池上彰のレビュー一覧
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『ヘイトスピーチ』を読み、日本は右傾化していると思った。
日本が右傾化した原因は、
①フラット化→反フラット化→国家主義、民族主義の台頭
②日本経済の低迷→格差社会→弱者たたき
という2つの流れではないかという仮説を立てたが、世界はどうか。それを知りたくて読んだ。
しかし、著者は2人ともジャーナリストのため事実を伝えるだけで、その因を探ろうとはしない。
仮説の検証はできなかったが、アメリカのトランプ、フランスのルペンなど右傾化する世界の現象が分かった。
社会的な問題を移民のせいにするのは世界共通だ。フランスは年間2万人の移民を受け入れており、ルペンは移民を排除する思想だ。
しかし、ドイツはすごい。年間に100万人、ベルリンだけで8万人の移民を受け入れている。
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本だけでなく世界の44の問題・課題が、コンパクトに纏められている。「これを読めば、いまの日本と世界が見えてくるはず」という触れ込みである。普段ニュースで耳にする問題を中心に、ニュース記事とは違った角度から解説したり、日本人が比較的無関心である問題(国)にもスポットをあてたりするなど、そういった点での面白さはある。ただ、限られた紙幅で44ものテーマを扱っているので、それぞれの問題の背景、因果関係、影響等の解説(これが池上さんの話の面白さに繋がっている)については、物足りない。「ツッコミ」も今ひとつである。健筆家にはよくある傾向だが、後に出る本ほど、内容が薄くなる。そんな傾向すら感じる。
サブテーマが「池上流・情報分析のヒント44」なので、「興味を持ったら、あとは自分で調べて考えろ」ということかもしれないが、それでは通勤時間やちょっとした合間に読めるという、この種の書物の良さを失ってしまう。多くの複雑な問題をコンパクトに扱っているために、理解がスムーズにいかない点、日本人が無関心であった問題も取り扱っているために、予備知識が十分でなく、問題のイメージが掴みにくい項目も無きにしも非ずである。せめて、地図、図表などを挿入し、コンパクトな紙幅で理解を助ける工夫をしてほしかった。
もともとは、「週刊文春」の連載であったため、若干のタイムラグ、無理な章立て、「ニッポンの大問題」というタイトルにしてはもっと重要な問題(なぜ憲法9条が生まれたか、靖国問題、自然災害、TPP、格差社会、震災からの復興問題、日本のエネルギー問題・・・)が触れられていない(他の著作に譲っている?)などの問題もある。
ただ、日本や世界の「諸問題」について、幅広く知識を習得したいという人にとっては、有益な著書のひとつではあると思う。 -
購入済み
わかりやすい
現在の世界情勢がよくわかる内容だった!
ニュースで報道される事柄の背景についても、しっかり説明しているので、複雑に絡み合う国同士の思惑が見えてくる。
いかに今の日本が弱い立場にあるか、世界情勢が不安定な状況なのかを認識させられる。 -
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ネタバレ以下本書よりお気に入りのフレーズです。
〇「リスクは他人に押し付ける」 (お気に入りというよりは、考えさせられたフレーズ)
〇金融商品の「福袋状態」
〇自分への投資が1番確実
本書では複雑な金融危機を本書ではサブプライムから始まり、ノンリコースローン、不動産バブル、投資銀行、証券化、原油価格の高騰及び下落、リーマン破綻、自動車産業のの失速、金融機関への公的資金の注入といった大事なキーワードは外さずに、複雑に絡み合った糸を紐解くように実にわかりやすく解説しています。
さらに「リスクを他人に押し付ける」といった強欲資本主義の考えにも言及しています。
以下、気になった箇所の引用です。
上司に追及されたら、「だって、格付け会社がトリプルAをつけていたましたから、安全だと思いました」と言い訳が出来ますね。トリプルAになっているから安心して買えたのです。
金融危機から株価が暴落したことで、投機資金は原油先物市場、そして穀物先物市場に流れ込み、国際的な価格上昇をもたらしました。
アイスランドでも同じことが起きました。こちらでも「円建てで住宅ローンを借りませんか?」といわれて、「はいはい」と言われる通りにやっていたら、「円高になったので返済額が増えました」と言われて、びっくり仰天。
大手企業がお金を借りに来るようになれば、地方銀行にしてみれば、地元にある中小企業にお金を貸すよりは、東京に本社のある大手企業にお金を貸したほうがいいということになるでしょう。
結果的に、これからは地方の銀行が地元の会社にお金を貸してくれなくなる可能性があります。そういう悪循環がこれから起きる可能性があります。
