あらすじ
急成長しているIT大国インド、世界のリーダーの座を狙う中国、ウクライナ侵攻に突き進んだロシア――歴史をおさえると、各国の思惑がよくわかる!世界情勢を理解するうえでカギとなる主要8か国の歴史を解説しながら、各国の考え方をわかりやすく紹介。これからの世界を深く理解するための必読書です。
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Posted by ブクログ
へぇ、そうだったんだ、知らんかった。話が満載。
知識欲を刺激されて良かった。
多分また忘れちゃうけど、たまにこういう本読みたいかも。
海外はもとより、自分の国の成り立ちもよく知らないことに気がついた。
Posted by ブクログ
いつもわかりやすくて勉強になる本を出版される池上先生の本。各国の情勢や思惑を、歴史を交えて解説している。
触れられている国は、インド、中国、ロシア、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、そして新興国グローバルサウス。3割くらいは知っている内容だったので流れも掴みやすく、世界史が苦手だった私には改めて勉強にもなった。ロシアや中国の歴史は面白かったので、別で勉強したい。
一部気になったところをメモ。
インド:中国の脅威があり、ロシアと武器輸入をして仲良し。アフガニスタンはソ連に侵攻された際、パキスタンとアメリカが支援し、アメリカ対ソ連の代理戦争となった。その際パキスタンが武器を配ったのでタリバンが発足。
中国:毛沢東は1949年に中華人民共和国を建国したが、実際に日本と戦ったのは国民党であり、共産党ではなかった。習近平は台湾統一を悲願とし、第二の毛沢東を狙っている。
ロシア:元々はキエフ公国を起源とする農業大国。ロシア帝国を築いたピョートル大帝にプーチンは憧れを抱いている。1917年の第二次ロシア革命内戦の際、白軍に欧米諸国が干渉して支援したため、ロシアは欧米に疑心を常に抱いている。
イギリス:かつて世界を支配したイギリスは、英連邦王国15カ国(チャールズが王)と英連邦(コモンウェルス)56カ国との関係性を持っている。地政学的にシーパワーが強い。ファイブアイズという機密情報を取り扱う機関を持っている。
Posted by ブクログ
地域ごとに纏まっていてとても読みやすい。
章ごとのまとめがついてるのも嬉しい。世界史の基本的知識を蓄えて再読したい。
●インド→今や14億の世界一の人口。ロシアから大量の安い資源を購入。ロシアへの態度ハッキリさせない。
カースト制度による身分と職業差別の産物がIT大国。
日本、アメリカの対中包囲網に参加させる。インド太平洋経済枠組みという緩い包囲網。多宗教国家だが、パキスタンとも中国とも宗教がらみの紛争を抱える。
●中国→100年国恥 アヘン戦争以来の屈辱の歴史から、国家目標は台湾の統一であることがよく理解できる。アヘン戦争、日清戦争、義和団事件、ロシアのコミンテルン支部としての共産党発足、国民党が戦争で消耗する中逃げて力をつけた共産党、香港マカオは返還したが台湾はまだ。
●ロシア→ロシア帝国のピョートル1世、エカテリーナ二世への尊敬。彼らが獲得した領土はロシアのものという意識。タタールのくびきからの他国への恐れと猜疑心。
●フランス→労働者がストを頻繁にやるのはフランス革命の成功体験から。フランス革命は人権主義をもたらした。多数の移民受け入れ。パリコミューンは共産主義運動のはしり。労働者中心の先進的な取り組み。マルクスにも影響。ライシテ
Posted by ブクログ
池上彰先生の本の中でもわかりやすく書いてある。それぞれの国の歴史と最近のニュースがどう関係しているかわかりやすく解説してある。
旧東ドイツの状態や、グローバルサウスの解説が個人的には勉強になった。
Posted by ブクログ
