あらすじ
今ほど、自分で考え・評価するために、情報を正確に理解することの必要性を痛感せざるを得ない時代ではないかと思います。
「読解力」は生きる力。仕事や人間関係は読解力で差がつきます。池上彰さんが自身の体験と現実社会をテキストに磨き方を伝授します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とても解りやすい本でした。
「読解力」を「論理的」なものと「情緒的」なものに分解されており、しっくりきました。
例として、テストで点は取れる(偏差値が高い)けれども、実際の仕事場では期待されるような仕事ができない現象等、説明がつきます。
その他、データでは定量的な分析として、日本人中学生の文法能力とSNSの利用時間の相関性を。私見としては、LINEスタンプや顔文字による弊害として文章力が育まれない(欠如していく)ことが表されています。
社会人も学生も、はたまた子育てに関わるような全ての方にお勧めしたい一冊でした。また読み直したいです。
Posted by ブクログ
読解力とは学びの場だけで使われるものではなく、仕事や日常生活でも必須の能力でコミュニケーションスキルの一環とも言える。SNSを等特にネット上の文章では表情や声のトーンなどの情報がないので、書き手側の伝える力はもちろんのこと、読み手側にも高レベルの読解力が求められる。正に社会に出る前の中高生の段階で読んでほしい内容。論理的読解力と情緒的読解力の両方を鍛えるために、学習指導要領を再度見直してほしい。文学国語は絶対必要。数学でも読解力が伸びることに驚く。もう少しちゃんと勉強しておけば良かった。
Posted by ブクログ
偶然にも直前に読んだ『東大生が教えるずるいテスト術』に書かれていた、設問者の意図を読んで試験の回答をすることには反対の意見で、それはたしかかにと思う。そうは言っても試験時間は限られているので、テスト術を使うのもある程度はやむなしかと思う。「知ら恥」と違ってあまり政治のことは書かれておらず、もう少し広い範囲のことが書かれているので、あまり肩肘張らずに「読解力」を軸にした話が読める。
Posted by ブクログ
何度読んでもなるほどなと納得する。
数値や現代の教育が全てではなく不完全であることを痛感するし、もっと本を読もうと思う。
どの世代にも繰り返し読んで欲しい本。
Posted by ブクログ
この本と並行して三宅香帆さんの本やnoteを見て、読解力の基になるのは教養だよね、なんて思っていたらまさにそれが書かれていて自分の中で結びついた!!となった。「読解力のベースとなる、知識と教養を身につける」「教養は『知識の運用力』だった」まさに私が三宅さんの本を読んで感じたことはこれだと思った。知識を身につけて、それを自分の中でかき混ぜながら教養にしていく。教養が身につくと、同じように本を読んだり舞台を観たりしても、「この言葉の背景にはこういう社会情勢がある、こんな主人公の思いがある」と読み解くことができる。より深く読んだり観たりすることができる。
今まで舞台を観る時はネタバレが嫌であらすじだけ読んで他は何も知らない状態で見ていた。そして舞台の壮大な感じや歌のうまさ、「こういう話だったんだ」という感想で終わっていたが、そろそろ「読み解く」舞台鑑賞ができるようになりたいと思った。
Posted by ブクログ
(audibleで聴く)
本を読む重要性やメリットなどを池上さん的な視点や経験を交えて伝えているものです。
齋藤先生や作家の森さんと比較して
池上さんの読書体験、さらには読書したらこれだけ仕事に活かすことができたので、イメージが湧きやすいところとさらに他の科目(特に数学など)他の科目も活かしやすいのだとデータあげて説明していて、かなり説得力あります。
正直、池上さんのご発言には賛否両論ありますが、この本は読書をする利点をかなり語っているのでとても印象的な本でした。
中学生や小学生が読んでもわかりやすく、中学入試としては入試を通して受験生へのメッセージとしては面白いと思います。
今後中学入試で出てくると思います。
Posted by ブクログ
【読んだ理由】
教育の仕事をしており、国語の学習サポートを行っているが、そもそも読解力がなぜ必要なのか知りたいと思ったため。
【感想】
ものすごく読みやすい。意見に対する根拠が日常的な具体例とともに表されており、とても分かりやすい。池上さん自身が、たくさんの知識を色んな経験に関連させて、教養としていることがよく伝わってきた。
Posted by ブクログ
ここでいう「読解力」とは、単に文章に
書かれている内容を理解することだけを
意味していません。
もっと広義に捉えていて、会話の相手の
