あらすじ
激動の21世紀。世界の動向は、巨大国家間のパワーゲームに握られている。国際社会を舞台に、覇権を競い、軍事、経済、資源を巡って衝突するアメリカ、中国、ロシア、EU、サウジアラビア。勝者となるのはどこなのか? そして日本はどうするのか? その対立の隠された構図と実際の国力を、豊富なデータと池上彰ならではの鋭い分析眼で、わかりやすく解き明かした「大衝突」待望の電子書籍化!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
大国同士のパワーゲームの構造やそれぞれの国力などをわかりやすく解説した本。
世界の動向は大国同士のパワーゲームの成り行き次第になっています。本書は2010年時点のパワーゲームの状況が書かれています。
本書出版から10年以上経ちましたが、各国の思惑を理解する上で本書は今読んでも役立ちます。
Posted by ブクログ
イラク・アフガン戦争で覇権を失いつつあるアメリカ、アメリカに肩を並べようとしているEU、国際社会の中で存在感を急激に増している中国。まさに千変万化・一触即発の世界情勢を、各国の対立軸や利害関係を元に読み解いていく。個人的に興味深かったのは第5章「日本VS中国」。この中で、中国国内における反日意識を取り上げているのだが、「アニメ好きな若者たちには親日的な考えが広まっている」という実情には笑ってしまった。なるほどアニメ・漫画業界が、近年中国市場への進出に積極的なのは、こういう理由もあったのネェ?。
Posted by ブクログ
各国の対立を軸に国際関係を詳細に説明しています。
特に日中関係は愛国教育=反日教育が露骨に表れた2004年アジアカップ日本優勝から延々と悪化してきていることがよくわかりました。
今は経済的相互依存関係にあるのでどうやって離間するのかが問題かと思いました。
池上彰先生は色々と賛否ありますが僕は読み続けたいと思います。
Posted by ブクログ
非常に面白かった。
国際関係について殆ど勉強したことのなかった俺にとって、目の覚めるような本だった。
池上彰の知識量(巻末に挙げられた参考図書の量)にも驚きだが、何よりその分かりやすさに敬服である。
少し経済をかじってさえいれば、国際関係の入門書として非常に有益な本であると言える。オススメ。
Posted by ブクログ
久しぶりに読んだ池上さんの著書。
「そうだったのか!」シリーズの大ファンとしては久しぶりの良書だと思う。
現代の国際社会で表立って対立はしていないものの、水面下で様々な国が”大衝突”している。
そんな現代の外交をリズムのよい切り口・テンポで解説したのが本書。
国家の行動には表と裏の思惑が常に一対となっていることを忘れてはならない。新聞、テレビのニュースで報道される事実の裏の意味を読み取って初めて真実が理解できる。
自分でやろうと思うとハードルの高い検証作業ですが、本書を読めば理解が進みます。
これだけの質でまとめているのは本ならではだと、改めて本の情報の質の高さを実感してしまいました。
中国VSアメリカ、ロシアVSアメリカ、EU VS アメリカ、サウジアラビアVS アメリカ、中国VS日本
学生、ビジネスマン、世界とつながりをもっている誰もが知っておくべき国際関係の基本書になるのではないだろうか。
Posted by ブクログ
分かり易い。表面だけなぞってるのとは違い、その事象に至る背景・経緯がちゃんと書かれているのでとてもありがたい。自分にとっては知っていることもいくつかあるが、他の事象とも合わせて理解できるので全体をバランス良く把握できる。
Posted by ブクログ
資源、経済をめぐる、アメリカ、中国、ロシア、EUといった超大国のパワーゲームを池上彰が解説。単行本刊行は2008年ながら、ウクライナ問題は本著が示したシナリオのように現実に。
Posted by ブクログ
やはり池上さんの本はわかりやすくかつ楽しくて良い。巨大国家の対立という切り口で世界を見るという本書の視点も明快でわかりやすくてよいですね。複雑な国際情勢が明快に整理されています。
特に印象的だったのはサウジアラビアの話。正直サウジアラビアという国はあまりイメージが沸きにくかったのですが、サウジ家が支配する専制君主国家であり、厳格な宗教国家であること、といったイメージが沸きました。ビン・ラディンらが何故9.11テロに至ったかといったこともわかりやすく解説されています。
国際情勢に疎い私は、9.11テロが起こったとき、正直何が起こったのか、誰が何のために、といったことがよく理解できませんでした。そのとき以来中東情勢を理解しておかないとまずい、という危機意識を持っています。理解を深めていきたいところです。
Posted by ブクログ
大国同士の動きが政治的、軍事的、経済的側面から書かれていて、普段のニュースの背景が理解できる。内容の理解につながるが、数行前に書かれていることが再び書かれていることもあり、星は4つ。
Posted by ブクログ
2010年11月初版。
東日本大震災前の世界情勢をわかりやすく解説。米、中、露、EU、サウジアラビア、そして日本の六カ国を対立構造として全5章で解説した本。
〜メモ〜
■ロシアとの関係性の重要性
■EUへの認識
(統一貨幣圏の大きさはローマ帝国に匹敵)
(軍事力によらない統一貨幣圏は人類初)
Posted by ブクログ
米中、ロシアと欧米、EUと米、サウジと米、日中という国家関係の過去と現在を池上さんが解説。さすがにわかりやすい。
2008年に出版された本の文庫版。少しだけ古さを感じたのは、現時点で世界の主要課題の一つである新興国と先進国の対立という軸がメインで紹介されていないからか。
いずれにしても複雑さを増す世界。各国があの手この手で知恵を絞って国益を探るこの複雑な時代に、現在の日本の政治のテイタラクぶりを見ると、哀しくなってきたりもします。。
Posted by ブクログ
今年大ブレイクの池上彰。私は好きですね。この本も勉強になりました。韓国、中国、ロシア。この国とどうかかわっていくか。日本は真剣に取り組まなくてはいけませんね。
Posted by ブクログ
2010/11/27 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/5/24〜6/3
中国vs.アメリカ、ロシアvs.アメリカ, EU、EU vs.アメリカ、サウジアラビア vs. あめりか、中国 vs.日本の五つの対立をいつもながらの池上節で解りやすく解説してくれる。
2008年初版であるが、最初の中国vs.アメリカの近未来予想が最近の東シナ海、南シナ海を巡る情勢を言い当てているのには驚いた。物事は多角的に見ないといけないことに気づかせてくれる良書。
ではあるが、この本で池上作品からは一旦距離をおこう。またしばらくしたらお世話になるだろうが。