あらすじ
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知られざる大国・インドの素顔を紹介!
2027年には人口で世界一に、28年には日本を抜いてGDPが世界3位になれることが予想されているインド。この新しい大国の実情や日本との知られざるつながりについて、池上彰が徹底解説!
・『男はつらいよ』の舞台、柴又帝釈天の「帝釈天」や、上杉謙信が信仰した毘沙門天がもとはヒンドゥー教の神様だったこと、知っていましたか?
・カースト制度はバラモン、クシャトリヤなど4つの区分と思っていませんか? 実は区分は3千以上もあるのです!
・植民地だったインドを日本が励まし、占領下の日本をインドが鼓舞した歴史があること、ご存じでしたか?
・さらに現在、日本とインドはたがいに緊密な関係をつくらねばならない切実な事情があります。さて、その事情が何かわかりますか?
知っているようで知らないインドの実情や日本との深い関係などをわかりやすく紹介。
インドについて知るうちに、中国の一帯一路戦略から、アフガニスタンのタリバン政権の成り立ちまで、国際情勢が手に取るようにわかります!
都立大泉高校附属中学校で人気を博した授業をもとに大幅加筆。受験生、就活生、ニュースの背景を知りたい社会人にもおすすめです!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
毎度ながらこのシリーズは興味深い。
都立大泉高校附属中学の生徒たちへ向けての授業
中学時代にこんな話聞きたかった〜
中学生向けというが、大人が読んでも興味深い、そしてわかりやすい
イギリスに支配された時代があるインド、何度も反乱しながら1947年の独立までイギリスが支配
初代首相ジャワハルラール・ネルーの娘は、インディラ・ガンディー 5, 8代目首相
マハトマガンディーとは血縁関係はないが、インディラの夫が結婚の際にガンディーと、改名、心酔していたから?
中村屋とインドの関係、ラース・ビハーリー・ボースという青年が1915年に日本へ。インドで暗殺未遂に失敗して亡命、中国から亡命していた孫文と意気投合、日本からインド独立運動を展開しようとするが、イギリスに気づかれ、日英同盟のもと、国外退去命令が下りる。孫文は頭山満とうやまみつるを紹介し匿ってもらう、その際の連絡係の中村屋の娘と結婚、日本で本格的なインド式カレーの店になる。
マハトマ ガンディー マハトマとは「偉大な魂」の意味、本名はモーハンダース・カラムチャンド・ガンディー
1869年生まれ、弁護士になり、英植民地の南アフリカで活動、人種差別に直面しインド人差別撤廃に動き出す
1951 帰国
1919 反英不服従運動
1930 塩の行進、アーメダバードからアラビア海380キロ目指して歩く その様子がイギリスでほうえいされ、素手の市民に武力対抗する植民地政府のやり方に非難が上がりイギリスからの独立につながる
A級戦犯、平和に対する罪
B、通常の戦争犯罪
C、人道に対する罪、大量虐殺、奴隷化など
インドは日本の面積の約9倍
EU27カ国が、日本の11倍
2011年で、識字率74% 4人に1人は字が読めない
2016年11月8日、1000ルピーと500ルピー紙幣の廃止宣言
汚職や脱税を断ち切るためというが、本当は不正で稼いだタンス貯金を高額紙幣で隠している輩をやっつけるため 12/30までに交換か銀行口座への入金で免れる
仏陀誕生地はネパールとインドの間
今はヒンドゥー教が79.8% イスラム教14.2%
キリスト教2.3% シク教1.7% 仏教0.7%
インドから東南アジアへ上座部仏教
中国、朝鮮半島、日本へは、大乗仏教
〈カースト制度〉☆ポルトガル人がインドに来て、血統の意味の「カスタ」と呼び、カーストに定着
バラモン司祭、僧侶たち
クシャトリヤ王族、戦士
ヴァイシャ農民、牧畜民、商人などの庶民
シュードラ 奴隷などの隷属民
枠外に、ダリト(指定カースト)不浄労働者
ヒンドゥー教の「ヒンドゥー」はサンスクリット語のスィンドゥがなまり、インダス川を意味する、「インダス川の国に住んでいる人」
