池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読解力の重要性を痛感した。
国語の授業で時々目にする読解力 問題。
一体将来どんな役に立つのだろうと疑問に思っていたけど、本書を読んでいくうち、なるほど!と腑に落ちた。
SNS のやり取り、情報社会ではびこる作為にまみれたニュース、大人になったら必ず向き合わなければならない煩雑な書類たち。
いつでもどこでも誰にでも、文章を読む機会は毎日のようにある。さらに、文章だけでなく会話でも同じことが言える。
相手の発言 一つとっても、その裏には様々な心理が隠れているかもしれない。
表面上の情報だけを鵜呑みにせず、 行間を読み、言外に含まれた意味を分析する。
それが円滑で健全なコミュニケーションにつながる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本の教育の歴史や現状、改善点をわかりやすく説明してくれる良書。
社会の教科書にも出てくるような普遍的な話題もあり、そこからどんどん深く掘り詰めていく。
さらに、情報社会の落とし穴とともに、読者がこれから先どんな見方をして、情報とどう付き合っていけばいいのかまで導いてくれる。
ゆとり教育で本当に学力は低下したのか、が特に印象的。
メディアはこじつけや誇張を使い、「ゆとり教育のせいで子どもの未来が危うい」と報道する。
そんな情報を鵜呑みにしてしまうと制作側の思う壺。
疑う心を忘れず、あらゆる情報と照らし合わせることを心がけていきたい。 -
Posted by ブクログ
タイトル「今こそ社会主義」からして、ロシアや中国の政治体制を礼賛するのではないかとやや不安に思いながらも本書を手に取った。本書は中国共産党や旧ソビエト連邦を模範とせよ、と言うものではなく、社会主義に対する考え方である資本主義、その中で国民生活を支える経済面の問題提起と、今回のコロナ対策などに見られる、国家が積極的•主導的に役割を果たすべき活動•政策の面から、社会主義的の良し悪しを考えていく内容となっている。社会が未成熟な状態では国家があらゆる国民活動に制約やルールを設けて、国民を纏めて国家全体を計画的に発展させていく、と言うやり方は合理的であり、かつてのソビエト連邦が第一次、第二次5カ年として実践、発展させた事は言うまでもない。国家に必要な要素を完成品から詳細に分析を重ね、部品一つ、ネジ一つに至るまで定量数値化していく事で資源の無駄や労働力の無駄が省かれる。そうした中で、従事する職業によって格差が生まれないよう、成果や利益を国家のものとし、国民に再配分していく考え方、社会主義の一形態として共産主義が生まれてくる。富は国家に帰属すると言う考え方は個人の頑張りや努力の度合いによる格差を生じさせないから、どれだけ頑張ろうがサボろうが同じ賃金になると考えるなら、努力しない方が楽である。そこから共産主義が限界を迎えるのは当然の事のように見える。かつての中国がそれであり、彼らはそこに新たな考え方、余剰利益を個人に帰属させる仕組みを作る。これにより現在の中国社会の様な、共産主義と言いながらも、農村部と都市部の決定的な所得格差や、成功者と失敗者の大きな格差を生んだ。資本主義は国家が国民の生産活動や取引に自由を与え、頑張るものは富を得られる状態にする必要があるため、これを称して自由主義と呼ぶが、現在の中国の在り方はその富の格差が表すように「共産主義的自由主義」と呼ぶ方が合っている。本書はそうした社会主義の形態含め、ソビエト連邦、今は解体されたユーゴスラビア、キューバ、旧東側諸国を例に挙げ、社会主義の問題について触れながらも、良い点についても述べていく。
最近アメリカでまたトランプ氏が大統領選で当選した。その背景にはアメリカ社会の中に広がる所得格差への大衆の不満があるのは間違いないし、それを海外からの不法移民に矛先を向け、解りやすい政策を打ち出した事が勝因の一つだろうと思う。資本主義•新自由主義の限界や、サービス産業に富が著しく偏り、日本製鉄の買収に見られる様に、アメリカの製造分野の衰退から生じる失業も背景にある。再び製造業を下地とする強いアメリカを目指して、世界で行きすぎたグローバリズムに楔を打ち込みに行く。世界はまた資本主義の在り方について再考を求められるし、それについての充分な議論が出来ない国は淘汰されていくに違いない。
近年新型コロナの対策が国によって大きく異なった結果、封じ込めの成否がそのまま国と政府の評価につながった。全体主義的な強烈な外出制限を国民に課した国もあれば、日本の様に、人々の自主性に任せた国もある。歴史的に疫病の封じ込めだけでなく医療に関しては国家がある程度の制御を加えない事には、生命の危機に影響を及ぼす事もあり得る。全て合理化を最優先する民間の営利に医療やその他生命に関わることを委ねるのは危険だ。軍事などもその代表格ではあるが、ウクライナ戦争を見てもわかる通り、近年は民間軍事会社が戦場に大量投入される。様々なシーンで社会が、資本主義が変わりつつある現代。本書は今一度、人間らしく平和に安全に安定的な人生を送る為にも、国がどこまで介在するか、体制から考え直してみる良い機会になる。 -
Posted by ブクログ
このシリーズ、毎年読んでいます。
今年で5年目ぐらい。
年々変化すること、その時期のニュースや出来事、
さらに歴史の背景を砕いて説明してくれるので、
少しずつですが理解が深まっているような気もします。
アメリカ、ロシア、ウクライナ、中国、中東…
世界のあちこちで不和が発生して、
強い共感や批判は大きな分断を呼ぶなか、
日本という島国は超高齢化社会に突入していく…
自分も年を重ねてきて、
もう若手ではなくなった今、
不安しかない。
けれど、知らないということは更に不安になるので、
せめて「知りたい」という気持ちだけは失わないようにしていたいと思います。
毎年、この本が発売されるたび、
その気持ちを改めて感じます。 -
Posted by ブクログ
「SDGSのきほん」の九巻目ですね。
目標8 労働と経済
働きがいも経済成長も
包括的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
ちょっと難しい目標ですが、経済成長があって雇用も創出するわけですが、問題はその有り様ですね。
いくら雇用があっても、低賃金や強制労働や児童労働であっては、働きがいも、まして幸福感も無い人間らしい雇用とは言えませんね。
経済成長も、環境破壊や人種差別や、過酷な労働を強いられたものであっては本末転倒でしょう。
こうした点で、日本もこの目標では、世界的にみても低い位置にいます。
雇用の格差、正規社員の長時間労働など問題点は、山積みであるようです。
人間らしい雇用のありかたや、経済成長を真摯に受け止めて、未来が明るく成らなければ、若者も安心して展望を見出だせません?
この本で得られる知識は、子供向けの本で有ることを考えるてみるべきだと想いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ難しい言葉が一切使われていないのでとにかく分かりやすい。
入門書にちょうどいい。
韓国と北朝鮮の歴史、文化、日本との関係がこれ1冊に詰まっている。
反日感情や慰安婦、ミサイルなど センシティブな問題が取り上げているため他のいろんな書物と照らし合わせながら読んだ方がいいのかなと思った。
韓国と北朝鮮が今も休戦中であることは忘れないでおきたい。
国を分ける地帯は国境ではなく軍事境界線とされている。
軍事境界線から北へ二キロメートル、南ヘ二キロメートル、合わせて四キロメートルの帯状の地域は休戦条約によって非武装地帯(DMZ) に設定されている。
どちらの軍の施設も設置できず、立ち入ることもできないことになっている。