池上彰のレビュー一覧
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未来をどう生きるかに焦点を当てた一冊。
コロナやデジタルトランスフォーメーション、アメリカの移民問題など話題は色々なありますが、1番、考えさせられたのが気候変動の問題でした。日本がかっては環境技術では最先端を行っていましたが、中国が先頭に立っていると言うのは驚きでした。考えてみると10億を超える人口や政治体制などを考えると、危機感が高いのが中国であるのは当然の結果と思いました。アメリカとの確執もあるかもしれません。
差別問題などで揺れる中国だけでなく、アメリカでも国人差別やトランプ政権の負の遺産の様なものも含めて問題は根深いですね。それでも人は学習しながら変化していくのでしょうか。
コロ -
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東工大の「リベラルアーツ教育」を構想した面々、池上彰ら実施にあたった人々の問題意識の高邁さや努力は素晴らしいと感じる。東工大については、今野浩のエッセイにもたびたび触れられていたが、理系学生に人文知の薫陶を与えようという意識が非常に高く、般教の教授連も大物が就くらしい。とはいえ、そもそも「リベラルアーツ」は高等教育の場で身につくというものであろうか?。
本書の中でも何度か出てくるように、試験、試験で能率を追求する知的訓練で鍛えられた「優秀な学生」は、「教養」の涵養にも効率を重視する。人文知の世界の「基本書」は、どれも数をこなせるようなものではない。しかし多くの学生は、いわばよくできた「知のカタ -
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年齢を重ねることによって自然と身に付く知識や経験がいくつかあって、それを自分の子どもや周囲の若い人に教えてあげることで感謝されることもある。また、これまで携わってきた仕事や役割によって得ることのできた経験則によるカンのようなものもあって、若者のように闇雲に突き進むことができなくなった分だけ危険を察知し避けられることもある。
人はこれを年の功と言ってくれることがあるが、だからといって良い気になっていてはいけない。今までの知識や経験だけに固執して対処していると、世の中の動きに疎くなり結果的に時代遅れの旧い考えに終始してしまうからだ。昔から物知りだと敬われる年長者は相手の話を良く聴く人が多く、十聴 -
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池上彰さんが“イマドキ女子”の悩み、疑問に答えちゃいます!って本です
もはや永遠のテーマとも思える“イケメン貧乏とブサイク金持ち。結婚するなら?”、“男女の友情は成立するの?”、“結局美人には勝てないのですか?”などの質問に池上さんの視点で答えていくかなり面白い内容でした!
全てを通して感じたのは知識不足。日本の人は空気やモラルを意識しすぎていて、他人に同調することで逆に息苦しさを感じる傾向がある。そういうときこそ、それを抜きにした医学やサイエンス、歴史的事実が示す客観的なデータを判断材料にどうすれば幸せになれるのかを決めるのがいい。
ただ、個人的にこの本を教科書みたいな感じでほとんどの人が -
Posted by ブクログ
「わかりやすい」を心がけ、「わかりやすいといえば池上さん」と世間的に認識された著者だからこそ説得力があった。
まず、池上さんがなぜこのようにわかりやすく私たちに伝えることができるのか。
物事の本質がわかっていないと、噛み砕いて説明することはできない。
大量のニュース、大量の本、そして現場での体験があってこそ、池上さんのわかりやすさが実現できたのだと理解できた。
私たちは、わかりやすいことをいいことだと思っている。
もちろん、わかりやすくあることは大切なことだ。
しかし、発信者から情報を受け取るばかりで、自分たちで調べたり、疑問をもったりせず、受け身になっていたように思う。
そうしたスーパー