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「明るい北朝鮮」と呼ばれる国はどこか?
アメリカと中国という超大国の間で生き抜くために、日本にとって東南アジア諸国の重要性は高まっている。しかし、東南アジア諸国や、これらの国のほとんどが加盟するASEAN(東南アジア諸国連合)についての知識が、日本人に広まっているとは言えない。以下の問いにすべて答えられる人はいるだろうか?
●「東南アジア」という概念は、どこの国の軍事侵攻の結果、生まれたか? ●ASEANはなぜ生まれたのか? ●ASEANの結束が高まった、日本が関わる貿易摩擦とは? ●「明るい北朝鮮」と呼ばれる国はどこか? ●「タイ式政権交代」とは何か? ●なぜインドネシアの中華街には漢字が見当たらないのか?
わからなくても大丈夫。池上彰がわかりやすく徹底解説。東南アジア諸国の現代史や日本との関わりがすべてわかる! 東京学芸大学附属高校での白熱講義に、大幅加筆をして書籍化。人気シリーズ、待望の8巻目!
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Posted by ブクログ
東南アジア各国の実態や現代史を、授業形式で記した一冊。東京学芸大附属高校で行われた講義がもとになっていて、ところどころに問いかけがあるため、自分の頭で考えながら読み進めることができる。池上彰氏の上手な語り口により、納得感のある説明で分かりやすい。
以下、特に印象に残った内容。
- 日本が東南アジアに対して行うODAは、太平洋戦争の戦時賠償の延長である。日本は敗戦後に世界銀行から融資を受けてインフラが発展したという過去があり、東南アジアに無償ではなく有償協力という形で援助を行っている。
- シンガポールは「Fine Country」と呼ばれるほど罰金の多い国。ガムや電子タバコをシンガポールに持ち込んだり、公共の道路で唾を吐いたり、公衆トイレで水を流し忘れると罰金が科せられる。
- カンボジアのポル・ポト氏は毛沢東思想の影響を受け、知識人を排除しようとした。眼鏡をかけている人や、学校の先生、海外に留学している人を寄せ集め、殺害していった。
Posted by ブクログ
読んで良かった。
宗教、政治、外交、、この地域との仕事をする上での基礎(国際協力の背景含む)が満載。
必読であったと思う一方で、ある程度各国のイメージが自分の中にできてきた今だからこそ、理解できた部分も多いのかも。
日本の占領がきっかけで東南アジア概念が誕生し、
共産主義への防波堤としてASEANができたこと、
なぜベトナムは中国に対し慎重(険悪)なのか?
なぜマレーシアには中華系やインド系の人が居住しているのか、またなぜマレー人優遇政策をとるのか?
フィリピンのドゥテルテ大統領とダバオ市の関係は?
スーチー氏を理解するための多様な見方をすることのあり方とは?
こういう「地域性」の勉強もまた重要。
※※※以下、読書メモ※※※
・地域や国の概念は、外部との関係があって初めて生まれてくる(日本の占領にたいして英米による東南アジア総司令部からこの概念)
・日本では明治期に西周らが専門用語や学術用語を日本語で一つ一つ作った、これにより高等教育が自国語でできてしまう(東南アジアは英語がペラペラ)
・戦後賠償からはじまったODA(ASEAN諸国には大東亜圏というと悪夢がよみがえるかも、とういうことを我々は理解すべき)、インフラ整備に誇らしい気持ちになりがちだが、もとは戦時賠償、ちなみにADBは投資の意味合い強い(相手が先進国になってもローンできる)
・チャイナプラスワンのその先?バングラはアジア最貧ともいわれる。中東やアフリカにはもの作りの伝統ない(中東は中継貿易)、もう打ち止めで生産コストはあがっていく
・困ってる国に援助すればいいのでなく、その土地の人々が自ら切実な思いを持ってこそ(尼で津波警報でず)
・ベトナムは中国が嫌い(ベトナム戦争後、ポル・ポトによるちょっかいに怒ったベトナムがカンボジア侵攻したとき、中国がカンボジアを助けるためにベトナムにせめいった、が、ベトナム軍により撃退)
・マレーシアにはイギリス領時代に同じ英国領だったインドからも出稼ぎ、また華人は教育熱心だし裕福、マレー人が反発しマレー人優遇政策(ブミプトラ政策)→華人が追い出されたのがシンガポール(東京の区部が日本なら分離した的な)
・ドゥテルテはダバオ出身、麻薬組織などを殺害しまくって治安向上(ダバオ・デス・スクワッド)
・スーチーは悲劇のヒロインだったのが、いまやロヒンギャ対応で国際社会から批判(しかも国民から選ばれたわけではない「国家顧問」)、起きていることに多様な見方をすること重要
Posted by ブクログ
2019/11/28
高校生に向けた池上彰さんの講義を文章化してまとめたもので、相変わらずとても読みやすいです。
学校ではあまり詳しく学習しない東南アジアについて歴史から現在の概況に至るまでが分かりやすく説明されています。そしてその内容には日本も深く関わっていることを再認識させられます。
特に、フィリピン、ミャンマー、ベトナム、タイ、インドネシア、シンガポール、マレーシアなど、聞いたことあってなんとなくこんな状況だったような…程度しか知らなかったそれぞれの国についても、どうして現在の状況になっているのかを歴史的背景の部分から再確認することができます。
ニュースとかで断片的に報道されているから、なんとなく知った気になってしまいがちな東南アジアですが、深く考えてみると自分は何も知らなかったんだなと思い知らされました。
また、繰り返し読んで知識として定着させる一方で考えを深める材料としても使えたらと思っています。このシリーズは他にもあるみたいなので、読破していきたいです。
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