あらすじ
自衛隊の設立、「五五年体制」、東西冷戦が日本国内に反映した日米安保、戦後の廃墟からの高度経済成長、その歪みである公害問題。第二次大戦後の日本の歴史について、これからの歴史を刻んでいくわたしたちはどれだけのことを知っているだろうか。『そうだったのか! 現代史』読者の熱いリクエストで生まれた池上彰版「日本現代史」、激動の時代を読むための一冊が登場!
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小泉純一郎内閣が誕生するまでの日本現代史をわかりやすく解説した本。
学校で学ぶ機会があまりない日本の現代史。しかし、現代史を知らなければ現在起こっている社会問題の本質を理解することができません。
本書を読めば、高度経済成長や公害問題、日韓関係、沖縄の問題など、日本人ならば知っておくべき現代史を知ることができます。
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参考文献が多い
情報の密度が濃いため★5
祖父母が私に、ロッキード陰謀論を繰り返し熱弁していたのを思い出す。
連立政権がどうして誕生したかが理解できたので良し。
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戦後の日本の流れを理解出来る一冊で、日本人の特性が引き起こす事柄から今にも通ずるものが見えてくる。誰がどう言うことを考えてながら当時行動し、今の自分たちはその延長線上を生きていると言うのを感じる。
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日本の現代史がわかりやすく書かれていました。
つい最近のことなのによく理解していなかったことがこんなにも多かったかと我ながら反省するべき点がたくさんありました。
覚えているようですぐに忘れているのを痛感しています。
少し立ち止まって後ろを振り返ってみるのはとても大事なことです。
イスラムやロシアのことはなかなか理解しにくい点もあって聞き流してしまっていたことが雲が晴れたような気がします。
ニュースの見方が少し変わるかもしれない、物事を深く追求するサポートを得たような気分です。
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五十五年体制と連立政権、沖縄米軍基地問題、学生運動の盛衰、バブル経済etc……社会科の授業ではサラリと流されがちな、戦後50年の動きを追った本。各章ごと、まず冒頭で比較的記憶に新しいニュースを取り上げ、そこから時間を遡り、因果関係を解き明かすという構成。過去と現在との繋がりを明確に認識できるため、頭に入ってきやすい。特に、日韓のイザコザや日教組にまつわる問題の、根幹部分がわかってよかった。その辺、学校じゃ習わなかったからね。
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知っているようで知らない事が要領よくまとめられている。またリアルタイムで知っていても、断片的でしかなかった歴史的事件がストーリーとして立ち上ってくる手法は、あり変わらず見事。
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歴史の勉強を疎かにしてきた私にとっては、
「こんなに大事なことを知らぬまま社会に出ようとしてたのか…!」
と、感銘しつつ冷汗の連続だった。読んで本当に良かった。
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日本近代史を池上さんが解説。
単なる歴史事実の説明ではなく、池上さんの言葉で、時に当時の自身の感情も織り交ぜて説明されているので非常にわかりやすい。
ほとんどの事象が、聞いたことはあるという程度で自分なりの理解ですませていた。
自分もそこそこの年代になってきて、若い人にも軽く説明くらいできないと格好がつかないし、自国のことを説明できないなんて情けないとの思いもあった。
内容が薄いとのレビューもあるが、1冊の本にまとめるためにはこの程度で十分だと思う。
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戦後の日本史について、池上彰氏らしい解り易さで書かれています。年代ごとの羅列ではなく、項目ごとに解説しているので、とても理解が容易です。昨今、近隣国との領土問題などが過熱していますが、これら諸問題を考えるうえで、自国の歴史、他国の歴史を知っておくことは最重要だと思います。この本は、右寄りでも左寄りでもないので、自国の歴史を正しく知る上では最良の入門書だと思います。
