あらすじ
テレビや本で多くの人を引き込む解説をする池上さんと、読売新聞の1面に15年間コラム「編集手帳」を書き続けている名文家・竹内政明論説委員の文章術対談。誰が読んでもわかる、うなる文章の書き方を伝授する。自己紹介から企画書まで幅広く扱う。
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読売新聞の「編集手帳」を書き続けている名文家・竹内政明さんと池上彰さんが、文章術について語り合った本。
文章の構成や伝わる表現について、わかりやすく解説しています。上手に文章を書けるようになりたいなら、本書は一読すべきです。
文章が書けるようになるには文章読本ばかりを読むのではなく、多くの本を読み、多くの文章を書くことが大事。
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職場の先輩から勧められて読んでみました。
お二人の会話のテンポが読みやすく、これが何十年も文章に関わる人だからこそだせる技なんだろうなと思いました
書く力を求めて読みましたが、貪欲に本を楽しみながら読むことが必要なんだなと実感しました。読む力がないと推敲できない。本当にその通りだなと。また、自分の好きな言葉はラクしてる...これは今後も気をつけなければ
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読んで知って得したこと3つ
(1)失敗はネタの宝庫
今となってはいい思い出となっているものを書いたり語ったりするといい。すべてできてしまう人間ほどつまらないものはない。転んでは立ち上がり、調子にのってはすっころぶ。それを笑って語れる人は、とても素敵だ。
(2)書き写すことは最高の文章鍛錬
池上彰さんも読売新聞の竹内さんも、文章を書き写し学んでいる。すごく書ける人が練習していて私が練習していないのは、とても変なことだ。そして、それで書けていないわたしは当然の結果だよねってなる。だから、すぐにはじめよう。
(3)プロの真似をしたい
池上彰さんは、普段は「です・ます」を多く使用する。その知識や専門用語を理解していなくても、池上彰さんの文章は読むスピードと理解するスピードがほとんど同じである。内容がつっかえずに、水を飲むようにスルスルととりこめることができる文章はとてもすごいこと。
そのすごい人が「です・ます」を普段使っているなら、私も真似したいと思うのは滝の水が上から下へと流れるのと同じくらい当たり前のことですよね。
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池上彰本は、どれを取ってもお勧め出来る。平易な言葉で書かれていて分かりやすい。かと言って内容に物足りなさを感じさせないしっかりとした裏打ちと経験に基づく。
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文章の論旨や、本の感想をどういう方向性にしようかという点では迷うことが多いが、伝えることが決まってしまえばそこから先でそれ程迷ったことはなかった。
しかし、この本を読んで自分がどれだけ無頓着に文章を垂れ流していたのか思い知らされ、今現在タイピングをする手が止まってしまっている。
文章の構成も考えず、適当に話を進めていなかったか?
先に読み進めたくなる工夫をしていなかったのではないか?
文中に無駄・曖昧な表現をしていないか?
表現や単語の選択は適当にしていないか?
