【感想・ネタバレ】ニュースの大問題!のレビュー

あらすじ

新聞、TVのニュースはなぜ真実と思いこみ、誤報があるのか?
朝日新聞の「慰安婦問題」の誤報、福島原発の「吉田調書」のスクープ→大誤報、そして池上連載コラム掲載拒否、この3つの事件をめぐって、2014年はマスコミに対する不信感、ブーイングが乱れ飛んだ。ニュースはそもそも偏向している、都合の悪いことはなかなか書かない、といった批判も、じつは報道という世界の仕組みや考え方を知らないからだと著者はいう。池上彰がNHK記者としての実体験を踏まえて解説するニュースの裏側!ふだん見ているニュースはこんなふうにつくられていた!公平中立なメディアはあるか、スポンサーはどこまで力をもっているのか、ニュースは国益を考える必要があるのかなど、さまざまなニュースの大疑問に答える!!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

池上さんの記者時代の話も交えつつ、ニュース番組や新聞の裏側を解説した本。

ニュースは、どこも同じで真実しか伝えないというわけではないということが、伝わってきました。
ネットニュースのように、うわさ話やネットの情報等から引っ張ってきて、裏付けをしないということは、危険なことだと感じました。

また、朝日新聞での池上さんの連載『新聞ななめ読み』を巡った話も、詳しく語っています。自由な報道ということの難しさと大切さを感じた話でした。

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2022年08月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フリージャーナリストの池上彰氏が新聞やニュースなどの報道について自身の経験などを踏まえて書いた一冊。

氏の著書は多く読んでいますが、経済や政治を解説したものとは大きく趣の異なる作品で特に氏のNHK時代での経験が書かれている箇所が多く、ニュース解説のイメージしかなかったので印象が変わりました。
また、報道の裏側やニュースができるまでの取材など当事者でないと知れない部分が多く書かれており、勉強になるだけでなく日々接している報道が血の滲む努力から生まれてきていることを知り、驚く箇所も多くありました。
特に読んでいて記者の厳しさが一番印象に残りました。
自身の朝日新聞でのコラムの一件についても見解が書かれていたり、人気番組である選挙特番や週刊こどもニュースの裏側も語られている部分は面白かったです。

地方新聞の項であったように不正を監視する目的も兼ねていることが民主主義において大きな役割を果たしていることを感じました。
この国の民主主義における報道について、様々なところから情報を集めて自身で見解を持つことが大事であることと学ぶことができた一冊でした。

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2018年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくてとてもよかった。
高校生や大学生向きかなと思う。
普段新聞やニュースに馴染みがない方も読むといいかなと思う。

私自身、新聞の読み方やニュースとの接し方を学校で学ぶことがあまりなかったので、もっと積極的に取り入れるといいなと思った。
今の学校では、行っているのだろうか?

また記者の仕事についても詳しく書いてあって、勉強になった。
新聞とテレビの報道についての違いは興味深かった。
彼らの日々の仕事の成果が新聞やニュースには詰まっているんだなと思うと新聞やニュースは本当にありがたいものだと思う。
だからこそ、誤報など出さないようにしてもらいたい。
そして節度をもって表現の自由を守ってほしいと思う。
時の権力と距離を取り、人々の表現の自由や知る権利を守ってほしいなと思った。

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2017年03月12日

Posted by ブクログ

ニュースの裏側としてマスコミについてよくわかる本。
日経新聞記者時代、NHK報道部時代、子どもニュース司会者時代を振り返りつつ、従軍慰安婦問題や原発事故の事例を通して、メディアリテラシーの大切さについて説いている。ネットニュースだけでは偏った考え方になると改めて感じた。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

●「なぜマスコミはこれをニュースにしないんだ」といったネット上でのマスコミ批判に対して、「マスコミに期待しすぎである。ニュースにできなかったのは、そのネタを拾えなかっただけ」とか、「うわさレベルのことはニュースに書けない。マスコミはきちんと確認をしてからニュースにする」といったことを述べていて、一辺倒の物の見方をしていてはダメだなと感じた。
●また、アメリカの地方紙の衰退の影響を例に、「知る権利の代行者」たるマスコミがなくなることへの危惧も述べており、なるほどその通りだとも思った。
●しかし、その割に近年のマスコミは、朝日新聞の誤報に対する他社のバッシングや表現規制におもねるような態度など、自身の担うべき表現の自由を損なうような真似ばかりが目立つような気がする。

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2018年11月08日

Posted by ブクログ

新聞社は民間の株式会社だから何をやろうと自由。言論・表現・報道の自由があるので、法律に反しない限り、どんなに偏った主張をしてもいい。他方、民間のテレビ局は国民共有の財産である電波を使用し、総務省から放送免許を得て仕事をしている。公平中立の立場でやらなければならないという義務と責任がある。テレビが公平中立でなければならないとは、かなりの勢いで驚きであった。池上氏自身の体験を基に報道がどのように作られるのか、その舞台裏が語られる。驚きの初耳に随所でイメージ修正をさせられた。いつもは冷静でスマート理論派の池上氏が、激情、本音、皮肉を鋭く漏らしている。零れ落ちているといった感じか、結構ウケルし興味をそそられた。

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2015年09月28日

Posted by ブクログ

多忙なのか、あちこち引っ張りだこからなのか、出版乱造からなのか、最近の本は内容が薄く、思考の重みや独自の切り込みもない。
自分の役目は情報を提供することで、意見や考えを述べることではないと書いてあり、大手マスコミの餌食となってしまったのか、もともとそうなのか・・・。
期待するのはそろそろやめたほうがよさそうだ。

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2015年06月28日

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