【感想・ネタバレ】社会に出るあなたに伝えたい なぜ、いま思考力が必要なのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

 シリーズ前作の読解力も読んだが、今作も良かった。無知の知を自覚して、不安な時に他者を叩いたり引きずり降ろすことによって安心を得るのではなく、自分の頭で論理的に考える力を持つのが大事。特にコロナ禍で思考力の重要性が浮き彫りになったと述べておられるが正にその通り。
 また、真実は神のみぞ知るもので人間は真実を知り得ない。自分なりに事実を集め、「真実の近似値」を描き出す、という記述が特に印象に残った。問題そのものや前提条件を疑い、試行錯誤しながら考える力を身につけられるよう努力し、子どもにもその重要性を教えていきたい。

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

臨機応変に対応できない、精神論・根性論で突き進むといった日本人が必要な「思考力」について多角度でまとまった本です。

今年度からの高校の「地理総合」「歴史総合」「公共」といった社会科で鍛えられる探求学習や思考力の鍛え方も、例題付きでよく分かりました。社会科は、ただ単語を丸覚えするだけでは成立しない学習になっていくんですね。といっても、どれだけの先生が探求学習に真剣に取り組むのでしょうか...。

思い込みに捉われず、様々な面で考えることで、思考力不足を脱却していきたいです!

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2022年06月05日

Posted by ブクログ

2022/04/17
いつも参考になることが多いので、池上彰さんの本は読むようにしてます。
今回は思考力ということがテーマだったので、改めて読んでみました。
思考力というのは一概に表現することはできないけど、立ち止まって考える力、別の角度から検証したり、従来のものを疑って考えてみたりすることも思考力なのだと思いました。
コロナ禍でその思考力を人間は試されて、ひとつの壁にぶち当たってるように思います。
特に日本は、応用力が効かないというか、やはり同調圧力を払拭することはできず、周りに従うことが良しとされる風潮があるのだなあと、この本から改めて感じ、自分自身がどうしていくか問題意識や主体性を持たないと、これからの人に持ってもらわないと、キツくなっていくんじゃないかなーと思います。
その為の考えさせる伝え方や、別角度の提示の仕方なども池上さんの実践も踏まえた上で書かれているので参考にしたいです。

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2022年04月18日

Posted by ブクログ

※audiobookによる耳読にて。

思考力とは、自分で考える力。
思考停止の様々な例を通じて、何を考えてどう生きるかを考えさせられる内容でした。
特に戦時中の話で、米国は空中戦の時に戦闘範囲の海に潜水艦を忍ばせて撃墜されたパイロットを助けた。日本はそういった事をしなかった。
その理由は人道的なものも当然あったが、一番は「パイロットを育成するのには時間もコストもかかっているから」というもの。
こういった事の積み重ねで、日本はどんどん疲弊していった。
また、日本は休まずに働くというのが美徳とされていたが、米国は兵士の休息のためにハワイにワイキキビーチを作った、など、今聞くと負けて当然の戦いだったんだと感じる。
当時の日本が、いかに考えなしに突き進んだのかがわかるエピソードだ。

終章で述べられている、人間の目と動物の目に映る色は違うし、人間によっても違うかもしれない。真実の色を知るのはもし神様がいたら神様しか知らないだろう、というのが最後の最後にハッとさせられた。

「この世に真実なんか無い」、そう思って生きる事の大切さを知りました。

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2023年10月29日

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考えることをやめて、言われた通りにやることが増えているというケース、特に、クレームが入ってから問題に気づいて政策を転換する自治体や政府の例は本当に恐ろしいと思った。

自分も、高校生まではいわゆる“いい子”であり、テストや受験の場面で、問題の制作者に忖度する癖は非常についていると思ってしまう。

発的に問題意識をもって、何が問題なのか、他に考えるべきことはないか、など、多くのことを考えられるようにしたいと思う。

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2023年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

考えることを放棄しても生活はしていけるこの世の中で思考することをやめてしまうとなにが起きるのか分かりやすく説明されていました。

特に日本政治のコロナ対策が後手後手に回ってしまう要因として日本人がプランBを考えることが苦手というお話が印象に残っております。

例えば週末にバーベキューを外でやろうという話を友人と約束した時に誰かが「雨が降ったらどうしよう?」と発言すると言霊信仰の強い現代では「そんなこと言うと本当に雨が降るよ?」や「楽しみにしてるのでそんなこといわないで」なと言葉に出したことが現実に起こるつまり言葉に霊力がこもることを恐れて雨が降った場合の対策を考えることを放棄します。

