【感想・ネタバレ】わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方のレビュー

あらすじ

コピペやフェイク紛いの「エセ情報」が、インターネットやSNS、さらには新聞や日常会話にまで溢れている。安易な「わかりやすさ」を売りにするバラエティ番組は、事態をさらに悪化させている。私たちは、どうすればホンモノの「情報」や「知識」を得られるのか? ニュースの世界における「わかりやすさ」の開拓者が、行き過ぎた“要約”や、出所不明の“まとめ”に警鐘を鳴らし、真の情報探索術を伝授する。日本で最も「わかりやすい」解説者がその罠について論じた、池上流・情報処理術の決定版! 【目次】序章 「わかりやすさ」への疑問/第一章 その「わかりやすさ」、大丈夫ですか?/第二章 ネットの「真実」の向こう側/第三章 「知る力」を鍛える/第四章 「わかりやすさ」のその先へ

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Posted by ブクログ

 易しい解説にネットの要約やまとめ、酷い場合はネットニュースの見出しだけ読んでわかったつもりになっていませんか?と警鐘を鳴らす1冊。私自身、ずっと頭を使っていると疲れるので極力タスクを早々に片付けて基本余白を空けておきたい(ダラダラしていたい)タイプなので、もっと熟考すべきだったと反省することも多々。スマホの時間浪費は本当に気をつけたい。産経新聞の誤報にはびっくり。国民総にわかジャーナリスト化に近づいている昨今、情報の精度に気を配らなければならない。新聞はずっと興味があるのだが、やはり取るべきか。

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2024年10月16日

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ネタバレ

Yahoo!トピックスの関連ニュースのスタイルが池上先生のアイディアが元になっていることに、びっくりしました。
ベトナムで本を万引きした人が転売目的やストレス発散のためでなく、英語を勉強したいけどお金がないからというエピソードにショックを受けました。

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2023年10月23日

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テレビでお馴染みの池上彰さんに興味があったので読んでみた。とっつきにくい内容なのかと思っていたのでしばらく積読していたが、さすが分かりやすさに定評がある池上さん。スラスラ読めた。知る力をつけるために新聞、新書、書店の活用を勧めている。普段から新聞を読みたいけど読めないと思っていた自分にとって新聞の読み方は参考になった。全部読まなくていいとか新聞に対するハードルが下がった気がする。それより継続すること。

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2020年05月17日

Posted by ブクログ

タイトルのとおりの本。わかりやすさの中に満足するだけではなく、その裏に隠されている事実を追及することが大事であることが書かれている。そのためには、常に様々な情報に接していることが重要であることを説いている。
ただ池上さんの新聞や雑誌読み方は、誰にもできない。Webではなく、紙の新聞の重要性を説いていて確かにその通りだと思うが、将来はWebの割合が増えていくと思う。

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2020年02月05日

Posted by ブクログ

池上さんの本はよく読みます。文章がわかりやすくて読みやすいです。
ただ、わかったつもりでいることも多いのかもしれません。
アウトプットが大事ということはよく聞きますが、実践していないことを改めて感じました。
PCで調べることが多い毎日ですが、活字好きの私は励まされた気がします。アウトプットをする前提で物事を調べて知識を増やして行きたいと思います。
好奇心はまだまだ萎えていないようです。

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2019年10月27日

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「知る力」の鍛え方とは「気になるを調べてみること」であり、できれば「その現場に出向くこと」、で一番大切なのは「その情報を人に話してみる、アプトプットしてみること」である。最悪なことは「わかったつもり」でいることだ。「わかりやすさの罠」とは「分かったつもり、知っているつもり」にならないことであり、それを無くすこと。情報をしっかり自分自身で把握、理解、納得してこそ生きた情報になると言うことだ。近年多くのフェイク情報が飛び合い、詐欺的な被害も被る時代へと変わった。それは如何に自分が愚かで、無知だという事を知らしめる事であり、知らない事を知る・調べる能力を身につける事に返って来る。

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2025年12月05日

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ネタバレ

最後の章がとても学びがあった
実際に色んな現場に行って実際に自分で見た事でしか得られない印象が書いてあるのが面白かった
本の読み方や新聞の読み方も書いてあり真似したくなった。本は迷ったら買った方がいいし積読している本もタイトルからアイデアが浮かんでくる
実際この本も古本市で買ってずっと積読してたけど読む本なくていざ読んだらとても興味深かった
積読、侮れない。っておもった
新しいことをしったら他の人に説明するのも大事だなっておもったどこがポイントでどこが面白いかを考えながら話すのが大事だと思った

