池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界史の細かい解説というより、大きな流れの中で、世界の各地域が現在どうなっているのかを解説している。難しいところも多々あり、すでにある程度の知識が頭に入っている人向けか。冒頭からイスラム世界の解説。本書でも言及されているが、中東は地理的にも文字通り世界の中心に存在し、世界三大宗教の聖地であり、石油というエネルギー資源の生産地でもある。イスラムが国際情勢に大きな影響を与えているのだが、私も含め、日本人は中東について知らないことが多い。
佐藤氏が中心に語り、池上さんはわかりやすく補足説明をしつつ聞き役に回っている感じ。佐藤氏、哲学者だなあと思いながら読んでいたが、大学院で神学を学んでるのか。なるほ -
Posted by ブクログ
社会主義が姿を消した=自由主義の勝利=自由の復活=新自由主義 金融恐慌の発生~資本論が脚光を浴びた。
日本は世界で一番成功した社会主義国家。
共産党宣言のころは自由選挙が目的だった。
資本家もまた資本によって働かさせられている。資本の増殖。
ウォールマートのような安売り店が出てくると、労働力の値段も安くなる=労働の再生産費用が少なくて済む。グローバル化がそれを加速。
個人が刺激しあい、能力が上がる=サテライトオフィスが失敗した理由。人間は社会的動物だから。
資本主義では教育も労働力を高めるのでいい点もある。
出来高賃金は労働賃金を平均よりも下げる傾向にある。みんなが努力すれば、その水 -
Posted by ブクログ
・若い人は本を読まなくなっている。本を読んでいるだけでライバルに差をつけられる心意気で読書してみるとよい。
・読書で知識をインプットし、書いたり話したりでアウトプットする営みが結局考える力がつく方法。
・まずは自分は何がわからないかを知る。そのために、わからない言葉の意味や由来を調べることから始める。
・相手が言葉の意味を知らないのではないか、常に自問自答し、伝える相手への想像力を持つと、考える力を深まる。
・そもそもなぜか、どういうことか、と疑問を持てば、自分の基礎知識のどこに欠損があるかわかる。
・全体像を把握するには
過去→現在→未来の時間軸
世界→国家→個人
と振り返ると整理 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ世界史は受験科目ではなかったので早々に勉強する事を放棄した。その結果として、世の中の動きの背景が全くわからない。特に中東の事とかは何を聞いてもよくわからず、パレスチナ問題などはなんとなく聞いたことがある程度で特に何かを語れるレベルにはない。そんな知識ゼロの私が読んだ結果として、やはり、中東、トルコあたりの話は難しいと感じた。世界史大転換のしんげんちとして、人類史が始まって以来大きな影響を与え続けている中東。現状のボイントは4つ。1、イラク情勢の変化→アメリカの弱体化。2、アラブの春以降の社会構造の変化。3、過激なイスラム主義の急速な台頭。4、イスラム国やアルカイダなどとは異なるテロ組織の急増。