以下の項目、最近の出来事のように見えますが、実はすべて1929年前後に起こった事なのです。
<住宅バブルが発生していた/
アメリカ人の「借金体質」がエスカレート/
自動車会社の過剰生産/
共和党政権が愛想を尽かされた/
レバレッジ取引が急増した/
アメリカに世界中の資金が流入/
底だと思ったらまだ底じゃなかった/
銀行が次々と倒産/そして全米からお金が姿を消した/
保護主義という大失敗/
政府紙幣発行の議論/
農産物の生産調整/
高額所得者に対する反感強まる/
日本でも政権交代が実現した>
・・・あまりに今と似ていて驚きます。ということは、80年前に何が起きたのか見ていくと、これからどんなことが起きそうか、予想がつくと思いませんか? 何が失敗だったかを知れば、その失敗をまた繰り返さないですむはずです。
1929年前後をザーッと45分でおさらいできるように、簡単明瞭にまとめたのが本書です。この一冊でも十分わかりやすいのですが、ベストセラー『14歳からの世界金融危機。』も併せて読んでいただくと、理解は一層深まります。 -
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ネタバレ本屋で見たら面白そうだったので読んでみた。
本を読んでもそのほとんどはザルですくう水のように流れ落ちてしまうが、その底にほんのわずかでも残っていればよい。本を読むとはそういうもの。
読書をしても知識はザルを通る水のように通り過ぎていく。だけど沢山の書籍を読み、その中から教科書となるようなものを何度も繰り返すことで知識の幅が広がっていくということが書かれていて、それだけでもまさに我が意を得たり。あと、こうやって感想を書くのは池上さんがやっていた読書カードと同じ効果が期待できるかもしれないので、自分も出来る限り感想を書くことにしよう。
後半は著名経営者達の本との出会いや接し方が参考になった -
Posted by ブクログ
あの池上彰が、テレビは全然見ない。
自分が出演したテレビですら見ないとはっきり言っていた。
テレビから2時間で受ける情報はたいへん少ない。
その上テレビは2時間ずっとその前に座っていなければならない。
それならば2時間本を読んだ方がよほどの情報量が手に入る と 断言している。
津田大介に至っては、情報の3割がネット、三割は活字、4割はいろんな人に出会ってその人から貴重な情報を仕入れるといっていた。
やはり実際に人に会って人から聞く情報というものは、
大変貴重だということだ。そしてそれに池上彰も強く同調していた。
TBSは、テレビ事業は、赤字。不動産業の赤坂サカスは 好調。読売新聞も 新聞事業が 不振だから、新社屋をたて不動産業で 稼ごうとしている。
でも、「新聞社の土地は、政府からの払い下げが多いから、公平ではない。」「そもそも 公共の電波を使って得た金で不動産収入を得るのはどうなのか。」「そうしたビジネスモデルでは新規参入ができない。」
という意見も はっきり 記している。
そうなんだ。そんな中で 今 報道してるんだ。
また リーマンショック後 優秀なテレビ制作会社の人々は
民放から NHKに行ってしまったとのこと。
そんな 環境で 同じような 情報の垂れ流しが おこるのか。
ただ1度ネットに載せたものは永久に残ると思われていたが、実はどんどん上書きされて埋没し消えてていくことがわかった。
今までGoogleの検索エンジンとしての機能が素晴らしく5割ぐらいの有効率があったが、
Twitterなどのsnsも検索エンジンに乗せるようになってからは2割ぐらいの有効性しかない。
確かに自分で調べようとしても、Twitterばかりが上位に上がってきて正確な情報が、わからなかったという現実がある。
かくなるうえは自分で自分が知りたいことは、やはり本を読んで調べて、自分なりにファイルしていくという必要性を痛切に感じた。
社会部と政治部は仲が悪いというのは事実だ。
社会部出身の池上彰は語る。
何万人もの人に自分の名前を書かして出てくる政治家というのはたいした魅力がある。
その魅力にのまれないようにしなくてはとも言っていた。
何より政治部の記者というのは政局ばかり書かず、政策を書いて欲しいとも言っていた。
一般の国民はTPPが何かもわからない。原子力の安全性についても可能性についてもわからない。北朝鮮の潜在的脅威についても、ヨーロッパ諸国の難民問題についても、・・・
それを噛み砕いて、専門家にも聞いて勉強してそれが、政策についての報道となってくる。
ただ何でも簡単ではないのだ。
イエスかノー白か黒かではっきり分かれる問題ばかりではない。
世の中というのはたいそう複雑にできている。
複雑なものは複雑だとはっきりそのことを伝えて欲しいとも言っていた。
本来は複雑であるばかりのものそのものをシンプルに白か黒かつけようとすることに感情論が走り間違いが起こる
池上彰は真実という言葉が嫌いとも言っていた