内容や、仕事での上司からの指示、取引
先からのメール、など日常のコミュニケ
ーションに対する理解も含まれています。
要はコミュニケーションの第一歩である
「相手は何を言わんとしているのか」を
知ることです。
しかしこれが行き過ぎると「忖度力」の
方が強くなってしまいます。
「読解力」と「忖度力」との違いは、後
者には「相手を理解した上で自分にとっ
ての目先に結びつける力」であると、著
者は説明しています。
つまり「読解力」を突き抜けないと「忖
度力」も身につかないのです。
多くの人にとって「忖度力」は不要です
が、「読解力」は絶対に必要です。
その力を向上させるには、どのような行
動画大切なのであるのかを説いた一冊で
す。
Posted by ブクログ
池上彰さんの文章は本当に分かりやすい。
「何が分からないか、分からない」という人と目と心を合わせて書かれているからだと感じた。
論理的読解力、情緒的読解力、そして共感力。
大人でも中々身に付いていないと感じる今日この頃、読書量を増やしてよりたくさんの人の考えに触れて力を身につけて深めていきたい。
Posted by ブクログ
池上さんの書いた言葉は、分かりやすくてスラスラ読むことができた。
本には作者が伝えたい事をきちんと読者に伝わるように工夫がされている。という内容が本の中にあるように、この本にも、そんな工夫が沢山詰まっていると思う。今の私の読解力では、その工夫がどんなものかまでは分からないけど、「どういう事を伝えたいのか」と言う所を大事にしてその力を培っていきたいと思った。そして、この本のここがポイントという所を説明できるようになりたい。
Posted by ブクログ
池上彰の本はストンと入ってきますね。
読解力は普段の会話にも影響を与えていると常々思っていたのでたくさん共感しながら読みました。
私は、読解力(共感力、想像力)がない人と話すと、こちらの意図が伝わりにくいなぁと感じてしまいます。
反対に読解力がある人はさわりを話しただけで察してくれるので話が早いと感じます。
(自分の説明力はこの際置いておいて)
聞く力と伝える力を鍛える、というのは齋藤孝著、「読書する人だけがたどり着ける場所」
にも同じようなことが書かれていたなと思いました。
子供(中学生)の国語の教科書を私も読んだところだったのでオススメです。
教科書の設問は私も読み飛ばしていました。
国語の問題でエッセイを読み解く、っていうのは逆にエッセイの魅力を半減させている、という部分に共感。
自分の好きなように読んだらいいと思うのです。
読書離れが進んでると言われて久しいですが、国語試験問題対策としての読み方ではなく、楽しくワクワクしながら時間を忘れて読書できる子供が増えて欲しいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
内容的にはやや物足りなかった。
読書するようになって、古典文学とか名作を読んでみたいと思うようになり、難しい本にも取り組みたいと思うことが増えているので、知っている作品で読めてないものにも取り組みたいと改めて思わせてくれた本ではあった。
Posted by ブクログ
読解力の重要性を痛感した。
国語の授業で時々目にする読解力 問題。
一体将来どんな役に立つのだろうと疑問に思っていたけど、本書を読んでいくうち、なるほど!と腑に落ちた。
SNS のやり取り、情報社会ではびこる作為にまみれたニュース、大人になったら必ず向き合わなければならない煩雑な書類たち。
いつでもどこでも誰にでも、文章を読む機会は毎日のようにある。さらに、文章だけでなく会話でも同じことが言える。
相手の発言 一つとっても、その裏には様々な心理が隠れているかもしれない。
表面上の情報だけを鵜呑みにせず、 行間を読み、言外に含まれた意味を分析する。
それが円滑で健全なコミュニケーションにつながる。
Posted by ブクログ
漠然と読解力がないことは分かっていたため、それをどうすれば向上できるか知りたくて読んだ。この道のプロである池上彰さんの話でもあり説得力がある。普段から読み書きを意識して行う、じっくりと立ち止まって考えることが1番の近道であると感じた。
Posted by ブクログ
池上さんの本を読むと、知ったかぶりはいけない、わからないところをわかるようにしなきゃって思う。理解しなきゃ、伝えられないしね。文中に、つかみの話があって、大変ですって言った後のコメントを考えてみろってところが、今回一番ささりました。相手が知りたいことをまず伝えるべきで、要約する必要もある。ダラダラ言っては伝わるものも伝わらなくなるね。
Posted by ブクログ
読解力はだいじですね!!
