池上彰のレビュー一覧
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アメリカ、中国を中心に、2022年の世界情勢について触れた一冊。
バイデン政権に変わっても、アメリカと中国の対立が変わらず続く。トランプ政権後のアメリカは、アフガニスタンから撤退し、世界との強調路線に戻る一方で、トランプ時代の亀裂がアメリカを分断する。
中国の共産党も、世界から人権問題を指摘されたり、経済成長よりも、共同富裕により格差を是正しようとする。
ロシアがウクライナに侵攻するかどうかで世界が荒れていますが、長い目でみたら米中対立が大きな課題というのはこの先も変わらないのだろうなと思う一方で、日本が影響力を失っていくことに何となく寂しさも感じたりします。
選挙への関心が今の日本の地位の -
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今や死語になりつつある「左翼」。しかし、その思想は、かつては、「いざとなれば自分だけでなく他人を殺すことも躊躇うまい」と人に決意させてしまうほどの力をもった。何が、若き知的エリート達の心をとらえたのか、なぜその思想は力を失ってしまったのか…。
「左翼というのは始まりの地点では非常に知的でありながらも、ある地点まで行ってしまうと思考が止まる仕組みがどこかに内包されていると思います」。
「人間には理屈では割り切れないドロドロした部分が絶対にあるのに、それらをすべて捨象しても社会は構築しうると考えてしまうこと、そしてその不完全さを自覚できないことが左翼の弱さの根本部分だと思うのです」。
池上 -
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ひょんなことから韓流アイドルにハマって、ならば知っておかねば…と手に取った本です。
一部すでに知ってる内容や文章もありましたが、全体的に分かりやすく書かれていて、歴史や政治を勉強してきていない私にとっては、凄く読みやすい本でした。
韓国は隣の国、北朝鮮はミサイルを持ってる少し怖い国、ぐらいの印象しかありませんでしたが、日本で生きている私の認識と(この本で語られている)韓国政府や韓国国民、北朝鮮国民との認識は結構ずれているんだな…という印象を受けました。
北朝鮮の政府がミサイルをメディアに公開したり、韓国の政府が事あるごとに日本を敵に回すような言葉を口にすることに対しても、(納得できるかどうかは -
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タイトルには読解力とあるのだが、内容は、現在の社会課題に関連した内容を扱った本をお二人が紹介したもの。少し表現は悪いが、自分はこんなに知識がある、本を読んだということを(やや自慢げに)語ったものといえなくもない。
ただ、「おわりに」で佐藤優さんが、日本の政治家、経営者は本は読むが、脚注のついた学術書を批判的精神をもって読むということをしないので、彼らのスピーチを聞いても感情に訴えるエピソードを語るものばかりで、聞き手に知的刺激を与えないと語っている。これこそは書名にある「読解力」の本質を突いたご指摘だろう。「おわりに」は2ページしかないのだけど。 -
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ネタバレ気候変動、ウイルス、DX、米中新冷戦、人権・LGBT差別、ポスト資本主義についてが本書のテーマ。とても読みやすく、基礎知識や背景事情の概要を学ぶにはとても良い本。各テーマについて課題認識は示されているが答えはない。以下、印象に残った点。
・民主主義国家における感染対策では、人権とのバランスをとることが難しい。ある程度人権に踏み込んだ対策を行うためには政治に説明責任が求められるし、信頼される政治であることが不可欠(だが、日本はできていない)
・米中新冷戦はかつての冷戦のようにイデオロギーの対立ではなく、経済や安全保障、資源確保における対立。
・アメリカの黒人差別や移民の歴史について。独立宣言には -
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自分も混ぜてもらって良いですか⁉︎笑
池上氏が母校で行った授業の内容をまとめた本書。氏からインドのイメージを聞かれ、幼少期の高野秀行氏みたいな回答(「ターバンを巻いた人がカレーを食べてレインボーマンになる国」)は見られなかったが笑、皆んないい線行ってた。大変物知りで質問もなかなか鋭い!(誰…)
週刊こどもニュース時代から池上氏を見てきた。コンパクトなのに全体像が掴めて、しかもどんどん腑に落ちてくる解説が氏の凄いところだと思っている。
例えば世界史でおなじみの東インド会社。どれほどの存在か今まで読めずにいたが、会社を隠れ蓑にした軍事組織であった故にあれだけ立ち回れたんやと結びつけることができ -
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ニュース編というからマスメディアと民衆、といった内容を想像していたが、中身はお金と戦争、起業(企業)、といった内容でした。
池上さんというと政治や経済の解説、というイメージがあったが、現代の企業の分析についても語られていて、それがまた、面白かった。
独占禁止法にひっかかるかひっかからないか、それが当時のアメリカ政権と関係しているという解説は、企業の成長は本当に運とタイミングだな、と思った。
ビルゲイツは独占禁止法で逮捕されなかったが、下手をすれば、日本のリクルート事件で逮捕された江副浩正のようになっていた可能性もあったのか、そんな想像をした。