あらすじ
面接、プレゼン、祝辞書き言葉は、「読む文章」です。「話す文章」は、本来まったく異なるもののはずです。いわば「文章の生理」の違いのようなものだと私は思います。「書く文章」をそのまま読み上げても、聞き手を感動させることはありません。聞き手の心に届くような話し方をしたければ、「書いた文章」を読み上げるのではなく、「自分の言葉」で語りかけなければならないのです。(本文より)
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Posted by ブクログ
NHKに入局してから、子供ニュースに携わるまでの足跡とともに、分かりやすく伝えるということについて、どのように試行錯誤してきたのか。そこから自分が得た学びや実践していることについて、箇条書き形式でわかりやすく書かれています。
記者として、キャスターとして、お父さん役として、さまざまな対象者に伝えるという経験をしてきた池上彰だからこそ得られる多様な学びを知ることができおもしろい。
経験→失敗→試行錯誤→実践→学び の流れがとても分かりやすく、一般的なハウツー本と違い、一緒に学びを会得しているかのような気持ちにさせてくれた。
さっそく仕事で実践してみたいと思いました。
Posted by ブクログ
池上さんの人生での経験を語りながら、相手に対するわかりやすく説明することを己で学び説明している本です。
相手に物事を伝えるにはどうすればいいか?
数多くの報道などの仕事をしながら、そのテーマを考えていく姿は現在の池上さんを作り上げています。
適当なハウ・トゥ本と違い、文章に血が通っているのが読んでいてわかる内容です。
読み物としても面白いですし、わかりやすい話し方について考えることについて興味深くさせてくれる良書だと思います。
Posted by ブクログ
さすが、池上さん!分かりやすい!
読んで自分なりに大事だと感じた伝え方。①相手の立場になって話す
②イメージさせるように話す
③気持ちを伝える
こんなところでしょうか?
私、学び続けます!
Posted by ブクログ
いわゆるマニュアル本ではありません。著者のこれまでの歩みがよく分かる本です。これまでの失敗談など具体例が描写されていて、いかに試行錯誤しながら対処してきたか興味深く読めました。著者が相手に伝えるという事に対し誠実な気持ちの持ち主であり、その気持ちがあってこそ、「相手に伝わる話し方」を実現することができるのだと感じました。
Posted by ブクログ
相手に伝わる話し方の本。
「相手のことを思いやり、相手が何を知りたいか、どの順に知りたいか、何を知らないか、何を知っているかということを想像して話す」こと。アタリマエのことだけれど、軽視しがちなことだと思った。
また、授業での話す授業はどうしても原稿を「書き」、それを「話しているように読ませる」という活動になりがちだが、やはりそれもおかしい。
「相手に伝えたいと思う」という根源の大切さについて改めて考えさせられた。
それにしても、話すにも話す題材を探すにも「信頼を得る」ことが大切だと述べるこの本には、池上彰さんの失敗談がたくさん載っていて、読み終わったあとに「あ、これもその戦術か」と気付かされた。うまい。
Posted by ブクログ
「子供は何がわからないかがわからなかった」
つまり、わかっていないことがわかれば、わかるのだ。
わからないことがわからないのが一番問題。
「わからないことをわからないというからわかりやすくなる」
基本中の基本。
Posted by ブクログ
視聴者に分かりやすく伝えたい・・という熱い思いから学んできた体験や事例が、池上彰氏自らの経歴ごとに紹介されていました。
体験話では、池上氏の絶え間ない努力に感動し、
具体的な事例では、分かりやす過ぎて感動し、
垣間見える池上氏の人柄に感動し、
・・・この本を読んだ私には、いろんなものが届いた一冊でした。
テレビから、色々なことを説明してくれていた池上氏がいなくなるのは、本当に残念。
でも、池上氏の本で読んでいこうと思います。
Posted by ブクログ
池上彰氏は今やテレビで誰にでもわかりやすくニュースを伝える代表格として不動の地位にある。氏の著書も大変わかりやすく、特に以前は宗教関連の入門書的な位置付けで読みまくっていた。なぜこんなにわかりやすく説明できるのだろうか。いつからこうした説明ができる様になったのか、そんな疑問を抱きつつ本書を手に取った。
