池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本屋で並んでいた池上彰著書をまとめ買いした際の3冊目。
改めて「民主主義とは如何に税金を徴収し、徴収した税金を有効活用していくか」だと認識させてくれる。
成り立ちから考えてみても、王政時代は王様のポケットと国会財政の区別がない・・・すると必ず無駄遣いが起きて財政赤字になる
→そこで税金を上げるが重税に国民が耐えかねて国が滅ぶ
→そこで議会でチェックしようという動きになる・・・租税民主主義の始まり
→次に憲法があって議会に意見を諮るが、最終的な決定の責任者は君主・・・立憲君主制(明治時代の日本、イギリス)
→。。。そして現代に至る。
これから先、誰も経験したことのない超高齢化社会を迎える日本での -
Posted by ブクログ
著者は、慶応義塾大学卒業後、NHKで記者やキャスター等を歴任し、2005年に退職。以後はフリーランスとして活躍し、各種メディアに出演している。
著書に「伝える力」「池上彰の学べるニュース」「そうだったのか!現代史」等多数。
朝刊1部には新書の書籍2冊分の膨大な情報が詰まっている。
その中に見られる工夫として
・決められた紙面の中で、簡潔に分かりやすく伝える工夫
・忙しい人のために見出しでぱっと全体像をつかむ工夫
・文字だけでなく写真でも、記事内容を説明する工夫
などなど上記ポイントをおさえることにより、新聞記事は読みやすくなりかつ、情報の収集だけではなく、書く力・読む力・分析する力、表現す -
Posted by ブクログ
新聞を読むから学校の成績がいいのか,学校の成績がいいから新聞もよく読むのか…という因果関係はよくわかりませんが,著者は,前者の方だという設定で,論理を進めています。
確かに新聞にはいろいろな情報があって,小さいころからそれに触れているとそれなりの語彙やら読解力も育つと思います。
大人が率先垂範して新聞を読むことで,子どもはその背中を見て育つというのも,ま,新しいかんがえかたではない。
言ってみれば,当たり前のことが書かれています。が,その当たり前のことができない家庭が増えているのかもしれません。一軒あたりの新聞購読数が1を割っているらしいです。これは一般紙だけではなくスポーツ紙も含めた -
Posted by ブクログ
「歴史は繰り返す」は俗によく言われる言葉だが、実際にどう繰り返されているのか良く分からない言葉でもあります。本書は近年の民主党政権の成立・大地震による影響等のトピックと、人・政治の動きを捉え、「フランス革命」と対比することで共通点を挙げていきます。
その上で民主党政権の成立をフランス革命の工程の1/2に当るとしているのが面白い。
この1/2や民主党政権成立に対する評価云々ではなく、単純に類似しているポイントを説明してくれているので、今後の日本で起きそうなことの推論にもなる。自分も現在も混乱が続く日本の政治を、フランス革命と比較しながらウォッチしてみたいと思います。