池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
有名なジャーナリスト、池上彰さんが自身の経験ももとにしながら、「なんのために学ぶのか」に追求した本。
順風満帆に見える著者でさえ、「専門性がない」という理由でNHKから爪弾きにされていた話には驚いた。
専門性はないが、広くわかり易く説明することが出来ることを強みにし、独自のスタイルを確立した著者は凄いなぁと思わされた。
「長所は短所」を体現していると感じた。
なんのために学ぶのかという問いにはそれぞれの考えがあるが、参考に出来る考えを増やすことができた。
私も文系の大学の進学するため、なんのために学ぶのかについては今まで以上に考えることが増えると思う。自分の中や、目の前の状況に向き合って -
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Posted by ブクログ
最近「教養」についての本を読んでいるが、著者は違えど、定義的には同じようなことが書かれてあるかな。
ただ池上彰さんは、東工大出身かつ東工大で教えているようで、学生を対象に述べている内容が多いが、その文脈で、なぜ日本の企業が冴えないのか、なぜ政治が劣化しているのか を述べているのが、興味をひく。
また、宗教と科学の関係性についても、対談を通じて考察を述べているが、面白い切り口だなと感じた。
大学4年間で学ぶべきは、知識を暗記すること以上に、学ぶ姿勢であり、学び方である。
社会に出たら自ら学ばなければそこで成長は止まってしまう。社会に通用しないだけでなく、つまらない人間になってしまう。日本の大 -
Posted by ブクログ
ネタバレ社会主義国家成立から現在に至るまでの中国、台湾、香港との関係性について書かれている.
中国は毛沢東主導のもと大躍進政策、文化大革命により道徳観を覆され天安門事件後、愛国教育、一人っ子政策による少子化がおきている.
香港マカオは一国二制度のもと中国共産党支配が起き、台湾も中国から統一を目指されている
中国との関係性を改めて考えてみたいと思い再読.2回目だがさらに読み込めた気がする.
現在中国はGDP2位となってはいつつもその経緯についてこれほどわかり訳す書いてくれたおかげで内容を理解しやすかった.毛沢東は名前ぐらいしか記憶がなかったがこれほど中国にとって大きな存在だと思わなかった.中国共産党の -
Posted by ブクログ
第6章の日本の学力低下についての部分。良い例としてフィンランドの教育をあげていた。良いものはどんどん取り込むべきだし、取り込まない理由がない。新しい制度など難しい点もあるだろうが。
特に教育課程を決定する部分に強く共感した。教育課程を決めるのはその道のスペシャリストにやらせるべき。また、もっと教育にお金を割いて欲しい。中学、高校の生徒を見ると学力の差が大きくなっているのかもしれない。
若者の学力が向上すれば、国に対しても関心が湧くはず。実際に自分もそうであることがその理由。政治家からしたら統治しやすい国なのかもしれない。
まだまだ、自分の勉強不足を実感した。近代日本や近代史に触る良い一歩とな -