池上彰のレビュー一覧
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●「なぜマスコミはこれをニュースにしないんだ」といったネット上でのマスコミ批判に対して、「マスコミに期待しすぎである。ニュースにできなかったのは、そのネタを拾えなかっただけ」とか、「うわさレベルのことはニュースに書けない。マスコミはきちんと確認をしてからニュースにする」といったことを述べていて、一辺倒の物の見方をしていてはダメだなと感じた。
●また、アメリカの地方紙の衰退の影響を例に、「知る権利の代行者」たるマスコミがなくなることへの危惧も述べており、なるほどその通りだとも思った。
●しかし、その割に近年のマスコミは、朝日新聞の誤報に対する他社のバッシングや表現規制におもねるような態度など、自身の担うべき表現の自由を損なうような真似ばかりが目立つような気がする。 -
Posted by ブクログ
知の巨人、池上彰さんが越境を繰り返してきたことによって今があると語り自らの越境方法について語っている本書。
ターゲットがビジネスマン向けだからかいつもの池上さんの本より少し難解。
老若男女、様々な階層の人に向けて話ができるのが池上さんのすごいところ。
内容としては自発的、受動的かは関係なくそこで新たな知識を手にし、それらを組み合わせることによって一段階自分の教養力を上げることができるという話。
ホリエモンの語っている多動力とほとんど同じ話のように感じる。
一見すると対照的に見える2人が同じようなことを話しているのはとても興味深い。
きっとこれが真理なのだろう。 -
Posted by ブクログ
「崩御」?
天皇が亡くなるとそう言うんだ、へえ~、というくらいで、とくに厳かな気持ちにもならず自分にとっての平成は幕を開けた。
「下血」という文字が新聞報道にも頻繁に載り、いよいよ容体が危ないとなると、学校も自粛ムードで、文化祭が取りやめになった。別に中止でもいいけど、天皇の具合が悪いのと、文化祭がなんの関係があるんじゃ?とブツクサ。
不謹慎、不遜、なんて畏れ多い態度、と今なら思うが、馬鹿な10代男子の頭の中なんてそんなもの。
平成の幕開けはバブルの余韻にまだまだどっぷり浸かったまま、何事もなく過ぎたが、異変は海外からやってきた。なんとソ連がなくなった!冷戦で二分されていた世界が、アメリカ一人勝ちの世界になっちゃった(かのようにみえた)しかしソ連という突っ返棒がなくなった途端に、世界では至るところで民族紛争が勃発。アメリカも石油利権のためにイラクを爆撃。戦争をおっぱじめる。
日本ではバブルは弾ける。突如として就職戦線が南国リゾートから南極ブリザードになる。フリーターや派遣社員が増えた。しかし、それはそれで儲かる人から儲ければいいんじゃない?的なアメリカ模倣の新自由主義政策をとった政権運営のもとで貧富の格差は広がり、もう大変。平成はどんどん暗い時代に突入。阪神淡路大震災やオウムの無差別テロという未曾有の天災人災で人心の荒廃が進んだ。そしてこれらの災害をはるかに凌ぐ3.11の大津波と原発事故の悲劇。昭和が戦争と高度成長の時代なら、平成は災害の時代だ。
平和に成るとの願い空しく、平成は実に生きづらい時代になってしまった。
そんな生きづらい世の中で若者たちが、自己をどう捉え、何に自己を委ねようとしているのか。
宗教(宗教的なものを含む)との関わりから読み解こうとした本。
なぜエリートがオウムに走ったのか。イスラム教になんの興味もない日本の若者が、なぜイスラム国へ入ろうとしたのか。その根底には、先進国中でも断トツに低い自己肯定感がある。本当の自分はこんな姿じゃないはずだ。どこかに、本当の自分がいる。というなんかふわふわした自己投影像を持っている。
そして確かな羅針盤を持たないまま、彼らはここじゃないどこかへ行ってしまうのだ。
生きづらい=生き甲斐がない、という意味。病気や貧困などの問題を抱えてなくても、人間関係がうまくいかないと、自分なんかいてもいなくても同じと感じてしまう。
だから自分が必要とされ、自分が輝ける場所を探す。それが平成を生きた若者たちの特徴。それが、カルト宗教だったり、スピリチュアルなパワースポット巡りだったり、ボランティア活動だったり、と向かう先は様々。ただ今いる場所を否定的に捉えているところは同じ。
