池上彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
よくニュースなどに登場する話題を、数ページでまとめ、報道の背景や私たちとの関わりを分かりやすく説明してくれる。
さすが「子どもニュース」でブレークした方だけはあります。
政治、制度、教育、女性、働く、経済、グローバルの7つの章に42.の質問と回答がある。
特に日本の政治の劣化や、既得権益に走る官僚の劣化を改めて感じさせてくれ、暗たんたる気持ちになる。
最後の項目が、日本はなぜ「核兵器禁止条約」に批准しない?
折しも昨日は「広島原爆の日」。
78年も経ち、被爆地広島選出の首相が、「核抑止は必要」って何かしら?
被爆者の意見を取り入れようとする気配すら見えないことは残念です と締めくくられてい -
Posted by ブクログ
池上彰氏は今やテレビで誰にでもわかりやすくニュースを伝える代表格として不動の地位にある。氏の著書も大変わかりやすく、特に以前は宗教関連の入門書的な位置付けで読みまくっていた。なぜこんなにわかりやすく説明できるのだろうか。いつからこうした説明ができる様になったのか、そんな疑問を抱きつつ本書を手に取った。
ご存知の通り池上氏はNHKの記者として歩みを始め、ニュースキャスターだけでなく裏方の仕事も含めてあらゆる「伝える」側の仕事を経験されてきた。特に記憶に新しい「週刊子供ニュース」は確かに大人の私がみても「実はそうだったのか!」と知らずに流して聞いていた用語一つ一つを丁寧に説明していた。何気にわかっ -
Posted by ブクログ
今年も4〜5月ごろになると「あ、もうすぐ池上さんの知ら恥新刊出るな、あのニュースを池上さんならどう書くんだろう」とワクワクしているくらいには毎年愛読している知ら恥シリーズ。
やっぱり話題はロシアやアメリカ、中国がほとんどを掻っ攫っている中で、気になったのはトルコなどの中東とインドの動向でした。
この本が出版された後すぐに、スウェーデンのNATO加盟にトルコが合意したことも、この本を読んでいたから尚更目を引くニュースだったし、インドの地理的、政治的立場に立って世界の現状を見ていくと、なるほどインドが「全方位外交」をしている理由や理屈が明確になった気がします。
特に今回印象に残ったのは、「加害 -
Posted by ブクログ
知識の宝庫、博覧強記の二人の会話形式の本なので、聞いているだけで(読んでいるだけで)勉強になる。何を話題に扱ったか、どう語っているか、今と過去がどう繋がるか。時々、佐藤優が持論をぶっ込んできて、それに対する論拠が分からないからモヤっとするが、オリジナリティがあって、それはそれで面白い。ファクトベースを逸脱しない池上彰と相性が良いとも言える。
苦手分野というか、実体験が無いからこの手の本を読んでも中々記憶が難しい点も幾つかある。それでも、何度もこの手の本を読み、薄ら点と点を繋ぎ、キーワードを頭に定着させる。
例えば難民の話。アフリカのナイジェリアやマリでの紛争から逃れた難民は、最終的にフラン -
- カート
-
試し読み