世界一大きい銅像 182m 自由の女神93m
グジャラート州の、サルダール・パテール、インド建国の父の1人、初代ネルー首相内閣で副首相
Posted by ブクログ
15歳向けに学校で行われた授業をもとにした本。15歳向けということで分かりやすく、しかしインドについて深く知ることができた。世界を理解するためにとても良いシリーズだと思う。シリーズの他の本も読むことに決定。
Posted by ブクログ
インドに行って色々なことが気になり読んだ。
何よりトイレが綺麗なことに驚いたから、それについて書かれててびっくりした。笑
経済が豊かになると少子高齢化が進む
ITが進んだ理由として、ITにはカーストが存在しないから、みんなが目指しやすい
インドのトイレが綺麗だったのは、モディ首相が改革を進めたから
インドは全ての宗教に尊厳を持っている
信じている宗教がない=神様を信じていないということは、神も恐れぬ行為に出るのではないかと思われるため
低カースト優先枠が大学や公務員に存在する。その反感も起きている。しかしそれは差別がひどく、同じ道も通ることさえ許されない歴史があったから
Posted by ブクログ
シリーズのインド編。歴史、宗教から最新の政治状況まで。特に最後の地政学の章で、インドと中国、パキスタン、アフガニスタン、さらにはサウジアラビアとの関係については、知らないことが多く、大変勉強になった。
Posted by ブクログ
Three idiots, toilet, pad man, dhobi ghat, rang de basanti…。インド映画を思い出しながら読めた。楽しかった。
Posted by ブクログ
安定の世界の見方シリーズ。
今回も大変勉強になりました。
中でも特筆すべきは、以下。
・カシミール地方のカシミヤヤギ
・インドで一番成功してる日本企業はスズキ
・BPO ビジネスプロセスアウトソーシング
・州ごとに政府がある
・モディ首相は突然同日をもって高額紙幣を廃止するとした→キャッシュレス化が進んだ
・ヒンドゥー教が80%イスラム教が15%
・身分制度 ヴァルナ→カースト→ジャーティ(職業的区分)
・神様ランキング上位
ヴィシュヌ神ーー宇宙を維持する
シヴァ神ーー宇宙を破壊する
・ターバン=シク教 (髪の毛切っちゃだめ)
・ルワンダという国。ベルギーが少数派のツチ族を使ってフツ族を統治させた。フツ族はベルギーではなくツチ族を憎む。
・インドの国旗は信教の自由を象徴する
・バングラディッシュの国旗は日の丸を参考にした
・無宗教=神様を信じていないという意味になる
・カースト制度には仕事を分け合う社会保障の一面もある
・男性より女性の人口が不自然に少ない
・未婚の女性が婚前交渉や駆け落ちをすると家族の名誉を汚す行為とみなし、"名誉殺人"が起きる
・夫に先立たれた妻が夫が火葬される時に共に焼死するサティーという風習があった
・ゼロの発見。《位取り記数法》
昔は《ローマ記数法》
・インド式計算法 その1、その2←覚えた
・it が飛躍したのは西暦2000年問題
1996.10.02 → 96.10.02 00どうなる?
・最難関のインド工科大学
・江戸川区の西葛西はインド人が多い
・大陸国家と海洋国家
・1962年突然中国がインドを攻撃した中印戦争
・インドとパキスタン
・マハラジャという地域の王様、藩王
・カシミール地方の住民の約8割はイスラム教徒。カシミールのマハラジャはヒンドゥー教。イスラムの国パキスタンが攻めてきたのでマハラジャはインドに助けを求めた。
・インドとパキスタンの停戦ラインは実効支配ラインとなり、今でも紛争が絶えない。
・インドはアメリカに接近、パキスタンは中国に接近。『敵の敵は味方』
・パキスタンはインドに向き合った時背後が気になった。アフガニスタンだ。
・パキスタンはタリバンを作りアフガニスタンを支配した。
・1964年の10月東京オリンピック開催中に中国が核実験を成功させた。偏西風に乗って大量の放射性物質が日本に降り注いだ
・インドも核を持つようになり、パキスタンも。
「抑止力という考え方がいけない」
・パキスタンの核開発を経済的に援助したのはサウジアラビア。サウジアラビアはイランを警戒