ご存知の通り池上氏はNHKの記者として歩みを始め、ニュースキャスターだけでなく裏方の仕事も含めてあらゆる「伝える」側の仕事を経験されてきた。特に記憶に新しい「週刊子供ニュース」は確かに大人の私がみても「実はそうだったのか!」と知らずに流して聞いていた用語一つ一つを丁寧に説明していた。何気にわかった気になっていただけで、中身はよくわかっていなかった、という事を改めて気づかせてくれる内容だ。
誰しも人に説明したり判ってもらいたいことが沢山ある。中々語彙力に問題があったり、プレゼンや人前の挨拶では緊張して、上手く表現できない。私もかつて英語で自己紹介しなければならないシーンで頭の中で何度も英語で呟きながら復唱していたにも関わらず、私がそのことばかりに気を取られ、いざ自分に向かってくる相手の顔も見れてなかった事から、目の前を素通りされてしまった事がある。実は外資系企業の社長や役員、自分の上司含めてかなり高齢な方々に囲まれた、会食だったので、2まわりぐらい若い私はホテルのスタッフと間違われた様だが。
例えばこの時も相手に英語で挨拶していても恐らくは、表面的なやり取りのみで相手の記憶の端にも残らなかっただろう。私の言葉はインターネットで調べた自己紹介を単に自分の名前に置き換えただけだったし、何より直前まで練習するくらいだから、自分の言葉にもなっていない。
本書はそうした人に伝える技術を池上氏が記者をやっていた時代からキャスターになるまでに考えて修得してきた事について、これまた分かり易い文章にして教えてくれる。「何をしてください」ではなく「何をするべきだったか」中心に、氏と一緒に考えていく読み物になっている。きっと読者の皆さんも同じ様なシーンに何度もぶつかり、その都度悩んできた事だろう。
私も会社の資料作りやプレゼンなどの機会が多く、限られた時間、資料枚数の中で、端的にわかりやすく伝えるにはどうしたら良いか常に悩んでいる。相手の知識レベルもマチマチ、更には忙しい人、興味が全くなさそうな役員などにどの言葉で伝えるか難しい。最終的には決裁権限を持つ人に狙いを定めてしまうが、承認ワークフローが多岐に渡り複雑だとややこしい。最終的には誰もが納得できる分かり易い喋り方というのは難しく中々に修得しきれないのである。ただ本書が伝えたいのは、そうした相手の気持ちになって考えるだけでなく、自分自身の言葉にすることに重点を置く。自分が理解していない納得していない原稿を他人に聞かせても、気持ち・心の入ってない言葉は所詮流れてくるだけの音になってしまう。感動的な音楽に触れた時に鳥肌が立つ様に、響いてくる体や心が反応するには、作者や話者が自分の言葉・モノにしていないとダメなのだ、このことを強く感じる。
プレゼンで失敗すると、上司に熱意が足りないと笑ながら指摘されるが、資料の体裁や見た目ばかりにとらわれて肝心の説得する話し方ができてないケースは多い。本書を参考に自分の言葉とは何かを改めて考える良い機会となれば良い。
Posted by ブクログ
相手に「伝わる」話し方
2002/8/20 著:池上 彰
人はみな、相手に自分の思いを伝えたいと考えて話しをしているはずである。でも、自分が伝えたい内容は、果たして相手に伝わっているのだろうか。著者、30年にわたって、「人に情報を伝える」という仕事をしてきた。うまくいかずに悩んだり苦しんだり絶望したり、という日々であった。
そんな著者により体験を交えた相手に伝わる話し方講座は以下の7章から成る。
①はじめはカメラの前で気が遠くなった
②サツ回りで途方に暮れた
③現場に出て考えた
④テレビスタジオでも考えた
⑤わかりやすい説明を考えた
⑥自分の言葉を探した
⑦言葉にすることから始めよう
一時のブームに終わらずコンスタントにテレビ画面に登場する著者の姿は情報が相手にきちんと伝わってもっと聞きたいという視聴者がいることの裏付けであり、著者の苦悩の末の試行錯誤は一定の人にしっかりと受け入れられている。
好き嫌いはあるのかもしれないが、私は著者の話や著書はわかりやすく聞きやすく受け入れており、本書ではそのプロフェッショナルができるまでの過程を苦労を交えて書かれており、興味深く読むことができた。
Posted by ブクログ
