あらすじ
「(天皇は)日本国民統合の象徴」→《国民がまとまっているという象徴》、「大臣を罷免」→《大臣をクビにできる》、「文民」→《軍人ではない人》、「国権の発動たる戦争……これを放棄」→《正義が守られ、混乱しない国際社会を……誠実に強く求め、あらゆる戦争を放棄》など、池上版「超訳」で読み解くと、こんなに憲法はわかりやすくおもしろい! 改憲論争が高まる中、国民必読、一家に一冊の最新版「憲法の基礎知識」。
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Posted by ブクログ
知ってるようで知らないのが「憲法」
いつの時代でも、その解釈が問題となる。
「一回、ちゃんと内容を理解しておこう!コロナ禍で自粛どし、ゴールデンウィークで」
なんて思った人がいたら(笑)
いいと思うなあ!
5月3日は、憲法記念日だし、もってこいか!
Posted by ブクログ
20160718
何冊目かの池上彰解説。
日本国憲法の全文を44年の人生で初めて読んだかも。
この夏の参院選で衆参共に改憲勢力が2/3を超え、いよいよ憲法改正が現実味を帯びてきた。
現在の近隣諸国との緊張感から、本当に改正が必要なのか、まずは今の日本国憲法をしっかりと理解しなければ自分自身で正しい判断ができないと思う。
池上解説じやなければ、なかなか全文は読めないだろう。
前文は大変素晴らしいもので、この部分は改正するべきではなく、未来永劫守っていくべき。
9条については、国民と自衛隊員の命を守ることを最優先にした、部分改正をするべきと思う。
権力の強くなりすぎた安倍政権の暴走と思い上がりは止めなければならないと、あらためて感じた。
基本的に本は溜め込まずに売るほうさだが、この本は長い間本棚に置いておこうと思う。
Posted by ブクログ
今最も話題となっている憲法9条。木を見て森を見ずではないが、憲法の全容や作成された経緯、諸外国の憲法や国連憲章も考慮しながら考えていくべき問題だと感じている。
安保反対で説明を不十分だからという理由を声高に叫ばれる方々自分が勉強不足だと言っているようなものではないのか。もちろん内容に関して不鮮明な部分もあるが。
具体的にどの部分が説明不足か教えていただきたい。
Posted by ブクログ
この人の本は読んでハズレがない。
新聞だけ読んでちゃ判らないことが補ってある。
全103条からなる日本国憲法。
言い回しがややこしい部分のみ、池上流で口語訳。
最近の安倍政権に関するニュースも盛り込んであるので、現代史の勉強にもなる。最終章で中国、北朝鮮、米国の憲法も収録してあったが、時間がないので読みとばす。
再読したい。
Posted by ブクログ
10年前の本なのでちょっと古さはあるが、それでも憲法をわかりやすく噛み砕いて説明してくれ、何が論点なのかを解説してくれるので何も知らない人でも読みやすい
Posted by ブクログ
憲法を変えることはとても難しいと思っていたが、同時に守っていく、維持していくことも難しいことがよく解った。
北朝鮮、中国は何のために憲法なんて作ったんだろう、と思う。
日本が中央集権で細かなことまで政府にお伺いを立てる仕組みは憲法に端を発していたんだ、ということも解った。でもここは変えるべし、だな。大前研一が言うとおりだと思う。どこかに案を作らせてそれを国民に諮るよりも、国民を上手く巻き込んだ議論をすべきじゃないかな。その後の微調整はプロにやってもらうとして。
憲法そのものを変えずに解釈だけを変えていくと、間違って北朝鮮や中国のように憲法が骨抜きになってしまう。今、東アジアに存在する
危機、米国との本当の関係を全国民が理解した上での議論が必要だ。
Posted by ブクログ
憲法の知識が殆どない自分にも分かりやすく憲法が解説されていてなかなか分かりやすかった。
41条からの国会がちょっとややこしかった。図にしてくれたらいいのに。
何はともあれれ憲法を中国や北朝鮮みたいに暗黙の了解で無視されないよう、国民一人一人がその内容を知っておかないと行けないね。政府が暴走したら、「国民の不断の努力によって」きちんと止めなければならないね。
憲法で定められた国民の義務 憲法の順番 天皇 国民統合の象徴
戦争の放棄 9条 戦争の放棄 芦戸修正 裁判所の逃げ
国民の権利 基本的人権 犯すことの出来ない永久の権利 「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」最低限度の生活 70% 義務教育は誰の義務? 働く権利と義務
基本法とは 憲法と法律を結ぶ役割 義務教育は無償
31条 「自由を奪はれ」るの事は何人たりとも許されない 職質 逮捕状
国会 唯一の立法機関 最高機関 二院制 参議院 衆議院 不逮捕特権 院外で責任は問われない 弾劾裁判
内閣 議院内閣制 文民 内閣法 国務大臣を任意でクビに
司法 裁判員制度 弾劾裁判所は特別な司法 裁判官はクビになる?