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2024年10月22日

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テレビで見る池上さんの話は分かりやすい。しかし制約があるのか突っ込んだ解説にはならず、消化不良を感じていた。著書のほうが「わかりやすい」。テレビはあくまで導入だと思って見たほうがよい。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

新聞や書籍からちゃんと情報収集する。
本筋ではないが、一冊の本を読むのにかける時間が自分とそこまで変わらなくて少し安心した。

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2022年08月29日

Posted by ブクログ

池上彰による、文字通り「知る力」を鍛える指南書。

とかくわかりやすいジャンクフードみたいなネット記事ばかりではなく、本や新聞などからしっかり情報を得ることが大事というのは実感するところ。

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2022年06月05日

Posted by ブクログ

日本のテレビがいかに視聴率やスポンサー中心に構成されているかということ、日本にキャスターがほぼいないということ、本・新聞・書店で情報を集める。
書店の本の入れ替わりの早さでその時の流行をみるというのはなるほどと思いました。
あと新書ってあまり興味なかったのですが、興味のあることや知りたいことがあれば積極的に読んでいこうと思いました。
隙間時間にスマホをいじるのは極力やめようと思います。
そして「知った」らその先自分はどう思うのか自分の頭で考えようと思います。

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2022年04月13日

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〝わかった〟つもりになっているのと
〝理解した〟のでは
ぜんぜん違う、ということを肝に銘じておきたい

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2021年12月21日

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「わかりやすい」を心がけ、「わかりやすいといえば池上さん」と世間的に認識された著者だからこそ説得力があった。

まず、池上さんがなぜこのようにわかりやすく私たちに伝えることができるのか。
物事の本質がわかっていないと、噛み砕いて説明することはできない。
大量のニュース、大量の本、そして現場での体験があってこそ、池上さんのわかりやすさが実現できたのだと理解できた。

私たちは、わかりやすいことをいいことだと思っている。
もちろん、わかりやすくあることは大切なことだ。
しかし、発信者から情報を受け取るばかりで、自分たちで調べたり、疑問をもったりせず、受け身になっていたように思う。
そうしたスーパー受け身な人々ばかりになってしまったことに、警鐘を鳴らすのが本書である。

もうわかったんでいいっす。
ネット見ればわかるんで。
などと、思考停止に陥ってはいないだろうか。

よく調べもせず、ネットの情報は優れたものと一途に思い続けていた過去の黒歴史を思い出しつつ、自分自身も短絡的思考に陥っていたことをまずは恥じた。

本書では、情報の正確性についても語られている。
新聞、テレビがなぜネットであがる情報を流さないのか。
その理由の一つとして、不確実性の高い情報は、校閲が必要だからだそう。
ネットでは、ある情報が流れてきたら、それが噂レベルであってもどんどん拡散されてしまうが、プロは正確性を高めるためにさまざまな人の目を通してから情報を流すらしい。

誰でも情報提供者となれる時代だからこそ、わかりやすい情報や、面白いだけの情報に飛びつく危険性がよくわかる。

このような状況を打破するために、ネット以外の情報源が重要となる。
本の価値、新聞の価値は、池上さんが繰り返しその価値を述べているところだけど、池上さんが自らの足でベトナムとラオスを訪れたとき読書傾向の違いがその国の発展とリンクするのではないかと肌で感じた話は面白かった。
ジャーナリストの池上さんだからこその知の広げ方が垣間見えて面白い。
自らの足を使い現場に立つことで、その人だけのものが獲得できる。

わかりやすさを支えるインプットの話と、わかったつもりを無くすためのアウトプットの話も述べられている。

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2021年08月01日

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池上さんの本を読むと、新聞や本などでしっかり情報を仕入れて正しい判断をできるようにしておかないと正しい見極めができなくなることを思い知らされる。
ネットの情報に惑わされないように自分を鍛えよう。

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2021年06月21日

Posted by ブクログ

自分はすでに「罠」にはまってる…

この本を読んで気づいた!

スマホから得られる情報や、メディアの一方的な発信を鵜呑みに「わかったつもり」になってた。

「罠」とはつまり、「わかったつもり」になってしまうこと。

メディアに詳しい池上氏だからこその切り口で、今のメディアのカラクリによる危険さを訴えかけてくれる。

また、池上流の"知る力"の具体的な鍛え方も記載されていて勉強になる。

"知る力"は、人任せでは身につかない!

