時期があった世界は、ロシアウクライナ戦争を皮切りに戦争の世紀になりつつあることに恐怖し、それにも関わらず止めることができずにいる。歴史を、宗教を、世界の情勢を少しずつ理解し、想像力を持って生きていきたい。
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今現在ニュースで流れている世界情勢の概要がわかる。
なぜ戦争は良くないものだとわかっているのに戦争が起きているのか、何から調べて理解すれば良いのかわからなかったが、この本一冊でそういう仕組みだったのかということがわかる。
結局は自分たちが生まれ育った国、先人たちが築き上げてきた文化や誇りやプライドによって動かされる。
人格を否定する前に、どうしてその考えに至るのかは背景、歴史が関わっていることは覚えておきたい。
池上彰さんはニュースでもわかりやすいが、本もとても噛み砕かれてわかりやすい内容になっている。また次巻も読みたい。
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最近、ビジネス書をまったく読めてなかったので、リハビリの思いで、池上彰。
やっぱり、わかりやすくて為になる。
昔読んだ時もイスラム教やキリスト教の事を書いてたりアメリカ大統領についての基準が多かった。
時間が経過してもいまだに問題があまり変わっていない事に、根深さを感じる。。
ウクライナにイスラエル。
今日のニュースでパキスタンとインドが武力衝突。
本当に世界対戦が始まりそうで怖い。。。
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池上さんの政治やニュースに対する見方を学べます。立場は中立寄りで書かれていますが、色々な経験をしてきた池上さんならではの意見が書かれていて面白かったです。
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池上彰さんはNHKを辞めた後、小田実さんの『何でも見てやろう』のように、中東に現地取材に行ったと知って、池上さんが机上の人でないことを改めて知った。
シリーズ15回めの今回は、特にパレスチナ問題が勉強になった。歴史的背景と宗教の問題、そしてバイデン元大統領の支持率ダウンへの影響が分かってきた。日本がロシアから天然ガスを買うためにある意味したたかな外交をしていることも知った。JTグループもロシアと密につながっている。
南海トラフの危機感をあおるために、計算方法を変えているのにもビックリ。どこでも地震が起こるという構えと備えをしておかないと。
日本政治家の汚職問題は言語道断。
後期高齢者になる池上彰さんが勉強し、バリバリ働いている。
私もがんばらないと。
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NHK子どもニュースのお父さん時代からお世話になっていた池上彰さん。とってもわかりやすい故に、一読しただけで世界のニュースをわかった気にならないように気をつけようと思う。トランプがアメリカ大統領になった今、世の中がどのように変わるのか、また自分の生活にどのように関わってくるのか、興味深く見ていこう。
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思想的に偏りがある界隈からはなにかと批判のある池上氏の著書であるが、本書においては、特に、パレスチナ問題を、歴史的な経緯から、分かりやすく解説してくれている。
勿論、本書もまた一人の人物の意見、解釈、解説であるということは前提としたうえで、今ドンパチやってる国々にはそういう事情(内在的論理、という言葉が本書内では度々用いられる)があるのか…ということを知ることができ、勉強になりました。
本書で十分というものではないですが、安易に勢いや空気に流されないためには物事をよく知ることが大事。よく知るための一助となる本ではないでしょうか。
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シリーズ化されていて毎年刊行されていたのは知っていたが、今回初めて拝読。知っている内容がほとんどだったので、内容に関して特段感想はないが、改めて感じたのは池上氏の要約力と説得力のスゴさ。複雑怪奇な世界情勢とそこに至る経緯を、非常にわかりやすく納得感あるかたちで要約して説明する能力の高さは本当に素晴らしい。全く知らない事柄をわかった気にさせてしまうマジックを見ているようだ。
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第3章のでの、パレスチナ問題の歴史的経緯の解説は、要点を的確にまとめられており、とてもわかりやすい。受験生にもおすすめ!
