あらすじ
リーマン・ブラザーズの破綻で始まった世界金融危機。その後、日米ともに政権交代が実現し、金融危機後の新しい世界の在り方が模索されている。そこで、日本はもちろん、世界におけるさまざまな問題点をとりあげ、その中身を理解し、来るべき新しい時代の世界の潮流を読み解く。わかりやすいニュース解説で定評のある、頼れる“お父さん”池上彰さんがズバリ答える。知らないと恥をかく世界のニュースが2時間でわかるおトクな一冊。
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Posted by ブクログ
日本では自民党から民主党への政権交代が起こり、アメリカではサブプライムローン問題の余波が残っていた頃の本。
アメリカの一極集中から、ロシアや中国、インドなどが力を持つようになるのでは...という話も。しかし、今でもアメリカの力は強いですよね~。
池上さんの文章を、分かりやすくイメージ化したイラストも間にあるので、読みやすく仕上がっています。
この「知ら恥」シリーズ、今も出続けている人気シリーズなので、読み進めていきたいです。
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過去に読んだこのシリーズをもう一度読み返そうと思い手に取りました。
内容は本当に社会人として知っておかなければならない常識レベルです。
書いてあること自体はまとまっていて基本的なことが多いので、読んだ中で更に知識を深める場合は、他著を併用することでより理解度が深まるでしょう。
ただ、毎回書いてある内容が歴史科目のように綺麗な流れがあるわけでなく、ガラッと変わるので、知らないことが多い場合には毎回暗記しなきゃ!と感じる構成です(大問題をまとめたのですから当然といえば当然ですが、、、)。
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ニュース・時事問題は、時間が経つと歴史になる。この本も、最新の時事問題を解説する目的で書かれているが、出版は09年の政権交代直後。なので、今となっては歴史書だね(民主党政権への期待で満ちた6・7章を遠い目で読みながら)。今更人には聞けない、かといって自分で調べようにも、何をどう調べていいか分からない。そんな世界の動きをおさらいできる一冊。自民党政権の置き土産や日本の教育・福祉システムが抱えてきた問題点に関しては「なるほどな」と今更になって知ることができた。まさにタイトル通り。今までこんな重要なこと知らずにいたなんて恥ずかしいです、ハイ。
Posted by ブクログ
2008年のリーマンショックがなぜ起きたのか、石油高騰がなぜ起きたのか、中近東やアジアの宗教と政治の歴史、そしてテロ組織のバックグラウンド・・・いろいろなことが、分かりやすく説明されていました。これはシリーズで読んでみたいと思います。
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高校の政経以来触れていなかった政治の仕組み、経済の周り方、今の(6年前だけれど)情勢だけでなく根本的なところから理解でき、とてもためになった。
自分なりの意見を持つきっかけになる。
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第6章の日本の学力低下についての部分。良い例としてフィンランドの教育をあげていた。良いものはどんどん取り込むべきだし、取り込まない理由がない。新しい制度など難しい点もあるだろうが。
特に教育課程を決定する部分に強く共感した。教育課程を決めるのはその道のスペシャリストにやらせるべき。また、もっと教育にお金を割いて欲しい。中学、高校の生徒を見ると学力の差が大きくなっているのかもしれない。
若者の学力が向上すれば、国に対しても関心が湧くはず。実際に自分もそうであることがその理由。政治家からしたら統治しやすい国なのかもしれない。
まだまだ、自分の勉強不足を実感した。近代日本や近代史に触る良い一歩となればいいな。
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リーマン・ショックについての丁寧な解説とBRICsの台頭、民主党政権など幅広いトピックについて言及されている。それぞれについての深掘りはないが、やはりわかりやすい。2009年刊行時よりさらに前からわかっていたはずの年金問題など、解決に向けて何も進んでおらず改めて終焉に向けてカウントダウンが始まっている感に囚われる。
この頃は新社会人なのにニュースもろくに観ていなかったので、復習どころか新しく勉強するつもりでシリーズ追いかけようかな。
Posted by ブクログ
ジャーナリスト池上彰氏が2009年に発表した「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ第1弾。その時に話題になる事柄の最低限知っておきたい情報をまとめています。本巻ではリーマン・ショック後の世界経済の動向や民主党への政権交代による期待が書かれています。時間がない人でも一通りのニュースはさらえます。2010年代がどんな時代だったのかを振り返るのに、ちょうどいいと思います。