Posted by ブクログ
インドといえばカーストとよくも知らずに思っていた。
しかし、単なる階級制度じゃなく同業者グループのジャーティと結びついてできたものであり、このジャーティが結婚や就職に影響することを知って"どうしてその階級から抜け出せないんだろ?"って言う疑問がスッキリした。
そしてそのジャーティは差別を生む負の側面だけでなく、人口の多いインドにおいて職業をシェアする、人々を食いっぱぐれないようにするシステムという良い側面も持っていると言う事実はあまり知られていないし、そういう風に外からは見えないなと感じた。
良い側面もあるから人々の生活に根強く残ったんだろうなと納得。
異国の人や異国でなくとも他人を見る時、その人の立場に立って違う見方をするのは大事なんだなぁとこのシリーズ読んで何度も思った。
そんで、この本を読んで"好き嫌いがハッキリ分かれる国"とよく言われるインドにも是非とも行ってみたいと思った。
Posted by ブクログ
モディ首相の筆頭公約はトイレの整備。エリート大学のインド工科大学には世界中の企業からオファー。人口がまだまだ若いインドは希望の固まりだと感じた。女性差別とジャーティみたいな習慣が課題になるみたい。ヒンドゥー教はやめようと思えばやめれるらしい。池上さんの博識には驚く。印パ戦争や中印戦争も重要。中国とインドが仲悪いことに連鎖して対立が起こる。パキスタンとインドも3回戦争している。
Posted by ブクログ
インドという国のことを知りたくこの本を読みました。
オンライン英会話でインドの先生と話していることもあり、とても興味がありました。
日本との関係、宗教、カースト制度、ITと数学、地政学についてやさしく書かれており、読みやすかったです。
この本を読んだ後、インドの先生とインドについてのさらなる話ができたことが、とても楽しかったです。
Posted by ブクログ
インドに投資を検討しているが、歴史も分かり参考になった
・男性の数が女性の数より3500万人多い 妻側が夫側に莫大な持参金を持っていく必要があり。中国一人っ子政策30年 男性が女性より3,000万人多い。女児を胎児した為
・モデイ首相は、腐敗防止のため高額紙幣の使用を禁止
キャッシュレス化が劇的に進んだ。犯罪防止の為との大義名分。
・仏教発祥の国なのに、仏教徒はわずか1%しかいない。
・ヒンズー教徒が8割 多神、改宗OK イスラム教徒は単神 改宗は死で償う。サウジもそう
・結婚は本人同士の意向よりも親の意向が優先される。
同じジャーテイ同士で結婚する。未婚の女性が婚前交渉や駆け落ちをシた場合、親族がその女性を殺害することが名誉殺人と呼ばれている。夫が先に死ぬと、寡婦は仕事につくことも再婚することも認められなかった。
Posted by ブクログ
下東さんのインドへの旅を読み、俄然インドに興味がわいて手にとった。
池上彰さんの授業はもちろんわかりやすいが、中学生の質問も鋭く、授業が深まっていく。
まず驚いたのは、インド連邦下院議会では、8月に広島、長崎の被爆者のために黙祷が行われていること。
反核を強く訴えていたラジーヴ・ガンディー政権時の1985年から続けられているという。
インドの負の側面にも驚く。女子だと労働力にならない、結婚のときに妻側からの持参金が必要などの理由で女子の人数が男子の人数より圧倒的に少ない。
インドはカースト差別を憲法で否定するが、カーストそのものは容認している。しかし、まだ根深い差別はあるようだ。
宗教についても概要が頭に入ってきた。
仏教、ヒンズー教、イスラム教、シーク教、ゾロアスター教。イスラム教は神の前では平等だから、ヒンズー教からイスラム教に改宗する人も多いという。
池上さんの授業を青春時代に受けたかった。
インド最難関の大学からメルカリにたくさん採用された話も知らなかった。
高い技術力を武器に、日本の企業で働くインド出身の人材が増え、IT業界で、インドの頭脳は能力を発揮しているという。
衛生面では、日本の昭和的な部分がありながらも、世界で活躍するインドの頭脳。21世紀はインドの世紀になっていくのか?
