あらすじ
大統領選挙で揺れるアメリカを読み解く。
アメリカを理解するうえで必須の基礎知識と、変化し続ける超大国の今を池上さんが6つのテーマから読み解く。
1.「ナンバーワン」から見るアメリカ──なぜ世界一の座が脅かされているのか?
2.「大統領選挙」から見るアメリカ── 誰も予測しなかったトランプ現象。投票日が「11月第一月曜日の翌日」の理由
3.「2050年問題」から見るアメリカ── 21世紀半ばに白人が過半数割れするとどうなる?
4.「人気の就職先」から見るアメリカ──日本の大学生とはまったく志向が違う!
5.「キリスト教」から見るアメリカ──政教分離とは「政治」と「教会」の分離である
6.「日米防衛協力」から見るアメリカ──なぜ日米安全保障関連法ができたのか?
池上さんの母校・都立大泉高校の附属中学校での特別授業をもとに構成。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
中学3年生の生徒たちへ授業をした様子を書籍化しているので、池上さんと生徒の掛け合いもあり、ニュース初心者にも分かりやすい説明になっていると感じました。
日本より複雑な「アメリカ大統領選挙」や、アメリカの軍事・歴史など、日本にも関係してくる事柄を中心に、アメリカを多角的に解説しています。
中国やロシアも脅威になりつつありますが、それでもアメリカの権力の強さは、強大ですね...。
Posted by ブクログ
2019/11/30
相変わらず読みやすいです。
世界の警察を自負していたアメリカにも近年変化が起きている…書かれた時期がまだアメリカ大統領選前だったのでトランプ大統領誕生前でしたが、アメリカ大統領選挙のことも、どうしてアメリカでは大統領が強大な権限を持っているのかという歴史的な背景も解説してくれています。また、アメリカの歴史からわかる宗教との絡みもスルーできません。
アメリカの州は国並みの権限をそれぞれが持っていたり、世界の他の国でも大統領と首相がいたりするが、あくまでも政治のトップが首相であるということに加えた大統領の位置づけの違い、キリスト教のプロテスタントの人たちが作り上げた13州から始まったアメリカだが、多くの移民を受け入れていたら、今度はラティーノをはじめとする色々な民族の人々が増えてきていることによる問題点だったり…。
また、日本との安全保障に関係した関係性にも分かりやすく触れている。
アメリカの意向を強く反映して日本の政治も動いていること、中国の動きをアメリカが警戒しているがその余波は日本にも大きな影響を与えていること。安全保障の今後のあるべき姿。日本の安倍内閣は憲法解釈を変えたとあるけど、それは具体的にどういうことなのか、集団的自衛権てなんなのというような基本的なことからニュースで報道されていることが一体何なのかを再確認することができます。
Posted by ブクログ
アメリカって日本と密接にかかわっている国なのでよく知っているつもりでいましたが、意外とよく知らないことが多かったな~というのが読後の感想。
最終章の「日米防衛協力から見るアメリカ」のところは太平洋戦争勃発前の関係から話をたどっていったので、ちょっと近現代史をかじっていればわかる話だったのと、「大統領選挙からみるアメリカ」は池上さんの番組で解説していたことのおさらいだったのでまぁこんな感じかなと。
「キリスト教からみるアメリカ」は日本とアメリカの宗教観の違いがおもしろいと感じました。
読んでいて一番楽しかったのは「人気の就職先からみるアメリカ」
日本の学生とアメリカの学生の就職に対する意識の違いもおもしろかったのと、アメリカの学生にはこんな会社が人気なのか~という単純な好奇心が満たされて楽しかったです。
でも確かに池上さんが言うように「就職するときは人気の会社で業績が良くても20年、30年先はわからない」というのはまさにその通りで。そう考えると「やりたい仕事」で就職先を選ぶアメリカの学生の考え方のほうが理にかなっているし、最近はだんだんとそういう流れになってきていますよね。というかええかげんなフリーランス志願者が増えてきているの何とかならんか、とも思いますが。
Posted by ブクログ
なるほど。わかってなかったということがわかった。
例えば、首相と大統領の違い。太平洋戦争の後、アメリカが日本をどうしたかったのか。地位協定やガイドラインのこと。
書かれた時期がまだトランプ大統領一期誕生前だったので少し古いが、なぜアメリカでは大統領が強大な権限を持っているかの歴史的な背景を含めてわかりやすく解説してくれる。中学生の質問も鋭い。
当時と現在では多少の違いはあるかもしれないが、「人気の就職先」の話も面白い。日米の若者が目指す仕事に価値観の違いがよく出ている。国際的な仕事やNPOの仕事に就きたいという人が多いアメリカ。
「アメリカは自分たちの力で世界をよくしたい人が多く、日本は自分の生活をよくしていきたい人が多いと感じました。」と感想を述べる中学生。きつ〜い一言であった。
