あらすじ
現代の教養とは「自分を知ること」です。
あなたがいま、身につけるべき教養とは何か? 「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。この7科を貫くのは、「自分がどういう存在なのか」を考えようとする問題意識。7科目のエッセンスを講義形式で明快に説く。将来かならず生きてくる「教養の本質」が一気に身につく!
■目次
序 章 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?――現代の教養七科目
第一章 宗教――唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第二章 宇宙――ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第三章 人類の旅路――私たちは突然変異から生まれた
第四章 人間と病気――世界を震撼させたウイルスの正体
第五章 経済学――歴史を変えた四つの理論とは?
第六章 歴史――過去はたえず書き換えられる
第七章 日本と日本人――いつ、どのようにして生まれたのか?
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Posted by ブクログ
博物館とか科学館に行った気分になれた。幅広いジャンルが盛り込まれていて、それぞれの面白い部分を掻い摘んで紹介しているので、とても楽しく学べた。
Posted by ブクログ
イスラム教のこととか全然知らんなぁ
とふと思って手に取った本です
全く知識のない馬鹿な私も、途中で退屈になったり分からなくなったりせずに最後まで楽しく導いて貰えました、池上彰さんすごい
やっとスタートラインに立てた感じ
新型コロナ前に書かれたこの本、ウイルスの話はわおーって感じでしたねー
よく分かったしもっと深く知りたいから調べようという意欲が湧いてくる本でした
Posted by ブクログ
池上さんの本を読んでみたくて選びました。
宗教や歴史など、普段生活している中であまり意識しない内容である反面、教養として大切な事が書いてあると思います。
世界の国との関わりはニュースを見る時などに役立つと思います!
Posted by ブクログ
人間(または日本人)を知るために欠かせない、「宗教」や「宇宙」、「歴史」など7つの教養を解説した本。
自分(人間)を知ることは、未来に向けての生きる力を身につけること。すぐに役立つわけではないが、長い人生の中できっと役に立つのが教養。教養の入り口部分を教えてくれるのが本書。
Posted by ブクログ
・すぐに役立つことは、世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。すぐに役立つことが、実は長い目で見ると役に立つ。
・ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という一神教は砂漠から生まれた宗教。厳しい自然環境だから神を信じた。日本は、八百万の神と言って自然のありとあらゆるところに神様がいる。山そのものを御神体にする神社もある。自然豊かだからこそ、多神教になった。インドは、環境は厳しい(暑くて多くの生き物がすぐ死ぬ)が自然が豊かなため輪廻転生という発想が生まれた。
・宗教紛争の本質は、土地や資源の争い権力闘争などがある。ユダヤ人が元々住んでいたパレスチナに王国を建てようとして、現在住んでいるアラブ人たちと紛争をしたり。
・地動説を唱えたガリレオ(コペルニクスはもっと前から唱えてた)がキリスト教宗教裁判にかけられ地動説を捨てるように命じられた。競技に反するため。
・地球最古の生命は海で誕生した。その痕跡として、人間の体内の60%は水分でその塩分濃度は、太古の海水の濃度と同じ。
・花粉症は元々、吸血ダニから守る免疫システムの名残り。
・夜になるとメラトニンが分泌されるため眠くなる。
メラトニンは、外界から受ける光に応じて分泌量が変わる。また、メラトニンは、がん細胞の増殖を抑制する働きもある。そのため、メラトニンが分泌しにくい環境(夜でも照明などで明るい)とがんにかかりやすい。