Posted by ブクログ
インド。欧米や中国などと比べ、意外と知らないことが多いですね。EUの8割の大きさ、州の数もEUの数と似ている。おまけに人口は世界一で人口中央値が低い。この地域の戦後史も忘れかけていたので、良い復習になりました。もっと深い歴史も勉強したい気になりました。不得手な地域は池上さんのこのシリーズで勉強すると良いですね。
Posted by ブクログ
池上彰先生いつも分かりやすく説明していただきありがとうございます。
インドといえばカレーくらいしかイメージがなかったが、本書で歴史、経済、著名人、教育、宗教、身分制度の慣習、国内外の政治などさまざまな角度からインドについて学べた。
2000年問題頃からアメリカを下支えするインドのIT技術が発達した。世界に優秀な技術者を送りだすインド工科大学も全インドで130校近くあり、入学倍率100倍で難関だが、卒業すれば最低年収1千万以上、普通のサラリーマンの平均月収5万円だからまさにインドリームだ。
昔からの職業別身分制度はあるみたいだが、インド工科大学など、したの階級の身分の枠が半分あり、完全な差別どころか下の階級の人達にもチャンスを与え競争することで、次々と優秀な人材が生まれている。
なんか不思議な国だ。世界には、自分の想像を越えた国々がある。
Posted by ブクログ
著者が母校である高校に併設された附属中学校の生徒に向けた授業をもとに書籍化されている。
インドの建国の成り立ち、宗教、カースト制度、周辺国との地政学などが網羅されており、現代インドを理解する上でたいへんためになった。
Posted by ブクログ
経済発展を遂げる中国ばかりに目を奪われている昨今、これから大きく発展するインドを忘れていることに気づいた。アメリカだけでなくインドとの協力関係が大切であることがよく分かった。
政治や宗教だけでなく地政学の視点からも紹介してあり非常に分かりやすかった。
Posted by ブクログ
■ Before(本の選定理由)
同シリーズ6冊目。インダス川とモディ首相のイメージが強いインドは、どこに向かうのか。
■ 気づき
カースト(というか職業ランクを定義するジャーティが主)が日々の生活に深く根ざしている。どの国政政党も、身分制度は容認するがそれによる差別を禁止する、というスタンスを取っているらしい。
■ Todo
インド工科大学の入学生の約半分が、アファーマティブ・アクションのような優遇措置の枠らしい。のし上がるためのバイタリティは学ばなくては。
Posted by ブクログ
目的:最近インドが経済的にのみあらず、政治的にも重要な役割を果たし始めているから、そんなインドの知識を高めようと思った
要約:
インドが建国される経緯とそれに伴う第一次印パ戦争について。
インドはもともとイギリスの植民地であった。
独立する時に、イスラム教徒が多いパキスタンと、ヒンドゥー教徒の多いインドに分裂した、ガンディーは統一国家として独立させたかったが、その運動の最中にヒンドゥー教徒に暗殺された。
第一次印パ戦争はカシミール地方を巡っておきた。植民地時代のカシミール地方のトップがインドとパキスタンを選ばず独立国家になろうとしたが、そこのパキスタンが攻め込んできた。カシミール地方のトップはヒンドゥー教徒だったため、パキスタンには入りたくなく、インドに応援を求めたことがきっかけであった。
カースト制度について
カースト制度とは、ヴァルナという身分制度とジャーティという職業区分制度が合わさったものである。ヴァルナはヒンドゥー教の前身であるバラモン教で制定された身分制度である。ジャーティによって、代々同じ職業にしかつけず、結婚も同じジャーティ内でしかできない。
ジャーティは社会保障の一面も持っている。ジャーティによって仕事が決められている、というのは少なくとも仕事はあるということだからである。しかし、IT化によって仕事が失われた時にどうするのかを対処するにはインドにとって重要な課題である。
インドの学力について。
インド人が数学に強いというのは間違いらしい。OECD(経済開発協力機構)の学習到達度調査(PISA)の結果ではインドはほぼ最下位。インド人が賢い、というイメージはIITが大本にあると考えられる。IITは相対評価で学生にすごく勉強させる。そういった一部の人が世界に出ていくことでインドは賢いというイメージにつながるのだと考えられる。ITという区分はジャーティには含まれず、低いヴァルナの人々はインディアン・ドリームのために必死に勉強するんだとか。また、インド工科大学(IIT)は、低いジャーティの人を優先的に入学させる「枠」があり、全体の半分を占める。
Act:インドのことに知識が深まった。こういった読書の仕方を続けていこう。インドが高額紙幣廃止によってキャッシュレスが進んだというのは興味深い話だった。そういったことを何かビジネスや仕組みを考える時に参考にしょう。
Posted by ブクログ
自分も混ぜてもらって良いですか⁉︎笑
池上氏が母校で行った授業の内容をまとめた本書。氏からインドのイメージを聞かれ、幼少期の高野秀行氏みたいな回答(「ターバンを巻いた人がカレーを食べてレインボーマンになる国」)は見られなかったが笑、皆んないい線行ってた。大変物知りで質問もなかなか鋭い!(誰…)
週刊こどもニュース時代から池上氏を見てきた。コンパクトなのに全体像が掴めて、しかもどんどん腑に落ちてくる解説が氏の凄いところだと思っている。
例えば世界史でおなじみの東インド会社。どれほどの存在か今まで読めずにいたが、会社を隠れ蓑にした軍事組織であった故にあれだけ立ち回れたんやと結びつけることができた。
他にも東京裁判におけるABC戦犯のランクの意味など挙げ出すとキリがない。
インドはどうした⁉︎って事でようやく本題…
今のインド(本書は'20年7月刊行)を知りたいが為に手に取ったが、大好きな映画産業について触れられていないのがちと残念。。しかしそのぶん今までニュースで見かけても入ってこなかった政治経済事情を掘り下げてくれていて大助かり!
