池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
TVでよくみるお二人の取材レポート。概ね対話形式なので軽く読みやすく、すんなり読み終えてしまった。
悪いこととか、ディープなこととかは書いておらず、いい意味で普通の旅行者目線、プラス歴史や宗教に関する知識をまとめてくれている。「海外旅行に自分も行きたいな」と思わせてくれる。
8カ国程度を掘り下げて対談をしているのだが、イスラエルとかトルコとかの話が読めるのが特に良いと思った。なかなか自分では行けない場所だし、普通の人の目線でエルサレムの嘆きの壁や黄金のドームをレポートしてくれておもしろかった。
海外でも国内でも、旅行に行って帰ってきてから「あの場所ってそういう所だったの?わかってたらもっとちゃんと見てたのに」というようなことは非常に多い。というか、必ずある。
「地球の歩き方」みたいな、細かい情報が載っているガイドブックを読むのも一つだし、本書のように「私はここに行ってとても良かったよ」「こんなことも知っていたら役に立つかも」と、n=1の情報を携えるのもいい。
旅行に行きたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「語彙力」とは豊かな言葉を的確に使いこなせる力。「語彙力」が無いと、「教養がない人」「社会人としてきちんとトレーニングされていない人」と評価されがちになり、「語彙力」がないとAIの文章が妥当かどうか判断できない、また「語彙力」が低いと「誠意がない」「反省していない」と言う印象付けられる、と言う。「語彙力」を高めるにはまずは「読書」、それも自分にあった本を読むことで、さらに「類語辞典」を活用することで言葉の表現力アップになる、と言う。ビジネスでは少なくとも下記の言葉の意味を把握しておくこと。
ー知っておくと信頼につながる言葉
・「迂闊」「婉曲」「矜持」「誤謬」「嘱望」「遡及」「凋落」「陶冶」
ー使い方を間違うと恥をかく言葉
・「与る」「鑑みる」「すべからず」「他山の石」「卑下する」「役不足」
ー改まった場面に必要な言葉
・「可及的速やかに」「僥倖」「形骸化」「慧眼」「造詣」「齟齬」「不遜」「不退転の決意」
ー言いにくいことを伝えるときの言葉
・「お暇する」「おこがましい」「お心尽くしの」「お含み置きください」「お目通りが叶う」「お呼び立て」「折悪しく」「心を砕く」「忍びない」「つつがなく」「不躾な」
ー似ているけど実は違う言葉
・「おざなり」その場を凌ぐいい加減な態度:「なおざり」物事を真剣に考えず放っておく
・「脅威」勢力権力によって他人を脅かす:「驚異」普通では考えられない驚くべきこと
ー思考力を広げるカタカナ・英語言葉
・「アナロジーanalogy」「アンビバレントambivalent」「サンクコスト sunk cost」「バイアスbias」「パラダイムシフトparadigm shift」「レジリエンスresilience」
やはり一番は「相手に伝わる言葉」を如何に使うかであり、相手に合わせた効果的且つ自分らしさの言葉を添えてることではないか、と思う。特に誤用されがちな「ラ抜き言葉」には注意しておくこととある。「この魚は食べれます」正しくは「この魚は食べられます」 -
Posted by ブクログ
①口絵の疑問(投票したい政治家がいない、投票率の低さ、などなど)が現実的で、それに対する答えを知りたいと思った。
②既に起きている進行中のイシューや政党ごとの特徴など、具体的なトピックについても学べると思った。
③読みやすそうだった。
などの理由で読み始めた。
実際読んでみて、各目的に対しては以下の感じ。
①こういう背景がある、ということは知れるけど、じゃあどうすればいい、までは書いてないかも。そんなに簡単に語れるものでもないんだろうけど。「わかりやすく」「簡単に」ができないものを無理にそうするよりは良いスタンスかなと思う。
②問題になっている点が結構わかったし、各政党の支援団体とかまで書かれてて参考になった。2023年時点の情勢なのでまた結構変わってるなと思うけど、歴史的な部分は変わらないので過去の経緯とかは全然参考になる。書き手(西田さん)の考えも語られるけど、一旦説明してから自分の考えを付け足す感じなので、誘導されてる感じはそこまで感じない。
③なんだかんだ字がほとんどだしページ数も少ないけど、トピックごとに基本的に見開きで2ページ、長くても4ページほどで読めて、文体も話し言葉に近いので、かなり読みやすい。今日はここまで、で次のトピックに移れるので、一気読みしない前提で数日かけてテンポよく読めるタイプの本だと思う。
以下は具体的な内容の感想。
・「日本は「政治的有効性感覚」が著しく低い」=自分のアクションが政治に影響を及ぼしているという感覚が低い、という話、納得しかない。。。
・西田教授からのリクエスト:①政治は自分たちの生活に関係がある、という事実を認識すること。②関係があるとわかったら、ときどき見る。
というのが書かれてて、①は個人的にはめちゃくちゃ実感してるけど、じゃあそれをどうやって自分と近しい周りに伝えていけるだろう?というのが考えたいところ。ていうかこの本を読む人は多分①はわかってるんじゃないかなあ…。
・下記2つに関して考えて実践していく。
1.昔より時事問題に関する知識量が激減→デジタルでどうするかを考えるべき
2.真実にたどり着くことが本当に難しくなった。騙されないようにするにはどうしたらいいかではなく、「騙されること」を前提にどうすべきか考える。 -
Posted by ブクログ
ロシアがウクライナに侵攻して暴虐を尽くしたのが2022年2月。このトッドー池上対談が行われたのが2023年4月。まだバイデンのアメリカだった頃に書かれたこの書籍を、3年後、トランプがイスラエルと共にイランに先制攻撃した後に読む。まるで答え合わせをするように。
そうか、問題はトランプではなく「アメリカ」だったのか。
ロシアと欧州が抱く家族観の違いの中で、欧州的な個人主義&核家族の価値観がいまだ世界的には「少数」ということや、日本とドイツが「中間」にいる立ち位置など、人類学と歴史学の立ち位置を持つトッド氏の指摘は興味深い。ただ、トッド氏が日本に対して助言する中で、アメリカ主導からの脱却を促すことには同意できるが、核武装した方がいいよ、という部分については池上さん同様に強く否定したい。
ただ、「西側によって作られた物語の中で、私たち日本人は世界を眺めているんだ」ということが改めてわかっただけで、読む価値は高い。しかも、2026年の今こそ読むべき本ではないか。
福沢諭吉の唱えた脱亜入欧から140年、本書が言う「脱欧入亜」という言葉は目から鱗。世界は複雑だし、ロシアやアメリカやイスラエルのやばさは本当に非道で悲観的だけど、各国首脳の言動の是非を冷静に問いNOを突きつける世論形成には、こうした歴史家や民俗学的な視点を冷静に組み込むことが必要なんだと思った。
岸田首相のキーウ電撃訪問すら、アメリカに「連れられて行った」んだね。高市になって、ポチとしての日本がさらに劣化してるのはツラいけど、池上さんが言うように、希望は「作るもの」だと、私も思います。