池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分を客観的に見つめることは、一瞬誰でも出来そうに感じる。しかし、実はものすごく難しい行為だと思う。
やはり広く世界を見て回るしかない。
特に若い時期は留学などをして、世界から学び、日本と異なる価値観に触れることは大切だろうと思う。
大人になって思うことは、自分の考え方が如何に固まってしまうか。
偏った考え方をしていないか?
視野を広く、視座を高く、物事を見られているか?
異なる考え方を持った人々を否定せずに、受け入れることが出来ているか?
世界の様々なことを知ると、逆に他人に対して優しくなれるだろう。
世界は何と多様性に満ち溢れているのか。
このことを知ることが、逆側から自分自身の内面を見つめるきっかけとなるはずだ。
世界には「日本ではあって当然」の物が、無いことが普通だったりする。
それは綺麗な水だったり、トイレだったり、安全だったり。
それら以外にも、きっと沢山あるのだろう。
逆に、世界では「日本では無くて当然」のことが、普通にあったりする。
これは戦争だったり、人種差別だったり、民族間の争いだったり。
「なぜ世界を知るべきなのか?」
この答えは「自分自身を知るきっかけになるから」としか言いようがない気がする。
もちろん、他にも理由はあるのかもしれないが、やはり客観的に自分を知るということが、如何に自分自身を成長させることにつながるか。
本書でハッとする言葉は「たった一人では世界を変えられないと思うかもしれない。実は逆である。たった一人の熱い思いから世界を変えた事例がこんなにある」として、各人の活動が紹介されていく。
マララ・ユスフザイさんやグレタ・トゥーンベリさんの、たった一人から始まった戦いは本当に素晴らしいと思う。
そうなのだ。我々は一人一人が世界を変える力を持っていることを認識すべきだ。
我々はついつい自分一人の力を「無力」と思い込んでしまう。
力が全く無い訳ではない。確かにほんの微力かもしれない。
しかし、僅かな小さな力が世界を変えるポテンシャルを秘めているのだとしたらどうだろうか。
自分自身にも何か出来るかもしれないと思うのではないだろうか。
やっぱりこういうことに気が付くことが重要なのだと思うのだ。
コロナの影響もあって、日本の若者が世界に出にくくなっているという。
私自身も若い頃に、もっと世界を見ておけばよかったと、今更ながらに感じてしまう。
とにかく世界を知るべきだ。
それは確実にあなたのためになる。そして世界の平和のためになるはずだ。
世界中が優しくなって欲しいと、心から願っている。
(2023/4/18) -
Posted by ブクログ
よくわからないまま社会人になった人へシリーズ読書レビュー第二弾。さすが池上さん、相変わらず非常にわかりやすくまとめてくださっています。経済も、会社も、政治も、なんとなく知っているというレベルで大人になってしまった自分だなと思っていたので、恥ずかしながらもこのシリーズを読み直すことは勇気が必要だったけれど、読んでよかったと思っています。
個人的コメントとですが社会人になってもう23年目、自分なりの価値観やら判断基準はあるけれど、そもそも会社のことってよくわかってるんでしたっけ?と改めて棚卸すこととなりました。やっぱりこちらのシリーズなので一時間ぐらいで読み切れて、再読も十分できたけれど、「経済」よりもずっと理解できていたかな。次の「政治」についてはどうだろうな、読み切って自分なりの読後感を確認してほっとできたことがよかったです。
会社入って23年目ですが、やっぱり僕はわが社が好きです。
以下、抜粋とコメントです。
P93
「人はなんのために働くのか?」と聞かれたら、「お金のため」と答える人は意外に少ないはずです。「自分の好きな仕事だから」「仕事が楽しいから」「自分が好きな会社だから」「会社に愛着があるから」。そういう思いがあるから、一生懸命働けるのだと思います。日本の会社というのは、給料だけでその人に報いているわけではないのです。
一生懸命働いた人は、次の転勤でいいところへ異動させたり、あるいは会社の中で大事な地位に就かせたり、また本人の希望をなるべく汲み入れたりなどの方法は、どこでも行われています。異動で報いたり、大事な仕事を任せることで会社が評価していることを知らせるなど、給料以外で報われる部分がたくさんあるのです。
