池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「伝える力」とは読む、書く、聞くことのバランスを取る事だと言う。物事を深く理解していなければわかりやすい説明・表現はできな事、謝罪には一言「御免なさい」が効果があり理屈ぽく語る必要がない、と言う。現実、謝罪など富に理屈を飾り立て長々と話す人がいるが会社に対しても、個人に対してもマイナス効果になる。更にやたらにカタカナ(英語)を混ぜ知性を見せようとする人は醜く恥ずかしい。「知ったかぶり」ではなく、わからなければ「聞く」姿勢を大切にしたい。気になったのは、使ってはならない言葉、語句「いずれにしても〜」「ところで」はなるべく避けた方がいいという。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人は原因の追求が好きで、自分の考えと同じ論に飛びつき、根拠となりそうなものを見つけ、それ以外の事実を無視してストーリーを作り上げる。むやみに信じたり、否定せず、自分で考えて、判断することが大事。そのための思考力。
昔から考えて行動して、周りと違うことをするのが、否定されてきたが、思考することが今必要。
いつでもプランbを考える必要がある。失敗を考えないことはだめ。答えがない問いを考えることが大事。
失敗から回復する力が、思考力。人は皆、壁にぶつかる。立ち止まり、問いを立て、思考し、乗り越えることが大切。
問いを立てることが、思考力を高めることにつながる。自分の思考が高まる。また、対話で自分の考 -
Posted by ブクログ
読解力の重要性を痛感した。
国語の授業で時々目にする読解力 問題。
一体将来どんな役に立つのだろうと疑問に思っていたけど、本書を読んでいくうち、なるほど!と腑に落ちた。
SNS のやり取り、情報社会ではびこる作為にまみれたニュース、大人になったら必ず向き合わなければならない煩雑な書類たち。
いつでもどこでも誰にでも、文章を読む機会は毎日のようにある。さらに、文章だけでなく会話でも同じことが言える。
相手の発言 一つとっても、その裏には様々な心理が隠れているかもしれない。
表面上の情報だけを鵜呑みにせず、 行間を読み、言外に含まれた意味を分析する。
それが円滑で健全なコミュニケーションにつながる -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本の教育の歴史や現状、改善点をわかりやすく説明してくれる良書。
社会の教科書にも出てくるような普遍的な話題もあり、そこからどんどん深く掘り詰めていく。
さらに、情報社会の落とし穴とともに、読者がこれから先どんな見方をして、情報とどう付き合っていけばいいのかまで導いてくれる。
ゆとり教育で本当に学力は低下したのか、が特に印象的。
メディアはこじつけや誇張を使い、「ゆとり教育のせいで子どもの未来が危うい」と報道する。
そんな情報を鵜呑みにしてしまうと制作側の思う壺。
疑う心を忘れず、あらゆる情報と照らし合わせることを心がけていきたい。 -
Posted by ブクログ
タイトル「今こそ社会主義」からして、ロシアや中国の政治体制を礼賛するのではないかとやや不安に思いながらも本書を手に取った。本書は中国共産党や旧ソビエト連邦を模範とせよ、と言うものではなく、社会主義に対する考え方である資本主義、その中で国民生活を支える経済面の問題提起と、今回のコロナ対策などに見られる、国家が積極的•主導的に役割を果たすべき活動•政策の面から、社会主義的の良し悪しを考えていく内容となっている。社会が未成熟な状態では国家があらゆる国民活動に制約やルールを設けて、国民を纏めて国家全体を計画的に発展させていく、と言うやり方は合理的であり、かつてのソビエト連邦が第一次、第二次5カ年として
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