私の答えは全て「YES」である。その他にもこの本の著者二人は様々な点に、細心の注意を払って文章を作成していることが伝わってきた。
ただただ、文章を生業にしている人との意識の差に驚くばかりではあるが、そこに考えたこともなかった差があることが判った。それを認識した以上、少しでも上達していきたい。
なんかそんな本。
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正しいことを言うときは少し控えめにするほうがいい。
まずは、何を書くかをはっきりとさせる
自分の小さな経験から入る。
なんでもいいから書いてみる。
書いているうちに結論が浮かんでくる。
要素を書き出す
言葉というのは、受け取る人によって、イメージがまったく違う。
これは誰に向けて書いた文章なのかを自覚しながら書く。
自分が腹の底から意味のわかる言葉以外は使わない。
わかりにくい文章を書いている人は、その物事についてよくわかっていない。
自分が本当にわかっていることを、自分の言葉で書くのが基本です。
これは誰に読んでもらうものかを常に意識しながら書く、というのが、文章を書く基本になる。
小学生にもわかるように
失言の多くは、読者、視聴者が見えていないときに、口から出てしまう。
演説の勉強をするために、仕事の隙間を見つけては片っ端から落語を聴いている。
二度読まなくても意味が頭に入ってくるような文章の書き方をしなければいけない。
厳しく批判したいときほど、8割くらいの力に抑える。
改善点というのは、いくらでも出てくる。
同じ文章を繰り返し書き写せば書き写すほど、いい発見が出てくる。
読む途中でひっかかるところが出てくる。そこがダメな文章である。
基本的には、淡々と事実だけを書いていく。
文章の執筆には、書く力だけではなくて、読む力もとても重要になってくる。
簡潔に書くということと、短く書くということの間には大きな距離がある。
失敗談は、その書き手が、その失敗について、心の中で解決できていないとダメだということです。
読んでいる文章の内容が頭に沁み込む速度は、活字を目で追う速度よりも遅い。
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"文章を書くことの楽しさを知ってもらいたいご両人の対談。
池上彰さんは元NHK職員で週間こどもニュースのお父さん役だった人、竹内政明さんは読売新聞のコラム「編集手帳」を長年ご担当されている方。
何かを書きたくなる気持ちになる不思議な本かもしれない。"
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文章の書き方本
池上彰さんと読売新聞社の「編集手帳」を担当する竹内政明さんとの対談本
正直あまり期待していなかったけど、めちゃくちゃ面白かった(笑)
お二人が褒める文章について「上手さ」はよく分からないところもあるけど、お二人が楽しくてしょうがないのは伝わった(笑)
あと池上さんが自分の書いた文章は時間が許せば、書き終わったらしばらく時間をおいてプリントアウトしてから読み直すって話してたけど、すごくよく分かる。
私も、まったく同じ。パソコンの画面のままではどうにもピンとこない。誤字脱字も気づきにくい。
どうしてか分からないけど、紙じゃないとダメなんだよね(笑)
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最も印象的だったのは「いつか使えるものはないか、という視点で本を読む」です。もっとうまく書きたいと常日頃から考え、そのためにアンテナを張ることが重要と認識しました。
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著者二人の知識量と自分の知識量に差がありすぎて、まずは使える知識のインプットが必要だと痛感した。それでも、書く力のエッセンスは理解できた。すぐ読めてしまった。名文で紹介されていた井上靖の詩が美しかった。もっと文章へのアンテナをはることを意識したい。
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今まで、対談しているおふたりの文章を読んだことはほぼなかった。
読んでいれば、なお面白かったに違いない。
おふたりが対談するなかで、文章に対する姿勢と読者への配慮、そして書くことへの愛情がよく感じられた。
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元来、あまり対談形式の本は好きではないのだけど、この本はおもしろかった。池上彰さんの文章について、読む速度と理解の速度がそろうことで、すらすら読めるという評があるが、対談においてもその特長がが現れているようです。
テーマと読者の橋渡しになる構成や切り口、表現の豊かさを増すために、常に古事成語や文学・映画・身の回りのエピソードをストックしているという、プロの研鑽には頭が下がる。
古賀史健の「書く人の教科書」にもあった、豊かな文章を書くための努力と、そのノウハウについて惜しみなく語られている。
