あらすじ
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なぜ、人はほぼ当たらない宝くじを買ってしまうのか? なぜ、1980円の値付けが好まれるのか? コンビニがおにぎり100円セールを実施する理由とは? 身近な事例を通して、行動経済学の基礎がいっきにわかる!
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Posted by ブクログ
何度も読み返したい。
マーケティングだけじゃなく、営業や、キャリアコンサルにも使える内容だった。
自分も操られていることを知った。
なるべく合理的な意思決定が出来るように、何度か読み返したい。
ふわっと、直感的には分かっている消費者心理が言語化されていて、理解しやすい。
すごく当たり前と感じていたことが、文章にして提起されると、確かにこれって変かも。みたいになった。
若者のアイデンティティが、行動経済学によって定義でき、
高校生、大学生の時の、あの流行りに乗る誇らしさが可愛く感じた。
消費者心理を科学することで、より客観的に社会を見ることが出来、多様性を受容できるようになるし、個性の確立や、軸を持つことさえできるとも感じた。
SNSや、社会的な批判みたいなもの(ダサいとか)は、
確かに、社会一般的な評価軸はあるけれど、
所詮、行動経済学の心理が働いているだけだな。って感じ。
Posted by ブクログ
行動経済学の基礎の基礎!ありとあらゆる法則が説明されていた。ナッジは人間の強制を嫌う性質から発生している。人間は得益よりも損失のほうが2.5倍悲しい。
Posted by ブクログ
本書では、特に人間の思考プロセスを即決型の「ヒューリスティック」と熟考型の「システマティック」に分けて説明していました。ヒューリスティックは短時間で結論を導き出す思考法であり、日常の多くの場面で役立ちます。一方、システマティックは時間をかけて深く考える思考法で、慎重な判断が必要な場面で重宝されます。この二つの思考パターンは相互に補完し合い、人間の意思決定を支えています。
特に印象的だったのは、ヒューリスティックを論理的に理解することで、自分自身の行動を客観的に振り返ることができる、という点です。例えば、普段の買い物や仕事の選択において、なぜその決断をしたのかを分析するとき、ヒューリスティックの働きを知っていると、「本当に必要な決定だったのか」「無意識に影響を受けていたのか」を冷静に考える助けになります。
この本を通じて感じたのは、行動経済学は単なる学問ではなく、私たちがより良い選択をするための実用的なツールでもあるということです。日々の生活において、この知識をどう応用できるかをさらに掘り下げて考えてみたいと思いました。
Posted by ブクログ
1日で読み終わる、適度なボリュームと、絵が多く飽きることなく楽しくサクサクと読めました。
まさに行動経済学入門といった本で、わかりやすい解説をいつもしてくれる池上彰さんならではの読みやすい文章で基本的な部分、行動経済学の面白さを感じることのできる一冊でした。
知っていることも知らないこともあり、私たち人間の行動って本当に面白いなと思わせてくれました。
Posted by ブクログ
行動経済学の基礎がわかりやすく解説されている一冊。
哲学や心理学に興味があるものの、それなりの本を読もうとするとなかなか頭に入って来ず、時間がかかる上に途中脱落‥なんてことが何度もあったので、イラスト付きでこのくらい簡潔に書かれているとこんな私でも理解しやすく最初から最後まであっという間に読むことができた。
終始、なるほど!本当だ!が次々と出てくるくらい、私達が日頃無意識にとっている行動がうまく利用されていると分かり、とても身近で面白く興味深い学問だと思う。【避難行動を促すのに同調効果が有効】だとか、【損失回避性を上手く利用したCMの話】なんかは大きく頷けた。
読み切れるかわからないけれど、もう少し踏み込んだ行動経済学の本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
行動経済学の基礎的な情報をわかりやすく網羅的に教えてくれるので、経済学初心者でもとても面白く読めた。
自分の生活で何気なく流れているコマーシャルやお店のメニュー、商品の陳列、公共施設など、様々なシーンで行動経済学が組み込まれていることを改めて認識でき、こうした理論の存在を知っておくことで、最良の行動を取る助けになるなと思いました!