【ゆとりダァ…】とか【最近の子がぁ…】とか関係なく
今の大人も読解力ないと思います
単純に本や活字を読まなくなったのが1番だと思いますが
個人的に、初対面で この人読解力なさそう…と思うのが【動物や、虫を飼えない。飼ったことない人】なども当てはまると思いますね
読解力は
【他人を思いやる気持ち】
【状況の把握、整理】
だけでなく
物事の考え方を自分目線以外に幾つもの目線を考えることが出来て
物を買えば生産者に感謝したくなるし
動物や植物の気持ちを考えたり
小説なら登場人物の気持ちを考察したりできて楽しさ倍増する(個人的にはプロレスもその目線で見てます)
とにかく読む事が大事で
自分は毎朝 TVのニュースを消音にして、用事済ましたり、食事中や読書中もチラッと見て【TVを読む】事をしてます
人の表情や仕草で、【今こんな話してるな…】とか
見てて以外と楽しい
音なしでたまに気づくのが…
12星座占いって なんでランク付けして最下位発表して視聴者を送り出そうとしてんだろ…
トップ3発表して 後は全星座のラッキーアイテムなど紹介すれば皆ハッピーに学校や仕事行けるのに…
とか…
悲しい事件のアイコン画像を、犯人の普通の写真があるのに【犯人(おばさん)がぶりっ子してる写真を毎回使用】してるのを見て
この事件に嫌悪感抱いてるのか…少し悪ノリな番組スタッフなのかな?とか
色々と考えることが楽しい
勿論思い込みや憶測にはならないように注意をしながら…
あと映画の日本語吹替と日本語字幕を同時に出して違いを楽しみ…そこに演者の芝居をみて、どっちがそのシーンに合ってるかとか勝手に遊んでます
Posted by ブクログ
情緒的読解力
論理的読解力
読書
新聞
アウトプット前提インプット
数学
相手目線
相手が何を伝えたいのか常に考えながら聞く
書く
聞く
伝える
読む
Posted by ブクログ
読解力とは、テキストのみならず「自分以外の他者、直面した状況などの多岐にわたる『相手』」のことを「正しく理解する力」というもの。
そして、正しく理解するためには、まず事実に基づいて自分なりに考える必要があります。
読解力には、論理的読解力と情緒的読解力の2種類があると池上さんは考えている。
このような読解力を高めるためには、知識と教養がひつようだ。
そのためにはやはり読書。
そして、文章を書く習慣をつける必要がある。
「読解力は1日にしてならず。」
自分の読解力を磨くためにも本を読み続けよう。
Posted by ブクログ
読解力とは文章を読んで理解する力のことだと思っていたが、それだけではなく、図やグラフ、表などの資料からの読み取りや、会話、物事の背景からの読み取りなど広義に渡るものである。
ぶつ切りの知識を組み合わせたり、重ねたり、繋いでいく作業を繰り返すことにより、本質を見抜く力が養われるのだと感じた。
Posted by ブクログ
・ものごとを理解するいちばんの秘訣は、「アウトプット(発信)を意識したインプット(情報収集)」
・「狭き門より入れ、滅びに至る門は大きくその路は広く、これより入る者多し。いのちに至る門は狭く、その路は細く、これを見出す者は少なし」(新約聖書)
Posted by ブクログ
再読なんだけど、池上氏の本は読みやすくて、ほっとできるところがある。本を読むことの大切さを、実体験やさまざまな人とのエピソードで語ってくれる。俺自身は子どもの頃から比較的本は読む方だったのだろうと思うんだけど、自分の子どもが意外なほど読まなくてねぇ。本がある環境にいたら、本って自然に読むようになるんじゃなかったのか?親が本を読んでれば、子どもも読むようになるんじゃなかったのか?なんて思ってしまうところはあるんだけど、なかなか難しくてね。
自分自身は本が好きだから、ただ読んでいるだけなんだけど、本書のような本を読むと、やっぱり子どもにも読書を勧めた方がいいんだろうな、とは思う。
Posted by ブクログ
読書=読解力
学生の頃は、本当に本を読まなかった。家にも本はないし、親にも本を読めとも言われなかったからか。家族誰も本を読まない。高校生のときに、すきな作者で出会いはしたものの、大学生には読書をやめ、就職してから再度火がついた。
読書量は圧倒的に少ないかもしれないが、
同じ会社の人の中では、読書してる方だとおもう。
SNSが普及しすぎて、読解力が劣っているこの現実を。
この作品を読んで受け止めた。
たしかに、友人と連絡をとるときに言葉足らずなところがあって、こちら側が不快におもうことは度々ある。
これが、読書している人としてない人の差なのか?
