池上彰のレビュー一覧

  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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    シリーズの3冊目。
    このお二人の本の中で最も価値のある本だと個人的には思いました。特に最近の左派、共産党、学生運動的なものについての考察は今までになく感銘を受けました。
    いわゆる革命に対する成就への時間的感覚の差については指摘をされる機会が少ないように思いますが、様々なところで当てはまる根本的な背景であると感じる。
    左派的な活動に親和性があったからこそ内部の実情というか、見えるものがあるのだろうと率直に。
    詳細の名前や出来事は覚えてないし覚えようとも思わなかったですが、家にこのシリーズは置いておこうと思えます。

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    2022年11月19日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題7 Gゼロ時代の新しい帝国主義

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     シリーズ第7弾にしてようやく折り返し。ほぼ流し読みではあるが、薄ぼんやりと世界の輪郭が掴めてきているような気がする。2015年時点でも第3次世界大戦が始まっているのかもしれないのなら、もう完全に突入してしまっているのだろう、とポーランドにミサイル着弾のニュースを観ながら感じる。因果関係の蓄積こそが歴史であり、長い時間軸の中でニュースの意味を考えてほしい、と書かれており、点ではなく線で考えると見えてくる物が多いことを再認識した。

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    2022年11月16日
  • 漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022

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    なんと言っても、解説的立場を池上さんが務めるので、左翼思想、労働運動に疎い世代にも、わかりやすい。
    また、佐藤さんの解釈・説明、博学さからの話題の広がりが、面白く、最後まで読み通せました。
    左翼の将来像に薄暗くも灯りを照らして論じる最終章は好きです。
    また、成田闘争の概説、土井元衆議院議長のエピソード、バブル前後でのマスコミ人の急速なエリート化など、興味深いエピソードが散りばめらており、飽きずに読み切ることができるのではないでしょうか。
    組合活動の報告書などで目にしたことのある用語や活動。これらには何の意味があるのか全く理解できなかったのですが、労働運動の残滓であることも、本書で理解できました

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    2022年11月14日
  • 池上彰の世界の見方 中国 ~巨龍に振り回される世界~

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    中国、台湾、香港の歴史
    各地域がどのような経緯で現在のような状況にあるのか
    中国の政策や思想の背景が概観できる

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    2022年11月12日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題6 21世紀の曲がり角。世界はどこへ向かうのか?

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     ISのテロ、ブレグジット、世界に広がる格差社会などが紹介されていた第6弾。アメリカがなぜ銃社会となったのかが面白かった。オバマの次の大統領候補にトランプの名前がまったく挙がっておらず、改めてトランプの当選は時代の転換点だったと感じた。
     報じられない戦争は「存在しない戦争」になるため、誰かが危険を冒して戦地に行かなければならない、との記述にハッとした。ISに捕えられた邦人に向けて、SNSで「危険な場所に行ったのだから自業自得」と匿名で知った風に呟くことの恥ずかしさを知った。

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    2022年11月07日
  • 大世界史 現代を生きぬく最強の教科書

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    「世界史は自分との関わり、現代との関わりを意識して学ぶ」という言葉はその通りだなと思った。
    ビジネス書などで出てくる国がどこにあって今何をしているのかを学ぶ延長線上にその国の歴史があるので、めんどくさがらずに気になる国については歴史から勉強してみようと思った。

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    2022年11月06日
  • そこが知りたい! ロシア・ウクライナ危機 プーチンは世界と日露関係をどう変えたのか

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    この記事を書いている時点では、今なおロシアによるウクライナ侵攻が続いています。

    侵攻自体は「ひどいこと」であることは確かですが、表層的なことののみならず、この侵攻がなぜ起こったのか、ロシアやプーチンの目的は何か、といったことを地政学や歴史とともにきちんと知識として持っておきたいと思い、本書を手に取りました。

    もともとクリミア半島がロシアの領土で戦後にウクライナに割譲された、ということは知らなかったのですが、その他にもプーチンの政治家としての側面や人気が落ちない理由、ロシア国内の今や言論の自由が封殺された場合の行きつく先などが描かれていて興味深く読めました。

    また、日本とロシアとの関係につ

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    2022年11月04日
  • 激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972

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    この時代の特徴として、学生を中心とする社会運動が盛り上がり、良くも悪くも耳目を集める運動(犯罪)が起きたのに比べ、代議制民主主義の場で早くも革新勢力の停滞が始まった事。

    市民は生活に根差した高度経済成長を認めそれを主導した保守勢力を総論で支持し、革新勢力は折々の各論の支持を取り付けるに留まった。

    その社会運動も先鋭化すればする程、各論の支持すら失ってしまう。冷静な判断が出来る間に気付けば戻る事も出来たのだろうが、一線を越えてしまうともう戻るに戻れない。後は破滅のみ。

    谷島屋書店浜松本店にて購入。

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    2022年11月03日
  • 池上彰の世界の見方 東南アジア~ASEANの国々~

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    高校の授業ベースで分かりやすい。高校生のレベルの高さに舌を巻く。池上さんの本を良いと思うことはなかったのだが、ざっくりとした説明はさすがだと思った。東南アジアという概念が日本の進出/侵略から生まれたというのは個人的にとても新鮮だった。

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    2022年10月31日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題5 どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~