自分は真実でなく 事実を伝えたいと言っていた
真実という言葉には、感情的な、「私こそ正しい」と言えるような何か熱いものが伝わってきて、予断を許さないイエスノーを求めるようなところがある。
事実というのは、もっと客観的でおおらかなものの見方ができるような気がする。
これから価値観が多様化し、ますます複雑化している世の中で
多様性を受け入れていくのは 真実でなく事実を受け入れていくというスタンスなんだなと 実感した。 -
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政権交代の時代に出版された本。
以下、印象に残った5点をまとめた。
p15
発展するかどうかは書店を見ればわかる。
ラオスは社会主義独裁政権で意図的に愚民化政策を取っている。政治的には安定しているが、経済発展は難しい。
p27
EUがなぜまとまりを保っているのか。
それは、それぞれの国が資本主義(政治)で民主主義(経済)でキリスト教(宗教)の国だから。
p28
宗教・民族・資源の3つの対立構造があり、イスラム圏には全て揃っている。だから戦争も起こりやすい。
p77
インドではカーストという身分制度がワークシェアリングを促す。発展の鍵。
ITはカースト問わない。インディアンドリーム。
民主主義がインド発展の妨げ。発展するには開発独裁が手っ取り早い。
p179
民主党、自民党の哲学の違い。
民主党 : 家庭は個人の自由
自民党 : 古くからの家族感。前近代的 -
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知識欲かなり高い人向けの本
池上さんと佐藤優が談話形式でお互いの情報収集法を出し合い、それをどんな人がどのように活用すれば良いかということを一般人向けに提言していくスタイルの本。新聞を一社だけしか読まないと今の時代バイアスの入った情報しか得られず誤った知識を得る可能性があるといったことや、情報を得る手段をとことん突き詰めて電子本にまで言及している。個人的にはいま新聞や読書を継続しているところだが、この本からなるほどと思ったことはあったものの取り入れようという気になるものでもなかった。
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ロシアのプーチン、ドイツのメルケル、アメリカのヒラリー、中国の習近平、トルコのエルドアン、イランのハメネイ。彼らの思想と行動を理解することなく、今を語ることは不可能である。世界を動かす巨大な「個人」に肉薄する。
平易な文体で分かりやすい。生い立ち、政治の舞台に上るまでの人生、彼らの思考の裏にあるものがあっさりとではあるが偏りなく書かれている。ロシアも中国も怖すぎて日本に生まれて良かったなと心から思った。本当の意味での民主主義や自由が守られている国なんて少ないんだな。政治が不安定であればその国、周辺国が不安定になり、それが平和を脅かす原因となる。日本も各国のリーダーを分析して対応していかなければならないだろう。 -
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レベル高くてついていけない!
池上さんと佐藤さんの対談をまとめた本
いつもどおりのわかりやすい解説の池上さんを期待していたのですが、ついていけません。
いかに自分自身の国際的な基礎知識がないかをこれでもかと思い知らされました(笑)
これ、理解しようとしたら、真剣にぐぐって調べながらじゃないと、きついです。
とりわけ、中東問題はギブアップ(涙)
戦争論と煽っていますが、実際には戦争論を語っているわけではなく、国際問題・国際紛争について、お二人が対談しながら解説してくれるものとなっています。
また、その際の情報収集方法についても書かれており、池上さん曰く、スパイの情報源の98-99%は公開情報とのこと!!
本書の中で語られていることで、自分の想定(知識)と違っているものもいくつかあり、驚かされました。
日本の集団的自衛権
ホルムズ海峡での機雷撤去作業に実は自衛隊出動できないそうです!
さらにチベットの問題。
一方的に中国がチベットで一方的に弾圧しているのだと思っていたのですが、中国側にも正当性があるらしいです。
もちろん勉強になった情報もたくさんあります。
イスラエルでの顔認識技術は無人機によるターゲット殺害のための技術
ロシア、中国、イラン、ウクライナは本気で戦争をやろうとする覚悟を持っている
遠隔地ナショナリズムにより世界各地の紛争はアメリカから生じる
在米韓国人は慰安婦問題において、日本政府が謝罪している事実を知らない
2050年には、米国で白人人口が有色人口に抜かれる可能性あり
領土問題において、日本の場合、竹島は実行支配され、尖閣は実効支配していることから、対応が難しい
などなど
かなりおなかいっぱいです。
ここに、中東系のコメントがないのは理解できていないから(笑)