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「55年体制」「安保条約」「日教組」「日本赤軍」「公害」・・・。
何となく言葉は知っている
だけれども詳しくは知られていないし風化されていく現代において闇に葬り去られる真実
その話の内面や実情、向こう側に見えてくる時代背景
複雑に絡み合い簡単には説明不可能な話題なのだが池上彰さんの説明は誰にでもわかりやすい内容で腑に落ちます
日本人は日本の歴史を知らないとよく言われますが
【第7章 日韓条約が結ばれた 】より
「歴史への無知、そして無知であることも知らないままでは、失敗の歴史を繰り返します。」
著者の言うことはごもっともである
最後に主要参考文献が掲載されているがその量がハンパではない
これほどの文献がコンパクトに凝縮された何ともお買い得な一冊とも言えるでしょう
Posted by ブクログ
7冊連続でそうだったのかシリーズを読んだ。
日本の生活者としての視点を失わず、特定の思想に影響を受けない書き方なので、教科書として使って欲しいと思う。
ただ、これらの本を理解するには政治、経済、法律などについての一般的な教養がある程度ないとダメかも。
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警察予備隊、自衛隊は客観的に考えれば軍隊に他ならないという思いを強くした。三池闘争や日教組といった、日本における社会主義革命の勃興に対する恐怖について身をもって知ることができた。平成生まれとして田中角栄の功罪についてよく理解できていなかったがクリアになった。かなり前の年代の話にはなるが、日本人としては抑えておきたい内容だと思う。
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教科書に表面でしか触れていなかった内容を、わかりやすく、深く知ることができました。
日本での公害問題が、当時はそんなに深刻な問題であったことを知らなかったので、これからの環境政策に活かすべく、日本の過ちを知ることができてよかった。
概略を知るにはとてもよい。
戦後日本史にあまり知識のない人が最初に取るべき本としては優れていると思います。読みやすいしわかりやすい。ただ、ある程度知識のある人には物足りなさを感じるかもしれません。また、歴史というものには多少なりとも主観が入るため「池上史観」に反論のある人もいるかもしれません。しかし、基本的には思想的にもバランスが取れており、そういった意味からも、初学者が初めに手にするテキストとしては最適だと思います。
Posted by ブクログ
テレビで解説者などを務める池上彰さんの著書。
タイトル通り「そうだったのか!」と思いながら読み進めました。
自分が住んでいる日本について、知らないことだらけで過ごしてきた事に恥ずかしさを覚えました。
戦後政治の変遷、自衛隊の生い立ち、学生運動など。特に、赤軍といわれる過激派の異常な行動にはびっくりしました。
他のそうだったのか!シリーズも読んでみよう。
Posted by ブクログ
本気で読めば、一日で読める。学校で配られるよりも、もっと分かりやすく、血が通い、しかし右左に偏らない現代史の教科書である。読んで損はない。
自分にとって一番興味深かったのは、全共闘の話。歴史本はインデックスであり、気になったタイトルを更に掘り下げて楽しみ、理解する。そんな活用法が良いのではないか。勿論、知らず知らず、掘り下げる内に自らの言葉になる。
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戦後の55年体制、ロッキード事件、学生闘争など、キーワードとしてはよくメディアに取り上げられるがその内容を詳しく知らないことが10代、20代の世代には多いと思う。昭和史以降について深く取り上げることは現在の教育カリキュラムにおいて重要視されていないが、同じ過ちを繰り返さず、またよい点は学ぶためにも、もっと戦後の政治がどんな変遷をたどったのかしっかりと把握した方がいいと思った。 私も正直名前だけしか知らなかったので、とても勉強になった。この本だけだともしかしたら足りないかもしれないけど大まかな流れはわかるので、入門書として最高の一冊。
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おなじみ「そうだったのかシリーズ」の日本現代史編。戦後日本の55年体制、安保条約、労働闘争、公害、沖縄、などのトピックについて背景を解説する。自民党対社会党、資本者対労働者など、米ソ東西冷戦の縮図のような対立が戦後の日本を語る上でのキーワードだという。日本の周りに中国や北朝鮮など社会主義国が次々と誕生していた時代背景も、労働闘争や赤軍派のような過激な思想や行動に走ってしまう一因となっていたようだが、ソ連が崩壊し社会主義国が次々と資本主義を導入していった現代の人間にとって、当時の人たちの行動規範を理解することはなかなか難しい。