わかりやすく"伝える力"も大切だが、そのためには、もっと"知る力"を鍛えなきゃ!

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2021年04月18日

Posted by ブクログ

物事を誰よりも「分かりやすく」説明できる
池上氏が、どのようにして「分かりやすく」
外部から得た情報を自分の知識として咀嚼
しているのか。

「分かったつもり」に陥らず、「知る力」を
鍛えるには、どんな情報に接して、どのよう
にその情報をすくい上げるべきなのか。

池上彰流の情報収集術を学べる一冊です。

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2020年10月01日

Posted by ブクログ

以前に購入していて積読状態だったものを読みました。

人に伝える仕事を多少なりともしている者として改めて考えさせられるところが多かったです。
印象に残ったのは以下のような点でした。

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「わかりやすさ」の罠=わかりやすい説明を聞いてわかったつもりになってしまい、それ以上自分で知ろう・調べようとしないこと

新聞社のニュースサイトでは記事の重要性がわかりにくい⇔紙の新聞は直感的にわかる 記事の重要度を自分で判断するのはあまり意識されないがかなりハードルの高い作業

新聞が「中立公正」であるとは限らない、新聞は民間企業が発行していて偏っているのは当然。違いを面白がるぐらいの冷静な視点がほしいもの

「わかった」と思うことと、「わかった」と言ってもらえるように説明できることは、全く違う。アウトプットを意識したインプットを。近くの誰かに話してみるといい。
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新聞をとる習慣が何年か途絶えていましたが昨年から購読を再開しました。やはりネットニュースだけだとかなり情報が偏りますし、見出しとリード文だけの浅い理解になりがちです。本当は池上さんの言うように他紙や外国メディアなども確認するとよいと思うのですが、なかなかそういった時間までをとるのが難しいなぁというのが自分の状況です。


これまでの池上さんの本で語られているような点も多々あるように思いましたが、要点がコンパクトにまとまっている1冊でした。この本自体のわかりやすさの罠に陥らないように、実践に落とし込んでいこうと思います。

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2020年02月14日

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わかりやすさで定評のある著者が情報が溢れている世の中から正しい情報を選別し、きちんとした自分の意見を持つ方法、つまり「知る力」を解説している。著者曰く、説明を聞いた受け手がすべて納得した気になって、その先を考えないことが増えているとのことだ。その実態に危機感を感じこの本を執筆したとのこと。実際に、EU離脱に関して国民投票を実施したイギリスを例にとると、フェイクニュースに踊らされてしまい、意図せず離脱に投票した国民も多くいたとのことだ。そのような、知る力がない故に踊らされるといった事態を防ぐため、読書や新聞を読む術、報道の実態を語っている。自分はこの本を契機に、日々の生活の中で読書を取り入れ始めた。さらに、ネットニュースの情報の信頼性はあまり高くないことを念頭に入れ、気になった情報は新聞を読むことにした。いつかは、きちんとした自分の意見を常に持っている大人になりたいと思う。

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2019年12月19日

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テレビは視聴率を取らなければいけない。最近、国際ニュースなどの時事ネタを扱う番組が増えている。それは、視聴率が取れるから。だから、視聴者がわかりやすい、わかるための着地点を決め、物事の本質を捉えられてないことが多いそうだ。
また、ネットで流れてくる情報は、個々にあったニュースが流れてくるため、考えが偏ってしまう。見たい情報を見て、満足してしまう。そんなふうにならないために、わかりやすさの罠にはまらないために、、一つのメディアだけでなく、いくつかのメディアをチェックすることだ。一つの出来事でも、出版社や局によって捉え方が違う。対極にある考えを、見聞して、それから客観的に考えることが大切であると感じた。客観的にみて、それを自分で考え、議論する。これを繰り返すことで、わかりやすさの罠にはまらない訓練ができるのではないか。また、このときに視野を広げることを忘れてはいいけない。

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2019年10月25日

Posted by ブクログ

いつものように新聞の延長で読んだ。
今回学んだのはリアル書店の活用法、池上さんがほぼ毎日書店に足を運んでいるというのは初めて知った。自分も倣って本屋へ行きたいが最近ほとんど閉店してしまって無いのが現実。これも地方と都会の格差の一つ。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

