池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本だけでなく世界の44の問題・課題が、コンパクトに纏められている。「これを読めば、いまの日本と世界が見えてくるはず」という触れ込みである。普段ニュースで耳にする問題を中心に、ニュース記事とは違った角度から解説したり、日本人が比較的無関心である問題(国)にもスポットをあてたりするなど、そういった点での面白さはある。ただ、限られた紙幅で44ものテーマを扱っているので、それぞれの問題の背景、因果関係、影響等の解説(これが池上さんの話の面白さに繋がっている)については、物足りない。「ツッコミ」も今ひとつである。健筆家にはよくある傾向だが、後に出る本ほど、内容が薄くなる。そんな傾向すら感じる。
サブテ -
購入済み
わかりやすい
現在の世界情勢がよくわかる内容だった!
ニュースで報道される事柄の背景についても、しっかり説明しているので、複雑に絡み合う国同士の思惑が見えてくる。
いかに今の日本が弱い立場にあるか、世界情勢が不安定な状況なのかを認識させられる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以下本書よりお気に入りのフレーズです。
〇「リスクは他人に押し付ける」 (お気に入りというよりは、考えさせられたフレーズ)
〇金融商品の「福袋状態」
〇自分への投資が1番確実
本書では複雑な金融危機を本書ではサブプライムから始まり、ノンリコースローン、不動産バブル、投資銀行、証券化、原油価格の高騰及び下落、リーマン破綻、自動車産業のの失速、金融機関への公的資金の注入といった大事なキーワードは外さずに、複雑に絡み合った糸を紐解くように実にわかりやすく解説しています。
さらに「リスクを他人に押し付ける」といった強欲資本主義の考えにも言及しています。
以下、気になった箇所の引用です。
上司に -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋で見たら面白そうだったので読んでみた。
本を読んでもそのほとんどはザルですくう水のように流れ落ちてしまうが、その底にほんのわずかでも残っていればよい。本を読むとはそういうもの。
読書をしても知識はザルを通る水のように通り過ぎていく。だけど沢山の書籍を読み、その中から教科書となるようなものを何度も繰り返すことで知識の幅が広がっていくということが書かれていて、それだけでもまさに我が意を得たり。あと、こうやって感想を書くのは池上さんがやっていた読書カードと同じ効果が期待できるかもしれないので、自分も出来る限り感想を書くことにしよう。
後半は著名経営者達の本との出会いや接し方が参考になった -
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あの池上彰が、テレビは全然見ない。
自分が出演したテレビですら見ないとはっきり言っていた。
テレビから2時間で受ける情報はたいへん少ない。
その上テレビは2時間ずっとその前に座っていなければならない。
それならば2時間本を読んだ方がよほどの情報量が手に入る と 断言している。
津田大介に至っては、情報の3割がネット、三割は活字、4割はいろんな人に出会ってその人から貴重な情報を仕入れるといっていた。
やはり実際に人に会って人から聞く情報というものは、
大変貴重だということだ。そしてそれに池上彰も強く同調していた。
TBSは、テレビ事業は、赤字。不動産業の赤坂サカスは 好調。読売新聞も 新 -
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政権交代の時代に出版された本。
以下、印象に残った5点をまとめた。
p15
発展するかどうかは書店を見ればわかる。
ラオスは社会主義独裁政権で意図的に愚民化政策を取っている。政治的には安定しているが、経済発展は難しい。
p27
EUがなぜまとまりを保っているのか。
それは、それぞれの国が資本主義(政治)で民主主義(経済)でキリスト教(宗教)の国だから。
p28
宗教・民族・資源の3つの対立構造があり、イスラム圏には全て揃っている。だから戦争も起こりやすい。
p77
インドではカーストという身分制度がワークシェアリングを促す。発展の鍵。
ITはカースト問わない。インディアンドリーム。
民 -
購入済み
知識欲かなり高い人向けの本
池上さんと佐藤優が談話形式でお互いの情報収集法を出し合い、それをどんな人がどのように活用すれば良いかということを一般人向けに提言していくスタイルの本。新聞を一社だけしか読まないと今の時代バイアスの入った情報しか得られず誤った知識を得る可能性があるといったことや、情報を得る手段をとことん突き詰めて電子本にまで言及している。個人的にはいま新聞や読書を継続しているところだが、この本からなるほどと思ったことはあったものの取り入れようという気になるものでもなかった。
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Posted by ブクログ
ロシアのプーチン、ドイツのメルケル、アメリカのヒラリー、中国の習近平、トルコのエルドアン、イランのハメネイ。彼らの思想と行動を理解することなく、今を語ることは不可能である。世界を動かす巨大な「個人」に肉薄する。
平易な文体で分かりやすい。生い立ち、政治の舞台に上るまでの人生、彼らの思考の裏にあるものがあっさりとではあるが偏りなく書かれている。ロシアも中国も怖すぎて日本に生まれて良かったなと心から思った。本当の意味での民主主義や自由が守られている国なんて少ないんだな。政治が不安定であればその国、周辺国が不安定になり、それが平和を脅かす原因となる。日本も各国のリーダーを分析して対応していかなければ -
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レベル高くてついていけない!
池上さんと佐藤さんの対談をまとめた本
いつもどおりのわかりやすい解説の池上さんを期待していたのですが、ついていけません。
いかに自分自身の国際的な基礎知識がないかをこれでもかと思い知らされました(笑)
これ、理解しようとしたら、真剣にぐぐって調べながらじゃないと、きついです。
とりわけ、中東問題はギブアップ(涙)
戦争論と煽っていますが、実際には戦争論を語っているわけではなく、国際問題・国際紛争について、お二人が対談しながら解説してくれるものとなっています。
また、その際の情報収集方法についても書かれており、池上さん曰く、スパイの情報源の98-99%は公開情報 -
Posted by ブクログ
基本的なことから書かれているし、現地を取材して、その言葉が語られてあり分かりやすかった。
知日派と言われる「ジャパンハンドラー」のアーミテージとジョセフ・ナイについてや、シェールガス、銃の問題、移民政策など問題点を前提に、2016年の大統領選につながる形で書かれていた。
大統領選では、どこがポイントになるのか、どちらがどんな主張をもっており、それがどう変化してきたのかが分かった。
テレビの公罪もあるし、共和党員に大統領を選ぶ基準を聞いたところ経済政策でも、外交政策でもなく「妊娠中絶を認めないこと」「同性婚をみとめないこと」という答えが多いのも、驚いた。
実際トランプに決まって、これから日本の方