わかりやすい説明は難しい。それは何を前提としたらいいのか、話し相手の知識はどの程度あるのかを認識し、相手に応じた語彙を使って話さないといけないからだ。池上さんは子どもたちという大人とは別世界にいる相手に、大人の世界の話をする仕事についた。そして、何がわからないかわからないという苦しい状況となった。そのために池上さんは努力をしてきた。その努力がどういったものかは本書を読めばその一部が書かれている。
さて、僕はこの本の内容ではまだ不足していると思う。わかりやすい話にとって何より大事なのは、自分自身がその話を明確に理解しているかどうかだ。自分が理解していないことを人に伝えることは出来ない。
自分自身の理解という視点がこの本ではあまり記載されていない。それはきっと、池上さんの頭がよく、物事をきちんと整理して頭にいれることができているからだ。その頭の良さは天啓ではないのかもしれないが、もしそうであるならその話も読んでみたい。
Posted by ブクログ
筆者の実体験をもとに、どのように話せばわかるか説明した本。テクニック的なことが多く紹介されているが、他の人に対する思いやりが一番大切だと感じた。後はわかりやすく伝えるためには、具体的な話を心がけ、わかりにくい話は図を使うなどを試してみたいと思う。
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池上さんの本は、どれをとっても読みやすく分かりやすい。
スタイルを確立するまでに試行錯誤した様子が書かれており、説得力と必然性のようなものを強く感じることが出来ました。
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池上さんのわかりやすい説明というのは、一朝一夕にできるようになったわけではないんだということがよくわかった。
相手にわかりやすく伝えるコツというより、心構えや気をつけるポイントについて書いてある本でした。
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書き言葉ではなくて、話し言葉についての内容。ノウハウ本ではないため、読んでいて楽しい。欲しかったエッセンスが得られた。話して説明できるようになりたい
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池上彰さんがまだNHKに在籍したころに書かれた一冊。なのでこれまで読んだ本と重複するエピソードは多数あるわけですが、初期の一冊だけに全力投球感があって非常に良かったです。同じ本を何度も読むより、同じ事を同じ人が言っているんだけど違うアプローチをとっているというほうがすっきり入り込めますね。とはいえ、この人も大手新聞社の記者同様の出自をたどっていることを考慮すると、ニュース解説に関しては若干のバイアスがかかっている前提で読み解く必要はありそう。とはいえコミュニケーション技術としてはやっぱり学ぶ点が多いです。
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相手を信頼し、尊敬して教えを請う。自分を知ってもらう努力をする。(P64)
「これだけは話しておきたい」という内容をメモにして、話の順番に従って並べておけばいい(P81)
→文章にはしない
難しい言葉をわかりやすくかみ砕く、身近なたとえに置き換える、抽象的な概念を図式化する(P149)
Posted by ブクログ
相手に伝わるように話したい。それは万人の願いだと思います。僕自身どちらかというと口が回る方ではあるのですが、伝える事に自信があるのかと問われればちょっと・・・。
他のしゃべり方の本とは違ってメソッドがあるわけではなく、記者だった池上さんがどうやってしゃべれるようになったか、しゃべれるようにしたかを振り返っています。
一つこの本で重要な事を学んだのは、難しい言葉で説明してわかっている気になっていると、相手がその言葉を分かっておらず全く伝わっていないという事でした。
出来るだけ普通の言葉で説明できるように、一般的な言葉に置き換える事が出来る語彙力をつけたいです。
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マニュアル本かと思いきや自叙伝。いつか自分の子供に質問されたときに、わかりやすくふさわしい答えが返せるようになりたいと思った。相手に何か尋ねられた時は、「この人はなぜこの質問をするのだろう」と常に判断する習慣をつけよう。
