あらすじ
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厄介な隣国の知られざる実像に迫る!
人口は世界一、GDPでは世界第2位となった中国。
しかし、その対外戦略や、デジタル大国の実像は意外に知られていません。中国の素顔を池上彰が徹底解説します!
・台湾からのパイナップル輸入を差し止めるなど、食料の輸入制限を武器にする中国。輸入制限を恐れて、ノーベル平和賞受賞者が変更された可能性があること、知っていましたか?
・中国のワクチン外交は有名ですが、ワクチン外交でウイグル人を追いつめています。どういう方法を用いているか、知っていますか?
・民主化運動が弾圧されている香港。イギリスは当初、香港を英国領にとどめるつもりでした。その方針を変えさせた中国首脳の一言とは、どんなものだったでしょう?
・一定以上の規模の企業や教育機関には必ず共産党員がいる中国。企業の実質的な指導者が共産党員で、重要な決定は共産党の指示を仰いでいること、ご存じでしたか?
新型コロナ対応から対外政策、共産党の結党からデジタル大国になるまでの歴史など、中国のことが手に取るようにわかる1冊です!
東京工業大学附属科学技術高等学校で行った授業をもとに大幅加筆。受験生、就活生、学び直しの社会人にもお勧めです。
(底本 2021年10月発行作品)
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Posted by ブクログ
中国が脅威の存在となっていることが非常によくわかった。共産党一党独裁政治により、コロナ対策や経済政策等を非常にスムーズに進められるという、民主主義国家にはないメリットもあることを知った。香港問題についてもわかりやすく理解できた。香港と違いマカオでは民主化運動が起こらない理由については納得させられた。毛沢東時代を含めた近現代史については、中国・香港・台湾編に詳細に記載されている。
Posted by ブクログ
政治的、軍事的、経済的に世界で大きな存在感を示している中国の今を学ぶことができました。
特に第6章のデジタル大国が興味深く、IT、ビッグデータを活用し、監視カメラと信用ポイントを組み合わせて運用される実態は驚きでした。そこまで国民を監視しないといけない体制こそ、今の中国の必死さ焦りの表れなのだと理解できました。
Posted by ブクログ
中国のニュースはネガティブに報道されている事が多いので、何となくマイナスのイメージがありますが、現実を直視すべき、ということですね。中国製品が良質で世界で選ばれている事、科学技術、それもITが日本より進んでいること、我々世代は特に、「まだまだ日本は、、、」と考えがちだけど、それはもう変わったのだ、と認識するのが大事なんですね。
Posted by ブクログ
日本と同じ経済の道を歩んでいる側面があるんだなと。だとすると、ジャパニーズクオリティにいつまでも頼っていられないんですね...。結局各々残るのは地政学的側面と文化的側面といったところでしょうか。国際社会における日本の立ち位置を考えさせられました。
Posted by ブクログ
近年の中国の情勢を知るには打ってつけの本。普段のニュースでは流れないような情報も網羅されていてマルッと学ぶことができる。
中国共産党の影響力は国外にも写っており、最近の中国の存在感がますます高まっている中、目を離せない。
特にIT化がかなり進んでいるのには驚いた。いつかメイドインチャイナが高品質な証になる時代も本当に来るかもしれない。
ここまで目覚ましい発展を遂げたのも共産党による独裁によるものだが、日本とつい比べてしまう。
日々の暮らしに追われて世界情勢を俯瞰する機会がなかった人にはぜひ。
Posted by ブクログ
ざっくり知るには本当によくまとめ上げてくれる池上さん。頼りにしてます。北京冬季五輪を観ながら読んだから様々な思いがよぎる。中国共産党恐るべし。国家と民族、そして党。習近平が目指すは漢民族国家だった明というところが民族弾圧に結びつき合点がいった。納得はできないけど。
中国の人々の率直な気持ちを知りたいな。
Posted by ブクログ
著者が、東京工業大学附属科学技術高等学校での特別講義の内容をまとめたもの。
書かれていることが全て正しいと思うことは危険ですが、改めて中国という国についての知識を得ました。
今やIT分野においては中国の方が先を行っています。また、製造の分野でも「安かろう悪かろう」とは言えないレベルを超しているそうです。中国に対してだけでなく、もっと他の国について視野を広げないとならない。思っているより日本は他の国より劣っている分野が多い。いつか日本も香港のように飲み込まれてしまうのではないかと恐ろしくなりました。
Posted by ブクログ
中国の現状を改めて再認識。中国は共産党を批判しない限り何をしても許される社会と言うのは知っているようで知らない事実だった。日本の社会の方がよっぽど社会主義と言う事実。
Posted by ブクログ
中国がものすごい勢いで発展しているが、いずれ大変な老人社会になる。
中国をその時までに、どこまで先進国にしておくかという焦りが、デジタル技術の推進やさまざまな政策ににじみ出ている。
Posted by ブクログ
やや、「中国・台湾・香港編」と重複しているか。
但し、中国の農業から本が始まっているところが素晴らしい。
現在の大国は、分かりやすく食糧を押さえに掛かっている。