あらすじ
アメリカの「第2期トランプ政権」が、古典的帝国主義の再来を決定づけた。予測不能なトランプの行動に振り回される世界。アメリカ・ロシア・中国――強権国の縄張り争いはますます熾烈になる。ジャングルのルールがまかり通る「弱肉強食の時代」で混沌とする世界。日本はどう対応していけばいいのか? 世界、そして日本が抱える大問題を、歴史的な背景を交えながらわかりやすく解説していく池上彰の人気新書「知ら恥」シリーズ第16弾。大転換の時代に必読のニュース解説本の登場。
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Posted by ブクログ
国際情勢を理解するためには、経済、宗教、思想、政治、人種、歴史、地政など、様々な因子を理解しなくてはならないと思った。
自分は理系で、まともに日本史や世界史を学んでこなかったから、どこか敬遠してしまっていたところがあったが、池上さんが時事ニュースを噛み砕いてとてもわかりやすく解説してくれていたので、理解しやすかった。もっと現代社会の情勢について、日本だけでなく、世界との関係を含めて知りたいと思った。
レバノンのヒズボラのポケベルの話はかなりショッキングだった。自分が知らないだけで、世界にはこんなふうに卑劣で残酷で怒り心頭になるような出来事が起こっているんだろうな…
Posted by ブクログ
2025年6月出版なので、現在の世界状勢を知ることができる本。
今まさに進行形という話題が満載です。
特に主役となる人物がトランプ。
トランプ関税をはじめ、ニュースで見聞きするトランプの言動が細かく取り上げられている。
アメリカ、EU、ロシア、中国、中東に多く触れられていて、背景にある歴史や思想やしがらみが少し分かった。
アメリカ国民がトランプを大統領に選び、アメリカファーストを強く打ち出して欧米関係が変わってきた。
欧州と米国の間に溝ができ、「欧米」という一体感を持った言葉は過去のものになろうとしている。
近年、西ヨーロッパの各国も、自国ファーストを主張する政党が勢力を増している。
だが、一足先に自国ファーストでEUから離脱したイギリスが上手くいってるかと言えば、移民の労働力が減り輸出入の手続きも煩雑になり経済活動に影響が出た。
イギリスのトラス首相に至っては45日で辞任するはめになった。
公約に耳障りの良い"大減税"を掲げたが、足りなくなる財源をどうやって補うかには触れなかった。
投資家は赤字国債の発行で対応することになると判断し、大量に国債が売られた。
加えて、ポンド安・株価暴落と負の連鎖が起きて経済に大混乱を招いたので辞任するしかなかった。
日本でも参政党が"日本人ファースト"をスローガンにした。
消費税の廃止も打ち出し、不足する財源は国債で賄うと公言している。
参政党は勢力を強めたが政権奪取はしていないので、人気取りの政策は口だけなので社会や経済への影響はなく済んでいるのがイギリスとの違い。
日本に関しては次のような話題が取り上げられている。
・日本製鉄のUSスチール買収問題
・日本のコメ問題
・日本の移民(外国人労働者)問題
お隣の韓国も二大政党が互いの悪口ばかり言い合って国内政治が不安定だし、まともそうな国が見当たらない。
トランプ、習近平、プーチンがいなくなったあとの米中ロや世界はどうなっているのか全く想像できない。
Posted by ブクログ
このシリーズの感想文で、ある時期からやたら付くようになった「トランプの悪い所ばっかり書くな! 良いこともしてるんだから公平に書け!!」と血眼になってる奴、いい加減に目を覚ませ。
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イギリスがEUを脱退した理由がずっと気になっていたので助かった。まさに自業自得なんだな…。
トランプを批判する声は多いけど、オバマや、ハリスにも国民の反発があったことに驚き。生活が困窮している労働者達にとっては、中絶の自由よりも明日の生活の方が大事というのは、確かにその通りだと思った。彼らへの理解も得ることはやらなきゃいけなかったんだな。
Posted by ブクログ
2025/06/25
このシリーズも16作目にきて、年に一回の恒例の本になってます。
1年間のニュースをざっくりと振り返り、世界でどのようなことが起きていたのか、今後どのようになって行くと考えられるのかということのきっかけを作れる本だと思っています。
この本ではメインをトランプ大統領の再選に据えています。
トランプ大統領の再選により世界がどのように変わっていこうとしているのか、どのように変わって行くと考えられるのか、いいことも懸念事項も含めて解説してくれています。
中東の情勢やヨーロッパの国々の動き、ロシアや中国の動向など、断片的に流れてくるニュースの背景にある事柄に触れることができてとても勉強になる一冊です。
