【感想・ネタバレ】社会に出るあなたに伝えたい なぜ、いま思考力が必要なのか?のレビュー

あらすじ

思考力がつくと、仕事も、人間関係も、人生も、よりよく変わっていきます。
それは、「自分の可能性に気づくことができる」からです。
職場でもおたがいを高め合う対話ができるでしょう。
思考力のある人は、逆境や悩みをチャンスに変えられます。
反対に、「自分の頭で考える」ことができなければ、「他人に考えてもらう」ことに。何かあったときデマや悪意に振り回されてしまうのです。
自分の将来も、決められた道しかないと思い込んだりするでしょう。

将棋の藤井聡太さんや、新型コロナワクチン開発の立役者カタリン・カリコ博士、アフガニスタンの人々のために働いた医師の中村哲さん、池上先生自身の体験などからも、思考力とはどれほど大事な力かわかるはずです。将来に、生きがいや希望を見いだす思考力はますます必要となるでしょう。

■概要
序章 パンデミックで試された私たちの思考力
⇒「なぜ、いま思考力が必要なのか?」を、思考力が不足していると感じられたコロナ禍での出来事を交えながら解説します。
第1章 戦争・パンデミック・東京五輪──日本が失敗するときの共通点
⇒日本社会が抱える問題のひとつは、失敗を教訓とせず、失敗したときに備えての「プランBを考えない」こと。もうひとつは「精神論に支配される」という点。思考力を働かなくするそれらの弊害を分析します。

第2章 自分の頭で考える授業――さあ、一緒に考えましょう
⇒2022年度より高校の社会科が、従来の知識重視から思考力重視へと大きくリニューアル。「地理」や「近現代史」「公共」の紙上模擬授業を行います。あなたとともに、楽しく考えながら進めていきましょう。

第3章 折れないしなやかな自分をつくる――乗り越える力
⇒次元の違う道を見つけられるのも、思考の持つ力。「自分の強みを知る」「逆境で腐らない」「斜めの関係」などを、著者の実体験を交えてアドバイスします。

第4章 ステレオタイプ思考は脱却できる――問いを立てる力
⇒ステレオタイプ思考に陥ると頭がこり固まります。それを打ち破るには「問いを立てる力」が有効です。さらに、人生には正解のないことばかり。どうすればいいか、米映画『スタートレック』からもヒントが見つかります。

第5章 思考が深まる、新しい発想が湧く――対話の力
⇒思考力を鍛えるための対話実践法です。対話の達人である著者が、「聞き方」「疑問文にすると相手は考える」「対話型リーダーシップ」など、相手を理解し自分もよりよい発想を生み出す「対話の力」を初公開します。

終章 思考の方程式――9つの考えるヒント
⇒思考力を鍛える9つの実践法。普段の生活で身につけましょう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の頭で考えることの重要性を痛感した。
ネットが普及した現代では、疑問に思うことがあっても、検索すればすぐに答えが出てくる。
せっかく湧いた自分の疑問を、他者によって解消させてしまうのはあまりにもったいない。
まずは自分なりに答えを導き出し 、思考力を身につけていこう。
また自分の興味・関心のある情報ばかりを取り入れていると、偏った 意見しか持てなくなるため、今まであまり触れてこなかった情報も敬遠せず積極的に探索してみよう。

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2024年12月10日

Posted by ブクログ

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人は原因の追求が好きで、自分の考えと同じ論に飛びつき、根拠となりそうなものを見つけ、それ以外の事実を無視してストーリーを作り上げる。むやみに信じたり、否定せず、自分で考えて、判断することが大事。そのための思考力。
昔から考えて行動して、周りと違うことをするのが、否定されてきたが、思考することが今必要
いつでもプランbを考える必要がある。失敗を考えないことはだめ。答えがない問いを考えることが大事。
失敗から回復する力が、思考力。人は皆、壁にぶつかる。立ち止まり、問いを立て、思考し、乗り越えることが大切。
問いを立てることが、思考力を高めることにつながる。自分の思考が高まる。また、対話で自分の考えとは違うことを知ることで自分の思考に幅と深みを持たせることができる。

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

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考えることを放棄しても生活はしていけるこの世の中で思考することをやめてしまうとなにが起きるのか分かりやすく説明されていました。

特に日本政治のコロナ対策が後手後手に回ってしまう要因として日本人がプランBを考えることが苦手というお話が印象に残っております。

例えば週末にバーベキューを外でやろうという話を友人と約束した時に誰かが「雨が降ったらどうしよう?」と発言すると言霊信仰の強い現代では「そんなこと言うと本当に雨が降るよ?」や「楽しみにしてるのでそんなこといわないで」なと言葉に出したことが現実に起こるつまり言葉に霊力がこもることを恐れて雨が降った場合の対策を考えることを放棄します。

実際に雨が降ってしまうケースもあるわけでその際は「君が雨が降ると言ったから雨が降ったんだ」なとなんの因果関係もない理不尽な攻め方をされる場合もあります。

このような文化が残ってると起こりうる問題にあらかじめ対処する機会が失われていきその結果問題が起こってから対策を始める後手後手の対応になることを本書では指摘していました。

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2022年08月13日

Posted by ブクログ

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いろいろな思考のヒントが書かれていた。へーと思うような歴史の背景もあり面白かった。プランBを考えておく。未来にどんなことが起きるか誰にもわからないから目の前のことをしっかりやろうとする。決まりきったものの考え方をせず物事を鵜呑みにしない。疑問を持ちながら物事を考える。何のためか、という目的意識が、思考力に力を与える。問い自体を疑うことも大切。条件に捉われずに考えてみるなど、いろいろ参考になった。自分で考えるクセをつけたい。

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2022年05月25日

Posted by ブクログ

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不安から陰謀論に囚われず、エビデンスから論理的に。
出る杭は打たれるが日本人の特徴、自分がされたら騒ぐのにしても平然な顔。
答えのない問いは社会には沢山ある。
質問にストレートに答えるのではなく、質問されて質問で返しながら会話すると考えが膨らむ。

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2022年07月29日

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