あらすじ
相手を惹きつける説明とは? 図解をどう生かす? プレゼン自己トレ法や情報整理法まで、テレビの現場で培ったノウハウをすべて公開!
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Posted by ブクログ
職場で指摘された点を改善するために購入したが、非常に今後の役に立つ内容だと思う。この本自体も必要な情報だけに絞られていて読みやすく、池上先生が努力を重ねて磨き上げてきた要素が詰め込まれている名著であると思った。リードをつけて、なるべく簡潔に、相手の理解度に合わせて、ノイズをカットして、思いますは省いて、腹式呼吸で話し、暗黙知のギャップを認識して他人が理解できるように話すことが大切。整理するのは簡単だが、自分のものにするのは地道な努力がいるだろう。ちなみに、ビジネスではこれでいいと思うが、基本的には人間の言葉や会話、文章にはノイズこそが大切だと思っているので、無駄はいらない、という点には根本的には共感していない。(村上先生も、人生に無駄はいらないとか、そういう意図で書いてはいないと思うが)
Posted by ブクログ
わかりやすく<伝える>技術をわかりやすく伝えてくれる本だ。実用書だからということを差し引いても、さくさく読めて、腹落ちする点がいくつもあった。さすが池上彰氏だ。
本書でもっとも参考になった点は、わかりやすい話をする上で大切なのは、地図→対象化→階層化→地図...という流れであるということだ。まず、伝える相手に内容を一言でまとめるリードを示す必要がある。そのためには、話す内容を対象化しなければならない。箇条書きなどで対象化した内容を階層化することで、整理ができる。階層化により整理されたものは、わかりやすい地図になっている。このシンプルな流れで全体像を明確に示すことができる。
以前、私は会社で報告書を作成するとき対象化と階層化を同時に行っており、うまく階層化ができないときがあった。そうではなく、伝えたいことを先にすべて書き出して、その後で階層化を行うべきだったのだ。本書のおかげで資料作成が以前より楽しい作業になった。ありがたい。
Posted by ブクログ
私は今まで人よりは話すことが上手と胡座をかいていました。この本を読んでとても恥ずかしくなりました。私がいかにつまらない話をしていたかということに。
相手の目線に立って話すこと、話の地図を作って目的地まで導くこと。それが英国紳士のようにスマートに導けたらどんなに素敵か、これからは人を優しく、スマートに心地よく導けるようなわかりやすさを追求したいです。
Posted by ブクログ
帯には15万部の大ロングセラーとある
短い時間で、的確にものごとを伝えるためのノウハウ
気になった言葉は以下です。
・わかりやすい説明とは、相手に「地図」を渡すようなものだと考えている。
・それぞれの項目の冒頭に、短い文章で中身の紹介があります。これが、「リード」です。前文という意味です。
・放送や新聞では、「記事は逆三角形に書け」と言われます。
1 こうゆうことがありました リード
2 詳しくは、こういうことでした 本記
3 それはこういう理由でした 理由・原因
4 警察などが調べています 見通し
5 ちなみにこんなこともありました エピソード
放送で原稿を削らなければならないときは、文章の最後から切っていきます。逆に言えば、削られても大勢に影響のないような内容は、文章の最後に回せ。です。
・話をしたいという事柄を箇条書きにしてみましょう。箇条書きにすることによって、自分が言いたいことが整理されます。その言いたいことがリードになるのです。
・何か報告しなければいけないとき、事前にまわりの人に「こんなことがあってね」としゃべってみることによって、話すべき内容が整理されることがあります。しゃべった相手の反応を見て、「そうか、こういうしゃべりでよかったんだ」などと判断することもできます。これが、「しゃべることによる対象化(見えるか)」です。
・さらにもう一つ大事なキーワードがあります。「階層化」です。階層化とは、話したい要素ごとにそれぞれ複数の柱を立て、枝分かれさせていく作業です。
・どんなレベルの人に向けて説明するのか。対象の読者をきちんと設定しないと、解説は意味をなさない。誰にむかって話をするのか、解説をするのか。まずは相手のことを考えることから始めなければなりません。
・パワーポイントに文章をたくさん書き込むことはやめ、大事な要素、まさに文字通りのポイントだけを記し、後はあなたの声でそのポイントを補足するコメントを述べればいい
・キャスター時代に学んだことは2つ。①自分が最初の視聴者になって考える。②なんでも図解してみる。です。
・テレビで読み上げるのはたった1回。1回で理解できなkれば意味がありません。
・伝えたいことがいっぱいあるときは、「荷物を小分けにして、一つずつ運んでいこう」