このシリーズを読むと世界のニュースの見え方が違ってくる。
日本はどう進むべきか考える一助になる。
今朝、森永卓郎さんの訃報が届いた。合掌。
Posted by ブクログ
トランプが大統領になる前の本なので少し古い部分もあるが、アメリカ建国の歴史等をおさらいできてよかった。アメリカ合衆国というのは成り立ちからして非常に特殊であり、我々はアメリカが世界のスタンダードだと誤解しがちであるが決してそうではないということを学んだ。時期的には集団的自衛権に関するトピックがホットだった時期なので、安保法案についても改めて考えさせられた。
Posted by ブクログ
むかし、そうだったのか、アメリカという池上さんの本を読んだことがあるが、恐らくそこで書かれていたことが書かれているように感じた。でも忘れていることも多くあったので、思い出せてよかった。
Posted by ブクログ
大統領選挙の流れは難しくてよく分からなかった。でもアメリカの歴史や宗教観、日本との関係も分かりやすく解説されてアメリカ人の思想の背景が少し見えた。この本読んだ後にアメリカ映画観ると少し違った見え方ができそう。
Posted by ブクログ
アメリカについては大国ゆえすでに結構知っていることも多かった。
このシリーズを読んでいると他の国の世界の見方で読んだ事が繰り返し説明されている事がある。
世界はあらゆる面で繋がっているなと実感。
Posted by ブクログ
米中がヒートアップしているので、読んだ一冊。
網羅的に現代アメリカのさわりがわかると思います。
米国の州制度については、日本の県のイメージでいると、確かに混乱するな、と。
米国での州とは一国に近いもので軍隊もあり、州独自の憲法も存在する。
その為に、連邦より州が優先されると憲法に明記されているそうです。
少し複雑な大統領選挙の仕組みも説明されています。同時に"自国中心主義"と謂われるトランプが大統領になった背景も分かります。
今年は大統領選ですが、長い期間かけて"メディア的な大統領"が育てられるのだとすると、"見られる事"でバイデンが今後どうなるか少し楽しみでもあります。
Posted by ブクログ
日本とアメリカの若者の就職先人気ランキングが面白かった。日本は人からの評価や自分の生活の向上を気にしていて、アメリカは世の中のためになる仕事を選ぶと。ただ、皮肉にもアメリカが他国の情勢を悪化させているのが現実。そこにランキング(若者の想い)との矛盾を感じた。
Posted by ブクログ
色覚異常について、その原因、対策、社会での対応などを解説する。自分は、赤緑色覚異常だが、弱、中、強の違いがあるのか。弱か中かな?ピンクのシャツを買ったり、ノートにボールペンの赤で線を引くと黒と区別がつかないことがある。
Posted by ブクログ
2050年問題とはなるほど。その頃日本はどうなっているのか? 人気の就職先の違いも興味深かった。 歴史は浅いかもしれませんが、やはりダイナミズムを感じます。
Posted by ブクログ
「池上彰の世界の見方」シリーズ アメリカ編①
知っているようで知らないアメリカの姿が見えてくる!
〇アメリカを読み解く6つの視点
・世界的な地位
アメリカは何をもって「大国」とされるのか
・大統領選挙
大統領候補になるための3つの条件とはなにか
・2050年問題
サラダボウルで白人が少数派になってしまう
・人気の就職先
仕事本位で選ぶアメリカ人と企業名で選ぶ日本人
・キリスト教
アメリカの政教分離とはキリスト教の宗派と政治の分離のこと
・日米防衛協力
これからの日本とアメリカの関係を考える
ここまで(1期目のトランプ大統領のちょっと前)のアメリカの背景を知るとともに、これからのアメリカ、日米関係を考えてるきっかけになる一冊。自分のキャリアについても。
Posted by ブクログ
ブッシュは本当に大統領にしてはいけない人だったんだなぁ…そのあとにオバマが選ばれたのは良かったけれど、オバマの後になぜトランプが選ばれたんだ?
アメリカ大統領は馬鹿と秀才を繰り返さないといけない決まりでもあるのか?
Posted by ブクログ
■ Before(本の選定理由)
ロシア、中東編を読み終わったので、次はアメリカ。
歴史に基づいて「いま」を解説するので納得感がある。
■ 気づき
大統領選挙の投票日は11月の第一月曜日の翌日。
こんなに半端なのは、農業の閑散期:11月、さらに安息日の日曜投票はNG、遠くから投票に来る人の移動時間を考慮して、月曜の翌日だという。
寄り集まり、キリスト教など、幾つもの理由に基づいた集合体なんだな、と感じた。
■ Todo
ブッシュ(息子)の失政と特にアフガニスタンでの政権転覆後の支援は酷い。「分かった気にならない」ことは自分でも見習うことができる。
Posted by ブクログ
ダヴィンチのNACKS特集で安田さんが推してた。
授業の再録らしく池上さんが話してる口調なので、読みやすい。
アメリカについて知らないことって多い。