池上彰のレビュー一覧
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池上彰氏の本も佐藤優氏の本も何冊か読んでいるが、両氏ともここ10年くらいの言動には「長いものには巻かれろ」という態度が感じられたので、両氏を敬遠する気持ちが出てきていた
それでも、興味のあるテーマだったので読んでみる
佐藤氏の共産党嫌いが言葉の端々に滲み出ているというより溢れ出ているが、客観的な事実と主観的な評価・意見とを区別して説明しているので読める 嫌悪感の発露をもう少し抑えてくれたらもっと読みやすくなるのに
他の戦後史の本では分からなかった経緯が分かりやすく説明されていて、勉強にはなった
同じ二人で自民党の(政策の)歴史を議論してくれたらぜひ読みたい -
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コロナ禍においては、数学的な思考力が求められるという。また2022年度から高校の社会科が地政学を盛り込んだ「地理総合」、日本史、世界史が一体となり近現代史やストーリーを重視した「歴史総合」、イギリスの市民教育に影響を受けた「公共」の3科目となり、従来の知識重視から思考力重視へ変わる。「思考力」は諦めずに立ち上がる「乗り越える力」、ステレオタイプ思考から抜け出すための「問いを立てる力」につながる。そして何より「自分がよりよく変わる力」になる。
こういった点が本書の核。失敗を恐れて「プランBを考えない」、太平洋戦争で見られたように「精神論に支配される」など日本人の思考力不足の背景にも言及するともに -
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ロシアのウクライナ侵攻は、単純な領土拡大の野望だけが原因ではなく、きちんとした背景を学び直したくて手に取った。
ある国が別の国に干渉すると、何らかの形で影響が出る。それが長い年月を経て、後世にトラブルとなる遠因になりうるもの。多くの国と国境を接するロシアだからこそ、複雑な事情が絡み合い、「ロシアにはロシアの論理がある」ことを学んだ。
また、エネルギー資源と絡めた考察も興味深い。北米でのシェールオイル採掘開発、そして地球温暖化に伴う北極海底資源開発など、国際動向(原油価格)が変わるなかで、サハリンの天然ガスを武器に日本と「取引」する思惑もようやく理解した。
池上氏によると、情報には「インフォ -
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ネタバレ日本における左翼と言われる政党・組織の歴史と思想を元社青同に所属していた佐藤優と社会党シンパ?だった池上氏が対談形式で解説。
まずは敗戦直後の共産党の躍進から1960年までの社会党の労働運動との関係性や新左翼の分派等その興隆を描く。
本作は、コロナ禍後により先鋭化するであろう格差社会に向けて資本主義の対抗する思想としての社会主義や共産主義の復活を予見している。
その上で過去にこのイデオロギーが、結果が手段を正当化する理屈の上で大きな過誤や多くの市民の離反を生じたことの反省を教訓とすること願って書かれたものであることを宣言している。
前提としての未来予測やかかる予見がどこまであたるかは不透明だが -
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今年度の県高校入試で採択されていて気になったので読む。それゆえ、内容は中学生でも分かるよう易しくなっているので普通の新書よりとっつきやすい。というかこの小学館youthbooks、いいな。惹かれるタイトルばかりで気になる。コロナ禍が終わったら世界の国々へ行ってみませんか、その準備期間としていま世界の国々のこと知りましょうよ、そして自国のことにも理解を深めましょうよという内容。入試で採択されていた、海外援助について魚をあげるより釣り方をという考えは非常に納得できた。また、被害経験は覚えて語り継がれるのに対し、加害経験に関しては忘れがちという指摘に対し、たしかに私自身も広島長崎に原爆が落ち、戦争は
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より歳を重ねていくにつれ、死というものが身近になっていくと実感するこの頃。そんな時に本書と出会い、読んでみました。
死について科学、宗教、医学的知見を踏まえながら世界の事情も絡めつつ分かりやすく解説してくれるのは流石と言ったところ。
所謂「お迎え現象」については否定的な意見は多いものの、体験者のリアルな声を聴いていると、本当にあるかもしれないと思った。
またコロナ禍に置いて「曖昧な別れ」が頻発しており、愛する者の最期を看取れないことがこんなにも辛く、悲しい事だと改めて思い知らされた。
有限だからこそ人生に意味を見つける。死を穢らわしいものだと思わず、人生の素晴らしい幕切れだと考えて明日 -
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池上彰の、高校生に向けた授業を編集したシリーズ。もっと知らなければいけないこと、自分で考えるべきことがあるんだなと思った。
①地図
普段見ている地図は日本が中心に描かれている。海外に旅行に行った際にはその土地の地図を見ることで多くの発見があるということ。未だに、国境線は容易に引けない場所もある。
②お金
お金が生まれ流通するまで。世界経済がアメリカドルを中心にするようになった理由。実態を持たない仮想通貨について。
③宗教
世界でも特殊な日本人の宗教観、無宗教という文化。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の関係。ヒンドゥー教と仏教の関係。カースト制のこと。
④資源
セブンシスターズやオイ -
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2021年現在の最新情報をもとにアメリカの情勢を高校生向けに講義したものをまとめた一冊。
政治面だけでなく、差別の歴史、司法制度、教育制度など様々な観点からアメリカを取り上げている。
正直知らない情報も多かったし、漫然とニュース番組を見るくらいなら、この本を読んだ方が体系的に学べると思う。
どこまでも個人主義が強いアメリカ、集団の和を重んじる日本とは対処的である。
本書の末尾にも書かれていたが、アメリカという国は広大すぎて、一口に「アメリカは」と言い切れない状況にある。アメリカのどの辺りのことを言っているのか、今後ニュースを見るときなどにも頭の片隅に置いておきたい。