Posted by ブクログ
1時間ほどで読み切れる。
心理学と事例付きで紹介してくれるので、分かりやすい。ただ、広く浅く、と言う感じなので、もっと知りたいと言う方には少し物足りなさを感じるかもしれない。個人的には、5章の「ナッジ」は気になる人も多いし、1章分作ったのはおもしろいと感じた。
解説図もついているので、「この単語なんだろうと」また別の本で調べたくなる。
Posted by ブクログ
ザワザワした人混みでフト自分の名前が聞こえてくる事がある。目の前のオジサンの話はうわの空なのに、遠くで自分の事を話題にしているのは全力で聞こうとする。これを「選択的知覚」と言うらしい。
池上さんの「あーあるある」を専門的な用語で置き換えて分かりやすく説明する技術が詰まった一冊。
Posted by ブクログ
行動経済学の本でありながら、広く浅くわかりやすく解説してくれているので、心理学の勉強にもなる。それぞれの効果や理論について身近な応用例をイメージ付きで紹介してくれているので腑に落ちやすい。
自分の身の回りでこんなにもマーケティング等で行動経済学が応用されていると思わなかった。ナッジ理論で強制されるわけではなく、人間の心理を利用して巧みに誘導されているので気が付かないのも無理はない。その仕組みを理解すると面白い。行動経済学の次は神経経済学か。
全体的に文字も少ないのですぐに読み終わり、さすが池上先生の本だなという感じ。
Posted by ブクログ
とにかく読みやすク、最後に要約されたものが絵とともに載っているので、復習するのにも便利です。
行動経済学とは何かを知るには丁度良い1冊だと思います。
日本人が同調効果に弱いという一文で、昔の沈没船からの脱出クイズを思い出しました。
Posted by ブクログ
経済行動学は面白い!
池上彰は分かりやすくてなお良い。
参考文献にある、ダン・アリエリーの『予想通りに不合理』も以前読んだが、興味深かった。
周囲と同じ行動を取ってしまうバンドワゴン効果、その逆のスノップ効果で、どちらも周囲の目を意識した行動が多い等、日本人独特の同調効果が印象深い。
ステレオタイプに基づいた判断をしてしまう。
ギャンブルの一発逆転を狙ってしまう心理。
あぶく銭ほど散財しがち。上手く使うと効果が高いナッジ。
見やすい図式で、文字分量が少ない分、分かりやすくさらっと読みやすい。
おもしろかった。
Posted by ブクログ
心理学とか哲学とか社会学を学んでいくと、私という個人の意思なんてなくて、全ては環境によって決定付けられているんじゃないか、て思えてくる。今回もこの本を読んで、そう思えた。では、私とは何か?と、また興味が湧いてきて、別の本の旅に出る。良い読書の時間だった。
入門書だったので、分かりやすい文章とイラストが多く、取っつきやすかった。1時間くらいで読めると思う。大人より子どもにおすすめしたいレベルかな。
Posted by ブクログ
自らの行動においては、より合理的な選択をする為に本書で学んだ人間の必ずしも合理的な選択をするわけではないという特性がある事を意識した上で行動しようと思った。
ビジネス上の他者との付き合い方においては、損出回避性という特徴を利用する事で役立つ事がありそうに感じた。
Posted by ブクログ
身近な具体例を取り入れながらの解説で分かりやすかった。プロスペクト理論やナッジ理論など、理論は知ってるけど名前はピンと来ないやつがちょっと頭に浸透した。プロジェクトマネジメントの本からの流れで読んだら、共通項がいくつかあって面白かった。
Posted by ブクログ
知ってるものが多かったがわかりやすかった
松竹梅の竹をえらぶ
目先の利益の方が嬉しい
一発逆転のギャンブラーばかり
メリットよりデメリットがきく
他の人もやってるよがきく
Posted by ブクログ
行動経済学を手軽に理解するためには良書です。如何に人は先入観や経験で判断をしているか知ることができました。この本を読んでから色々なものを見ると、「今感じたことはこの理論だな?」と、少し違って見えるようになりました。
Posted by ブクログ
実生活の中では行動経済学で言い表わすことができる現象が数多くあることが分かった。その中でも「ナッジ理論」は役立ちそうだと思った。相手にとって負担にならない程度に、かつ、相手に自分のやって欲しいことをしていただけるようにアイデアを出していきたい。
また、毎日小さなことからコツコツ努力する習慣を身につけていきたいと思った。どうしたら達成できるかを計画を立てて、無理なく目標達成できるようになりたい。
Posted by ブクログ
バイトの接客でお客様におすすめの商品を説明する時に、いかにして興味を持ってもらうか、さらには手に取ってもらうかへのヒントになるかもと思い、行動経済学の本を買ってみた。ずっと気になっていたので読めてよかった!
