あらすじ
シリーズ70万部超えロングセラー、待望の新版。会社とは何のためにあるのか、取締役って何をする人なのか、管理職って、労働組合って何? 働き方の選択肢とは? 社会人としてこれだけは知っておくべき基本が一冊に! 会社の「生態」を知ることで、あなたの会社選びや働き方が変わる!
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Posted by ブクログ
読んで良かった一冊。
青色LEDや、オプジーボへの発明対価については聞いていたものの、池上氏の説明を聞いて、本当に不当な扱いだったのだと、認識を新たに出来ました。
労働組合についての説明もとてもわかりやすかった。
このシリーズ、他のものも読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
以前の版元が倒産したことに伴い、ダイヤモンド社から内容のアップデートを行って出版された新版です。
終身雇用・年功序列賃金も破綻し、不安定な世の中に合わせて、新しい会社への向き合い方、雇用などについて詳しく解説されています。
「会社で一番偉いのは誰?」「そもそもの会社の形態」など、普通に働いていると意識しない会社のキホンから、学べる1冊です。
就活や会社に就職する前に、社会人は必ず読むべき本ですね...。
Posted by ブクログ
会社についてわかりやすく記述されていた。
客観性に欠ける意見も所々見受けられたが、それを加味しても良い本だと思う。
私は特に日本とアメリカを比較した組織体系についての記述が興味深いと感じた。
Posted by ブクログ
「FP2級の勉強や株取引で大分分かるようになったし、新しい学びはそうないかな」と思いつつ読んだが、それらとは違った視点の内容も多く学びがあった。
いつもTVで耳にする池上さんの語り口で読み進められので理解もしやすい。
池上彰の著書を他も色々読んで学んでみようと思う。
Posted by ブクログ
よくわからないまま社会人になった人へシリーズ読書レビュー第二弾。さすが池上さん、相変わらず非常にわかりやすくまとめてくださっています。経済も、会社も、政治も、なんとなく知っているというレベルで大人になってしまった自分だなと思っていたので、恥ずかしながらもこのシリーズを読み直すことは勇気が必要だったけれど、読んでよかったと思っています。
個人的コメントとですが社会人になってもう23年目、自分なりの価値観やら判断基準はあるけれど、そもそも会社のことってよくわかってるんでしたっけ?と改めて棚卸すこととなりました。やっぱりこちらのシリーズなので一時間ぐらいで読み切れて、再読も十分できたけれど、「経済」よりもずっと理解できていたかな。次の「政治」についてはどうだろうな、読み切って自分なりの読後感を確認してほっとできたことがよかったです。
会社入って23年目ですが、やっぱり僕はわが社が好きです。
以下、抜粋とコメントです。
P93
「人はなんのために働くのか?」と聞かれたら、「お金のため」と答える人は意外に少ないはずです。「自分の好きな仕事だから」「仕事が楽しいから」「自分が好きな会社だから」「会社に愛着があるから」。そういう思いがあるから、一生懸命働けるのだと思います。日本の会社というのは、給料だけでその人に報いているわけではないのです。
一生懸命働いた人は、次の転勤でいいところへ異動させたり、あるいは会社の中で大事な地位に就かせたり、また本人の希望をなるべく汲み入れたりなどの方法は、どこでも行われています。異動で報いたり、大事な仕事を任せることで会社が評価していることを知らせるなど、給料以外で報われる部分がたくさんあるのです。
この部分、すごく腹落ちでしたね。確かに業績評価がよくてボーナスが多くなったところで、そりゃ少ないより多いほうがうれしいけれど、モチベーションとなる源泉は日々のフィードバックであったり、お客様から感謝されることであったり、やってよかったと思えることだったり、そういうことの積み重ねが大事だと思いますね。
P111
リクルートは、江副浩正氏という天才的な経営者が作り上げました。しかし、政治家や中央省庁の官僚にワイロを贈ったというリクルート事件で江副氏が退陣しても、リクルートグループは発展しています。それだけではなく、リクルートからは、さまざまな人材を輩出しています。それは、ちゃんと後を担う人がいたからなのです。 (中略)
社員が「自分たちがやったんだ」と思える組織作りができている会社。
優れた指導者がいなくなっても、ちゃんと後を担う人がいる会社。
会社に寄りかからず、いつでも自立して、いろんな分野で活躍できる人を輩出する会社。とても難しいことですが、そんな組織を作り出せる経営者が本当の意味でもいい経営者ということです。
こちらの部分でも昔のエピソードが思い出されました。会社に入ってまだ数年のころ、私の所属する会社は、社長に対してもダイレクトにメールを打てるような会社であるため、「もっともっと社長が前面に立ってほしい」「ビジョナリーカンパニーに出てくるような企業であってほしい」ということを生意気に社長にメールをしていたら、いつの日か、「社長がお呼びです」と総務部の方から呼ばれたことがあります。約一時間社長と一対一でこんな若造と話をしてくださる機会を設けていただいた際、当時の社長からこれを読んだほうがいい、と言われた本が「ビジョナリーカンパニー②」でした。(2006年だそうです) ②では3Mほか社長が大きく前面に出ない企業こそGreateな企業だ、というところがメインメッセージでした。
P171
人間であれば、体のどこか悪い部分、痛みがある部分があった場合、人間の脳に神経が伝達します。労働組合は、脳という経営陣に対して、体の悪いところ、痛みの部分を伝達する神経のような役目があるのです。
体のどこかに悪いところを発見したら、まずは末梢神経(組合員)が気づき、神経(労働組合)が脳(経営陣)に伝達する。組合員が早めにアピールしてくれた結果、検診してみたらガンの初期だったことがわかるかもしれません。すぐにその部分に対応すれば、完治できるかもしれませんが、それに気づかないままでいれば、悪化して、死んでしまう、つまり会社がつぶれてしまうようなことになるかも知れません。
そういうふうに考えると、労働組合は実はとても大事な役割があるんだということがわかるのではないでしょうか。
なるほどなアナロジーだと思いました。組合活動に関して、こんな風に考えたことはございません。確かに東芝の事例がありましたが、数々の企業の不祥事に対して組合が気付いて経営に伝達していれば、悪いことは悪い、といえる文化があれば、というところですね。
P186
あなたの仕事によって、喜んでいる人がいるなんて、とても素敵なことだとは思いませんか。自分が働くことによって、喜ぶ人がいる。社会のために役立っていると実感できる。社会の中に、自分を必要としている人たちがいることを知る。これが、「自己実現」なんだろうと私は思うのです。
人間は「社会的存在」です。社会の中で、自分の存在価値を確かめることで生きていくことができるのです。あなたが働くことで、社会の中に、あなたの生きていける場所が見つかります。
あなたの働く場所が会社であれば、会社で働くことで、専門性も身につくでしょう。新しい勉強もできるはずです。勉強ができて自己実現ができて、しかも給料までもらえる。こんなに恵まれたことがあるでしょうか。
ここのフレーズ、もうこの本の最後のクライマックス部分なので最も素敵なことが書かれている、という気はするのですが、すごく共感しました。働くことは、傍(はた:周りの人)を楽にするということだとも言ったりします。傍を楽にしながら自己実現を果たし、しかも給料までもらえる。こんなに恵まれたことがあるでしょうか。ごもっともだと思います。これからも喜ばれる人になりたいと思います。
以上
非常に読みやすい本でして、おすすめの本でした。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら35歳で管理職という立場で読みました。改めて会社とは何なのかを理解できた。
なんとなくしか知らない事が大量にあった事に気付かされました。