・論理的に筋が通っている文章はわかりやすい。文を短く分けても、破綻をきたさない
一方、論理的な流れになっていない文章ですと、文を短く切っただけでは、使い物にならない。
・間違っていたら率直にその場で謝る。
・「無知の知」とは「自分が知らないということを知る」という意味です。
・「自分が理解できない原稿を読ませるんですか。あなたが理解できるように原稿を書き直してからもってきてください」自分がそのことを本当によく知っていないと、わかりやすく説明できない。
ざっくりと説明するなんて、とても恐くてできませんでした。本当によく理解している人は、大胆に省略できるからです。何を話すかではなく、何を割愛するか、ということも大事なこと。全体像が頭に入っていないと、落とすべき要素も、選択ができない
・わかりやすい説明をする上では、「絶対に必要な情報」と「あってもなくてもいい情報」を峻別し、「絶対に必要な情報」だけを伝えること
・パワポによるプレゼンに大事なのは、ひと目でわかること
・メモの長さは、30分までなら、A4で1枚。パワポであれば、1枚40秒を目安に。
・ポイントは、3つに絞る。3の魔術
・一度、リハしないと、実際に予定通りにいくかはわからない。
・しゃべり上手な人 ①ズバリひと言で本質を突いたことをいえて、それを補足することが上手な人 ②奇抜でないが、ありきたりでもない。違う観点から「へぇ」という新しい観点から提示してくれる人。
・ここにきたからこその話が聞ける というお得な気持ちを持ってもらえるようにプレゼンをする。
・つなぎのことば
ところで 不用意に使うと、前の話はなんだったの?となる
話はかわるけど 話の腰を折られることになる
こうした中で 前と後ろの文章を論理的につなげないときの苦しいごまかし
いずれにしましても 話を強引に終わらせる
言い換えれば ①自分はこういっていってるが、こういう見方もできるということ ②同じことを別の言葉を重ねることで強調する
・話は簡潔に、突っ込みを入れられるような表現はさける 「〇〇します」は◎。「〇〇したいと思います」は× しかも長い
・子どもへの説明 私たち大人の常識が子どもには通用しない ⇒ 暗黙知のギャップ という
・目で見てわかることということ、耳で聞いてわかることはまったく別の話。
・長い修飾子を付けないこと。わかりにくくなる
・専門用語をどこまでかみくだくか
①専門知識をもつ人 そのままでかまわない
②一般の人 一つ一つ言い換えて説明
③子供 さらにかみくだきます
・聞き取りにくい話し方をすることを「滑舌がわるい」という。
・情報を集める ①愚直に集める ②読んで使えそうなものはスクラップ ③新書は入門書
・頭の中にあった別々の用語の関係がつながった瞬間、「あっ、わかった」①自分が理解する ②他人に説明ができるほど理解する。
・わかりやすい説明をするには、インプットだけではだめ、実際に自分で説明してみれば何が足りないかがわかる。
・結論
たどたどしくてもいいので、人の心をつかむ話し手になってください。
あなたらしい、個性的な話し方を生み出してください
自分はどうして話が下手なのだろうという自問自答をくり返すこと、謙虚な気持ちを忘れないこと
目次
はじめに
第1章 まず「話の地図」を相手に示そう
第2章 相手のことを考えるということ
第3章 わかりやすい図解とは何か
第4章 図解してから原稿を書き直す
第5章 実践編 三分間プレゼンの基本
第6章 空気を読むこと、予想を裏切ること
第7章 すぐ応用できるわかりやすく<伝える>ためのコツ
第8章 「日本語力」を磨く
第9章 「声の出し方」「話し方」は独学でも
第10章 日頃からできる「わかりやすさ」のトレーニング
おわりに
Posted by ブクログ
大学や、バイト面接、職場など様々な場面でプレゼンや自己紹介のような話すことが求められると思います。
そういった時どう話せば相手に伝わるのか、それを教えてくれる一冊です。
紹介されているテクニックを一つお伝えします。
話にはリードをつける
あらかじめ「いまからこういう話をしますよ」と聞き手にリードを伝えることを、私は”話の「地図」を渡す”と呼んでいます。「今日はここから出発して、ここまで行く」という地図を渡し、「そのルートをいまから説明します」という形をとることで、分かりやすい説明になります。
このような、役に立つテクニックが盛りだくさんなので、プレゼンや自己紹介が苦手だなと感じている人には助けとなる一冊です。
進撃の巨人
蔵書なし
Posted by ブクログ
三つの項目に組み立てて、パワポの見出しは文章にしない
これを私に教えてくれた本。
今再度読んでみると、今度は接続詞を多用して論理の拙さを誤魔化す自分に気付かせてくれた。また一歩成長したい。
Posted by ブクログ
この本の中で紹介されたスキルの一つである、
「相手が頭の中で絵を書けるように話す」ことを