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とても読みやすい。確かに知らないといけないことばかり。
この本自体がページ数少ないため、どれも基本的な説明が多い。掘り下げて知りたいことは別の本で勉強する必要がある。
Posted by ブクログ
世界の動きを手っ取り早く頭に入れられる新書
・VISTA:ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチン
・ITはカースト制度適用外(生まれ変わっても同じ職業)
Posted by ブクログ
8年前ぐらいの社会情勢について解説してくれてる本だけど、8年でこんなにも周りを取り巻く環境変わるんかー!と愕然とした(^_^;)
そういう意味でも勉強になったなあ、と。
まだまだ日本が希望に包まれていたのね…
大型書店の下りも今はどうなんでしょうな?紙の本すっ飛ばしてオンラインに行ってる国も多そうだけど。
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内容的には今読むと古く感じる部分もあるけど、逆に今もう結果が出ていることに関してあの時どういう期待がされていたのかとか分かって面白かった。
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リーマンショック、ブッシュ政権、宗教民族の違いによる戦争、中東問題、ロシア、中国、インドと世界のことを詳しくわかりやすく説明している。ブッシュ元大統領は、世界を見なかったためアメリカを赤字にさせたこと、CO2問題は、削減しなければお金を払わなければいけないこと、知らない事だらけだった。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、新聞を読んでも、本質を理解していないから全然頭に入ってこなかったことがよくありましたが、これを読んだら、なぜ、こういうことになるのか国内・国際情勢が分かるようになりそうです。こういう本は、批評的な文面になって、読むのがいやになることが度々ありますが、池上さんの語り口はやさしくて、読んでていやな気持ちになりませんね。もう2~3人の方の切り口で、世界情勢を見てみたい。
Posted by ブクログ
販促目的が見え見えのタイトルだが、内容を正しく表してはいる。
世界各地域の現況について、広く浅く説明している。わかりやすい説明は、池上氏の本領発揮といえるでしょう。
Posted by ブクログ
とりあえず1から読んでみようと取り掛かったが時代感が分からずに読み進めた。大統領やその時々の出来事が出てくるたびに、あの頃か!となり、今更ながら政治の流れを少し理解した。
Posted by ブクログ
政治や経済などの世界情勢を浅く広く解説した本です。
2009年に出版された本なので、今(2022年)に読むと当時の様子が垣間見えるので、少しタイムスリップした気分になれます。
浅く広く、なので深く知るには向いてないです。
そういえば、インドの人口は、2050年ではなく2022年に中国を上回りましたね。
Posted by ブクログ
2009年発行と古いが2021年現在からみても当時の情勢が分かりやすく解説していて勉強になる。内容に関してはかなり広く浅くなので物足りないと感じる人も多いだろう。また広範囲を扱っているためかテーマごとの繋がりが薄くぶつ切りになっている印象を受ける。
Posted by ブクログ
2008年を総括。
【国際】
リーマン・ショック後1年の政治経済の解説。
経済主要国はG20。西側から東側にシフト。オバマ就任後の米国覇権の失墜と中国への移行。
地政学リスクが最も高いのがパキスタン、イラク。
【国内】
民主党への政権交代後の日本の政治の変化と期待について。
年金、介護制度は限界に来ている。
Unlimitedの世界史系書籍は散歩しながら聴くのに最適だ。8割知ってる事実に2割著者独自の視点や知らなかったことが加わっていくのが心地よい。
Posted by ブクログ
最近、本屋に行くと池上氏によるこの手の本がいろいろと出版されているのが目に付く。本書はその走りの一冊。
世界のニュースの要点を簡単に解説してくれる。同じ量の情報を自分で得ようとすると新聞・雑誌、ニュース番組などにそれなりに目を通さないとならないことを考えると、それが良いかどうかは別として、お手軽といえる。
Posted by ブクログ
「週刊こどもニュース」の前お父さんによる、広くて浅い世界の諸問題概論。全体的に平易な内容ながら、経済関連の話題だと時々理解できない箇所があって、そっちの方面にとことん弱いことを思い知らされた。
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雑誌連載の加筆・修正版。
現在の世界の問題・課題を読み物としてまとめている。
体系的なまとめではなく、あくまでも読み物なので、さらっと読めるが、自分にはなかなか頭には入ってきにくかった。
