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アメリカが20世紀の覇権国の座からおり内向きになったのを見計らい、かつての大国が新しい形の帝国主義を推し進める。難民問題、IS、リーダーの暴走……新たな衝突の種が世界中に。世界のいまを池上彰が解説。
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Posted by ブクログ
普段自分がどれだけ世界に目を向けていないのかがわかる一冊。宗教的対立や帝国主義、過去2回の世界大戦にフォーカスし、現代まで続く諸問題を解説されている。
イラクのフセインは、イライラ戦争の後はクウェート侵攻、とせわしなく周辺国に攻め入った。そのときのアメリカ大統領、パパブッシュは、キリスト教の国がイスラム教の国を攻撃する十字軍の構図になってしまってはいけないと感じ、サウジアラビアも動かしてアラブ連合軍といっしょにクウェートを守るためイラクを攻撃した。...続きを読むしかし息子のブッシュは父の想いを完全に蔑ろにして、十字軍っぽく単独でイラクを攻撃してしまった。 フランスの移民政策は、徹底的に同化政策。政教分離。かつてフランス革命で平民がカトリック教会と王族から権利を奪い取ったから、聖職者は民衆の敵イメージが強い。 フランスではヒジャブや十字架は禁止。 ベルギーはヨーロッパの縮図と言われる。なぜなら、公用語として三言語あり、それぞれの言語ごとに警察が存在するが意思疎通できない。情報共有ができないので、テロリストの温床となっていた。 ハンガリーはベルリンの壁崩壊のきっかけを作った国。もともとオーストリアとハンガリーの間には鉄条網が張り巡らされていたが、1989年に民主化で鉄条網を撤去。すると、東ドイツからハンガリーへ観光名目で出た人々が、ハンガリーから西ドイツまで亡命できるようになった。 東西冷戦のきっかけは、ヤルタ会談(ルーズベルト、チャーチル、スターリンの会談)の約束をスターリンが破って、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアなどをドイツ軍から奪って勝手にソ連が占領し、ソ連よりの国を作った。 冷戦中、ロシアはひそかにアメリカに声をかけて、「今なら中国の核兵器は大したことないから一緒に攻撃してしまおうぜ」と誘ったらしい。しかしアメリカはソ連と中国が結託してアメリカへの抵抗勢力となるのを何より恐れていたので、新聞社へリークして中国とソ連を仲違いさせた。 プーチンはピョートル大帝をリスペクトしている? ピョートル大帝は、それまで東ヨーロッパの弱小勢力に過ぎなかったロシアを大国にした、ロマノフ王朝最後の皇帝。造船ノウハウを得るために船大工見習いとして労働者と働いたエピソード。 アメリカでは、民主党を支持するのが黒人やヒスパニックなどの移民、高学歴エリート、女性、マイノリティなど。共和党の支持者は、北東部の富裕階級と、南部の低学歴の白人。 大統領選挙がアイオワからスタートするのは、最初の州なので全世界の注目を浴び、ホテル収入や広告収入がすごいから。 プロテスタントの人々は、労働こそ救済手段と考えて仕事に精を出す。資本主義はここから生まれた。 中国がAIIBを作ったのは、元を基軸通貨にするため。基軸通貨にはまだなれていないが、SDRには入れた。SDRとは、IMFが蓄えている擬似国際通貨で、外貨不足で困った加盟国にはIMFがSDRを貸し出し、他国に渡せばドル、ユーロ、ポンド、円、プラス人民元に替えてくれる。 元はドルベッグ制を取っていて、人民元が下がれば手元資金のドルを売って人民元を買って、人民元の価値を引き上げる。最近は中国経済の減速懸念から人民元が売られているので、どんどんドルを売ってしまって、手持ちの外貨準備が少なくなっている。 中国が社会主義を貫きながら資本主義を取り入れ出したのは、鄧小平の時代。 人民解放軍が名前を変えていないのは、国民党軍を駆逐した後も、台湾を解放するためにまだ使っているらしい。 京都議定書で定められた目標値6%減は、既に省エネが進んでいる日本では達成が難しかった。しかしリーマンショックで工場閉鎖などの不況になり、皮肉にもそのせいで達成してしまった。 太平洋戦争のきっかけ。日中戦争を非難されアメリカから石油購入の道を絶たれた日本はまず、インドネシアを油田を狙ってシンガポールを攻めた。真珠湾より先。 ウランを濃縮して原爆を作った副産物が劣化ウラン。 日米安保についていつも首を突っ込んでくるのが、アーミテージとナイの知日派。 安倍の新三本の矢は、①GDPを600兆円にする→算出方法を変えるというトリッキーな手段で切り抜けようとしている。②子育て支援、希望出生率1.8 ③介護離職ゼロ社会 日本銀行に口座が持てるのは、一般人ではなく銀行のみ。金融機関だけが当座預金口座を持てて、その区分は「所用準備額」‥もし取り付け騒ぎなどが起こり一般人が一斉にお金を下ろしたときの最低限の準備金、と「超過準備」‥所用準備額の上限を超えた分の預金。こちらには金利がかかり、現在はマイナス金利である。 第一次世界大戦はなぜ起こったか?セルビアとオーストリアは、ボスニアの領土問題でくすぶっていた。ボスニアはセルビア人が多く住む土地だが、勝手にオーストリアが自分の国に併合してしまう。セルビアと同じスラブ系のロシア、またロシアと同盟関係のフランスがセルビア側につき、オーストリアにはドイツがつき、第一次世界大戦の構図になった。 アメリカは「干渉しないから、アメリカ大陸にも干渉しないで」という感じだったが、ドイツの持つ潜水艦でイギリスに出入りする船が狙われて、イギリスと多く交易をしていたアメリカ籍の船がたくさん攻撃され、ついに参戦した。