・抗生物質は、細菌の細胞壁を壊すが人間の細胞は細胞壁がないから壊れない。そのため、細胞壁を持たないウイルスは抗生物質では対処できない。インフルエンザで高熱が続くと体が弱り他の細菌に感染してしまうかもしれないから抗生物質を出す。抗生物質のふくようは、あくまで細菌の感染から身を守るものであり、インフルエンザそのものに対しては効果なし。
・中世では、ペストが大流行しヨーロッパの人口の三分の一が志望した。そのため生き残った農民は貴重な労働力となったため、農民は領主に強い要求を主張するようになり農奴解放につながった。
・ヨーロッパのコロンブスがにしに行けばインドに行き当たると考えていたため、北米の人々をインディアンと呼んだ。
・日本の植民地化であった朝鮮半島。日本が戦争に負けた後、ソ連とアメリカが北朝鮮に入った。それまでソ連軍と共にしていた金日成を北朝鮮に連れて行き北朝鮮とした。つまりソ連の思惑で国が作られたが、このコンプレックスを跳ね除けるために、日本に抵抗して国を作ったとしている。
上海に臨時政府があった。その初代大統領が李承晩である。終戦後アメリカに連れて来られる形で韓国にやってきた。
・中華人民共和国は、国共合作で日本軍の侵略に抵抗した。しかし、その戦いは主に国民党と日本軍の戦いで、そこで弱った国民党を共産党(毛沢東)がソ連からの援助を受け倒し中華人民共和国ができた。
国民の投票によって選ばれたという正当性はない。
正当性を持たせるために、共産党は日本軍からの侵略から国民を解放したとした。
日中関係は実は、中国国内の問題。共産党の支持が揺らぐと日本の侵略から守ったのは共産党だという反日キャンペーンをするため。
台湾は一時、民進党政権だったが、現在は国民党政権。台湾を中国に巻き込むために、国民党が日本軍と正面から戦ったという事実が認められつつある。
戦後、中国は賠償金はいらないといい、日本はODAとして莫大な援助を続けてきた。
韓国に対しては、1965年日韓基本条約後、賠償金でなく経済協力、独立祝金として莫大なお金を渡した。
Posted by ブクログ
池上さんの講義はわかりやすくておもしろい。小中学生にもわかるようにお話しをされているので、聞きやすく読みやすいですし、その出来事やカテゴリーの歴史の変遷も教えてくれるので、理解しやすいです。物事に衒いなく教えてくださるので、学生の時に出会いたかったなあと思います。2、3も出ているようなので、また読みたいなと思います。
Posted by ブクログ
全体的に読みやすくておもしろかった。
特に私は宗教と歴史、日本と日本人の章が勉強になった。宗教はまだ科学的な知識がない時代に各地の自然条件によりいろいろなタイプの宗教ができたことを初めて知った。またその土地の自然条件、文化…などいろいろなものがあわさってそれぞれ考え方の違いがあることも知ることが出来た。
歴史では今まで学校で習ってきた歴史は歴史の一部であって歴史は勝者によって書かれてきたなどを知り、学生時代に何も疑問に思わず暗記していたなと思った。もう少し勉強すればよかったと少し後悔…いろいろな分野の本を読んだりして理解を深めたいと思える本でした!
Posted by ブクログ
池上さんが語りかける姿を想像しながら読みました(笑)
リベラルアーツ、非常に大事な教養だと思った。子供が高校生くらいになったら一度読ませたい本となりました。その頃には歴史の解釈とか、宇宙の創造とか、解釈が変わってるかもしれないけど、根底にある大事な考え方は普遍的なはず。
以下、自分のための備忘録です。
序章
「すぐに役に立たないこと」を学ぶ。逆に「すぐに役立つことは、すぐ役に立たなくなる」。
MITなど海外の大学はこのコンセプトだそう。うーん、深い。
社会に出てすぐに役立つことなら専門学校で学べる。
第1章
宗教の対立は領土問題から来ている。宗教が種火にはなってるけども。
結局、人はエゴから戦争が起こるのだな。
第2章
宇宙誕生は、インフレーション→ビッグバン→重さを持たない粒子と重さを持つヒッグス粒子の衝突→原子核の誕生→星が複数できる。