宗教・民族・資源が世界を読み解くキーワードとのこと。
20141231(108)再購入。成毛本。
Posted by ブクログ
各項目の内容は初心者のとっかかりとしてはわかりやすい。でも掘り下げたことを書いていないので、それだけで人に話をすると失敗しそう。医療面、年金に関しては、あまりにばっさり行きすぎ。
Posted by ブクログ
政権交代の時代に出版された本。
以下、印象に残った5点をまとめた。
p15
発展するかどうかは書店を見ればわかる。
ラオスは社会主義独裁政権で意図的に愚民化政策を取っている。政治的には安定しているが、経済発展は難しい。
p27
EUがなぜまとまりを保っているのか。
それは、それぞれの国が資本主義(政治)で民主主義(経済)でキリスト教(宗教)の国だから。
p28
宗教・民族・資源の3つの対立構造があり、イスラム圏には全て揃っている。だから戦争も起こりやすい。
p77
インドではカーストという身分制度がワークシェアリングを促す。発展の鍵。
ITはカースト問わない。インディアンドリーム。
民主主義がインド発展の妨げ。発展するには開発独裁が手っ取り早い。
p179
民主党、自民党の哲学の違い。
民主党 : 家庭は個人の自由
自民党 : 古くからの家族感。前近代的
Posted by ブクログ
政権交代直後に書かれた本なので、その辺に対する期待に関しては残念でした、という感じですが。
アメリカ中心の経済の終焉、という前提で今後の世界の動きを読んでいく。宗教の違い、資源の流れ、教育のあり方などに焦点を当てています。
Posted by ブクログ
物知りでわかりやすく物事を解説してくれる、テレビでおなじみの池上彰さんの本です。
世界情勢が浅く広くわかる本でした。
僕の感想としては、池上さんはやっぱりテレビの人で、いろいろ受け答えの中から、
説明する方が向いているんじゃないかなという気がしました。
とはいえ、僕はあまりテレビを見ない人なので、最近の番組で池上さんを見たのは
ほんの数回しかありません。
軽い不協和から協和へ、というか、
軽い不安定から安定へ、というか、
そういうふうな語り口、レトリックが多いなというふうに見受けられました。
読んでいて、最初の部分で「それはそうだけど、それだけとは限らないんじゃないか」だとか
思わせられるのですが、読み進めるうちに、それも早い段階で「あぁ、そう繋がるのか」だとか
と納得させられます。
ただ、ページ数の問題でしょうか、多角的に解釈することはちょっと足りないかなと思いました。
そこが、広くて浅い、と僕が評した所以です。
なので、一つの章で、その情報を読者が吟味する楽しみといいますか、情報を吟味する労力でしょうかね、
そういうのはすごく省かれる種類の本でした。
ということは、そこに書かれている情報については、そのまま、比較検討などの材料も無いままに、
著者の物言いをそのまま信じてしまわないといけなくなるきらいがありました。
そういうのはできれば避けたく思ってしまいます。
そりゃ、他の本でも、書かれていることを「信じる」という行為は必要になってきますよね。
だけれど、池上さんのこの本に関しては、あまりにスマートすぎて、整然すぎて、
もっと現実は入り組んで複雑なはずなのに、その複雑さを省いてしまってこちらに見せているな
という気がするのです。納得がいきやすいことの裏返しです。
つまり、自身の論説に都合の悪い情報などもご存じのはずなのに、それは見せないようにしながら
論理的に情報の解説を構築していっている気がする。
さりとて、省いた情報には、省いたなりの考証がちゃんと著者の中にあって、
もし、ページ数にゆとりがあるなあらば、
そこのところもきちんと説明してくれるのかもしれない。
と考えてくると、やっぱり、意図的に軽くて、浅くて広い本を作ったんだなぁとわかってきたりします。
そして、そういう、全体を見渡して、主要なところだけを網羅した、世界情勢の本に
ニーズがあるだろうと踏んでの製作だったのかなという気もしてきます。
ここで気をつけたいのは、こういう本を読んで、なんでも知った気にならないようにすることでしょうか。
やっぱり、それなりに自分の頭をひねってこそ得られる知識や解釈ってあると思うんです。
数多く端折られて論じられたものは、全体的に軽くイメージを持つためというような目的で
手に取る、あるいは向かい合うべきじゃないでしょうか。
そういう僕は、こういった入門書的なものはまぁまぁ読むけれど、そこから専門的な本に挑戦することが
本当に少ない気がしますね。僕にしても、みなさんにしても、いろいろな種類の事柄に触れて、
そこからどれが自分の興味に合うのかがわかれば、
その分野の深い所に足を踏み入れてみるべきなのではと思うところです。
どうなんだろねぇ、ずーっと浅くて広いままでいることと、少し的を絞って、
それなりに深いものを身につけることって。
Posted by ブクログ
【目次】
第1章 新しい「世界の勢力地図」を占うキーワード
第2章 20世紀の覇権国家・アメリカを転落させたもの
第3章 アメリカ一極集中の崩壊―次なる覇権国家はどこか?