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単に年代順に起こった事件や出来事を並べているのではなく、まとまったテーマ(政治、経済、外交、公害etc...)ごとに並列してまとめてあるのが非常によかった。このまとめ方によって、同じ時代を何回も行き来し、起こった出来事の因果関係がつかみやすくなっている。何度か重複する話もでてくるが、それも同時代をより深く多面的にとらえる一助となった。
またその時代を生きていた池上彰さんの感じていた、率直な実感や当時の国民の反応などがところどころに挿入されており、たんなる知識だけではなく、その時代に流れていた風潮や漂っていた雰囲気にまで触れられるような気がした。
テレビの解説でも特徴的な簡潔で、わかりやすく、丁寧な説明は見事でした。何の前知識もなくすらすらと引き込まれるように読めるでしょう。
できれば政党史はもうひとつ章を増やしてまとめてほしかった。分離、連立が激しくやはりどうしてもややこしいので。
Posted by ブクログ
自衛隊の設立、「五五年体制」、東西冷戦が日本国内に反映した日米安保、戦後の廃墟からの高度経済成長、その歪みである公害問題。第二次大戦後の日本の歴史について、これからの歴史を刻んでいくわたしたちはどれだけのことを知っているだろうか。『そうだったのか!現代史』読者の熱いリクエストで生まれた池上彰版「日本現代史」、激動の時代を読むための一冊がシリーズ文庫化第三弾に登場。
Posted by ブクログ
・書いてある内容は現代社会の教科書と一緒
・でもわかりやすく、面白く、頭に入る
・個別案件同士のつながりが見えるからだ
・教科書もこんな感じだったら授業を好きになれた気がする・・
Posted by ブクログ
「少人数が議論すると、より強固な方針を打ち出した者が主導権を握る傾向がある」
「未来はそれが実際に起こるずっと前に私たちの中へ入ってくるということは、多くの兆候がこれを物語っています」
Posted by ブクログ
現代史の入門書としてはなかなか良いと思う。中立な立場から書こうという意識も垣間見れるし、言葉も易しくて読みやすい。それ故にセンセーショナルな書き方はされていないため心に残るとかはないかな。いくつか興味あるトピックも発見できて深めていきたいと思った。読んでよかった。
Posted by ブクログ
夏の文庫フェアで何となく購入。全体を通して、資本主義・社会主義の対立を色濃く反映した書き方なのかな?とも無知な身ながら思ったが、実際どうなのかは日本現代史を全体的に学んだことが無いので良く分からない。入門書として適しているのかさえ分からない。そういった意味では教科書は大事なんだなぁと思った。もっとも、教科書が偏っていないのかも知らないけれど。
敢えて言うなら、例えば東京裁判の歴史評価について肯定的な論も否定的な論も書かれているように、様々な方面の解釈にアクセスすることができる。この点において、入門書として読んでよかったと思っている。
Posted by ブクログ
日本現代史を一冊本にコンパクトにまとめた読み物。枚数的制約の為、深みがないのは致し方ないが日本人なら基本的に知っておくべき内容。起きがけに毎日1章ずつ読む。所謂歴史物とは異なり、現代史は自分史と一部交叉する。それだけに懐かしくもあった。二度寝の誘惑の中、些か夢うつつ状態での読書時間となる。気が付くと当時の夢を見ていることも度々。「これ学校で習った!こんなことあったなあ~」って感じで斜め読みする。『現代史』、『現代史パート2』、『アメリカ』、『中国』と【そうだったのか!シリーズ】を続けて朝読しても良いかも?
Posted by ブクログ
池上さんの本は、まるで教科書のようだ。
そしてこれは日本の現代史なので、たぶん中学の現代史の授業でもやってるんだと思うのだけれども、大人になってからこれらのことを振り返ると、断然面白味が違う。
会社勤めをしたことがある人が労働組合の運動について知るのと、働くってなんだか知らない子供が勉強するのでは、現実味が違うしね。
そういう意味で、愉しみのために中学の勉強をもう一回してやってみるのは、結構面白いんじゃないかと思う。
にしても、戦前も戦後も、昭和の日本はすごい。国会議事堂の入口に野党がバリケード作って、それを与党が突破して強行採決、それもおっさん達が、夜の夜中に!とか、会社員が何か月もスト!学生が火炎瓶を機動隊に投げつける!とか、どこの国ですか。。。
それだけ日本って国が「盛り上がってた」ってことなのかな。今は全然そんなアツさはなくなってしまったけど、いいことなのかな・・・暴力はダメだけど、ちょっと考えちゃうな。