このシリーズも再度読み始めて7冊目。 この頃にこんなことニュースでやってたなぁと思いますが、発行日を見ればたかだか数年前。 政治•経済という分野は本当に目まぐるしく変わるものだと感じますね。 今作は、過去作に比べると振り返りとなる内容が多かったです=世界情勢が今までの本の執筆中よりも大きく変動し...続きを読むた事が少なかったと言えます。細かいところの拡充はもちろんあります。 国内に関する事はだいぶ少ないですね。主に世界をターゲットにした内容でわかりやすく纏まっています。過去と同じ説明から入るので、反復学習になります。 ただし、私は個人的にテレビや記者含めるメディアの情報には常に猜疑心を持っています。池上彰さんの情報を全て鵜呑みにはしません(他の人のも同様に)、世界的な事情を説明する際はとても分かりやすく、客観的ですが、国内問題になるとぐっと偏向報道に近づく時があります。日本人ですので日本の内容で身が入るのは当たり前ではありますが、、、 恣意的なのかどうかは分かりませんが、批判のみやだいぶ主観論になること、どうしても広く浅くになる分野もありますので知識を得る•土台を作るという意味合いで本を読むと良いですね。そこから先は他の本も読みつつ理解を深め、自分で考える事が重要ですね。
新書でシリーズ第7弾とはすごいなぁ……。TV・新聞・ラジオで流れる時事問題一つ一つについて、100年くらい時代を遡って解説していく。どんな事柄でも、「何も無い所から突然あらわれる」などということはあり得ず、過去を遡ると必ずそこに至る土壌がある。そんな厳然たる真理を、つくづく感じるのであった。
池上彰さんの著書は何冊も読んでいますが、理解しやすく世界の問題がわかりやすく解説されています。 アラブ諸国の問題、中東問題、中国との経済問題、アメリカ国家の減衰した原因などをまだまだたくさんの項目が取り上げられていました。 池上彰さんの著書には何度も登場するのですが、「宗教問題」は争いには事欠か...続きを読むない理由が多くあるようです。 キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教とそれぞれが信仰しているもののお告げや正当性を用いて争いごとをは始めたり、お金の問題(石油などの資源を含めて)が原因で戦争を始めたりと、「欲」による争いごとをわかりやすく解説してくれています。 「イスラム国」はなぜ出来たのか?という問いにもただ、アメリカのイラク戦争が原因との見方もありますが、アメリカが戦場となる事はありません。 それはアメリカを使って中東、欧州、アラブ圏を支配したい気持ちが強いからではないかとも考える事が出来る。 理由を探してみると歴史の1ページにはそれを示唆する出来事があったとの解説もあります。 歴史を知り、今を見てみるというのはとても話が理解しやすくなります。 他の著書も読み進めていきます。
安定のわかりやすさ。時事問題を理解するのに非常に重宝する。 著者自身があとがきに書いている通り、前巻でも話題に上っているトピックも複数あり、1年経っても変わってないことも多い。でも、やっぱり変わっていることもある。 歴史に学ぶ意義を教えてくれる良書。
このシリーズはどれも大変分かり易く書いてあり,素晴らしい。 早速日々ゲームに勤しんでいる高2の息子に「読んでみたら」と勧めてみた。
【2016年12冊目】 このシリーズは1stからかかさず読んでいますが、もう7作目なんですね。 歴史的な経緯から現代を紐解く池上先生の手法には相変わらず脱帽(o^^o) 結局、イギリスはEUから離脱、ユーロ安、反動で円高…この本を読んでたから、理解できる現代の流れ! 「知らないと恥をかく」シリーズ...続きを読むはずっと続いて欲しいですね。
石油価格のバランス、アメリカ大統領の交代、中国のバブル崩壊、EUの変化、イスラム国の台頭、ものすごく複雑にいろいろなことが今年起きている。来年はどうなっているんだろう?
くだらぬ茶番だと眺めていたアメリカ大統領選挙も、強まるトランプ旋風に笑い事ではない。二つの世界大戦を経て一躍覇権国家となり、強引に築いてきたアメリカ流の秩序が崩れだし、揺らぐアメリカ国民の心を反映しているという。そこで習近平は明時代の中華帝国を、プーチンは往年の帝政ロシアを、トルコはオスマン帝国を、...続きを読むさらに自称イスラム国はイスラム帝国をと、過ぎ去った栄光を取り戻さんと新たな帝国主義への動きを見せている。いつもながら、高等学校の地図をめくりながら読み進める。この地図の出版社は帝国書院なのだ。
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