世界情勢が全く分からない人にこそオススメしたい一冊です。本書では、世界史の知識を混ぜながら現在の各国で起きていることが解説されているため、各国の動きに対する「なぜ?」も同時に解消することができました。
本書は1年前に出版されたため少し古いですが、これをきっかけに世界史をもっと深堀りしてみたいと興味が湧いたため、読んでみて良かったと思いました。
Posted by ブクログ
中国、インド、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、ブラジル、アメリカ、さらにはグローバルサウス。これらの国、地域の歴史を振り返り、現在起きている戦争や社会の諸問題の根っこの部分を解説。特にアメリカについては、宗教や黒人差別の問題が現在に与えている影響が解説されていたが、知っているつもりで知らなかったことが多かった。
Posted by ブクログ
ロシアやアメリカ、中国、ヨーロッパ諸国など、世界情勢を知る上で大切な国々の歴史や特性などが学べました。
ウクライナ侵攻やイギリスのEU離脱など、現在起こっていることだけでなく背景も知ることで、考えが深まったように思う。
各国ごとに章立てしてあるので気になる国から読むなど、気軽に読みやすいように感じた。
Posted by ブクログ
インド、中国、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、グローバルサウス、ブラジル、アメリカについて、各国の思惑の説明を踏まえて現在の世界情勢をわかりやすく説明する。第二次世界大戦後反省を続けてきたドイツにも不満のマグマが溜まりつつあることに非常に興味と危機感を覚えた。中東情勢についてもよく理解できる。2023年10月発行とかなり新しい本なのでこれから起こっていくことを考えるためにも有用な本だと思う。
Posted by ブクログ
歴史から各国の思惑を読み解く
こうしてみると、改めて戦争や争いの歴史と重なることも実感
人口世界一となったインド
ロシアとの関係が興味深い
覇権国家を目指す中国
アヘン戦争から始まる恥辱の歴史からの脱却
ウクライナへの侵攻のロシア
ソ連の崩壊から再びの周辺の領土拡大を目指す
移民大国のフランス
フランス革命と人権重視の歴史
移民との摩擦も
情報大国としてのイギリス
旧植民地との連携により情報大国としての地位を築く
EUの中心と自負するドイツ
東西ドイツの統一による弊害が影を落とす
マルクからユーロによりより経済が発展
インドを中心とするグローバルサウスの存在感
アメリカや中国の二軸から第三極を構成
南米の雄ブラジル
日本からの移民で日本も大きく関係する
勝ち組と負け組の言葉の語源
軍事と経済で世界一のアメリカ
宗教により妊娠中絶が大きな課題
奴隷制度と今だに根付く差別により再び分断の危機
Posted by ブクログ
インド、中国、ロシア、フランス、ドイツ、ブラジル、国それぞれに個性や特色、国民性があるが、それは地政学と歴史を学べば、紐解ける。この本を読み改めてそう感じた。
インドは今後凄い勢いで発展するのは明らかだが、カースト制度が職業選択の幅を狭め、足枷になるのではないかと感じた。
Posted by ブクログ
台湾問題、ウクライナ戦争、トランプ再任による貿易摩擦懸念など、何かと話題になる国際情勢。
地政学だけの一方的な解釈だけでなく、その国の歴史や宗教も踏まえながら解説してる書籍はないかなと思っていた時に出会った本。
専門書の様に深くなく、各国の歴史の流れと、宗教、これからの流れを私の様な素人でも分かりやすく、ザーッと解説してくれる。
一般的な、その国のイメージとは少し離れた意外な一面を解説してくれるので、このあたりは池上節が炸裂していて面白いなと。
中華思想、ロシアの憂鬱、フランス革命のプライドと成功体験、アメリカは宗教の国、インドのロシア贔屓など、何故そうなっているのか?がやさしく書かれていると思う。
Posted by ブクログ
池上さんが世界のそれぞれの国民性を歴史から紐解く一冊。
