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Posted by ブクログ 2021年05月10日
読書に馴染みが無い自分でも読破でき、「自分でも本を読み切れるんだ」と自信になった本です。池上彰さんの書かれる文章は、本書の主題でもある「読解力」を読者のレベルに合わせているので解りやすいのだと感じました。
そのため、☆4です。
私は自身の読解力に不安があり、この本を手に取りました。その読解力不足と...続きを読むいうのは、「本が読めない」ならまだしも、「小説や映画で心が動きにくい」、「他人との会話で文脈を読み取れない」という、自分としては日常生活に支障をきたす程度のものでした。
そういった自分を変えたく、でも本には苦手意識があるーそのような自分が書店でこの本の購入に至ったのは、「学生時代に池上さんの本読んでいたし、面白かったよな」という記憶があったからです。そうです、本書にあるように、「学生時代には社会人の今より本を読んでいた」のです。そして、本書で述べられていた「昔読書経験があるなら、社会人になってからでも遅くない」という言葉は、私にとって大きな励みになりました。
本書では、読解力とは何かから始まり、本を読むだけではなく、どんなジャンルの本がいいのか、ということや、書くことも読解力に繋がるということ等、様々な角度から読解力を上げる方法や、池上さんのお勧め本も少し紹介されていました。
「自分は読解力が低いな」、「本を読みたいけど苦手意識があるな」、「文脈が読めないけど改善する手がかりが分からない」という方におすすめです。
☆5にしなかったのは、時々政治家等への皮肉交じりの文章があり、「この章の主題を伝える為に皮肉は本当に必要だったのだろうか。これでは皮肉を伝えたかった為に前後の文章があるようだな。」と、無駄を感じた為です。