池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
医学生物学・社会学・心理学・宗教といった様々な論点から「死」を丹念に追っていく良書。
『死体は語る』『エンジェルフライト』『救急救命センターからの手紙』『遺体と火葬のほんとうの話』など、死生観にまつわるものは色々と読んできたが、この本も「死」を考察する上で必要なことが書かれている。
特に、新型コロナウイルスで亡くなった方のご家族が書かれた日記は強く胸を打つ。咳が出始めてから火葬までわずか1ヶ月の間に家族が亡くなってしまったというご家族の話だが、大事なのは、このことは罹患したら誰の身にも起こりうる、ということではなかろうか。
「生きること」とその先にある「死という現象」に興味がある人におす -
Posted by ブクログ
元来、あまり対談形式の本は好きではないのだけど、この本はおもしろかった。池上彰さんの文章について、読む速度と理解の速度がそろうことで、すらすら読めるという評があるが、対談においてもその特長がが現れているようです。
テーマと読者の橋渡しになる構成や切り口、表現の豊かさを増すために、常に古事成語や文学・映画・身の回りのエピソードをストックしているという、プロの研鑽には頭が下がる。
古賀史健の「書く人の教科書」にもあった、豊かな文章を書くための努力と、そのノウハウについて惜しみなく語られている。
ジャーナリズムにいる二人ならではだと感じるのが、表現やテーマに対するメタ認知の力。
対象を限定しすぎ -
Posted by ブクログ
ネタバレ☆アメリカ、アメリカ留学に興味がある人にオススメ☆
やはりあらゆる物事の背景を知るには歴史を知ることが大切だと、改めて教えられた一冊。
事実と併せて池上さんの意見、登場人物の思惑・思想も書かれており、全体の流れを掴みやすくなっていると思います。
アメリカの政治、教育、差別問題等を日本と比較することで日本の良さ、世界の非常識を見ることができ、身近な問題として理解することができました。
また、国民性は建国の成り立ちを見ればわかる、とはまさにアメリカのこと。アメリカは自由を勝ち取る戦いの歴史であると感じました。
アメリカは多様性という点で日本とは正反対の文化・思想で非常に興味深いと思った -
Posted by ブクログ
池上彰と佐藤優の対談第3弾。
世界のリーダーたちを検討しつつ現代に必要なリーダー像を語る、的な?
面白くないはずないよね?ええ当然のように面白かったです!
面白かったけど、これ実際に会話してるとこにいたとしたら、まっったく、参加できる気がしないわー。(まあ参加を求められることもないだろうけど。)
話題の広範さはもちろん、打てば響く感が半端ない。
スコットランドが独立・EU加入したら、中央ヨーロッパ標準時を採用すればいい→金融市場がイギリスより有利になる、とかすぐに思い至るもの!?
なんか当然のように話してるんだけど!
そうかと思えば「半沢直樹が…」とか「釣りバカ日誌の…」とか言ってるとちょっと