わかりやすいし、頷けるところもあるのだが、
どうしても国にある種の性格レッテルを張ってしまうのは、
ちょっと一義的な見方になってしまってもっと多角的な見方をしたほうが良いのでは
と穿った考えになってしまったりする。
ただ、何か色をつけないと解釈できないものそのとおりなので
うーん、どうすれば良いんだろうという(この本とは直接関係もない)哲学的な話に思考が飛んでいった。w
(池上さんとは、あまりソリが合わない説。w)
# かいつまみまとめ
- 中国は、世界の中心だと考えてる
- フランスは、自国に誇りがある。ストライキの文化
- ドイツは、ジョーダンが通じない
- インドが、ロシアにも中立的になのは、パキスタンとの争いがあるから
Posted by ブクログ
各国の情勢を歴史と共に学ぶことができ勉強になりました。インドの台頭や中国の中華思想、そしてアメリカの黒人差別についてなど、長い歴史の中で出来上がったものなのだなと改めて感じました。と、同時に自分がいかに学生時代の勉強をサボっていたかが露になりました(笑)
今まで海外のニュースを見るときは、お恥ずかしながら自分のフィルター・先入観を持って見ていた部分がありました。今後は、各国が歩んできた歴史や情勢を意識し、広い視野持って世界を見ていきたいなと感じました。
Posted by ブクログ
中国四大発明
火薬、羅針盤、活版印刷、製紙
フランス
ストライキが日常茶飯事
人権が何より大切
イギリス
ファイブアイズ
極秘情報を盗む
ドイツ
右手を斜め前方に挙げる挙手→ナチス式敬礼として禁止
右手を真横に出してタクシーを止める
ナチスの蛮行を絶対に許さない
ブラジル
ブラジルはデジタル大国
大統領選を電子投票
Posted by ブクログ
インドを皮切りに中国、ロシア、フランス、イギリス、ドイツ、グローバルサウス、ブラジル、アメリカの歴史がわかりやすく書かれている。
特にドイツの歴史と今にはビックリした。ナチスのホロコーストの反省から、100歳になったとしてもそれに関わった人が罪を問われる。難民を積極的に受け入れていることもホロコーストに関係している。
アメリカのテキサス州は元はメキシコ領だったことや黒人差別の歴史を知って根の深さを感じた。
Posted by ブクログ
現在の世界情勢の歴史的背景について説明してくれる。相変わらず分かり易い解説で飽きないのだが、この人はあまりに多く日本を乱発し過ぎで、本人も何を書いたのか分からなくなっていないのかな?読む方もあまり残らないのが残念。
Posted by ブクログ
フランスの項がいいですね。
フランスとは思想の輸出国である。現在まで3回、世界を変化させた。
一が、フランス革命による自由平等、国民国家。
二つ目が、パリコミューンと世界共産主義運動。
三つ目が、60年代の学生運動。
この近代世界の発端には、常にフランスがいる。そして日本を含む世界が変革されてしまっている。あの国はすごい。
Posted by ブクログ
池上さんが国ごとに詳細説明する本のシリーズのダイジェスト版みたいな感じ。
刷り直し的な感じもしないでも無いけどやっぱり池上さんの本はわかりやすいし参考になる。
Posted by ブクログ
世界情勢を地政学(シーパワー、ランドパワー)で解決。
インド:
カースト制度。身分制度のヴァルナと職業的区分のジャーティ。ヴァルナは、バラモン・クシャトリヤ・ヴァイシャ・シュードラ。
中国:アヘン戦争で香港獲得。99年後の1997に返還。1894年、日清戦争で台湾獲得。香港マカオは取り戻せたが台湾はまだ手に入れてないから取り戻したいというのが野望。共産党は反日運動から誕生。山東半島の領有権を巡って、第一次世界大戦まで占有していたドイツから返してもらえるかと思いきやヴェルサイユ条約で日本が獲得→五・四運動。なお、1917年ロシア革命が起こり、世界の共産主義化を目的とした世界革命を企図。その支部が共産党の元。ちなみに日本の支部は日本共産党に。