そろそろ16冊目に突入しているので、昔のこのシリーズの本を読み返して現代の状況と比べながら検証して行くことをしてみても面白そうだなって思いました。
Posted by ブクログ
毎年購入して世界と日本の情勢をアップデートするとともに、過去の歴史を学び直すようにしている。もともと難しくて興味もなかった世界情勢は、池上彰さんのおかげでめちゃめちゃに興味が湧くようになり、本シリーズは欠かさずに読むようになった。
トランプ大統領、ロシア、中国、EU、そして中東。混迷を極める世界がこれから先何を選択するかで、人類の次なるステージが変わる。怖いような、でも激動を生きている高揚感もあるような…。何にしても戦争はどうにか無くなってほしい。
Posted by ブクログ
ロシアウクライナ問題、パレスチナ問題、台湾有事、北朝鮮のミサイル問題、韓国大統領の逮捕…
日本の周辺国が過去になくきな臭い状況になっている中、正しく情勢を理解し自分の頭で考える力が必要と感じる。本書はその土台になってくれる本だ。
やはり過去の歴史を学ばずして現在は語れない。しっかり学ばないとと思わされる。
Posted by ブクログ
24年出版の15に引き続き読んだ
世界情勢をバランスよくインプットできるのでありがたい。世界の問題の発端はトランプの政策であり、それがアメリカの労働者階級を取り込みたいが故の歪んだ政策であることから諸問題に波及しているという構図を理解できた。
相互関税の根拠として貿易赤字を根拠にしていたが、貿易赤字ってそんな他責なのか?というのが疑問(相手国のせいにできるようなものではないのでは)
Posted by ブクログ
毎年恒例のシリーズも16作目。
いつもながら最近の世界情勢を簡潔にまとめてくれているので助かる。
テレビだと映像という圧倒的な情報量が得られる反面、不要なものも多いが、本だと自分のペースで進められるのが良い。
Posted by ブクログ
いつもながら池上彰解説が分かりやすすぎてもう神
本書では、2025年5月頃の世界情勢を地域別に解説しているのだけれど、どの地域の話題でも、アメリカのトランプ大統領の話で大半が埋め尽くされてしまうという、そんな2025年の幕開けです
もちろん、超大国アメリカの影響力が世界中に及んでいるという証でもあるのだけれど、単にトランプさんが何にでも首を突っ込みたがるおじさん説も、わいの中では根強い
祭りとケンカが大好きな、近所のおっちゃん的な立ち位置やな
あと本書では、「日本被団協」のノーベル平和賞受賞について、池上さんが「遅いわ!」とお怒りになっていたのが印象的でした
わいもまったくの同意見でおます
そして改めて世界を眺めてみて思ったんやけど……ウクライナ戦争な
これ、正直なところ遠い異国の出来事みたいに捉えてた部分もあったんやけど、よくよく考えると――いや、よくよく考えなくとも――ロシアって隣の国やったんよ
その隣の国で戦争が起きてるんよ
なんか、急に怖くなってきた
日本にできること、もっとないかね〜?
Posted by ブクログ
SNSを見ていると、耳障りの良い言葉を並べる政党や、安易軽薄な外国人排斥、差別を訴える主張が支持を集めるようにみえる。
国民の暮らしの余裕のなさがそうさせているのだろうと思うところだが、さて、そのような今の世の中で他国でどのような動きがあるのか、を分かりやすく学べるのが本書である。本書で紹介されている事例を見ると、それ、日本も同じ道を辿っとるな、と感じられることがしばしばであった。
他国の類似の例を踏まえ、我が国ではどうするか。
きな臭い世の中で日本が平和であるためにはどうしていけばいいのか。
毎巻買っていますが、SNSで安易かつ攻撃的な御意見を大量に浴びている中で、脳みそや思考の「深呼吸」をさせてくれる、一歩立ち止まって考えるきっかけをくれる本書は、もちろん、池上氏の述べることは池上氏の主観が大いに入っているものではありますが、たいへんためになるもので、読んでよかったと思いました。
Posted by ブクログ
2025.7th
このシリーズも長いですね…(´ー`)
今は政治とか世界情勢に関しての情報は主にSNSでインプットするようになったんですが、情報の偏りがなくすためにはこういった書籍も相変わらず大事なのではないかと思ってます。
予断を許さない中東情勢と膠着状況のウクライナ戦争、前任時と同じく良くも悪くも世界を引っ掻き回すトランプ大統領w
個人的には池上彰さんのリベラル思想とは相入れませんが、思想に関係なく中立的な立場から叙述されていてとてもいいシリーズだと思います(^^)
Posted by ブクログ
トランプ大統領に翻弄される世界。
トランプ関税に始まり、LGBTQへの締め付け
ガザに対するイスラエルへの肩入れ