財政民主主義 建設国債 赤字国債は財政法違反 会計検査院
地方自治 地方自治法 道州制 トップは直接選挙 国の制度はイギリス風 地方制度はアメリカ風 「住民」は日本国民? 条例 大坂都構想
改正 安倍晋三 96条 3分の2 国民の過半数 硬性憲法 ドイツ
憲法記念日 明治節を刷り込ませる
憲法解釈問題 集団的自衛権 国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄
北朝鮮の憲法 朝鮮労働党 主体とは
中国 中国共産党 人民主権 社会主義制度を敵視するのとは闘う 全ての権力は人民に 人民とは共産党 出産の義務 カトリックは外国勢力の支配
アメリカ 負けの条項は残したまま 奴隷制前提
Posted by ブクログ
久々に日本にいるGW。
憲法記念日。
GW1日一冊目標の今朝、この本を本棚に見つける。
わかりやすく、読みやすい。
そして読むべき本。
学んだはずの憲法も、すでに色々忘れてる。
そうか、国会って、とか、内閣ってっとか、地方自治って、とか、改めて思い出す。
今時分、読むべき本。
改めて、政治参加しないと。
そして、前文が、泣ける。
20200503
Posted by ブクログ
2015/7/22「憲法はむずかしくない」(ちくまプリマー新書)が10年前の著書だったので、それに現状や近隣諸国の状況を追加したもの。合わせて読んだ。★4
Posted by ブクログ
元NHK記者・ニュースキャスターで、現在は東工大特命教授も務めるフリージャーナリストの池上彰が、日本国憲法について、一読ではわかりにくい部分の超訳(口語訳)を含め、解説したものである。
新潮社の月刊誌「波」への2013年4月~2015年1月の連載をもとに2015年4月に出版されたが、連載が始まる直前の2012年12月に、改憲に強い意欲を示す安倍晋三氏が二度目の首相に就任しており、連載のきっかけは安倍首相就任だったと思われ、事実、憲法改正論議に関わる説明が相対的に丁寧になされている。
また、それ以外の部分についても、我々が日々見聞きするニュース報道等の大前提となっている、立法(国会)、行政(内閣)、司法(裁判所)、財政等に関する考え方や制度が、憲法のどのような条文に基づいたものなのか、網羅的かつ平易に説明されている。
立憲君主制、皇室典範、戦争と武力行使、基本的人権、公共の福祉、幸福追求権、一票の格差、国民の三大義務、一事不再理、通常国会・臨時国会・特別国会、証人喚問、罷免と弾劾裁判、議院内閣制、最高裁判所の大法廷・小法廷、建設国債と赤字国債、予算委員会、皇室財産、会計検査院、二元代表制、国民投票、官報、等々。
一般の人々が日本国憲法について一通りの知識を整理するためには、とても有用な一冊と思う。
(2019年3月了)
Posted by ブクログ
池上彰が日本国憲法を解説する一冊。
日本国憲法について復習できたのは元より、最後にアメリカ、北朝鮮、中国の憲法も載っており、実際には憲法改正云々よりも、それを運用する国家体制が大事だと感じた。
Posted by ブクログ
アメリカにいてニュースを聴いたりアメリカの歴史書を読んでいる「Constitution」という言葉に多く触れる。
特に今年は大統領選挙の年でもあり、特にその関連のディベート、報道では顕著だ。
大統領は連邦最高裁判所の判事を指名する権限を持ち、判事に任期がないこともあり、大統領を選ぶにあたり、この権限の重要性を訴えるケースも多い。
(日本では考えられないこと)
アメリカの「Constitution」は連邦国家の最低限の定めを記したものなので極めてシンプル。
故に、州レベルで定める法律が「Constitution」に沿ったものなのか法的解釈の争いが絶えないし、その意味で連邦最高裁判所の人選に政治家は過剰に反応する。
アメリカは多民族国家なので個々人の価値観もまちまち。却って憲法に忠実にならないと、社会が成り立たない、という事情もあるのかもしれない。
アメリカの事情を知ると共に、この本を読んで、自分が日本国憲法のことを余りにも知らなかったこと、学生時代の勉強の題材程度としか認識してこなかったことに気恥ずかしい思いを抱いた。
改めて憲法全文を読んでみると、意外な気付きもあったりする。
法律の条文は無味乾燥なものと思いがちだが、憲法は、国の在るべき姿を定めたものであり、文章に精神が宿っているともいえる。
憲法はもっと身近な存在であるべきなのだろう。
立憲主義を掲げる法治国家としても。
以下引用~
・一般の法律の多くが国民が守るべき内容を定めているのに対して、憲法は「その国の権力者が守るべきもの」なのです。・・・・ どんな権力も、憲法の規定に従って統治しなければなりません。この原理を「立憲主義」といっています。