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self-improvementというよりは、池上さんのこれまでの職歴を語られているような感じはした。
もちろん、それに関連図けた例えなどをしていたが、どれも目新しいものはそんなに発見できなかった。
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旦那が会社から出された課題「業務向上意識のためのレポート」として選んだ本です。
まさに旦那にふさわしい本~と思いながら、自分も「あ~こうすればいいわけね」「あ~やってるやってる」とふむふむ読んでいました。
私は中学校に行かず、高校デビューをした人間です。
行けた高校も偏差値37の一般校だけど、不登校児受け入れ校。中学校に行ってなかった分、コミュニケーション能力がありませんでした。
独りよがりで傲慢で、自分の考えをしっかり持ってて、それを相手に押し付けるような人間でした。
自分のレベルも低いくせに、毎日クラスメイトを馬鹿扱いしてました。
何でそんなこともわからない。なんで分かろうと努力しない。
そんなことばっかり胸のうちで思ってました。
自分がわからなかったらわかるまで検索をかけていたので、周りもそういう努力をすべきだ。と考えていました。
その考えがいくら妥当であっても、「聞くことからコミュニケーションが始まる」ということを知らなかった入学当初です。
月日が経つに連れて、どう接すればいいか学んで、今では高校時代の同級生に、噛み砕いて説明するのが当たり前になりました。
旦那と14歳差なこともあり、聞き間違いや、意味の分からない専門用語を使ってきたりと、多々衝突があります。
道路で事故が起こったのか、車と運転手と警察だけだったので、「相手はいないのかな?」と言ったら「ぶんそんじゃない?」と言われました。
文章だったら「物損」って出てきますが、話し言葉で「ぶっそん」と言われても、「ぶっそん?」ってなります。
それをそのまま「ぶっそん?」と言おうものなら、旦那は「物損も知らんとや!」です。
「なんでそんな言い回しするの?電柱か何かにぶつかったんじゃないかな。物損だよ物損って言えばわかりましたけど!!」と言い返しました笑
相手に伝わる話し方は、自分が相手の立場になったら。と考えれば、すんなり出来るものだと思います。
自分で説明してて分かりづらいものは、相手にも分かりづいらい。だったら図式化しようか。
そういう思いやりだと思います。
それでもたまに、そういう意図で言ったんじゃない。ってなります。
その場でそういう意味じゃない。と言い合うので、「あ~ごめんごめん。そう言ってよ」と今は順調?です笑
Posted by ブクログ
2002年著になっている。約11年前から丁寧な表現だ。
相手に誤解を与えてしまった場合に自分の説明に不足があったもかも?って考えれる大人に私はなりたい。
やはり、「分ける」と「分かる」って言っているなぁ
自伝書みたいな感じでしたが、コミュニケーションの方法やら色々ドックイヤーしてしまった。
Posted by ブクログ
池上さんの本だった。
『以下に分かり易く伝えるか』ということに重きを置いた内容で、とても参考になった。
子供から大人、お年寄りまで、自分が分かっているだろう、と言う言葉が、相手には通じていないことがある、と言うことを理解して、喋らないといけないのだ、と痛感。
日頃の仕事に少しでも生かせたら、と。
Posted by ブクログ
著者ほどの「伝えること」のプロフェッショナルが、相手に伝えるために一番大事なことは、小手先の技術ではなく、情熱を持って、情理を尽くして語りかけることであると述べることに重みを感じた.
準備をする余裕が有る場合の発表の場で、書き言葉があまり相手に伝わらない、話し言葉の方が伝わりやすい.そのため原稿は書き言葉で事細かに書いておくより、要点をメモで羅列しておいたほうがリアルな語りかけになるというのは納得であった.
Posted by ブクログ
池上彰さんのわかりやすく伝えるにはどうするかを考え、それをまとめたもの。いろいろと参考になることがあるので、話し方、そして考え方を刷新するにはいい参考になる
Posted by ブクログ
著者の経験に基づく伝わる話し方が書かれていたが、放送業界にいる人しか知る必要のない記述も多い。また、新鮮なアイデアがあったわけではなく、 月並みなことだけだった。