今後実践したいと思った。
確かに、分かりやすいと感じる説明や、
面白いと感じる本の特徴が何か考えると、
自分の頭の中でイメージが湧くように
文章が構成されている点だ。
受け手側の頭の中に、自分が描いている絵を
そのまま映し出すことを意識して
文章を考えたり、話すようにしたい。
Posted by ブクログ
仕事で人に説明する機会が多くあるのに分かりやすい説明をできないので興味を持った。分かりやすさに定評のある池上さんに少しでも近づきたいと思って。
相手が分からないことが何かを知ることが大切。相手のレベルに合わせて説明を変えなければいけない。当たり前のようでできていなかった。あとはテクニック的なことも書かれていたが、分かりやすい説明はどういうものか考え抜くことが上達の秘訣のように感じた。
身近な話の上手い人を見つけて勉強したり自分の説明の至らない点など考えていきたい。
Posted by ブクログ
文章は短く。接続詞は多様しない。何でも言えばいいと言うものではなく、考える。大変、つまり、の後に続く言葉は本質。それを考える。情報は量をとって、整理する。様々なことが学べたし、これを試そう。
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著者が意識している伝える技術に関して,具体的な方法として紹介されていてわかりやすい.紹介している方法をうまくおこなうためには別の技術が必要かもしれないが,伝えることに困っている人はやってみるのは良いと言えそう.
Posted by ブクログ
池上さんは「週刊こどもニュース」を担当されていた11年間、毎週のように、世の中の出来事をどう子どもたちにやさしく説明できるか、そのことばかり考えてきたそうです。その結果、「わかる」とは、自分が持っているバラバラな知識が一つにつながるということなのだということと、「自分が理解する」ということと、「他人にせつめいできるほど理解する」ということの間には、大きな落差があるということを悟ったと仰っています。
わかりやすく<伝える>技術とは、先ず、伝えなければならないこと、伝えたいこと、相手が伝えてほしいことを、先ず自分自身のバラバラな知識をつなげてわかること、そしてそれを他人に説明できるほど理解することなのだということですね。
池上さんの誠実なお人柄に触れられる良書です。
Posted by ブクログ
【ポイント】
18/わかりやすい説明とは、相手に説明のための「地図」を渡すこと「リード」をつける
52/ニュース原稿は雄弁である必要はあるが、饒舌であってはならない。
56/キャスター時代に学んだこと
?「自分が最初の視聴者になって考える」観点もったこと。
?「何でも図解してみる」
59/対外的に発表する原稿を部下に書かせた時、
「最初の読者」として「外部の人間」になったつもりで
部下の報告書を読んでみる
74/「無知の知」を知る:「世間の人」にとって何がわからないのか、
それがわからなくなっている自分
例)「農業では泥鰌が大切」(学者と村人)
152/「三の魔術」を活用しよう
156/最後に冒頭の「つかみ」に戻る
172/使いたくない言葉 無意味な「接続詞」
181/「つまり」は補助線になる。「言い換えれば」は複眼の思考
Posted by ブクログ
伝え方のハツウー本。
まずは話の「地図」を示し、内容整理のために「対象化」する。さらに対象化されたものを「階層化」するという手順を示している。
また、わかりやすく伝えるためには情報収集しアウトプットしていくことが大切と述べており、他の本でも読んだことがあるような内容だったので知識の再確認をしながら読むことができた。
Posted by ブクログ
池上氏がテレビの仕事で試行錯誤して身に付けてきた、わかりやすく伝える技術を開陳している。
池上氏のベスト・セラー、『伝える力』よりも実践的内容。『伝える力』はあっさりとしていたが、こちらはもう少し詰まっている。
わかりやすく伝えるには、第1章の、『まず「話の地図」を相手に示そう』が特に重要だ。
話にリード(これから話すのはこういう話ですよ)をつけると、わかりやすくなるのは当然のことだ。しかし、実践している(できている)人は少ない。知識としては知っていても、それを実行できているだろうか。
わかりやすく伝えるには、まず、これを身に付けたい。そのためには、意識的に訓練して身に付けるしかない。
話を上手く伝えたいと思っている人は、一度は読んでおいてよい本だ。
Posted by ブクログ
NHK出身の池上氏による、『より良く伝える』本。
基礎的な内容ながら、忠実に守れば確実にプレゼン力が上がると思います。伝え方の構成、小ネタの他、パワポとスピーチの切り分けなどの実践的な内容も。
・・・