この部分、すごく腹落ちでしたね。確かに業績評価がよくてボーナスが多くなったところで、そりゃ少ないより多いほうがうれしいけれど、モチベーションとなる源泉は日々のフィードバックであったり、お客様から感謝されることであったり、やってよかったと思えることだったり、そういうことの積み重ねが大事だと思いますね。
P111
リクルートは、江副浩正氏という天才的な経営者が作り上げました。しかし、政治家や中央省庁の官僚にワイロを贈ったというリクルート事件で江副氏が退陣しても、リクルートグループは発展しています。それだけではなく、リクルートからは、さまざまな人材を輩出しています。それは、ちゃんと後を担う人がいたからなのです。 (中略)
社員が「自分たちがやったんだ」と思える組織作りができている会社。
優れた指導者がいなくなっても、ちゃんと後を担う人がいる会社。
会社に寄りかからず、いつでも自立して、いろんな分野で活躍できる人を輩出する会社。とても難しいことですが、そんな組織を作り出せる経営者が本当の意味でもいい経営者ということです。
こちらの部分でも昔のエピソードが思い出されました。会社に入ってまだ数年のころ、私の所属する会社は、社長に対してもダイレクトにメールを打てるような会社であるため、「もっともっと社長が前面に立ってほしい」「ビジョナリーカンパニーに出てくるような企業であってほしい」ということを生意気に社長にメールをしていたら、いつの日か、「社長がお呼びです」と総務部の方から呼ばれたことがあります。約一時間社長と一対一でこんな若造と話をしてくださる機会を設けていただいた際、当時の社長からこれを読んだほうがいい、と言われた本が「ビジョナリーカンパニー②」でした。(2006年だそうです) ②では3Mほか社長が大きく前面に出ない企業こそGreateな企業だ、というところがメインメッセージでした。
P171
人間であれば、体のどこか悪い部分、痛みがある部分があった場合、人間の脳に神経が伝達します。労働組合は、脳という経営陣に対して、体の悪いところ、痛みの部分を伝達する神経のような役目があるのです。
体のどこかに悪いところを発見したら、まずは末梢神経(組合員)が気づき、神経(労働組合)が脳(経営陣)に伝達する。組合員が早めにアピールしてくれた結果、検診してみたらガンの初期だったことがわかるかもしれません。すぐにその部分に対応すれば、完治できるかもしれませんが、それに気づかないままでいれば、悪化して、死んでしまう、つまり会社がつぶれてしまうようなことになるかも知れません。
そういうふうに考えると、労働組合は実はとても大事な役割があるんだということがわかるのではないでしょうか。
なるほどなアナロジーだと思いました。組合活動に関して、こんな風に考えたことはございません。確かに東芝の事例がありましたが、数々の企業の不祥事に対して組合が気付いて経営に伝達していれば、悪いことは悪い、といえる文化があれば、というところですね。
P186
あなたの仕事によって、喜んでいる人がいるなんて、とても素敵なことだとは思いませんか。自分が働くことによって、喜ぶ人がいる。社会のために役立っていると実感できる。社会の中に、自分を必要としている人たちがいることを知る。これが、「自己実現」なんだろうと私は思うのです。
人間は「社会的存在」です。社会の中で、自分の存在価値を確かめることで生きていくことができるのです。あなたが働くことで、社会の中に、あなたの生きていける場所が見つかります。
あなたの働く場所が会社であれば、会社で働くことで、専門性も身につくでしょう。新しい勉強もできるはずです。勉強ができて自己実現ができて、しかも給料までもらえる。こんなに恵まれたことがあるでしょうか。
ここのフレーズ、もうこの本の最後のクライマックス部分なので最も素敵なことが書かれている、という気はするのですが、すごく共感しました。働くことは、傍(はた:周りの人)を楽にするということだとも言ったりします。傍を楽にしながら自己実現を果たし、しかも給料までもらえる。こんなに恵まれたことがあるでしょうか。ごもっともだと思います。これからも喜ばれる人になりたいと思います。
以上
非常に読みやすい本でして、おすすめの本でした。 -
Posted by ブクログ
逃げ切れる世代と、逃げ切れない世代。
本書内で登場するのですが、
私はちょうど間ぐらいかもしれません。
いまの20代以下は本書の中の「逃げ切れない世代」だし、
池上さんたち60代以上は「逃げ切れる世代」なんでしょう。
年金制度だって、何十年も前からお金を徴収していたはずなのに、なぜ今になって財源足りませんとなるのか。
戦争だって、今更する必要あるのか。
日本は敗戦国として覚悟をもって主体的になれているのか。