Posted by ブクログ
0 どんな本?
「読解力と言うものはどんなものか?何故必要
か?どうやって鍛えようか?」という内容。読解力
と言うものの考え方が深まる本。
1 何で読んだの?
(1) 子供が大きくなったら読解力を説明したいから。
(2) 読解力の重要性を具体的に知りたかった。
(3) 子供に具体的に説明できる状態
2 構 成
全5章構成で180頁弱。ライトで読みやすい本。
日本の読解力の低下の話から始まり、読解力の高め
方で終わる。
3 著者の問題提起
日本の読解力が下がっている。読解力が下がると
懸念される事項がたくさんある。
4 命題に至った理由
日本の読解力ランキングが年々下がっていること
から。
5 著者の解
文章だけで無く、図やグラフの読解力、情緒的読
解力等の読解力を養っていくことが大事。それには
アウトプット前提のインプットが必要。
6 重要な語句・文
(1) 読解力とは文章の意味を分かるだけでは不十分
(2) 情緒的読解力は共感とは違う。
(3) 気持ちは分からなくとも意味はわかる。
(4) 文章を書く。
(5) 理系の人の本の読み方はまた異質
(6) 本質や文章の裏の感情を読解する。
(7) 読解力が有るとそれだけで抜きん出る事が
できる。無いと出遅れる。
7 感 想
読んでいて子供に伝えたくなった。まだ小さいの
で絵本を読んであげよう。うんこドリルで一緒に学
ぼう。
一番刺さったのは読解力とは?の件
深く知りたい事は読解力の養い方。本の読み方OP
の仕方。
人に勧めるなら読解力ランキングの低下の件。
タイトルの何故読解力を〜はピッタリ有っている
と思う。
8 todo
(1) 子供に絵や文字の裏の感情まで質問して一緒に
考えよう。
(2) 何故読解力が必要なのか?の理由を準備して子
供に伝えれるようにしよう。
(3) 自分の読解力を上げる為にも読書とOPを目標
を設定してやり続けよう。
Posted by ブクログ
率直な意見として、読書力がなぜ必要なのか??
と、説いている割には、たびたび話が逸れた文言が多々見受けられ、飽きっぽさを感じた。
後半箇所に関しては、なぜ必要かが記載されていた。その中で共感したのが、”読者をする事は自分とは異なる人の人生を生き、人生観が豊かになると言う事”
一度しかない人生の中、他者の人生を追体験する事で、物事の考え方、感じ方の幅が広がる。=生き方が豊かになるということ。
だから、私も読書は大事だと思う。
Posted by ブクログ
昭和時代よりも、今これからの時代のほうが読解力が必要なんだと思いました。テレビや新聞時代の一方通行なメディアと違ってネット、スマホ、SNSの情報化社会の今はメディアリテラシーが必要。そんなときこそ、論理的読解力と情緒的読解力の両方を小中高と身につけてほしいという思いが、とても説得力があり読みやすかったです。池上彰さんがお勧めしていた、推理小説も読んでみたいと思います。