あらすじ
近現代において大きな足跡を残した10人の女性たち。その生涯と業績について、著者が名門女子大で講義した上で、学生たちと徹底討論!
取り上げられたのは以下の女性たち。
ミャンマーの民主活動家アウンサンスーチー
「ザ・ボディショップ」を起業したアニータ・ロディック
インドで救済活動に身をささげたマザー・テレサ
アメリカの女性解放運動リーダー、ベティ・フリーダン
イギリスの元首相マーガレット・サッチャー
近代的な看護の概念を生み出したフローレンス・ナイチンゲール
物理学者・化学者マリー・キュリー
国連難民高等弁務官、緒方貞子
環境保護活動家ワンガリ・マータイ
元GHQ職員ベアテ・シロタ・ゴードン
※このコンテンツは文庫版に使用されている写真の一部が掲載されていません。
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Posted by ブクログ
緒方貞子さんはじめ10人の女性偉人について、ネガティブな面も含めて解説されている池上彰さん。お茶の水女子大の学生とのワークショップも収められており、アカデミックな一冊。
Posted by ブクログ
講義に参加しているような気分で読めて懐かしい気持ちと身が引き締まる気持ちになった。
世界を変えた偉人だって聖人君子ではなくて生身の人間であり、今の自分と大きくかけ離れたマインドを持っていた訳ではないということを学ぶことができてよかった◎
お茶の水の学生さん、とても優秀だなと感じた!
Posted by ブクログ
何をしたか知っているつもりで知らなかった人、名前しか知らない人、名前も知らない人…恥ずかしながらそんな人ばかりだった。元が優秀だったり裕福な人も多いけど、強い信念や目標があれば何かを成し遂げることができると感じた。行動力も素晴らしい。世界を変えることはできなくても、自分も、また娘たちにもこんなふうに強く生きてほしい。突っ込みどころ満載だったけど、学生たちのレポートもすごかった。
Posted by ブクログ
池上さんの講義を書籍化したもの(『世界の見方』シリーズなど)は、わかりやすい語り口で大好きなのだが、この本も非常にエキサイティングだった。
まさに、学生時代を思い出した。
思考を深めて、自分の論を展開する……それを徹底的に叩き込まれた学生時代だった。
それで、人間的にひと回りもふた回りも成長できたと思う。
池上さんのよいところは、けして自分の意見を押し付けないところ。
いい情報も、悪い情報も、等しく前に並べて、
「さぁ、君はどう考える?」と問いかけてくる。
それに真剣に向き合う姿勢が問われる。
私も、池上さんの講義、直接受けたかったなぁ。
Posted by ブクログ
タイトルのとおり、世界を変えた10人の女性について解説しています。緒方貞子さんやアウンサンスーチーさんなど。でも、わざわざ世界を変えた10人の「女性」だなんて言わないといけないこと自体、まだまだ女性の社会進出が進んでおらず、女性差別が根強く残っていて、男女同権とは程遠い証拠。世界を変えた女性と呼ばれるような人が数え切れないほど出てきてはじめて男女平等で男女同権の社会になった言えるのかなと思います。
Posted by ブクログ
学校のプレゼン作りのために使用したが、実に読み応えのある一冊だった。この本をきっかけとし、もっと書かれている人を知りたいという気持ちも芽生えた。
Posted by ブクログ
常人には考えられないほどの芯を心に持ちながら世界を変えて行ったんだなと思った。昔から偉人伝を読むことが好きだが、池上さんの紹介はわかりやすくて、当時の時代背景などもとても勉強になった。
Posted by ブクログ
大学での講座を本にまとめたもの。
ここに登場する10人の女性の中には、自分の全く知らない人もいて、そういう意味ではとても有意義な内容だ。
改めて感じることは、池上彰さんの解説は、テレビ番組でもそうだけど、ものすごく解りやすい、ということ。
偉大な女性ではなく世界を変えた女性。その背景には近代世界史の情勢が関わっていることも不可欠であり、まさに池上彰さんの面目躍如と言ったところか。
Posted by ブクログ
キュリー夫人をずっとキュリー夫人と呼んでいたが、今度からは「マリー・キュリー」と呼ぶようにしよう、と思った。
10人の女性の人生を軽くわかりやすく学ぶことができる。後ろのページの学生レポート講評会が1つのテーマから学生の多角的な考え方を知ることができ面白い。
Posted by ブクログ
マザーテレサに知りたくて、本無いか探していると、この本が見つかった。池上さんも好きだし、広く浅く知りたいのでこれにしよう。有名な人でも結構なにやった人か知らないものだなあ。勉強になったし、子供らが大きくなったときにでも、お勧めしたい本。
【学】
大学は生徒ではなく学生、自分で学び、自分の頭で考え、テストでは自分の考えを明らかにしなければならない
マリーキュリー
ラジウムを発見し「放射線治療」につなげた
ナイチンゲール
裕福な家の子だが、神託により貧しい人々を看護。その後クリミア戦争で「女性看護要員の総監督」となる。病院とは病気の人を放り込んでおく場所だったが、回復を促す場所に変えた。近代看護の基礎を作った
アウンサンスーチー
ビルマ王朝20世紀前にイギリスに滅びされる。父アウンサン将軍は独立運動「建国の父」となる。ガンジーに学ぶ。軍事政権の中、民主化運動、自宅軟禁される、ノーベル平和賞
神父:カトリック 神に代わって信者たちを父のように導く
牧師:プロテスタント 迷える子羊を救う
イギリスがインドを統治、ガンジーが独立運動。利益を失いたくないイギリスはインド内での内輪もめを図り、ヒンズー教とイスラム教が対立するよう仕向けた。同じ国になったら少数のイスラム教徒は不利になるから、別の国にしようとできたのがパキスタン
マザーテレサ
修道女、神のお告げでカルカッタのスラムで活動する事に、青空学校を開く、マザーテレサとなる、インドに帰化、ノーベル平和賞
神の愛の宣教者会入会条件
性格が明るいこと、常識があること、健康であること
サッチャー
イギリスは労働組合が強く「ゆりかごから墓場まで」の手厚い保証だったが、労働意欲の低下などが見られ、英国病とも言われた。国有企業を次々と民営化し、小さな政府を作る。フォークランド紛争指揮
Posted by ブクログ
10人の女性は世界を変えたかもしれないが、彼女らが女性でなくてはならなかった必然性はあるのだろうか?たまたま大事をなした人物が女性であったということなのでは?考えさせられる。
Posted by ブクログ
大学の講義でこういうことをやってもらうというのは、楽しいだろうな。アウンサンスーチーは、田中真紀子みたいな人、とか、知っている人物についての知らない話もあれば、そもそも誰?という人もけっこういた。アニータ・ロディックとかベティ。フリーダンは名前も知らなかった。緒方貞子は知っていたけど、具体的なエピソードは知らなかった。俺も『ホテル・ルワンダ』の映画は見ているけど、あそこに出てきた国連軍の背後にいたのが彼女だったと思うと、なんというかあれこれ考えるところはあるなぁ。あの国連軍、評判悪かったもの。
学生さんたちとの議論も良かった。池上氏流のアピールするポイントの見せ方とか、文筆家、ジャーナリストとしてのスキルも垣間見ることができたんじゃないだろうか。
面白い本だった。