あらすじ
「トランプ大統領」はなぜ誕生したのか?
EUはこれからどうなる?
「憲法上、日本は核を持てる」って本当?
――「不確実」の現代を自分の頭で読み解くために
日経新聞本紙朝刊の大人気連載「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」の書籍化第3弾!
池上先生が東京工業大学の特命教授として講義を受け持ち、学生に現代史やニュースの解説をするなかで感じたこと、大学生や20代をはじめとする若者たちへ伝えたいメッセージなどを綴ります。
「トランプ氏当選」や「Brexit」など、人々の分断やこれからの世界の不確実性などを示すニュースが相次いだ現代、なぜ「まさか」が起きたのかを振り返りつつ、「世界はこれからどうなるか」を自分の頭で読み解くためのヒントが得られます。
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Posted by ブクログ
日経新聞本紙朝刊の大人気連載「池上彰の大岡山通信 若者たちへ」の書籍化第3弾
東京工業大学での講義内容をまとめたもので、全体的に読みやすい。
内容としては時事なので、なるべく早く読んだ方がいいかな。
最後の小松左京の「哲学者の小径」という小説を例にした話が印象的だった。
Posted by ブクログ
アメリカの若者も内向き思考、、、。トランプさんが出てくる一因?だとすると、日本もいずれ、、、。とならないように知性、教養を磨き続けないといけないということですね。最終章にあったように、過去の自分に殴られないようにしなきゃ。自戒です。
Posted by ブクログ
「池上彰の世界はどこに向かうのか」
池上さんによる米国、トランプ大統領、EU、北朝鮮、原発事故、憲法などの解説である。
米国大統領選では予想を間違えましたと素直に認めて、何を見落としたのか分析しているところがいかにも池上さんらしい。
池上さんがいろいろとテレビで解説している番組を見ていたので内容にそれほど新鮮味はなかったが、改めて読むと池上さんのリベラルで中立的な見方がよくわかる。
本書は特任教授として東工大で教えている内容をまとめたものであるが、これだけ取材をし、テレビ番組に出演し、文章を書き、大学で特任教授として教えていることを考えると、いったいどんな生活を送っているのだろうかと思ってしまう。起きている時間は仕事ばかりではないのだろうか。
最後の章では若者たちへと言うことでいろいろとメッセージを送っている。
その中で小松左京の「哲学者の小径」という小説を例に引き「理想に燃え、正義感にあふれた若者がいつしか俗物になっていく」と言うことがないように健闘を祈る、という言葉が少々耳に痛い。