池上彰のレビュー一覧
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原田マハの『本日は、お日柄もよく』というスピーチライターの魅力を描いた小説が面白かったが、本書は、ノンフィクションで描く演説の力に迫った内容だ。
世界を動かした。しかし、これは一面では形容矛盾であり、なぜなら、演説の場面には先に大勢の大衆がいて、既に世界は動き出していたからだ。演説の力を否定するものではないが、より正確に捉えるならば、先に「動員力」がある。この動員力の本源には、別の場面での小規模な演説の力、政治力、媒体を用いた演出力などの積み重ねがある。そうして集まった大衆に、更に演説の力が響く。動員の拡大再生産のメカニズム。そして、これらに共通するのが「言葉の力」だ。
もう一つ考えてみた -
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再読だ。
読み返してみたら、思ったより覚えていた。
そういえば、本書を読んで、俺は『政治家の本棚』を読んだのだった。
名前を知る政治家、政党の党首がどんな本を読んでいたとか、なかなか楽しかったんだよね。
小泉純一郎が、本の感想もざっくりして浅い、とか、長く共産党の委員長を務めていた志位和夫が、意外なほどの読書家でインテリだったとかね。
日本の政治家、官僚のようなエリートは諸外国に対して、あまりにも本を読んでいないという話だった。
例外もいるんだけど、細川護熙とかは一般人はまず読まない古典まで造詣が深かったといいつつ、政治家としては・・・という話になっていたから、まぁ本を読 -
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引き続き死についての本を探して読んでいる。それはより良く生きることにつながると信じているため。
最初は簡単な内容で物足りなく思っていたが、後半に行くにつれ学び、自分で考えることが多く出てきて良い本であった。
最初の「そもそも死とは」のところは、池上彰さんらしく万人に分かりやすく描かれているが、私には物足りない、あまり得るもの無いかなと思って読む進が、コロナウイルス感染死んだ方の妻が残した記録は衝撃的だった。普通に元気に働いていた人が、徐々に病魔に蝕まれて、急に亡くなってしまう様。怖さを感じる。
また東日本大震災の後、タクシーの方が幽霊を乗せた話が多く残っている話はあり得るよなと思う。
早く -
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ネタバレ久々の池上さん。国連英検受けるから国際情勢を理解したいと思って手に取った。ニュースや社会問題なら池上さんで基礎を学ぶのが1番いい。
この本も毎日新聞の小学生向けに書かれた記事を肉付けしたらしく、各国の選挙の仕組み、戦争が起こっている理由などをわかりやすく解説してくれている。
池上さんの本はもう何冊も読んだので、めちゃくちゃ基礎的なことは過去の著書と被る内容が多いが、それでもぶっちゃけ忘れていることも多いのでちょうどよかった。
今回は、アメリカ、日本、中東、アジア、ロシアと主にこれらの地域で24年に起きたこと、25年の予想などが書かれている。
いくつか面白かったところをあげる。こういうの -
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著書「After 2040」で気になったのはデジタル社会への日本国の遅れは相変わらず「古き良き時代」を妄想・堅持させる現役労働者(経営者・幹部)が多く、いつ世界の波に追いつき、ついていけるのか疑問に思った。日本の将来で気になるのは、少子化とデジタル化で教育が劇的に変化することは間違いなく、背景にあるグローバル化での正しい日本語の存在、更に一番は気候変動(温暖化)による自然災害に伴う生活環境と食問題が恐ろしく思えた。それは現在の農水産省の備蓄米問題を含め自給管理など主食・食品の異常な高騰・品不足などから全く世間を見ていない、調べもしない、胡座を描いている姿勢では災害時にはどうなるのかとても心配だ
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創価学会、投資関連、過去の政治の流れ、上皇にまつわる歴史、、、など、
「日頃ニュースで見るけどよく知らないな…」という内容の背景を知ることができた。
題材として取り上げられている人物の周りが、政治一家だったり結構なお金持ちだったりで、一般市民の自分には直接関係のあるようなことは正直なかったように思うんだけど、
世の中の流れってこういうひと握りのトップ層の人たちが作っていて、一般市民の自分たちはそれに翻弄されてるんだなあって改めて気づいた。
そこに気づくことで世の中の見方は変わるし、上手い立ち回り方をしようっていうスタート地点に立つこともできるから、知識として入れておくべき内容だと思う。
池 -
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ネタバレ池上彰さんはNHKを辞めた後、小田実さんの『何でも見てやろう』のように、中東に現地取材に行ったと知って、池上さんが机上の人でないことを改めて知った。
シリーズ15回めの今回は、特にパレスチナ問題が勉強になった。歴史的背景と宗教の問題、そしてバイデン元大統領の支持率ダウンへの影響が分かってきた。日本がロシアから天然ガスを買うためにある意味したたかな外交をしていることも知った。JTグループもロシアと密につながっている。
南海トラフの危機感をあおるために、計算方法を変えているのにもビックリ。どこでも地震が起こるという構えと備えをしておかないと。
日本政治家の汚職問題は言語道断。
後期高齢者になる池上