これまで常識と考えられていることは、いつだってひっくり返る可能性があるのだ。
第3章
進化≠進歩。勘違いするべからず。
今の人類は東アフリカで誕生した。紫外線の強いエリアでは黒人(紫外線に耐性)、紫外線の弱い北部では白人(紫外線に弱いがビタミンDの生成効率が高い)が進化の過程で生き残った。黄色人種はその中間。
人類はみな兄弟やな。
第4章
病気ぐ人類の歴史を大きく変えてきた。
いままさにコロナ禍におり、それを痛感してる。
第5章
経済も自然の摂理だと知った。
第6章
歴史は勝者、研究、政治的意図によって書き換えられる。年代、人物などの固有名詞を覚えることに意味はなく、出来事と出来事の間にどういう倫理や因果関係があったのかを読み解くことが大事。
歴史はひとつではない。多様な歴史観があることを理解すべき(ヨーロッパ視点の世界史、サウジアラビアではイスラムの歴史しか教えない)
第7章
「日本」の読み方はニッポン?ニホン?どちらも正解。自国で二通りの読み方がある国は日本だけなのだそう。使い分ける日本人、我ながら面白い。
「日本人」の定義は外国(他者)あってこそ。周りがいて自己が決まる。人間って面白い。
Posted by ブクログ
下記の7項目について、わかりやすく解説している。
1.宗教
2.宇宙
3.人類の旅路
4.人間と病気
5.経済学
6.歴史
7.日本と日本人
これらの分野において、まったくの初心者でも、概要がつかめるようになっているのが、大きなメリットだ。池上氏のわかりやすい説明は、賞賛に値する。
本書で興味を持った分野から、知識を広げていくのが良いだろう。
良い本だが、悪い点も一点だけある。戦前・戦後の歴史観だ。
いつも思うが、池上氏の第二次世界大戦時の説明が悪い。
たとえば次の記述。
たしかに日本は東南アジアに侵略して、ひどいことをしました。(p222)
「ひどいこと」とは何を差しているのか?
あいまいな言葉を使い、日本だけが悪いことをしたというイメージを与えている。
まず、時代背景を説明していないのが悪い。
帝国主義の時代、ほかの国はどうだったのか?
侵略は当たり前。欧米列強がアジアの国々を次々に占領し、日本もABCD包囲網などで追い詰められていた。
この大局的な視点が抜けている。
このような当時の時代背景を意図的に説明しないのが、良くないところだ。
Posted by ブクログ
教養を身につけたいと思い読んでみた(実際は十年くらい前に読んでいたがほとんど覚えていたなかった)
宇宙の始まりから身近な私たち日本人まで、幅広く順序立てて説明してくれているので頭に入りやすい。浅くでもいいので広く知識をつけたいという人におすすめ。色々興味を持たせてくれるような書き方なので、特定のことについて知りたいとかがない人が全体を俯瞰する形で読むのがいいと思う。
Posted by ブクログ
私たちがどこから来て、どこへ行くのかを宗教、宇宙、経済、歴史などの視点からわかりやすく書かれている。わかっているようでわかっていないことが自分自身よく理解出来た。
Posted by ブクログ
すぐに役立つことはすぐに役立たなくなる。
すぐに役立たないと思ったことは後に役に立つ。
後に役に立つ立つことの方が大事だと思ったけれど、
どっちが良くて悪いとかでは無いのかもと思った。
その時臨機応変に対応出来るのはすぐに役に立つもの。しかし、長期的に考えた時には、今すぐ役立つもの以外にも学ぶ必要があると感じた。
色んなことに興味を持つことと本質を知ることが大切だと思わされた
Posted by ブクログ
現代の教養七科目。そのそれぞれに対する知的好奇心を掻き立てられる。
平易かつわかりやすい説明でさらっと読み切れるものの、得たものは大きかった。
Posted by ブクログ
「教養としての〜」と銘打った本が多数刊行されているが、教養とはどういうことを指すのか。
著者は、教養とは、今すぐには役立たないかもしれないけれど、長い人生を生きていく上で、自分を支える基盤となるもの、と説明する。そして、教養があれば、世の中の動きが速くても、ブレることなく自分の頭で物事を深く考えることができるのだ、と。
