池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安売り競争が格差を引き起こす=安さを追求する結果、グローバリゼーションが進展し、格差も広がっていく。
安いものが欲しいという欲望と、それを利益にしようとする企業、それらが結果的に格差を生む原因になっている。
東西冷戦の終了が格差の始まり=社会主義の拡大を恐れた西側が社会保障の充実に力を入れた。今はそのタガが外れたため、新自由主義が台頭した。
いつの時代も格差はあった。格差は寄付で平準化する。
ケイマン諸島のペーパーカンパニーを使って税逃れをしている。
上位1%の収入が上がっている反面、90%の所得が下がっている。高齢化で働く人口が減ったから。
子どもの相対貧困率の増加が問題。
教育格差 -
Posted by ブクログ
ネタバレ思ってたのと違ったけどまあまあ
平成論というタイトルに惹かれて読んだけれど,中身は平成における宗教論.池上さんのわかりやすい総論のあとに各著者がそれぞれ1章ずつ考えを書いている.
ざっくりまとめると,バブル崩壊からの心の拠り所として宗教は力を持ったが,オウムの事件で敬遠.ただスピリチュアリティはパワースポット巡りの流行だったり災害を機に改めて重要視されてきている,といったかんじ.
日本での仏教が衰退しているのは僧たちが広める努力をしてこなかったからだ,という記述にはなるほどなと思った.日常で仏教にかかわる場面がないなかで葬式のときだけ高い金を要求されるのだからよいイメージはもてない.
宗教観の -
Posted by ブクログ
質問の仕方に関する本というよりは、池上彰の自伝のような本だった。期待した内容とはちょっと違ったが、これはこれで興味深い。人間の記憶は神経細胞が物理的に繋がり、パターンを作ることで形成されるという話を思い出した。パターンには複数の記憶が結びついているため、ある記憶が呼び水となって思いもよらないひらめきが生まれるという話だったと思う。越境を繰り返すことで、より複雑なネットワークが頭の中に作られるのだろう。個人的には「ゆるやかな演繹法」というアイデアが面白かった。結局のところ、偶然の産物を得るためには周到な準備が必要ということなのか。もっと勉強しよう。
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