鬼滅の刃の話題は、ちょっと飛躍しすぎでしょと思いましたが。苦笑
たくさんの頭が良い人たちが考えてつないできたはずのものが、結局すべて詰んで破綻を迎えるって。
振り返れば分岐点、潮目が変わった時期があるようですが。
せめて知ろうとする姿勢だけは持ち続けたいと思います。 -
Posted by ブクログ
基礎知識が乏しいために、半分くらい内容が入ってこなかった。
けれど、とても分かり易くまとめられていると思った。
戦争の体験記や史実を知ることは大切だが、二度と戦争を起こさないようにするには、なぜ戦争が起きたのかを考えなければならないと著者はいう。
全くその通りだと思う。
ただ、戦争に学んで戦争を起こすアメリカの事例を思うと、戦争をなくすことは難しいと思う。
戦争ほど愚かなことはないと思うのだけれど、今も世界では戦争が起きている。
そんな時代だからこそ、池上氏の言うバックミラーを磨いて、反省と検証をしっかりとするべきだと思う。
日本は、戦争の加害者(真珠湾攻撃)でもあり、被害者(原爆)でもあることがその責任と反省に繋がりにくかった側面もあるようだ。
ソ連のウクライナ侵攻を予見するような記述があったのは流石だと思うと同時に、それは戦争の歴史や世界情勢を知る事で可能だったのだと思うと、しっかりと情報に接して考えていかなければいけないと思った。
個人の技量に重きを置いて、マニュアルを作らない日本人の思考傾向や、広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に刻まれた「過ちを繰り返さない」という言葉の主語はいったい誰なのかといった話はとても興味深く印象に残った。主語がなくても成り立つ日本語の曖昧さも反省を妨げる要因の一つかもしれない。 -
Posted by ブクログ
どこかの記事で池上さんがNHKを卒業するときのトピックがあり、こちらのシリーズを紹介されていたことから、改めて読んでみることになった本。さすが池上さんという印象で非常にわかりやすくまとめてくださっている。なんとなく知っているというレベルで大人になってしまった自分だなと思っていたので、恥ずかしながらもこのシリーズを読み直すことは勇気が必要だったけれど、読んでよかったと思います。
変化の激しい今、何を買えばいいのか、どういったサービスを利用すればいいのか、どこに投資すればいいのか、どんなビジネスを生み出せばいいのか、どんな会社に勤めるのがいいのか、確実な「正解」はありません。正解がないということは、たくさんの選択肢から自分で選べるということです。
はじめに、より
「正解がないということは、たくさんの選択肢から自分で選べる」という表現、大好きです。自分で決めて自分で責任を負う。自主自律、ですよね。
さすがな池上さんの本で、さらっと一時間ぐらいで読めてしまう、ありがたい本でした。なんとなく知っていたことや、最近過ぎてあまり知らなかったことも非常にわかりやすく解説してくださっていて、ありがたかったです。あんまり実感はないけれど、やっぱり自分の資産も円だけではなくてドルやユーロと並行して分散投資していくべきなんだろうなぁとは思いました。(が、やれてないけど) 引き続き「会社」および「政治」のバージョンも読んでいきます。この本を読み終えて「変化の激しい今の経済について、それなりに知っている社会人」になれた気がします。
以下、抜粋とコメントです。
P21
不景気な世の中だからこそ、本当に欲しいものを吟味して買うべきだと言ったのは、消費者であるあなたの鋭い目、あなたの厳しい選択が、ダメな企業を追い出し、本当に良い企業を発展させるからなのです。私は、このことを「経済における投票行動」と言っています。つまり、あなたはある商品を買うことによって、その商品を製造・販売している企業に一票を投じていることになるのです。政治の世界では、有権者の支持を受けた人が当選し、そうでない人は落選します。経済の世界でも、同じようなことが起きているのです。
「経済における投票行動」これはなるほど!と思いましたね。随分と若い時に株をやり始めた時にも、売った買ったではなくて、この企業を応援したいから株を買うということを実施してきただけに、欲しいものを買うこともまた「経済における投票行動」という位置づけになるとはおっしゃる通りと思いました。僕がよくいくお店でも、そのお店が好きだから、応援したいから、いきますものね。
P50
お金の生きた使い方とは、消費(買うこと)なり、投資(増やすこと)なりすることによって、社会の一員として経済活動に参加し、世の中を動かしていく一端を担うことなのです。