著者はわかりやすい説明を普段から意識しているが、逆に考える力を失わせてしまっているのではないかと危惧している。そして、人々に知る力を鍛えてもらう説明を常に模索している。
SNSは安易に情報を取得出来るが、校閲されていないものが多いため、新聞や本や書店を使いこなして欲しいと訴えかけている。
自分がわかったつもりになっていないかチェックする方法は、『誰かに教える』という事。そのためにはアウトプットを意識してインプットをするという事。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

う~ん、ちょっと偏った思考に思えてしまった。
そりゃ、ネットとかSNSとかを過信しちゃだめなのは分かるけれど、マスコミが正しいわけでもないし。
どっちが良いなんてことは言えない気がする。
新聞とかそういうのが良くて、ネットもいいところはあるけれど、やっぱり…という意見が見て取れて、なんだか少し嫌だったな。
池上さんだからこそ、中立な立場で語ってほしかったというのが正直な気持ち。
ただ、このわかりやすさの罠ってことはよくわかった。
あれ?これは、罠に陥っているのか?

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

わかりやすい解説を聞いて、満足して「わかったつもり」になるのではなく、自分なりに関心をもって自分で調べること。p.22

「ざっくり言うと」というのは私(池上)もよく使うフレーズだが、本質を伝えない「ざっくり」は非常に危ない。p.28

NYTは訂正記事が多いから信頼できる。p.108
※事前に入念な取材や校閲ができていないだけでは?

紙の新聞は見出しを見れば(その新聞社にとって)重要なニュースがどれなのか直観的にわかるが、ネットニュースは見る側が重要度を判断しなければならない。p.128

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

私も分かりやすかったが故に、それ以上調べなかったり満足して終わってしまうことが多々ある。でもそれはスタート地点なだけでその先に「知る」ということがあるんだと理解した。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

自分で調べなければ 本当のことわからない ということなのだろう
いわゆる 専門家の話も当てにならない (テレビでは)

わかりやすさとは 多くのメディアに取り上げられることでできあがる

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2023年07月10日

Posted by ブクログ

分かりやすいキャッチフレーズや美辞麗句、単純明快なネットニュースやSNSの投稿に騙されちゃダメですよ、というお話。「分かりやすさ」をウリにしてきた池上彰が、逆に「分かりやすすぎること」の危険性を警告する逆説的な内容が面白い。


池上さんの本を何冊か読んで感じたけど、池上さんは概念的・総論的な話をすると面白く、切り口鮮やかだけど、具体的・各論的な話になるといまいち面白くない。本書もそんな感じ。例えば、ネットの不確定な情報に騙されないようにするにはどうしたらよいか?に対して、そのために自分はスマホをなるべく使わないようにしてガラケーを使っている、と。そういうことじゃないでしょう、と。結局後半がジャーナリストである自分の話になっちゃって普遍性や提言力がない。論点としては今の時代にピッタリ合っているんだけどね…。

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2022年08月12日

Posted by ブクログ

メディアの現状を中心に、情報の伝え方を解説しています。
デジタル化が進む中でも、池上さんの新聞・本・書店への愛情が伝わる内容です。

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2021年07月02日

Posted by ブクログ

池上さんは、難しいことをわかりやすく解説するのが
本当に上手な人だ。
この本もとても読みやすく、平易な言葉だけで書かれているのでつい読み飛ばしてしまいそうになるけれど、
書かれているのは今の時代を生きていく上で非常に大切なことばかりだ。
池上さんが今憂慮しているのは、
話を聞いた人たちが、わかった気になってそこで終わってしまうことなんだそうだ。
そこから先を自分の頭で考え、さらに疑問を持つまで至らないと。。。
(それは池上さんがあまりにわかりやすく説明をしてくれてしまうためなのだが・・・)
わかるというのは、本当に自分の頭で考え理解すること。
その方法がこれまた『わかりやすく』書いてあるので
ぜひ読むだけでなく実践しなくてはね。

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2020年03月08日

Posted by ブクログ

最近仕事で伝えることの難しさを痛感しており、何かのヒントになればと購入。タイトルからも分かる通り伝え方に重点は置かれておらず本来の目的には合わなかった。ただ、池上彰さんの日常を知り、改めて新聞や本を習慣にしつつアウトプットを意識してインプットを続けようと思った。

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2020年02月07日

Posted by ブクログ

参考になった。
マスコミを鵜呑みにせず、自分で考えることが大事。正解は個人で違う。考えることが出来るように鍛える、正確な情報を見分ける。
安倍晋三総理は日本テレビ、日本放送がお気に入りで、出演する放送局を選ぶらしい。

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2019年08月24日

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