ジャーナリズムにいる二人ならではだと感じるのが、表現やテーマに対するメタ認知の力。
対象を限定しすぎていないか、物事の評価を一面的にだけ捉えていないかといった、中立であるためのスタンスの取り方はさすがです。
また、過剰な表現に酔ったり、押し付けがましくなっていないかなどの、読者との距離感の取り方など、あらためて意識したいものです。
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文章の上達には、文を書くしかないと思ってたけど、違った。
たくさん本を読むこと。
そして好きな本を見つけて、「どうしてその文章がいいと思うのか」「どんな工夫がされているのか」を分析することが大事。
確かにこれが言語化できると自分の文章にも活かせそうだ。。
あと、良い文章を繰り返し書き写すこと。
どうして書き写すのがいいのかというと、書くことで一字一句と向き合うことになるから。
そうすると書き手がどんな工夫をしているかがわかったり、自分の癖に気付いたりできる。
あとは、文章のリズムを身につけることができる(音読でも良い!)。
池上さんも、直された原稿や、ベテラン記者が書いた原稿、ニュースを聞いて書き起こした原稿を何度も何度も書き写したらしい。
書き写していくと「こういう場合には、こういう表現がいいのか」っていうのがわかってくるって書いてあった。
習字の例えがわかりやすかったな。
最初はお手本を繰り返し書き写す。繰り返すうちに自分のスタイルができてくる。
読む前は、自分にとって名文を書く方法はあまり役に立たないかなと思っていた。
名文よりも説明文とかビジネス文書を書けるようになりたいから。
でもそうではないなと。。
どの表現が1番しっくりくるかこだわったり、2度読まなくても理解できるように書いたり、説明文でも読みたくなる工夫が必要。
書き写す練習方法がどうして良いのかをしっかり理解できてよかった。
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読んだから文章がうまく書けるとは思わないが、文章の上手な二人が話した内容なので読みやすかった。
文章を書く際にやった方がいいこと、やっては良くないことをいくつか習得できて、満足度の高い本。
身近な話、ブリッジ、部品のストック、削る作業、控えめな表現など今後の書く作業に生かしたい。
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書く職人2人の対談。
言葉遊びと言えばそうだが、奥の深さと考え方が人並みハズレてて
圧倒される。
書くことと、話すことと、読むことが本当に好きな2人だとよくわかる
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・なんでもいいから書いてみる。そうすることで、自分の考えがまとまってくる
・コラムの冒頭だけを読んで先の展開を予想する
・「すごく悪いこをした犯人の弁護士になったら、自分はどうするか」という思考実験をする
・どうすればよい短文が書けるようになるか。「削る練習」しかない
・「これは誰に読んでもらうのか」を意識する
・時間を置いて自分が書いた文章を読み直す。「あのへんはどう書いたっけな」と細かな表現については忘れるくらい時間を空けてから読み直す
・文章修練のために名文を書き写す。一字一句を追うことで、自分が今までいかに手抜きをしていたかが分かる
・失敗談は、その書き手や話し手が、その失敗について、心の中で解決できていないとダメ。コンプレックスになっているような失敗談を話しても、場の空気が悪くなるだけ
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「前に遡って読み直す必要のない文章を書く男」と「読売新聞の一面を下から読ませる男」が、相手の得意技を白日の下に晒す。始めは武道の稽古のように見えた対談も、しなやかさこそ保たれたままでありながらも、次第にハイレベルな勝負のような呼吸を帯び、お互いに切り札の出し惜しみが出来ない状態に陥ったのか、書く力を磨きたいと願う読者にとっては、焦点を外せない話題が溢れてくる。それは心構えのような抽象的なものから、注意事項のような具体的なものまで多岐に渡るが、いくつかのエピソードも相まって、記憶に残る、習慣にしたい奥義だ。
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ジャーナリストの池上氏と、読売新聞1面の編集手帳を担当する竹内氏による対談本。文章を書くコツやノウハウが満載されている。
文章技法を説明するのではなく、二人が思うところを語り合う形式を取る。その分、どこを重要視するかは読み手に任されてしまうが、頭には残りやすいと感じた。私は文章をまとめる事が苦手なので、「自分が理解していることを書く」「まず要素を書き出す」「書き出しを大切にする」「必要な部品は探しに行く」という基本的な点が腑に落ちた。