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     クリミア併合やアベノミクスの成果、原発の核廃棄物の行方についてなどまだまだ懐かしい第5弾。日本が大人の学力世界一だなんて何の皮肉なのか。義務教育や生涯学習の賜物とか、企業の人材育成の成果とか、だったらなぜ生産性が低いんだと言いたくなる。
     3か4からずっとトップに君臨し続けているのはプーチン、習近平、金正恩。民主主義がベストではないにしても民主主義の国に生まれて良かったとつくづく感じさせる不穏な顔ぶれ。朴槿恵も懐かしい。目の前で握手を求められて無視するなんて大人気ないなぁ。

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    2022年10月28日
  • 日本の戦後を知るための12人 池上彰の<夜間授業>

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    12人も取り上げているだけあって一人ひとりに対する情報量は少なめだが、取り上げられている人物がどれも功罪併せ持つ魅力的な人たちばかりなので、その人物に関心を持つきっかけとしては良いのでは。

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    2022年10月27日
  • 学び続ける力

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    ○組み合わせて引っ張り出す能力
    ○ビジュアル化して伝える
    ○すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる

    自分が全く興味がない分野に対しても積極的に関心を持っていくことで教養を深めていきたい。またビジネス小説と呼ばれるもの読んでいきたい。

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    2022年10月22日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    ざっくりと読めるように工夫されており、読みやすい。自分の読み方が合っているかの確認にもなり、参考になった

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    2022年10月20日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題2

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     消費税率25%、所得税率50%、贅沢品180%(!)という高い税率でも幸福度の高いデンマーク。税金の使い道も公表され透明度の高い政治と信頼されている政府があるからこそ、この高い税率で満足度が高いのだろう。羨ましい。
     TPPに加入する・しないやオバマ大統領時代の話など、もっと詳しく掘り下げたいトピックも多かった。1でもアメリカ一強の時代は終わると言及されていたが、2022年の今でもまだまだアメリカの強さは健在。習近平はこの頃からトップにいるのか。鳩山・菅内閣の失敗の理由など興味深く読めた。

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    2022年10月17日
  • 伝える力

    購入済み

    常識がわかる本

    この本は高度な会話技術を解説したものというより、どちらかというと当たり前の社会常識だが、なかなかきちんと出来ないことを記された本のように感じた。よってこの本を読むことで明日からコミュニケーション能力が劇的に上がるということは無いだろうが、ふとしたときに本書に書かれていることを思い出して自己を省みるようにすると良いかもしれない。

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    2022年10月16日
  • 知らないと恥をかく世界の大問題

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     リーマン・ショックについての丁寧な解説とBRICsの台頭、民主党政権など幅広いトピックについて言及されている。それぞれについての深掘りはないが、やはりわかりやすい。2009年刊行時よりさらに前からわかっていたはずの年金問題など、解決に向けて何も進んでおらず改めて終焉に向けてカウントダウンが始まっている感に囚われる。
     この頃は新社会人なのにニュースもろくに観ていなかったので、復習どころか新しく勉強するつもりでシリーズ追いかけようかな。

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    2022年10月16日
  • おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか?

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    わかりやすく
    宇宙の誕生から 世界の歴史の動き
    日本人のルーツまで
    幅広くリベラルアーツについて学べた本。

    わたしが特に印象に残ったのは 人間と病気のところ。
    病気を知ることは わたしたちの祖先が生き延びてきた歴史や軌跡を知ること。
    いまのコロナ禍の時代に生きるわたしたちだからこそ
    感慨深い内容でした。
    出会えて良かった。

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    2022年10月12日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    ・二人の読書の仕方が非常にためになった
    ・ジャンルごとに分かれてて読みやすかった
    ・本を選ぶ一つの基準としたい

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    2022年10月06日
  • 僕らが毎日やっている最強の読み方 ―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

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    【1行説明】
    インプットは媒体に合った読み方を意識せよ

    【趣旨】
    インターネットは実は上級者向けのメディアである。
    ネット上の情報は玉石混淆であるからだ。
    本書では、情報の入手元としての①新聞②雑誌③ネット ④書籍⑤教科書それぞれの活用方法を池上彰氏・佐藤優氏の対談形式で紹介する

    【引用文3つ】
    ①世の中で起きていることを「知る」ためには新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」ためには書籍がベースになる
    ②読書をする際にはその本との「向き合い方」を決めておく
    ex) 娯楽として流し読みか、勉強としてしっかりと読むかetc...
    ③初々しさを出していい聞き手になる

    【感想】

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    2022年10月06日
  • 世界の〝巨匠〟の失敗に学べ! 組織で生き延びる45の秘策

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    現代社会の組織で生き延びるための秘策が書かれている。

    【概要】
    ●組織での生き方に困った人の質問8例とその回答
    ●特定の人物の生き方
     乃木希典、田中角栄、ドナルド・トランプ、山本七平、李登輝、オードリー・タン、アウンサンスーチン、ドストエフスキー
    ●生き延びるための秘策

    【感想】
    ●8人の生き方を参考として、生き延びるための秘策だけでなく、歴史的な教養も身につけることができる。
    ●究極の目標は「自分が生き延びること」であり、いろいろと経験してきた自分としてはこれに大賛成である。下手に正義感を持ってもしかたがない、しっぺ返しを食らうだけである。

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    2022年10月06日