惹き寄せられる書き方で、続きがどんどん知りたくなる。小学生のころから大学を卒業するまで、大半の場面を暗記でかいくぐってきたけど、本書のような授業を受けていたら、今ごろはきっと自分で考える力もあっただろうし、結果物事の考え方も違ったんだろうなぁ。
印象に残ったのは旧約聖書と新約聖書の説明。プロテスタントの学校に通ってたけど、知らなかった(授業を全く聞いていなかったに違いない‥)。
通俗本でも読んで、聖書について学んでみたい。
Posted by ブクログ
とてもわかりやすい文章で読みやすかった。
改めて教養を身につけることの重要性に気付かされた。
歴史や哲学など、興味がある本をもっと読んで学びたい気持ちになった。
Posted by ブクログ
わかりやすく
宇宙の誕生から 世界の歴史の動き
日本人のルーツまで
幅広くリベラルアーツについて学べた本。
わたしが特に印象に残ったのは 人間と病気のところ。
病気を知ることは わたしたちの祖先が生き延びてきた歴史や軌跡を知ること。
いまのコロナ禍の時代に生きるわたしたちだからこそ
感慨深い内容でした。
出会えて良かった。
Posted by ブクログ
そもそも教養について、すぐに役立つものはすぐに役立たなくなるのところは納得。
7分野について読みやすく説明されている。
理系なのにスペイン風邪や宇宙の話などの方がわかってないところが多かったのでそのあたりの教養をもう少し身に着けたい。
Posted by ブクログ
宗教や歴史などを今までとは違った視点で捉えていて面白かったです。
学校で教えてくれるのは、暗記ものばかりでつまらなかったですが、繋がりを追いながら説明してくれていたので分かりやすかったです。
Posted by ブクログ
基本的に易しい言葉で書かれていて、リベラルアーツと言われる領域の色々なテーマについて、広く浅く、でもポイントを置いて学べたような気がする。関心が持てたテーマについて深掘りすればいいかな、と思いつつなかなかこの先には手が出ていないというか、易しいものばかり読んでしまう。宗教とか、日本人なんてテーマはとても興味深いのだけど。
Posted by ブクログ
池上彰氏が考える「現代のリベラルアーツ7分野:宗教・宇宙・人類の旅路・人間と病気・経済学・歴史・日本と日本人」について、その概略をまとめた本で、どの分野も、そして全体的に、うまくまとまっている印象を受けました。
現時点で、発刊されてからすでに7年が経過していますが、「人間と病気」の章あたりは、コロナ禍の現代においては、当時よりも重要性が増していると思いますし、まさに教養として、多くの人が押さえておくべき内容だと思いました。
ちなみに、あとがきに、会社の同期の名前が出てきまして、ちょっとびっくりしました。
彼は、5年目ぐらいに会社を辞め、その後、この類の本の制作にかかわっているのは知っていましたが、その活躍ぶりに触れることができたような気がして、ちょっと嬉しくなりました。
Posted by ブクログ
教養としてのリベラルアーツをさらっと全体像を学ぶのにはとても役に立った。それぞれ勉強していたつもりでも、池上さんの視点で解説されていてとても面白かった。
Posted by ブクログ
池上さんが考える現代人必須の教養としての7科目(宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人)。「すぐに役立つことではなく、役に立たないように見えることを幅広く学び、長い目で見ると、このことが将来役に立つ。」とある。各分野について基本的な内容がわかりやすく書かれている(詳しくはない)ので、この本を読んで、興味が湧いた分野に関する本を読むといった使い方がいいと思う。個人的には「宗教」「人間と病気」「歴史」が面白かった。
Posted by ブクログ
本当の教養とは何かについて触れることができた
教養を学ぶことは永続的な力をつけることに等しい印象を抱いた。
切り拓く力を身につけるためにも教養を学ぶ
役に立つ知識はすぐに陳腐なものにある
愚者は経験に学び、賢者は歴史な学ぶ
宗教は人間の行動原理を反映している
これらについて知ることができた