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EUとは何か、ドイツの役割と共に解説。
2度の世界大戦という苦い経験から、戦争のない平和な世界をつくるという大きな理想を掲げて誕生したEU。国境をなくし、通貨を共通にして、人、モノ、お金の移動を自由にしていった。
しかし、移民や難民の流入を招いてEUの結束は揺らいでいる。イギリスがEUからの離脱を決め、各国で自国第一を掲げる政党勢力が伸長した。
理想と現実の狭間で悩むEUはどこに行くのか?
実は統合にはドイツが強大になるのを抑え込む意味もあった。しかし、今やドイツはEUのリーダー格になっている。戦後のヨーロッパでのドイツの役割と共にEUを読みとく、池上オリジナル解説。
本書は、池上さんが選ぶ独自のテーマで、世界の国と地域を解説する「池上彰の世界の見方」シリーズの5冊め。都立戸山高校での特別授業をもとに構成。
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
相変わらず本当に分かりやすい!
ドイツはヒトラーやナチスが行ってきた残虐な行為に真正面から向き合い、反省を重ね、EUの盟主になるまで復活を遂げたドイツの歴史により興味が湧いた。そのような事実は知っていたものの、ヒトラーを民主的なやり方で国民が自らの手で選んだことが、その反省の背景にあるという点は非...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月10日
2019/12/10
イギリスに続くドイツ版。イギリスから見たEUとの関わりとドイツとではどう変わるのかと比較しながら読んでいたけど、案の定まったく違いました。
そもそもEUはヨーロッパが二度と世界大戦のような大惨事を起こさないためにヨーロッパを1つにしようという目的で組織されたものであり、第一次世...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月18日
世界史の中でもヨーロッパ史は各国の思惑が交差しておもしろい。特に第一次世界大戦前の帝国主義時代なんて、まるで泥沼で昼ドラよりもおもしろい。
しかしさすがにいつまでもケンカしているわけにもいかず、いかにケンカしないでやっていけるようにするかを模索しだしたのがEC(EUの前身)ということですが、これが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月07日
戦後のドイツと日本の比較が興味深かった。
大戦では日本もドイツも周辺国に大きな被害をもたらしたのは同じで、戦後に日本は隣国と今でもギクシャクしている反面、ドイツはそれなりに隣国からの信頼を得て友好な関係を築いている、その違いは何か。
ドイツは他の欧州諸国とソ連という共通の脅威があったり、根っこを共有...続きを読む
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