選挙の仕組みなんか聞き入ってしまった。1選挙区ごとに1名を選出。投票時、字が読めない人は各政党のシンボルマークで判断していたとは。さすがIT大国というべきか電子投票機なるものも導入、独特な創意工夫がなされている…!
州・中央政府の権力構造も特殊に映って見えたし、やはりカーストも連動していた。
宗教も外せない。古代インドのバラモン教を契機に現在もあらゆる場所で根を張るカーストが生まれたから。(ちなみに"カースト"って表現はポルトガル語から派生したという)
宗教観も日本みたいに改まった印象はなく、池上氏が曰うように生活システムの中に組み込まれている。生活と宗教が渾然一体、祭事も宗教上の儀式と認識すらしていないとさえ思えてくる。
地政学では印パの歪み合いからタリバンの誕生等意外な視点から現代史を紐解いてくだすった。元を辿れば必ずインドに繋がっている。
表裏がそこまでないと思い込んでいたが、なかなか闇が深い。
そんなボヤけていた知識がクリアになったのも珠玉の解説の賜物。まだまだ視力は良くないけど、ようやっと映画以外にも目を向けることができた!
Posted by ブクログ
第二次世界大戦後の日本の軍事裁判とサンフランシスコ講和条約で、インドが矛盾点を指摘して反対するのがかっこよかった。列強国に左右されてない毅然とした態度。
またカーストの影響、周辺国との関係も興味深かった。
Posted by ブクログ
改めて大国であることを認識。色々な思想(宗教)や文化が混在する中、カースト、ジャーティで統制される?国。
またITで進んだ国との印象がある一方で、トイレ普及していない!という状況も、インドという国をひとことでは言い表せないところを感じる。
古い習慣やしきたり(同職種内の結婚など)が、生き方を縛るところもあるが、ITのような新しい分野は身分にとらわれない職で、インディアンドリームを叶えてくれる可能性のあるもの。
地政学の項では、日本が大国中国と渡り合う上で、インドとの関係強化は、今後ますます重要となってくることが分かった。そもそも、これまでも、世界は敵の敵は味方という戦略を意識しながら進んできた歴史がある。
Posted by ブクログ
インドのIT産業が発展したのは
アメリカが定時あたりに
インドに仕事発注すれば
時差の関係でインドが朝から
仕事を始めて定時に仕事を終えて
アメリカに仕事結果を送れば
アメリカは翌日の朝に
受け取れるって下りが好き。
Posted by ブクログ
知っているようで知らないインドについていろいろ知ることができた。
インド独立までの歴史や宗教、カースト、中国・パキスタンとの関係について基本的な事柄が押さえてあってわかりやすかった。
他のシリーズも読んでおきたい。
Posted by ブクログ
2019年、東京都立大泉高校附属中学校で行われた授業をもとに、日本とインドの関係、インドの政治、宗教、カースト制度、IT産業、地政学を解説。中学生に向けた授業がもとになっているので、とても読みやすい。
Posted by ブクログ
これからインドが台頭してくるのは間違いない。
平均年齢も若いし人口も世界一になりそう。
インドには一度行ったことがあり、牛がゆっくり歩いているので、バスもゆっくり走って全然時間通りに着かなかった。ガンジス河も沐浴する人あり、死体を焼く人ありという風景を見た。信じる宗教が違うとこんなにも生活が違うのかと思ったのを思い出した。またインドを訪れてみたい。
Posted by ブクログ
インドに対して抱きがちなステレオタイプが、本当は複雑で多様なインドの民族、宗教、文化をいかに単純化してしまっているかを教えてくれます。高いポテンシャルがある一方で現状はいろいろと難しい経済の状況も分かりやすく書かれてます。
Posted by ブクログ
インドは「海洋国家」、中国は「大陸国家」に分類されるらしいが、カシミール地方の争いを見るとインドは大陸にも目を向けないといけない。労力がいる。