第4章 待ったなし!世界全体が抱える問題点
第5章 新たな火種、世界各地の小競り合い―国や地域間の衝突
第6章 政権交代で解決できるか?―日本の抱える問題点
第7章 世界の中の新しい風を読む―私たちがなすべきこと
【ポイント】
16/発展する国かどうかは、その国の書店をみればわかる。
その国の先を読むには、「人材」「教育」に目を向ける
33/12の地区連銀は、それぞれがドル紙幣の発行ができる。
ドル紙幣の左側の円内には、「A」から「L」まで、12の文字がある。
38/景気をよくするには、金融政策と「財政出動」しかない。
47/GMが経営破たんした理由
?平坦な道路と3億人の市場、高性能に鈍感、技術遅れ
?国民皆保険制度がない→ 大きな労務負担
?国の保護に頼った競争力の低下
◆保護される産業は成長しない。
63/「イスラム金融」 ←「利息を取ってはいけない」
「シャリーア」(法学者)、「イジャーラ」(リース方式)
「ムシャーラカ」(合弁企業に出資)
72/「開発独裁」←スハルト時代のインドネシア、マルコス時代のフィリピン、朴正熙時代の韓国、中国は共産党が支配する資本主義国
78/ヒンズー教では、生まれ変わっても階層は同じで仕事が決まっていた。しかし、「IT」は新しい産業で、カーストの縛りがない。
低い階層でも能力さえあればITの仕事につける。
79/インドは、アメリカと夜昼が逆。
80/テロは、インドの経済発展を考える上での明らかなリスク要因
91/「地球温暖化ガス」←メタン・一酸化ニ窒素、二酸化炭素、
ハイドロフルオロカーボン・六フッ化硫黄、パーフロオロカーボン
97/機軸通貨ドルに変わる「SDR」
プレトンウッズ2体制 「SDR」(IMFの特別引き出し権)
今後中国が、SDR建て債券を買うようになるとアメリカ国債は売れなくなる。
102/ウイルスにはA,B,C型があり、Aは人も動物も感染。
HとNの二種類のタンパク質突起がある。
Hは、「ヘマグルチニン」、Nは「ノイラミニダーゼ」
ウイルスは、Hの突起で細胞に取り付き、自己増殖し、
Nの突起で細胞壁を破って、そとに出てくる。
103/日本では、インフルエンザでも、「はってでも出社する」が美徳だったが、欧米では、風邪とは違う認識で、扱われ、「休め!」が常識。
118/イスラム教徒には、「イスラムの土地を守る」と言う考えがある。
イスラム教徒の土地が異民族に侵略されたら、これと戦うのは「聖戦」となる。
123/金日成は、朝鮮労働党のトップであるとともに、国家のトップの主席を兼務していたが、今、主席ポストはない。
金正日は国家では、国家国防委員長。軍事力あっての国家。
133/中南米の反米ネットワーク
ベネズエラとボリビアとキューバ
中南米の左派政権誕生は、貧富の差を拡大させたアメリカ型「グローバリゼーション」に対するアンチテーゼ。
151/フィンランドの教育
現場を信頼し、優秀な教師を育て、授業についていけない子供を出さない。
161/天下りに流れている税金は年間役12億円。
★役所も民間のように定年まで雇用すればよい。
168/米国、共和党は米国だけよければよい「一国主義」
民主党は国益を守るためにどうするかょ考える「国際協調路線」
181/民主主義国家における政権交代とは、「無血革命」である。