イスラエル、パレスチナ、それぞれの政治的課題が事態を複雑にしていることも理解できた。
沿ドニエストル共和国の解説も重要。ウクライナ問題と比較しているが、この地域は、北方領土が仮に日本に返還されても、その後の遠い将来に日ロのパワーバランスが崩れた際に起こりうる悪いシナリオでもある。
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このシリーズ、毎年読んでいます。
今年で5年目ぐらい。
年々変化すること、その時期のニュースや出来事、
さらに歴史の背景を砕いて説明してくれるので、
少しずつですが理解が深まっているような気もします。
アメリカ、ロシア、ウクライナ、中国、中東…
世界のあちこちで不和が発生して、
強い共感や批判は大きな分断を呼ぶなか、
日本という島国は超高齢化社会に突入していく…
自分も年を重ねてきて、
もう若手ではなくなった今、
不安しかない。
けれど、知らないということは更に不安になるので、
せめて「知りたい」という気持ちだけは失わないようにしていたいと思います。
毎年、この本が発売されるたび、
その気持ちを改めて感じます。
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歴史、政治、宗教、そしてその一連の繋がり、流れがわかりやすく頭に入ってきやすい。
導入としても素晴らしく、未来予測にも活用できる優れた1冊。重厚さを求める人は、物足りないかもです。
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これまで知ら恥シリーズを読んできて、とりわけ中東情勢はなんとも理解に及ばず。俺が生まれる前からパレスチナが仕掛けてはイスラエルに返り討ちとなっての繰り返し。このたびもハマスが性懲りもなく奇襲して、イスラエルが倍返し。勝ち目がないのにちょっかいかけるな、などとよそ事の感。しかし、その歴史的背景から解説いただき、少し頭に入った。これはヨーロッパ各国が真剣に過去の罪をあがないなさい。特にイギリス、本当に卑怯でしょう。バカもんが!最後に日本の政治とカネの問題について、今さら聞けない構造を学んだ。すぐに忘れるけど。
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1から読むと流れがよくわかる
近年の自国ファーストの流れが歪みを生み、戦争まで進んでしまったのだと実感。
パレスチナ問題が落ち着いたところから、イスラエルが仕掛けてることをあまり理解してなかった。
せっかくいい落とし所に落ち着いても、極右が実権を持って動くとまた戻って歪みが生まれてしまう。
歴史があるから妥協が難しい。
中国の停滞が進んでいるが、本格的になると不況になるのでは?
中国関連の取引は確実に減るから世界的な不況も考えられるので、株取引は注意が必要と思った。
日本がしたたかに上手く外交をやっていることがわかったのは少し安心した。
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このシリーズはなるべく欠かさずに読みたい。最新の世界情勢が、歴史背景と共によくわかる。自分自身のバランスを維持するためにも良いシリーズだと思っている。
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毎年恒例のシリーズ。今年もニュースネタを理解するのに役立つ知識を得られた。
中東問題は毎年、そもそも論から解説されているが、毎年勉強になっている点、きちんと理解できていないことに気づく。
新トピックは、中国が衰退期にあることと、アメリカ大統領選挙と、イスラエルの戦争、というところ。アメリカ大統領選挙は、民主党の候補がバイデンであり、大統領候補が変わったのは急転直下だったとわかる。
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2025年は昭和100年。昭和という時代が年号が昭和から3回変わって、遠くなったイメージもありますが、まだ100年なのですね。
アメリカの選挙は、トランプVSハリスの構図となりましたが、イスラエル問題が大学の経営に絡み複雑な展開に。
アメリカの動向次第で、敗北の可能性もあるウクライナ問題。
ユダヤ人とヨーロッパとの宗教を通じた関係。
中国の経済の崩壊と習近平の一層の権力集中。民より政党が優先される歪さ
日本も、最近の株式相場の暴落や、政治資金規正法の問題、経済力の低下などの問題に振り回される。
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もうこのシリーズが15巻になってることを知らなかった。アメリカの大統領選挙やイスラエルの紛争などニュースで気になる内容の理解を深めるために読みました。個人的には中国の状況はもう少し詳しく知りたかったですが、アメリカやイスラエルの状況は理解が深まりました。単に事実を並べるのではなく、ストーリーが分かるように書いてくれているので分かりやすかったです。
Posted by ブクログ
今回はアメリカの大統領選、イスラエル問題、中国の現状を大まかに知ることができた。
わかりやすく直近の問題を総ざらいできるので、本当に助かります。
世界の平和が脅かされている昨今、知らないでは済まされないことも多いなと。
世界の宗教について、もっと深く調べたいと思った。
Posted by ブクログ
2024.13th
ここ数年は国際情勢に大きな変動がなかった気がしますが、今年は何と言っても中東問題ですね!
イスラエル建国の歴史から丁寧に復習することができたので、とても良い書籍だったと思います!
アメリカ大統領選挙とロシアのウクライナ侵攻も今後の動向が気になるところですね(о´∀`о)
Posted by ブクログ
中東情勢でよくわかってなかったことが理解できたのが収穫。オスロ合意で和平が成立しかかったのに、野党のネタヤニフがぶち壊し、不法入植を進めたのかと。そして、今のネタヤニフ政権は極右も含めたヤバい政権だったのかと。
またアメリカはイスラエル寄りにもかかわらずバイデンのイスラエル寄りの姿勢がトーンダウンしたり、トランプはエルサレムに大使館を移す一方ネタヤニフが嫌いな理由もよくわかった。