池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ池上さんの著書。
「そうだったのか!」シリーズの大ファンとしては久しぶりの良書だと思う。
現代の国際社会で表立って対立はしていないものの、水面下で様々な国が”大衝突”している。
そんな現代の外交をリズムのよい切り口・テンポで解説したのが本書。
国家の行動には表と裏の思惑が常に一対となっていることを忘れてはならない。新聞、テレビのニュースで報道される事実の裏の意味を読み取って初めて真実が理解できる。
自分でやろうと思うとハードルの高い検証作業ですが、本書を読めば理解が進みます。
これだけの質でまとめているのは本ならではだと、改めて本の情報の質の高さを実感してしまいました -
Posted by ブクログ
内容紹介
国語力はもちろん、あらゆる学力を伸ばすのに最適な教材、それが新聞です。1日10分の習慣で、「読解力」や「語彙力」「考える力」「知識」といった学力の基盤がしっかり身につき、学習効率がぐんぐんアップ!
本書では、小学生のための新聞の読み方も分かりやすく解説しています。親御さんの少しの手助けで、お子さんは自分から意欲的に学んでいきます。ぜひご家庭で試してみてください!
まあ、問いかけ力というか質問力というものを特に大事にするべきってことですね。
どのように興味を持たせるのか?
というのはとても難しい問題ではありますよね。。。
まずは大人が背中を見せないとですね!? -
Posted by ブクログ
この本の前に読んだ同じ著者の「高校生からわかる資本論」では、さすがの池上さんも苦戦したのか、他の著書に比べるとすらすらと読ませるという点では劣っていたが、つっかえながらも読んだことが返って自分の中に長く残っている感じがしている。
さて、本書はというと、普段日本人があまり知らない、世界の政治経済、なかでもイスラム世界に焦点を合わせたもので、これこそ氏のホームグラウンドとでもいうべき領域なのだろう。236ページを一気に三時間から四時間ほどで読むことができた。
イスラムとは一体何なのか、イスラムの成り立ちをユダヤ教、キリスト教との歴史の中から解きほぐし、歴史的発展から中東問題など現状に至るまで一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので、知っていそうで知らない現代史の諸問題に関して、とても興味深く読めました。
非常に分かりやすく書かれているので、読んでいて苦になりませんでしたし、むしろ小説のように次の展開が気になって夢中で読んでしまいました。
内容は、イラクやアフガニスタン、北朝鮮や、核関連など。
このシリーズを読んでから新聞を読むと、新聞の面白さがぐっと増します。その出来事の背景や、個人や組織の相関図が分かるようになるからです。
現代史は難しくてどこから手をつけたら良いか分からない、もしくは、手っ取り早く現代史を浚いたいという人にはぴったりの入門書でしょう。
また -
Posted by ブクログ
こういう本を読んでいると、勉強したい欲が湧いてくる。
福沢諭吉の「学問のすゝめ」を読んでみたいと思った。
日本はとても恵まれた国だ。
子供の頃から勉強できるのが当たり前で、大人になってからも、学ぼうと思えばいつでも学べる。
勉強するとは知識の詰め込みではなく、それを使ってどうするか、ということが大事だ。
読書も、ただ漫然と読むのではなく、書かれていることに疑問を抱いたり、「自分だったら」という意見を持ちながら読む。
このことを知っていながらも、「趣味読書」で一気に読み通して終わり、が多い。
何度も読み返して考える読書も、流れるように一気読みで「楽しかった!」で終わる読書も、両方あるのがいい。 -
Posted by ブクログ
非常に読み応えのある対談集でした。
粒子物理学や国際刑事裁判所の話は、普段の生活では接点がないことから、非常に興味深かったです。
また、それぞれの分野の第一人者ということもあり、今までの読書経験からは得られなかった発想や考え方も多く得られました。
⚫︎ロールモデルを求める人は多いが、世の中には自分で切り開くしかないものも沢山ある。むしろ自分たちで切り開いて欲しい。
⚫︎基礎研究が役に立つのは100年後、200年後の世界。基礎研究の結果は、次世代に残していく遺産である。
たまには仕事や生活の延長線上にない分野に触れるのも大事だよな、と思います。