実際に雨が降ってしまうケースもあるわけでその際は「君が雨が降ると言ったから雨が降ったんだ」なとなんの因果関係もない理不尽な攻め方をされる場合もあります。

このような文化が残ってると起こりうる問題にあらかじめ対処する機会が失われていきその結果問題が起こってから対策を始める後手後手の対応になることを本書では指摘していました。

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2022年08月13日

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日本の無策の理由「思考停止」
「何も考えていないばかりか行き当たりばったり」がコロナ禍での政府対応策が目立った。しかるに現代、「考えない方が楽」と言う意識も多く、「長いものには巻かれろ」意識が多くなり、自然と「任せっきり」で自分自身で考えない「思考力停止」状態になっている気もする。ここにある「対話」こそその思考力を高める方法かも知れない。

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろな思考のヒントが書かれていた。へーと思うような歴史の背景もあり面白かった。プランBを考えておく。未来にどんなことが起きるか誰にもわからないから目の前のことをしっかりやろうとする。決まりきったものの考え方をせず物事を鵜呑みにしない。疑問を持ちながら物事を考える。何のためか、という目的意識が、思考力に力を与える。問い自体を疑うことも大切。条件に捉われずに考えてみるなど、いろいろ参考になった。自分で考えるクセをつけたい。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

池上さんの膨大な量の読書量と右でも左でもないフラットな見識が凝縮されたような一冊。
若者向けに書かれた本だと思うけど是非読んでも欲しい。
この本の中でかなりの数の本が紹介されてるけどほとんど読んでいないので一度目を通したい。
新たな世界が広がった一冊。

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2022年04月30日

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コロナ禍においては、数学的な思考力が求められるという。また2022年度から高校の社会科が地政学を盛り込んだ「地理総合」、日本史、世界史が一体となり近現代史やストーリーを重視した「歴史総合」、イギリスの市民教育に影響を受けた「公共」の3科目となり、従来の知識重視から思考力重視へ変わる。「思考力」は諦めずに立ち上がる「乗り越える力」、ステレオタイプ思考から抜け出すための「問いを立てる力」につながる。そして何より「自分がよりよく変わる力」になる。
こういった点が本書の核。失敗を恐れて「プランBを考えない」、太平洋戦争で見られたように「精神論に支配される」など日本人の思考力不足の背景にも言及するともに、自分で考えるヒントや視点についての解説もされている。
良書だと思う。なぜという疑問を持ち、立ち止まって自分の頭で考える・・・大事なことだとわかっていながら、なかなかできていない。本書の教えを絶えず頭の片隅に置いておきたい、そう考えながら読み終えた。

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2022年04月08日

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すぐわかりません!と言う人にぜひ読んでもらいたい一冊。

聞かれたら、どう説明しよう?と考えることによって自分の思考力が高まる!と考えるようにしよう

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

最悪のシナリオ、プランBを考えないのは、プランAの立案者に対して失敗を予想しているかのようでもあり失礼。もしくは、関係者の士気を下げてしまうというような配慮があるのだろう。口に出すだけでも許されないという文化は少なからず日本にはある。日本だけでは無く、他国にもある。蓮舫が二位じゃ駄目なのかと言った時の世間の叩きようは、そんな発言も許す寛容さが無いのか、と私は正直、逆にそのムードに引いてしまった。言葉と足並みを、文脈や論理よりも重視し過ぎている。文脈や論理を読解し、自らの論理を紡ぐ事こそ思考するという事だろう。誤字、誤認への脊髄反射は、思考ではなく、文字通り、正誤チェック機能を作動した反射だ。

知識を正誤チェックに用いるか、文脈、論理に用いるか。正しい歴史認識も陰謀論を看破する力も、公平な視点も、知識に内在する文脈や論理性により養われるものだろう。より本を読み、読解力を磨く事が重要だと思った。

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2022年09月15日

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ネタバレ

不安から陰謀論に囚われず、エビデンスから論理的に。
出る杭は打たれるが日本人の特徴、自分がされたら騒ぐのにしても平然な顔。
答えのない問いは社会には沢山ある。
質問にストレートに答えるのではなく、質問されて質問で返しながら会話すると考えが膨らむ。

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2022年07月29日

Posted by ブクログ

生徒たちを刺激するための参考にしようと思って買った本。
質問を繰り返すことで、相手の理解を深める方法を学んだ。
自分も常に謙虚に学び、生徒と共に学んで行こうという思いを新たにした。
ダライ・ラマのような考えを持ちたいとも思った。

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

真実なんてものは、人間には分からない。事実を積み重ねて、真実に近づくしかない。
そのためにも、ステレオタイプから脱却し問いを立てて、思考力を手にしよう!

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2022年04月08日

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