一方で、いい言葉を取り入れたり、名文を読んだりする事で、より綿密な推敲に繋がるという。まだその域は見えないが、いずれ役立てたい。
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文章読本だが、対談形式になっているのでエッセイとして読めた。池上彰というと大物との対談で色気を出して自分の知識をひけらかす感があるが、今回の対談相手・竹内政明は一般的にはメジャーな人物でない分、両者の良いところが余す所なく表出されている。
読後の感想に代えて、印象に残った文章を引用、書き写すことは意外に「書く力」をつけることに役立っているようである。
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「書く」という行為についての新聞人と放送人の対談。対談というところがこの新書を本質的なものにしていると思いました。ふつう「話す」は相手があって成立するもの、「書く」は一人で行う作業、と思いがちですが、実はそうじゃない。ペンなりキーボードなり自分の内側にあるものを文字として外側に出す、そいう外在化された自分と対話する行為が「書く」ということ。だから「書く力」とは「一回、文字にした自分と対談する力」、そう言っていると感じました。だから人はついつい実物以上な自分としての名文にこだわるのかな、あるいはかっこ悪い自分に会いたくないから書くことを遠ざけたりするのかな、とか。この本の二人の達人は、自慢っぽい自分に突っ込みといれたり、ありきたりな自分にカツをいれたり、ああでもない、こうでもないと内なる価値を引き出す「対話力」の名手だったりするのだ、と気づきました。ってな文章を書きながら、今、自分は自分とどんな対談しているんだろ…不明。これじゃ気づいたことの書きっぱなし、ですね。
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池上彰さん、竹内政明さんの『書く力』
もちろんこの本を読んだだけで、書く力が向上するわけではありませんが、そのヒントは満載でした。
何より竹内政明さんが手掛けている読売新聞のコラム「編集手帳」を書く上での裏話が面白かったです。
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第二章より、心に留めておきたい内容
自分でもよくわかっていないことは人に伝わらない。
自分自身が深く理解している物事についてのみ、分かりやすい文章が書ける。
背伸びせずに、自分がわかっていることを、自分の言葉で書く。ありのままで書く。ベタに書くことを恐れなくてもよい。一番大切なのは伝わるということである。
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「書く力 私たちはこうして文章を磨いた」(池上彰 竹内政明)
元NHK記者で、今やテレビなどでおなじみの池上彰さんと、読売新聞朝刊一面コラム執筆者である竹内政明さんが繰り広げる、ズバリ文章術に関する対談集です。
著名なお二人の対談ですから、これが面白くないはずがありません。特に竹内政明が執筆しているコラム「編集手帳」は、名文中の名文と呼ばれています(私も大ファンの一人です)
私も物を書くのが本業ではありませんが、メールを書いたり、随時発信する展開事項など文章を作成する機会は意外と多く、本書はとても参考になる1冊です。
特に意識しているのが、ダラダラと長くならず、できる限り短く、でも伝えたいことは外さない、ということですが、それについてのコツもしっかりと書かれていて参考になりました。
文章書くのが苦手という人は、ぜひ読んでみてください。
読売新聞朝刊一面コラムを執筆している竹内政明さんと池上さんの文章術に関する対談本。お互いのノウハウを、お互いのが探り合うかのような緊張感の中で会話している様子が手に取るように伝わった。
実に面白かった。
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池上彰氏と竹内政明氏による文章術の対談。
「いわゆる『名文』を書くノウハウのようなものにはしたくない」と、「はじめに」に書かれているように文章術のノウハウ集ではない。
対談は池上氏が巧みに話をリード。竹内氏から文章術の「秘密」を引き出したものになっている。主に竹内氏が読売新聞のコラム「編集手帳」をどのように書いたかのネタばらしである。
竹内氏の話を聞いた後に、池上氏も自分の考えを述べている。池上氏の言っていることは「伝える力」と「伝える力2」で書かれていることと同じだったため既視感があった。
内容自体は難しくなく、誰でも読めるが、文章作成に関しては上級者向けの内容である。うまいコラムを書きたいという人には非常に参考になるだろう。一般の人が文章上達を目的とするなら、ほかの実践的な文章術の本の方が役に立つ。
Posted by ブクログ
すでに書く力が中級程度にある人には、普通に行っていることが書かれている。もちろん参考になる部分もあるが、やはり書く力をつけるには、というところでまともなことをもう一度復習する意味では良書です。