あらすじ
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自由・平等・友愛の国でなぜテロや暴動が?
ルーブル美術館やオルセー美術館が立ち並び、エッフェル塔やノートルダム大聖堂がそびえるパリは世界一の観光都市。そしてパリを首都とするフランスは世界で最も多くの観光客が訪れる国である。
そしてフランスは住民の1/3がルーツをたどれば移民系という移民大国でもあり、差別や格差から、移民による暴動がたびたび起きている。
また公共交通機関は繰り返しストライキを起こしているが、国民はストライキに寛容である。
このようなフランスはどうやって成り立っているのか。また、現在抱えている課題にはどのようなものがあるのか、さまざまな視点から見ていきます。
本書は、「ストライキと革命から見るフランス」「政教分離から見るフランス」「移民問題から考えるフランス」「『教育のエリート主義』から見るフランス」「軍事大国フランスの外交戦略」といった全く異なる章立てで構成。いろいろな角度からフランスを見ることで、その栄光から影の部分まで、まるごと理解できます!
暁星中学校・高等学校(東京都千代田区)での白熱授業を書籍化しました。
(底本 2023年10月発売作品)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
多面的な国家を網羅的に解説。エリート主義のところで大学と別にグランゼコールという官僚養成学校があってマクロンも出てるというようなところ、恥ずかしながら知らんかった。
Posted by ブクログ
自由民権思想発祥の国。
日本の法律はここから輸入してるから、
今は当たり前の考え方も元は輸入なんだなと思う
政治と宗教、移民の実情、哲学を重んじるところなど
議論とあるべき論に重きを置く感じかと思った
Posted by ブクログ
2023/11/21
ヨーロッパを引っ張るリーダー的存在で非常に力を持っている国、というイメージをフランスに対して持っていたので、フランスの歴史に関する部分やフランスの教育、現在の国を形作る上での根幹となる人々の考え方について新しく知ることができました。
ドイツやイギリスなどヨーロッパの大国と国境を接していたり近かったりすることで争いにも多く直面してきたフランス。
また、人権に対しての意識がとても高いことや、人々の行動の根にあるのはフランス革命で王政を倒して政治を変えたという国民全体の成功体験が今につながっている部分もたくさんあるということを知れました。
フランスについてよく分からなくても、一読するとフランスの成り立ちや国民の特性をなすものなどについて知ることができます。
Posted by ブクログ
歴史上、日本と同盟を組んだり直接戦争をしたわけではなく、イギリス、ドイツ、イタリアなどと比べて若干日本との身近さが落ちるフランスについて書かれていたため、新しい発見が多かった。革命からどのようにして現在の人権尊重の考えが成立していったのかが、分かりやすく書かれていた。
Posted by ブクログ
いつものように新聞の延長で読んだ。
基本、中高校生向けの本なので表現は簡単で分かりやすいのだけどこれほどフランスについて広く深く書かれた本に出会ったのは初めて。
フランスって知ってるようで実は知らない事だらけの国だったのだなと改めて考えた一冊。
Posted by ブクログ
エリートを育てる国家フランスがどのような仕組みで成り立っているのか、フランス革命がいつどのようにして起こったのか、分かりやすく解説してくれています。
また、バカロレアという教育制度があることも、初めて知り得ました。
今までのフランスのイメージが180度変わり、他所の国のことをもっと知っていくことは、大事なことであると考えさせられた。
Posted by ブクログ
フランスという国の歴史と今の課題をざっとつかむことができます。
歴史的観点から言えば、フランスは「人権」という概念を生み出したというところは注目に値すべき箇所でしょう。ただ、このことがフランスの誇りにつながり、今でもストライキが多いことに通じているという発想はありませんでした。
また、今までドイツには興味はありましたがフランスにはそこまでのものはなく、エリート教育や移民問題などのフランスの内情に少し疎い面がありました。
今後、フランスから流れ来るニュースへの理解がまた一層深まるようになるか思うと、この本に出会えて良かったと思います。
Posted by ブクログ
短い時間でざっくりとその国の事が分かるから、一度読んでみると良いシリーズかも。でも教育と政治と外交に偏ってる気はするね。各国のインテリ層の理解にしかならないかも。
Posted by ブクログ
「自由・平等・博愛」を掲げるフランス――池上彰『世界の見方 フランス』はこの国が歩んできた栄光と苦悩を浮き彫りにする。革命の旗を掲げ世界を動かした一方で移民問題や格差に揺れる現代。理想と現実のはざまでフランスは何を模索しているのか。街角のカフェに根づく議論好きの精神も民主主義の源泉だ。美と知性を誇るうるわしの国が今なお問い続ける「人間らしさ」とは何か――その姿に学ぶべきものがある。
Posted by ブクログ
日本の文化に好意的な人がたくさんいるイメージだけど、フランス語話せない人はまるで相手にしてもらえないイメージもある。
個人的にあまり興味がなかったので、知らなかった事がたくさんあって面白かった。