「天下の回りもの」であるお金を、次に回していく責任を果たすことだとも言えるでしょう。
ここのフレーズもなかなか響きました。確かにそういう視点で経済活動と接してきてはいなかったな、と。 限りある自分のお金なのだから主体的に意思を持って「経済における投票行動」を進めていかねばな、と改めて考えさせられました。
P76
それにファンドは、手数料の問題だけではなく、種類がたくさんありすぎて、なかなか自分に合う商品を選べないのも難点です。選ぶのに困っている人は「ETF(上場投資信託)」と呼ばれるファンドもあります。
これは日経平均株価やTOPIXなどを構成する多くの銘柄を組み込んだファンドで、株価指数の上下に連動して価格が変動します。販売手数料はかかったとしても1%前後と安いし、言ってみればファンド・マネージャーはコンピュータなので信託報酬はゼロに近い低率に抑えられており、ほかのファンドに比べてコストが格段に安くすみます。
しかもETFの値動きは、毎日のニュースで報道される日経平均やTOPIXの株価をチェックするだけでOK。初心者にとってわかりやすいのも、大きな利点でしょう。
なるほど。 僕は株は持っているけれどほとんど塩漬けにしているし、確定拠出年金は一応やっていて少しは運用できているけれど、ETFという商品は比較的始めやすそうだということがわかりました。 でもやっぱり自分のお金ではあれ、投資・運用で増やしていくというところはなんだか気乗りがしないんですよね。なんとなくお金は自分で汗水たらした対価としていただくという思い込みがどうしても強すぎて。
以上
非常に読みやすい本でして、おすすめの本でした。 -
Posted by ブクログ
池上さんのおかげで少しずつ歴史がわかるようになってきました。
知らない、何も思いつかないというところから、
ほかの本で読んだことがある、見たことがある、
という段階を少しずつ上がっています。
スパイというと、アニメや映画の世界の印象でしたが、
各国至る所に情報収集をする人たちがいて、
さらに情報収集だけではなく、
偽情報や政治工作、煽動することも任務なんですね。
最近は至る所に防犯カメラがあるし、
(それが抑止力になることも理解してます)
アプリや通信手段がたくさんあるし、
隠そうとすることは本当に困難なのかも、と思います。
誰がどこで見聞きしていたっておかしくない。
アメリカで一般人のやり取りまですべて収集していたという告発について本書に書かれていますが、ショックでも衝撃でもなく「そうだろうなあ」が私の感想でした。
見れるとわかっていて見ない手はないし、
一度見てしまったら、見ないという行為はどうしてもできないのではないかと思うんですよね。
ただ、膨大な情報の中からピックアップしたり、関連を確認することはどのぐらいの労力なのかな、と思います。
今はAIが発達しているから、機械に頼むのかもしれないですが。
プライバシーと国を危険から守ること、どちらと言われるとなんとも言えないし、監視社会で発言に気を付けなければという気持ちもあります。
世界中でたくさんの不満が爆発していて、
あちこちで人同士が殺し合って傷つけあっていて、
当時のスパイの人たちが今の時代を見たらどう思うんでしょうか。
皆さん自身の信念をもって、自国や世界を良くする、守るために活動していたのかもしれないですが。
なので、精神を病んだり気持ちがおかしくなって
離脱する人が一定数いるのもわかる気がします。
ブレたり迷ったら、たくさんの情報たちに吞み込まれそうだから。
なかでも、プーチンが憧れていたというゾルゲは、印象的でした。
人との交流も積極的に行い、人の懐に入り込んでいく。
政治中枢にも密通者がいると思うと、怖いですね。
まだまだ歴史を知りたい、そう思いました。 -
Posted by ブクログ
▼memo------------------------------------------------------------
・円高・円安のどちらがいい、悪いということは断言できず、どちらもほどほどが望ましい。
(円高:スーパーの食料高くなる、円安:自動車など輸出が売れなくなる)
・お金を持つことが目的ではありません。お金は自分の人生を満足いくものにするために使う道具。自分が幸せを感じられる生き方をすること、それこそが人生の究極の目的です。
・自分の仕事は社会を変えている、人にいい影響を与えている、自分の仕事に社会的な意味があるって感じながら働きたい。
・天秤にかけられている
稼ぐ:お金 ⇔ 時間
使う:安心 ⇔ 経験・楽しさ