池上彰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアメリカ、EU、戦後の日米関係、沖縄問題、中東問題、中国、朝鮮半島問題などが取り上げられているが、やはり複雑なのは「中国問題」。少し我流で纏めてみた。
○中国共産党という独裁体制
・中国には「共産党」の他に8つの政党があるが、いずの綱領にも「中国共産党の指導に従う」とある。そもそも共産党は憲法より上位位置する。従って、憲法違反かどうかを判断するのも「共産党」となる(三権分立の否定)。
・人口の6%にあたる「共産党員」が、行政や司法機関、企業や農村などあらゆる部門で指導的な役割を果たす(中国社会のエリート)。党員には不逮捕特権があり、警察も検察も手を出せない。入党(18歳以上)には党員2人の推薦 -
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購入済み
中高生向けキャリア本
中学校での講演内容に対する加筆修正なので、非常に読みやすく分かりやすいが、社会人の読書には新たな気づきは特にない。中高生が将来を考える材料としては良書だが、おじさん社会人としては物足りない。筆者と書名だけで購入した私の問題だが。
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Posted by ブクログ
2011年に読んだ本を久しぶりに読み返した。こうした本はその当時の予測がどのくらい現在と合っているかという視点では、時が経ち読み返すのは面白いジャンルだ。
その通りと思ったのは中国、インドの躍進だ。実際には当時の予測を上回る勢いで成長を続けている。
逆に予測できていないと感じたのはTPP。現在は米国が白紙状態になったが、米国抜きでTPPを締結という形になっている。これはほとんど予想できてない内容だった。
というよりもこの当時池上彰はTPPで日本が大変なことになると言っておきながら結論めいたもの、自分の意見、立場は明確に述べておらず結局どちらに転んでもよさそうな内容にしていたのだな、と年月が -
Posted by ブクログ
トランプ氏が大統領就任するだけでなく、世界が本当に動いているのを感じる。
イギリスのEU離脱だって、大きな影響を与えるだろう。
もしかすると、スコットランド独立が再燃する可能性もある。
シリア難民問題で、ヨーロッパ各国にイスラム教徒が流れ、宗教の勢力図が大きく変化している。
日本だって、少子高齢化対策で移民を大量に受け入れれば、同様の問題が出てくるだろう。
世界に大きな影響を与えている中国の経済減速が、今後どういう風になっていくか?
テクノロジーの進化だけではない、世界の動きが確実にある。
視野を広く、大勢を見ることで、自らの進む道も見えてくる?
池上さんの説明は本当に分かりやすい。
想定外は -
Posted by ブクログ
原爆の恐ろしさは実際に体験していない私たちでもわかる。二度とあってはならないことである。にも関わらずなぜ世の中から核兵器はなくならないのか。
「核の抑止力」という話。ニュースではよく聞くが、対国家戦略として非常に重要であることこの本を読んでよくわかった。そして、お金を生む。兵器を作ることで雇用を生み、ビジネスとなる。ただ単純に「核兵器は危ないから持たないでおこう」という話ではないらしい。
しかし、世界には「非核兵器地帯」というのもある。そして、それに尽力した人がいるということ。
核は危険だといっても、それだけでは薄っぺらい議論になってしまう。もっと深く学んで考えることが大事である。