けど、ここには接客で直接的に活かせそうなことは書かれていなかったから、読み返しつつ他の本も合わせつつ探っていこうかと思う。入門としては読みやすくわかりやすかった。
…
人間はしばしば非合理的で、利己的であるが利他的でもあり、矛盾した行動をとる(p.23)。一般的な経済学で想定されるような需要の動きばかりする訳ではないらしい…。欲しい!とか気になる!にはそれぞれ置かれた状況ー周囲の人々や個人の経済状況とかーからの心理が関わってくる。
…
自分身の回りの広告には、行動経済学を応用したものが多くあって、偶然ではなくて必然的に購買欲を掻き立てられてたんだなと気づいた。電車の広告とかスーパーの値段表示とか思い出すと、どれもこれも工夫されてたんだなって感心した。少し恐ろしい笑
私は損失回避性が過度に強いのか、商品を買う前にめちゃめちゃ色々なことを考えてしまうから、幸か不幸かあまりこういうのに飲まれないみたい笑。よかった(?)
行動経済学の身近な応用として、自分に対してするのはすぐにできそう。モチベーションの引き出しや習慣化にむけて自分を騙し騙しでも導いて行くのだ!
たとえば
・プレ・コミットメント…あらかじめ約束をしておき、自分でそうせざるをえない状況に追い込む
・フレーミング効果…人間はどうしても先延ばしにしてしまおうとする癖があるから、言い回しを工夫してモチベーションアップに繋げる
…とか。個々の性格とも向き合いつつ、自分をうまくコントロールしていきたい。
Posted by ブクログ
経済に関わるバイアスを列挙してくれている。知っている内容も多かったのでサクサクと確認するような内容でした。最初の章と後半の章で重複する部分があった。初めて読むにはとっつきやすい内容かなぁと思いました。
Posted by ブクログ
行動経済学がなぜ大事なのか、どのように社会に使われているのかを非常に噛み砕いて説明している本。イラストもあり、とてもわかりやすく読みやすかった。
世の中は色々な仕組みを使って、経済が回っているのだと実感できた。他の本を読んでいく中で、また興味が湧いたら、より学問的な本も読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
タイトル通りわかりやすい図解付きの行動経済学入門書。人は合理的に損得だけで行動するのではなく、利他的で不合理な行動も取る。ナッジ理論の章が特に面白かった。ナッジとはさりげなく巧みに人々を好ましい方向へ導く手法で、ゴミのポイ捨てを減らすナッジ、納税率やワクチン接種率を上昇させるためのナッジになるほどと唸らされた。自然災害時のベストなアナウンスは「多くの人はすでに避難しています」と呼びかけることだとか。今回の能登半島地震でこのように呼びかけたメディアはあったのかな。
Posted by ブクログ
先に行動経済学の決定版(私見)である『最後通牒ゲームの謎』を読んでからの本著のため、正直物足りない。ページ数も少なくイラストの解説に半ページ使うような仕立てであり、入門編という所だろうか。何度も同じ用語や解説があり、編集のミスかと思うくらいだが、その手厚さも初級編に相応しい。
本著で特に気になったのは「平均への回帰」。これは、堀江貴文もYouTubeで引用しているが、例えば、健康に関してこれを当てはめると、病気ガチな人も必ず小康状態に回帰する。その健康状態の復活するタイミングで試していた薬や行動に効果があったものと思い込んでしまうのだ。因果関係を科学的に説明できないものは、大方これだろう。生贄を捧げ続けていれば、雨が降る。生贄が神に届いたと錯覚する。心の回復に作用させているかのような宗教詐欺。
勉強はすればする程、テストの点数は上がるのだから、学生は毎日勉強時間を延ばせば良い。テストの点数が上がれば入れる大学も増えて、高い教育は高収入に繋がりやすいため、経済合理的だ。しかし、誰しも勉強に集中し続けることができないという点に、行動経済学の視点がある。
周囲と同じ行動をとってしまうことを同調効果やバンドワゴン効果。他人と同じものを避けようとすることを逆にスノッブ効果。利益から得られる満足よりも、損失から受けるダメージの方が大きく感じる損失回避性。CMなどで強く記憶に残っているものは選ぶ利用可能性ヒューリスティックと呼ぶ意思決定。サンプル数の少ない偏った情報を一般化してしまうことを少数の法則。人にみせびらかすためにブランド品を求める心理をヴェブレン効果。
人間の人間らしさ。つまり機械との違い。イコール動物らしさ。面白い学問だ。