池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物知りでわかりやすく物事を解説してくれる、テレビでおなじみの池上彰さんの本です。
世界情勢が浅く広くわかる本でした。
僕の感想としては、池上さんはやっぱりテレビの人で、いろいろ受け答えの中から、
説明する方が向いているんじゃないかなという気がしました。
とはいえ、僕はあまりテレビを見ない人なので、最近の番組で池上さんを見たのは
ほんの数回しかありません。
軽い不協和から協和へ、というか、
軽い不安定から安定へ、というか、
そういうふうな語り口、レトリックが多いなというふうに見受けられました。
読んでいて、最初の部分で「それはそうだけど、それだけとは限らないんじゃないか」だとか
思わせられるの -
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Posted by ブクログ
ブルジョワが指導権をにぎり、ほぼ革命が達成しかけた「人権宣言」あたりまでを半分だとしたら、その後民衆も巻き込んでさらに激しい残り半分があったフランス革命に比べると、日本の明治維新も終戦時の民主主義革命も、後半の半分がない状況、いつも革命は二分の一だというお話。さて、今度の民主党の革命はどこまでいくか。
印象に残っているのは、「人権宣言」は民主党のマニフェストと一緒、それを実現しようとしすぎると、かえって革命が混乱していく、というくだり。人間は本当に言葉に弱い生き物だと思う。フランス革命自体はその途中から高まっていった残虐性を考えると正直全肯定できないけれど、それでも、巻末に収められた人権宣言は -
Posted by ブクログ
ネタバレ昨年の政権交代の意義とその後の展望について簡単に述べた本。「45分でわかる」と銘打った80ページ程度の本なのですぐ読める。著者は政権交代に肯定的な様子。
興味深かった点
・ニュースに出る八ッ場ダムの工事現場の映像は、実は本体工事のものではなく、道路の架け替え工事のもの
・経産省は2020年までにCO2を25%削減すると、一世帯36万円負担が増えると試算した。しかし、これはGDPが毎年1.3%成長することを前提としており、2020年には家計の所得が70万円増えることは説明されていない。民主党にはそういった説明能力が求められる
・マスコミにも政権交代がかかっている政党が味わうよ -
Posted by ブクログ
池上さんの本は、まるで教科書のようだ。
そしてこれは日本の現代史なので、たぶん中学の現代史の授業でもやってるんだと思うのだけれども、大人になってからこれらのことを振り返ると、断然面白味が違う。
会社勤めをしたことがある人が労働組合の運動について知るのと、働くってなんだか知らない子供が勉強するのでは、現実味が違うしね。
そういう意味で、愉しみのために中学の勉強をもう一回してやってみるのは、結構面白いんじゃないかと思う。
にしても、戦前も戦後も、昭和の日本はすごい。国会議事堂の入口に野党がバリケード作って、それを与党が突破して強行採決、それもおっさん達が、夜の夜中に!とか、会社員が何か月もスト! -
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Posted by ブクログ
池上彰の「そうだったのか!現代史」の続編。
前著に比べると、全体を俯瞰するというよりは個別の大きな事件をさらっていくという感じがして、扱う対象を狭めている印象を受ける。
実際、ページ数はどちらも大差ないものの、「そうだったのか!現代史」では18章の章立てだったのが、今作では10章の章立てとなっている。そういった意味で、前著が「現代史として押さえておきたい常識」、Part2は「現在でもよく聞く国際問題の実情」を与えてくれる。
池上彰の読みやすい文章力は健在なものの、扱っている対象が若干狭く感じるので前著よりもちょい見劣りしてしまった。
しかし、「イラク」や「アフガニスタン」を初めとして、「チェ