私は英語のスピーチクラブに入っているので、全てを網羅しているわけではないですが、基礎的な部分はできる、と勝手に思っていました。冒頭で結論を言っちゃうとか、ポイント三つとか、抑揚とか、アイ・コンタクトとか。
それでもやはり本書を読むと『なるほど』と思うことはありました。
例えば、表紙の帯にある『地図』。要はこれから何を喋りますって言うってことですが、概念としてとても分かりやすい。こういう伝わりやすさを意識したら絶対にもっと伝わりますね。
また『マジックワード』を使う(NGワードを避ける)ってことであったり、そのほかテレビ業界の逸話であったり。
テレビという極短い時間で多くを伝えなくてはならない業界です。プレゼンの仕組みや表現は実用的で短く、効率的であり参考になります。
・・・
もちろん、初心者、初学者、新人さんにも非常に良い本なのだと思います。
特にパワポの作りをシンプルに(タイトル+3行)とかは激しく同意でした。
とういことで、リキャップすると、プレゼンの本。読めば多かれ少なかれヒントが見つかると思います。
Posted by ブクログ
ノウハウ本に多くを期待していない。ノウハウとは所詮、実践の中で獲得するものだろうから。本書の「はじめに」で著者も「私の『わかりやすさの技術』は、テレビの仕事の中で、試行錯誤して身につけてきたものがベースになっています」と書いている。
人に話をするときや人の話を聞くとき、また本を読むときや授業を受けるときに大事なのはコンテクストである。コンテクストがわかっていれば受け手は安心する。ゆえに人に話をするときは、全体像を示しながら、全体像の中の位置を確認しながら話すべきである。本書はそのための話術や工夫を具体的に提示しているが、具体的なことほど役に立たない。具体的な技術は状況によって変わるからだ。
その上で本書で意外だったのは「空気を読む」ことを強調していた点だ。「空気を読む」とは何だろうか。状況を把握し、自分に求められていることを察することであろう。説明がうまいだけではテレビの世界で生き残れないのだ。
Posted by ブクログ
話にはリードをつける。今からこういう話をしますよと最初にリードを言っておくと、聴く側も心の準備ができる。
この報告に見出しをつけるとどんなキーワードになるか。本当によく理解している人はざっくりと一言で説明ができる。
わかりやすい説明をするときには、絶対に必要な情報と、なくても良い情報を峻別し、絶対に必要な情報だけを伝えること。これでノイズをカットしたクリアな情報が伝えられる。
聞いている人は、具体的なエピソードに加え、それを一段次元を上げた抽象化した内容を聞くことによって、大事なことを聞いたという気持ちになれる。
わかるとは、自分が持っているバラバラな知識が1つにつながると言うこと。また、自分が理解すると言う事と他人に説明できると言うことの間には大きな落差がある。
アウトプットをしてみることでアウトプットには何が必要かがわかり、そのためのインプットの方法も見えてくる。
Posted by ブクログ
まずは反省させられた。
以前から池上さんの話はどうしてこんなに解りやすいんだと感心していた。なるほど!と感じるところもあるし、既出のノウハウもたくさんある。伝える技術を洗練させてゆくためには、何よりも伝えたいという熱意が必要なのだということ。また、人に伝えるためには、理解、知識が十分であることが求められる。これまた反省。
Posted by ブクログ
久々の岩隈の本が面白かったので、もう1冊読んでみた。今回はTVでよく見る池上さんの本です。『主人公は聞き手』というよくあるフレーズを最初に取り上げた後は、NHK時代から築きあげてきた技をご紹介っといった内容です。使える内容も多いので、ちょっとでも話がうまくなれたらって思いますね。
Posted by ブクログ
NHKの記者として出発し、リポーターとして試行錯誤をおこない、さらにニュース解説者として現在活躍中の著者が、これまでの経験によって培われてきた、わかりやすい説明の技術を語った本です。
ビジネス・パーソン向けに書かれたプレゼンのハウツー本とかさなる内容もありますが、とくに視聴者を強く意識することがつねに求められるテレビ業界において、著者が体当たりでわかりやすい説明の工夫をつづけてきたことが書かれています。具体的な技術よりもそうした著者の姿勢が印象的だったように感じました。
Posted by ブクログ
読んだのが10年近く前なのでうろ覚えだが、スライド一枚につき3点までに絞って伝える、というようなプレゼンに使える内容が書かれていた気がする。氏の現場キャスターの経験、子供向け番組での経験が盛り込まれていた。
Posted by ブクログ
話をするときに気をつけること、意識することが書かれている。
自分の意識が及ばないところまで書かれていて、やはりプロだなあと思った。
何より、人や別媒体の伝え方をよく見てよく分析している。伝えることができる人は、人の伝え方をよく見ているのだと思う。