池上彰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大学入試制度の改革。
国語は資料の読み取りから、読み取る力、要約する力、選択する力、表現する力という総合的な能力が試される。これはAIにはできない複雑、かつ総合的な動きではある。
ホモデウスによれば、石器時代の人間のAIよりも、トラック運転手のAIを作る方が簡単であるとのこと。つまり、高度に専門化された職はAIに取って代わられてしまう。現代人は高度に専門化することで、自らAIに近づいている。
複雑かつ総合的な力は、様々な環境要因を照らし合わせて自分なりに思考して組み立てる力だ。それができて視点ができる。
それが必要と提示した点で、国語における大学入試制度の変更は良いと思う。池上さんと同じく。
-
Posted by ブクログ
①北朝鮮が勝ったあとの世界②劣化する日本人と日本社会③トランプは、どこへいくのか④独裁化する世界⑤本当は恐ろしい「新しい常識」の5章で、現在の世界情勢をレクチャーしてくれている。自国、自己の利益のためには都合の悪いことは嘘だというトランプが世界標準の世界が、恐ろしい。北朝鮮の戦争に巻き込まれそうになって、辛うじて回避されているという恐ろしさ。究極の殺人兵器はAIで作られるという恐ろしさ。激動化する世界情勢に迅速に対応するために独裁化が進むという恐ろしさ。座して状況を見ているだけでは国は保っていけないのだ。佐藤氏とモサドのハレヴィー長官との会話がすごい。「情報を知れば知るほど、悲観的になるという
-
Posted by ブクログ
佐藤優、池上彰という2人が、特にこれからに向けたあるべき方向性を提示するでもなく、「一般の人はこう思っているだろうけど実は違うんだよなぁ、こんなこと知ったら驚くんじゃないかなぁ」という情報や知識をノリで語り合っている本です。
なので、知の巨人達の示す新たな方向性を知ろうとか、現代の世界を理解する体系的知識を得ようとか、そういう期待はせずに割りきって読めば面白いです。
北朝鮮問題は金正恩の勝利(まあ誰もが何となくそう思ってるでしょうけど)だとか、日本のモリカケ問題から女性スキャンダルへのマスコミの関心の移り方もそれに対する政治家や官僚の立ち回りも日本の劣化を示していることとか、トランプ大統領が選 -
Posted by ブクログ
池上彰さんが記者時代に身に付けた知識で始めたNHKこどもニュース番組で、なぜ、そうなのか?という子供の素直な疑問から、「自分はまだまだ物事を知らない」とさらに50代で社会人コースに通い学び続ける池上さんに脱帽します。
そう思ったら、池上さんのお父様も働きながら英語を勉強し、通訳の資格で退職後のキャリアを磨き続けたと記載していて、すごいと思った。
最終的には東工大のリベラルアーツの教員として、現代世界の歩き方の授業から、教養の話、今後必要な力の話を語っている。
・現代世界の歩き方
社会がどうなっているか学ぶことの必要性。常識、他者と暮らすための認知、勉強、努力の仕方を学ぶことが人生で大事