ウクライナや台湾への対応
トランプさん就任中、少なくとも中間選挙までは、変わらないのだろうか。
大統領になる人は、品格や忍耐力があると思っていましたが、ここまで、自らを自画自賛する人も珍しいなと思いますが、
日本の政治家にも、いつかは、こんなひとが登場するのかなと思いましたが、直接、首相を選べないことを考えると難しいのでしょうね。
Posted by ブクログ
毎年の風物詩的に読んでます。
もう一年経ったのかあ、と。
ここ数年はウクライナとロシアの話も多かったですが、今年は。
ガザとイスラエルも加わり。
お金と武力があれば、勝ちなのか。
どんどん豊かに幸せになっていくと思ったら、
あちこちで戦争が起こっていて。
圧倒的に弱いものいじめのような。
大国の代理戦争のような。
国境って、国家って、人種って、宗教って。
日本もいつどうなるかわからない。
いま、中村哲さんの本を読んでいますが、
現在の世界を見たら何て言うんだろう、
思うんだろうと思います。
来年、本シリーズが発売される頃には、
良い方向に向かっていれば良いと思います。
Posted by ブクログ
アメリカのデモの動画を見て、何もアメリカについて知らないことに愕然として手にした本。本当に私は何も知らないな、興味なく過ごしてしまっているなと反省。一時期、このシリーズを読み漁っていたこともあったのに、しばらく遠ざかっていたことも反省。読んでいて反省ばかりだったが、池上さんの解説はいつでも分かりやすい。もっと池上さんの意見に懐疑的になって、読みたいと思うものの毎回素直になるほどーと読んでしまう不甲斐なさよ。
Posted by ブクログ
毎年購読しているシリーズ本。相変わらずの分かりやすさ、説明の仕方がうまいなぁと読みすすめる。トランプ大統領のやりたい放題は連日のニュースで知ってはいましたが、いやはや、思っていた以上で驚きました。そりゃ株価も下がるわ。
そのトランプ大統領について、トランプ氏が分断を深めたのではなく、分断の結果トランプ大統領が誕生した、との指摘。アメリカの状況、特に格差は知っている以上に深刻なのだなと感じた。
Posted by ブクログ
相変わらず、わかりやすいぜ!!
アメリカ、EU、中東、中国の情勢などをわかりやすく解説!しかし、予想通りというかほぼ全ての話にドナルド・トランプ大統領が関わってくるなぁ。
アメリカの話では、池上彰が好きなカーター大統領の話しが初見だった。アメリカ大統領なのにイスラエル占領政策に反対だとは意外だった。
また、前にも覚えたはずだが福音派というのが、聖書を一言一句遵守する人たちといのも改めて知識。
そして、人種によって大学などの合格基準を変えると言うアファマーティブアクション。。。
これはどうだろう。。。逆差別に感じるが。。
また、多様性推進のもと、他宗教への配慮からメリークリスマスとはいえず、ハッピーホリーデーと言わなくてはいけないという、、、
個人的には行きすぎたポリコレというのもうなづける。。。
代わってEUの話ではアメリカとの間に溝ができており、もはや欧米という括りはできないという事も。
また、EUにはロシア寄りの国のハンガリーなどもあり、今後のロシア対策にも混乱が起きそうとか。。。そもそも、アメリカ抜きのNATOではロシアと戦力的にどうなんだろう?ウクライナの状態をこのままは絶対にいかんと思うけどねぇ。
毎回毎回、実に為になる内容。
時事問題のインプットの為に半年に一回ぐらいの発行にしてくれた方が助かるなぁ。
Posted by ブクログ
トランプの関税問題はどういうことなんだと思っていたので、トランプがあまりにも独自のめちゃくちゃな計算をもとに考えているということがわかったのはよかった。
核兵器廃絶は正しいことだと信じているし、日本は核兵器を持つべきではない、それだけではなく、核兵器を持つ国が増えるべきでもないと考えているけれど、混迷を深める世界で、どう考えるべきなのかも難しい。
Posted by ブクログ
時事ネタ豊富に池上彰が切り込むスタイルの書籍。
分断やトランプネタが多く、しばらくしたら古くなってしまうが、個人的にはアメリカの完全小選挙区制とイスラエルの完全比例代表制の比較からの、日本の併用のバランスはいいのではというのは面白い。
国際政治が多い、つまり俯瞰して見るというのはウチにこもっていてはできないということ。
Posted by ブクログ
いつものように新聞の延長で読んだ。
大きな戦争が、いつ起きても不思議じゃない時代に突入と実感。
池上さんの本は知識のブラッシュアップにちょうど良い。
Posted by ブクログ
ショッピングセンターで人待ちの時間潰しのため急遽購入。いつもながら、池上さんの著書はセンテンスが短く、読みやすい。
これから世の中がどう変わっていくのか、、注視したい。移民問題、格差の問題。