ぶっちゃけ昔からこういうタイプの人は一定数いたと思う。青い鳥症候群って言われていた。でもこのタイプが増えているなら、生きづらい場所が相対的に増えているのか、義務教育のプログラムがそういう方向に誘導し易いかたちに変化したのかだと思う。
この本の中で既存の宗教団体や僧侶の個人的な活動の広がりを、好意的に書いてる章があるのだが、正直言ってあまり可能性は感じなかった。宗教=祈り、というか、癒しの効用をアピールしてるだけのようで、セラピスト的な役割に限定している。
宗教のダイナミズムを捉えてないという気がして残念。
納得する点もあれば、しない点もあるので、引き続き議論を重ねて欲しいと思う。 -
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池上彰氏と佐藤優氏の時事問題に関する対談を掲載したシリーズ第4弾。今回は米朝首脳会談を経た北朝鮮問題、モリカケ問題やセクハラ問題に揺れた官僚と安倍政権、プーチン(ロシア)、エルドアン(トルコ)、トランプにみられる国際協調よりも自国優先を謳う政治家の台頭などを取り挙げています。
「独裁・独断傾向を強める政治家の台頭の背景には、国際情勢の変化が激しすぎて民主主義的な手続きによる時間のコストに政治が耐えられなくなってきているから」という見方には大変共感を覚えました。
電気自動車に対する政策の展開の速さなどは中国がかなり先行していますが、これも民主主義的ではなく中国共産党の一党支配だからこそ実現できていることを考えると、非常に説得力のある見解であると思います。
北朝鮮のミサイルに対する警戒感よりも、核実験への警戒感をこそ重要視すべきであるなど、マスメディアから受け取る情報をそのまま鵜呑みにすることの危険性も分かり易く指摘しています。これまでの3冊と同じく、期待通りの1冊でした。 -
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ジャーナリストである池上彰氏が様々なニュースを氏独自の切り口から鵜呑みにせずに新しい角度から見ることを提唱した一冊。
トランプ大統領とロシアの関係や安倍政権で話題となったモリカケ問題や韓国や北朝鮮の内情や中東情勢など社会で話題となっているニュースに氏ならではの視点で解説されており、新しい視点を得ることができました。
また、小池百合子都知事やライフネット生命の社長である出口治明氏などの対談も収録されており、氏だけではなく違った観点からのニュースの見方も知ることができました。
また、イスラム教やエルサレムについてや経済などの基礎的なことも知ることができ勉強になりました。
そんな本書のなかでもトランプ氏の戦略が炎上商法であることや小池氏の戦略については印象に残りました。
本書を読んで池上氏の見識の深さに感嘆するとともに世界や社会の見る角度に新しい視点が加わった一冊でした。 -
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先日、帰省した時に妹からもらった本。
この本を巡って、
なかなか充実した、楽しい話ができたのが
平成最後の夏帰省の良き思い出。
以下、少し内容を。
日本人にとって、
知っているようで全然知らない仏教のお話。
開祖、ブッタのお話から始まって
中国の儒教なんかにも影響を受けて伝わった
日本の仏教について、
日本における仏教の役割など、
箇条書きにすると小難しく感じる内容も
シンプルな言葉で書かれてあるので
すんなりと入ってくる。
さすがは『週間こどもニュース』の解説者。
最近のお寺さんのあり方や、
お葬式、お墓に対する考え方は
まさに諸行無常な感じがするなぁ〜、と思った。
第二章ではチベットの高僧、
タムトク・リンポチェへのインタビューと、
なんと、ダライ・ラマ法王との対談まで。
お恥ずかしい話、
チベットがそんなことになっていて、
チベット仏教がそんなことになっているなんて
知りも、そして知ろうともしてなかった。
これもまた、煩悩だ。
自分から手に取る本ではなかっけど、
この本との出会いはいいご縁だった。
面白かったです。