・最高裁判所裁判官の定年は70歳です。ちなみに、アメリカの連邦最高裁判所の判事に定例はありません。
Posted by ブクログ
今の憲法の根本を知ることは、改正論議の礎となるべきことと考えます。改憲を党是とする政党が衆参両院で与党第一党となっている今、日本国憲法を知ることはとても重要です。
そのためにオススメできる一冊。
Posted by ブクログ
池上さんの手にかかるとさすがである。
とても分かりやすかった。
難しいものだと思っていたが、私たち国民に直接関係のあるものだから、身近な内容で書かれている本書は誰でも簡単に読めるだろう。
ただ、その解釈となると話は別である。
本書は、タイトルにもあるように日本国憲法の超訳であり、解説ではない。
つまり、分かりにくい原文を著者が訳しているという内容である。
超訳であるから、そこには著者の主観も含まれているがそれでも憲法を知るために有意義な一冊である。
Posted by ブクログ
勉強になりましたー。
基礎の「キ」はわかりました。
もちろん、本質を知るにはもっと深く勉強しなければならないのでしょうが。
「憲法」は、国民が権力者に規制をかけるものだというのが
目から鱗でした。
初めて知りました(恥)
高校教科書の定番で、
『「である」ことと「する」こと』という教材がありますが、
あそこに書かれていることが実感としてわかりました。
これを機に、もう少し世間について勉強したいと思います。
Posted by ブクログ
池上さんの解説文言自体は分かりやすかった!
ただ、視覚的にもうすこし分かりやすければ・・と残念感あり。
単に日本国憲法で記されている文言を分りやすく解説してるだけでなく、日本国憲法から日本の歴史や事情が読み取れたり、日本国憲法がらみのニュースがまとめて把握できた。
また、北朝鮮、中国、の憲法も紹介されており、憲法が国民の努力によって守り抜かなければ、意味のないお飾りになってしまい、対外からも不信という厳しい評価を得ることにしかならない。そして何より、当たり前であることが当たり前でなくなってしまう怖さを感じた。
アメリカの憲法は、時代背景に伴い改憲がなされており長い歴史を感じた。
さて、日本国憲法はこれから先、どうなるのだろう?!
もっといろんなことを知り、国民の一人として考え、今後あるかもしれない国民投票に参加したいと思う。
Posted by ブクログ
日本国憲法を読みやすく噛み砕いてあり、憲法の全容を理解するには良い本だった。
民主主義や国民主権は一様ではなく、国ごとにもつ意味が変わってくるということが、中国や北朝鮮の憲法を読んでみてわかった。
憲法は国民の権利を保障しているものである。
もっと理解を深めて、不当な改正には声を挙げないといけない。
Posted by ブクログ
立憲主義の考え方。
集団的自衛権。これは、法律で制定されるわけだが、これが違憲かどうかは、行為統治論で判断出来ないだろう。集団的自衛権の閣議決定を読む限り、真っ当な考えだと思うけどね。
中国、北朝鮮の憲法は面白い。憲法の規定を守るには国民の不断の努力が必要ってことですな。
Posted by ブクログ
ニュース解説でお馴染みの池上彰氏による日本国憲法全文を解説した一冊。
日本国憲法全文を氏ならではの超訳解説や条文にまつわるエピソードが紹介されています。
また日本だけでなく、北朝鮮、中国、アメリカの憲法を通じて違いも解説されており、非常に勉強になりました。
集団的自衛権や憲法解釈や改正と話題になった事柄や国会、内閣、司法の三権や基本的人権など学生時代に学習したことについても条文と共に解説されており、理解が深まりました。
ただ、巻末に全文が掲載されているのですが、そこに超訳も載っていれば理解が深まると感じたと共に残念に感じました。
法治国家である日本にてすべての法律の根幹ともなる日本国憲法について理解することで政治や国際情勢について新たな視点ができ、関心が深まると感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
今の日本や国際情勢などをテレビで視聴者に分かりやすく解説されています著者が、同じように分かりやすく丁寧に日本国憲法について解説してくださっています。日本国憲法とはどういったものなのかについての歴史的な背景や今の議論についても触れられています。読んで良かったと感じたのは、日本国憲法を第一章から全て丁寧に、読者と一緒に読み解いていくスタイルで、憲法について一通り知ることが出来ると思います。またその構成についても俯瞰的にみることができます。そして著者ならでは「わかりやすい」。日本人なら知っておくべき憲法ですが、それを一通り負担なく勉強できると思います。